古代の遺跡に、「今の若いものはだらしがない」と書かれていたものが発見され、結局、これは、いつの時代でも年配者の普遍的な思いなのではないかと言われたりした。
ところで、もう1つ、時代を問わずに言われ続けていると思われることがある。
それは、「男が弱くなってきた」「女が強くなってきた」だ。つまり、いつでも女が強く、男は弱かったのだ。
特に、日本は母系社会だったので、なおさらそうであると言われることもあるが、母系社会でなかった国なんてあるのかと思う。
日本に最初に降り立った神は、男神のイザナギと女神のイザナミであるが、地上で最初に誘いをかけたのはイザナミの方だったのだ。一応、これは良くないとされたが、事実はそうだったのである。アダムとイヴだって似たようなものだ。
今、肉食系女子とか、草食系男子などと言われるが、日本でも世界でも、スタートからそうで、実際は、ずっとそうだったのである。
そもそも、我が国の、天地を照らす、最高の日の神、天照大神は女神である。古事記や日本書紀以前からあったという説もある『ホツマツタエ』では、天照大神は、アマテルという男神で、勇猛で強くはあったが、優しく繊細な、女性的な神であったと思う。
男は強く、男が積極的に女に迫るというのも、多分、迷信か作り話だ。ただ、そんな構図がどこか面白いので、お話としては、そういった演出を好む傾向はあると思う。しかし、実際はそうではない。
漫画家の永井豪さんは、作品の中で、肉食系と言ってよい、積極的で精力旺盛なヒーローを好んで描いていたように思う。日本男児、かくあるべしといった感じだ。
いまだ主題歌がよく知られている、『マジンガーZ』の原作漫画で、ヒロインの美少女、弓さやかが、おじいさんが多い博士達に服を脱がされそうになっているところに、マジンガーZのパイロットで主人公の兜甲児が通りかかると、博士達が、「これには訳が・・・」と言い訳をする。いまなら、とんだセクハラ漫画だ。しかし、甲児は、「男が女を脱がせるのに訳なんかある訳ねーだろ!」と、妙な理解を示す。実は、博士達が新しく開発する新型ロボットをさやかの体形に似せるために写真を取るつもりだったようだ。いかにも、甲児が肉食系の男子のように描かれるが、甲児が写真を撮ることになって、さやかはあっさりヌードになるが、甲児が照れて水着の写真になるというおちだ。さやかは、全く平気だったのだ。
今も昔もそれが自然なのである。
『ルパン三世』でも、ルパンは峰不二子に積極的に迫っているように見えて、いつも不二子の言いなりである。また、ルパンはいい女に見境ない色キチガイに描かれることもあるが、実際は、作品中で、女をモノにしたことなど一度もないのだ。
ルパンは、『カリオストロの城』で、17歳の美少女クラリスに心から慕われるが、やはり、未練を感じながら、あっさり立ち去る。
ルパン三世のおじいさんのルパン一世にも、そんなお話がある。『緑の目の令嬢』に登場する美少女オーレリィとのことだ。だが、ルパン一世も、やはり、孫と同じようなことをしたものだ。
「男は強いもの、積極的なもの」という幻想を持った男は、時として問題を起こす。それが不自然なことなので、制御が効かないのかもしれない。最近も、柔道のオリンピックチャピオンが馬鹿なことをやって世間を騒がせている。彼は、本当は良い人なのかもしれないが、周りも自分も、彼は強い男であるという奇妙な幻想を持っていたのだろう。たかだか1人の人間の肉体の強さがどれほどのものだろう。
昔の漫画やアニメでは、忍者ものやスポーツ根性ものの作品で、1人の人間の鍛え上げた身体やその能力を壮大に描き、流行にもなったが、その後、『美少女戦士セーラームーン』や『新世紀エヴァンゲリオン』では、鍛錬という言葉と縁のなさそうな少年少女が、何の努力もなく、一瞬で巨大な力を得てしまう。ただ、それだけではなく、真の強さとは、破壊の力ではないのだということも描いた、見るべきところのある作品で、もう、当たり前のスポ根ものや忍者ものが復活することはないだろう。
人類の初めから、未来永劫、男は草食系で、女が肉食系なのが当たり前で自然なのではないだろうか?
