般若心経というとても短いお経がある。漢字で270文字くらいで、唱えるのに1分もかからないと思う。
書いてあることは、簡単に言えば、「観自在菩薩(観音様)は、般若波羅蜜(はんにゃはらみつ)という修行をしたので、悟りを開いた。教えてあげるから、あなたも是非やりなさい。それはこうである」と言って、その修行を教えるのであるが、その修行とは、呪文を唱えることである。
その呪文は、「ギャテイ、ギャテイ、ハラギャテイ、ハラソウギャテイ、ボジソワカ」である。
この呪文の効果については、この短いお経の中で、何度も何度も保障しているのである。
この呪文に関して、こんなお話がある。
昔、中国の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が、仏教の経典を得るためにインドに行こうとしていた。インドに行こうとしていたと言っても、登山の達人でも命がけの険しい道のりだし、山賊も野獣もウヨウヨいる。生きて帰れるはずがないと言うのが全く正しい。しかし、三蔵の決意は堅かった。
(チベット越えの旅の凄まじい困難さは、M.マクドナルド.ベインの『解脱の真理』を読むと、文章からだけでも、かなりぞっとする)
そんな時、三蔵は、インドから来た僧が、病気で弱っているのに会い、親切に看病した。すると、その僧が、これを唱えれば、無事、インドに行けると言って、呪文を教えてくれた。それが、般若心経の呪文である。
三蔵は、この呪文を常に唱え、無事、インドにたどり着くと、そこには、なんと、あのインドの僧がいた。その僧は、「私は観自在菩薩である」と言って、姿を消した。
そして、三蔵は、あちこちで手厚いもてなしを受け、沢山の経典も入手し、無事、中国に戻り、その後は、それらの経典の翻訳に励んだ。
呪文の効果、恐るべしである。
ところで、この呪文であるが、人によっては、「ギャテイギャテイ・・・というのは、元のサンスクリット語を中国語式に真似たもので、正確ではない。元のサンスクリット語で唱えないと効かないぞ、アホ」とか言う者もいるようだ。
それが本当なら、この呪文自体がニセモノと言うべきだろう。
このお経、この呪文を守護するのは、仏様であるはずだ。仏様ともあろう御方が、その程度の調整が出来ないと思うなら、仏様も随分、見くびられたものだ。
一応、サンスクリット語では、「ガテー、ガテー、パーラガテー、パーラサンガテー、ボーディスヴァーハー」である。
しかし、本当のサンスクリット語の発音を聞けば、カタカナや発音記号で読むのとは全然違うはずだ。それは、何か外国語の会話をマスターしている人なら分かると思う。
呪文は、中国式でも、一応のサンスクリット語でも、効果は同じである。わざとでなければ、少々間違った読み方でも問題ない。仏様はおおらかだ。
ちなみに、英語では、こうなるらしい。
英語:gate gate pāragate pārasaṃgate bodhi svāhā
発音:ɡəteː ɡəteː paːɾəɡəteː paːɾəsəŋɡəte boːdʱɪ sʋaːɦaː
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書いてあることは、簡単に言えば、「観自在菩薩(観音様)は、般若波羅蜜(はんにゃはらみつ)という修行をしたので、悟りを開いた。教えてあげるから、あなたも是非やりなさい。それはこうである」と言って、その修行を教えるのであるが、その修行とは、呪文を唱えることである。
その呪文は、「ギャテイ、ギャテイ、ハラギャテイ、ハラソウギャテイ、ボジソワカ」である。
この呪文の効果については、この短いお経の中で、何度も何度も保障しているのである。
この呪文に関して、こんなお話がある。
昔、中国の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が、仏教の経典を得るためにインドに行こうとしていた。インドに行こうとしていたと言っても、登山の達人でも命がけの険しい道のりだし、山賊も野獣もウヨウヨいる。生きて帰れるはずがないと言うのが全く正しい。しかし、三蔵の決意は堅かった。
(チベット越えの旅の凄まじい困難さは、M.マクドナルド.ベインの『解脱の真理』を読むと、文章からだけでも、かなりぞっとする)
そんな時、三蔵は、インドから来た僧が、病気で弱っているのに会い、親切に看病した。すると、その僧が、これを唱えれば、無事、インドに行けると言って、呪文を教えてくれた。それが、般若心経の呪文である。
三蔵は、この呪文を常に唱え、無事、インドにたどり着くと、そこには、なんと、あのインドの僧がいた。その僧は、「私は観自在菩薩である」と言って、姿を消した。
そして、三蔵は、あちこちで手厚いもてなしを受け、沢山の経典も入手し、無事、中国に戻り、その後は、それらの経典の翻訳に励んだ。
呪文の効果、恐るべしである。
ところで、この呪文であるが、人によっては、「ギャテイギャテイ・・・というのは、元のサンスクリット語を中国語式に真似たもので、正確ではない。元のサンスクリット語で唱えないと効かないぞ、アホ」とか言う者もいるようだ。
それが本当なら、この呪文自体がニセモノと言うべきだろう。
このお経、この呪文を守護するのは、仏様であるはずだ。仏様ともあろう御方が、その程度の調整が出来ないと思うなら、仏様も随分、見くびられたものだ。
一応、サンスクリット語では、「ガテー、ガテー、パーラガテー、パーラサンガテー、ボーディスヴァーハー」である。
しかし、本当のサンスクリット語の発音を聞けば、カタカナや発音記号で読むのとは全然違うはずだ。それは、何か外国語の会話をマスターしている人なら分かると思う。
呪文は、中国式でも、一応のサンスクリット語でも、効果は同じである。わざとでなければ、少々間違った読み方でも問題ない。仏様はおおらかだ。
ちなみに、英語では、こうなるらしい。
英語:gate gate pāragate pārasaṃgate bodhi svāhā
発音:ɡəteː ɡəteː paːɾəɡəteː paːɾəsəŋɡəte boːdʱɪ sʋaːɦaː
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