自然な状態では、男は、あの柔道チャンピオンのような異常なことはしないものだ。これは、まだ信じられない人が多いかもしれないが、本当のことである。
女性が社会進出し、高い地位を占める割合の高い国ほど、良い社会を築いているものである。日本も、昔よりはマシになったが、まだまだだ。
そもそも、我が国では、昔は、男は働かないものだった。男は、ものぐさで、自分勝手で、精神的にもろく、実際は働くことに向いていない。仕事の出来る男なんて、案外に女性的なのではないかと思うのである。
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ところで、もう1つ、時代を問わずに言われ続けていると思われることがある。
それは、「男が弱くなってきた」「女が強くなってきた」だ。つまり、いつでも女が強く、男は弱かったのだ。
特に、日本は母系社会だったので、なおさらそうであると言われることもあるが、母系社会でなかった国なんてあるのかと思う。
日本に最初に降り立った神は、男神のイザナギと女神のイザナミであるが、地上で最初に誘いをかけたのはイザナミの方だったのだ。一応、これは良くないとされたが、事実はそうだったのである。アダムとイヴだって似たようなものだ。
今、肉食系女子とか、草食系男子などと言われるが、日本でも世界でも、スタートからそうで、実際は、ずっとそうだったのである。
そもそも、我が国の、天地を照らす、最高の日の神、天照大神は女神である。古事記や日本書紀以前からあったという説もある『ホツマツタエ』では、天照大神は、アマテルという男神で、勇猛で強くはあったが、優しく繊細な、女性的な神であったと思う。
男は強く、男が積極的に女に迫るというのも、多分、迷信か作り話だ。ただ、そんな構図がどこか面白いので、お話としては、そういった演出を好む傾向はあると思う。しかし、実際はそうではない。
漫画家の永井豪さんは、作品の中で、肉食系と言ってよい、積極的で精力旺盛なヒーローを好んで描いていたように思う。日本男児、かくあるべしといった感じだ。
いまだ主題歌がよく知られている、『マジンガーZ』の原作漫画で、ヒロインの美少女、弓さやかが、おじいさんが多い博士達に服を脱がされそうになっているところに、マジンガーZのパイロットで主人公の兜甲児が通りかかると、博士達が、「これには訳が・・・」と言い訳をする。いまなら、とんだセクハラ漫画だ。しかし、甲児は、「男が女を脱がせるのに訳なんかある訳ねーだろ!」と、妙な理解を示す。実は、博士達が新しく開発する新型ロボットをさやかの体形に似せるために写真を取るつもりだったようだ。いかにも、甲児が肉食系の男子のように描かれるが、甲児が写真を撮ることになって、さやかはあっさりヌードになるが、甲児が照れて水着の写真になるというおちだ。さやかは、全く平気だったのだ。
今も昔もそれが自然なのである。
『ルパン三世』でも、ルパンは峰不二子に積極的に迫っているように見えて、いつも不二子の言いなりである。また、ルパンはいい女に見境ない色キチガイに描かれることもあるが、実際は、作品中で、女をモノにしたことなど一度もないのだ。
ルパンは、『カリオストロの城』で、17歳の美少女クラリスに心から慕われるが、やはり、未練を感じながら、あっさり立ち去る。
ルパン三世のおじいさんのルパン一世にも、そんなお話がある。『緑の目の令嬢』に登場する美少女オーレリィとのことだ。だが、ルパン一世も、やはり、孫と同じようなことをしたものだ。
「男は強いもの、積極的なもの」という幻想を持った男は、時として問題を起こす。それが不自然なことなので、制御が効かないのかもしれない。最近も、柔道のオリンピックチャピオンが馬鹿なことをやって世間を騒がせている。彼は、本当は良い人なのかもしれないが、周りも自分も、彼は強い男であるという奇妙な幻想を持っていたのだろう。たかだか1人の人間の肉体の強さがどれほどのものだろう。
昔の漫画やアニメでは、忍者ものやスポーツ根性ものの作品で、1人の人間の鍛え上げた身体やその能力を壮大に描き、流行にもなったが、その後、『美少女戦士セーラームーン』や『新世紀エヴァンゲリオン』では、鍛錬という言葉と縁のなさそうな少年少女が、何の努力もなく、一瞬で巨大な力を得てしまう。ただ、それだけではなく、真の強さとは、破壊の力ではないのだということも描いた、見るべきところのある作品で、もう、当たり前のスポ根ものや忍者ものが復活することはないだろう。
人類の初めから、未来永劫、男は草食系で、女が肉食系なのが当たり前で自然なのではないだろうか?
自然な状態では、男は、あの柔道チャンピオンのような異常なことはしないものだ。これは、まだ信じられない人が多いかもしれないが、本当のことである。
女性が社会進出し、高い地位を占める割合の高い国ほど、良い社会を築いているものである。日本も、昔よりはマシになったが、まだまだだ。
そもそも、我が国では、昔は、男は働かないものだった。男は、ものぐさで、自分勝手で、精神的にもろく、実際は働くことに向いていない。仕事の出来る男なんて、案外に女性的なのではないかと思うのである。
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