腹というものが、人の在り様を決めるほど大切なものであることが、多くの言葉に表されている。「腹を決める」「腹を割って話す」「腹を据える」「腹蔵がない」「腹を読む」「腹をたてる」「腹におさめる」「腹をくくる」と言った言葉が次々に浮かんでくる。
多くの分野の達人達も、腹の重要性を説く。しかし、彼らの言う腹の場所が案外に違っている。
よく聞くのが丹田という、へその下の方で、体内にあると言われるが、その位置は、へそ下3cmと言う者もいれば、10cmと言う者もいる。そして、その大きさを指定する者はあまりいないが、小さな点だと言う者もいる。
早い話、丹田の正確な位置なんて分からない。
合気道の藤平光一さんの本には、かなり詳しく書いてあるが、結局、自分で感じるしかないことのように思う。
MRTの内海康満さんの昔の本には、丹田なんて無い。人の中心は仙骨であると書かれている。
ヨーガでは、さらに下の尾てい骨のあたりを重視する者もいる。
いや、それよりも下の内腿に人間の力の秘密があると言う者もいる。
西洋では、胃の裏側にあるという太陽神経叢を重視することが多いように思う。
そして、藤平さんや内海さんはじめ、その他の方々も、いずれ劣らぬ、素晴らしい、そして、凄い方々なのだ。
早い話が、こだわる必要はない。ただ腹で良い。
史上最高のプロレスラーと言われるルー・テーズは、必殺技バックドロップの極意を、「へそで投げる」と言っていたが、いかにも達人の言葉だと思う。
ミュンヘン・オリンピックで100mと200mの両種目で金メダルを取った旧ソ連のワレリー・ボルゾフは、「普通の人は、走る時の重心が高い」と言っていたが、これは、腰の位置のことであると共に、やはり、腹に意識をもっていかなければならないということと思う。
武道でも、へそか丹田か仙骨か、師匠によって言い方はあるが、やはり、腹を中心に動くことが大切であるようだ。
明治、大正の偉人で、「岡田式静座法」で世界にも知られる岡田虎二郎は、経済的に窮している者に、「腹に力をつければ、金はいくらでもできます」と言った。
江戸末期の偉大な神道家、黒住宗忠も、腹に陽気を溜めることを常に説き、彼自身、いつも下腹に手を当てていたようだ。
ある、超能力を常に発揮していた男児は、ズボンの前のところがいつも汚れていて、いわゆる「性器いじり」の癖があると思われていたが、実は、下腹に常に手をやっていたのだった。彼は、親などにからかわれて、それをやらなくなってから、力を失ってしまった。残念なことである。
腹とはいかなることにも万能である。ある神人と言われる人は、「万能のへそが開けば、健康も富も無限に得る。はげ頭に毛も生える。事故にも遭わない」と断言する。
我々も、腹を鍛えない訳にはいかない。
腹を鍛えるのは、スポーツではないので、1日の一定時間やって効果のあるものではないと思う。
要は、「腹が据わっている」ことが大事なのである。腹を据えることが、腹を鍛えることだ。
やり方はいろいろあり、ある程度は人のやり方を参考にすれば良いが、後は自分で工夫しなければならない。素直であることは良いことだ。しかし、何でもかでも、人に全部聞きたがる者が多いが、そんな者は何をやっても大成しない。
簡単には、下腹に送るつもりで息を吸い、ゆっくり細く長く吐けば、腹に意識が行くだろう。吸気の際、下腹に送るのは、空気というより、気とか陽気であると思えばさらに良いと思う。
また、黒住宗忠のように、常に片手を下腹に置いていれば、腹に意識が集まり、それが、腹の陽気を養うことにつながると思う。
個人的には、あまり複雑でマニアックなものはお奨めしないが、それは人それぞれだ。
腹を鍛え、あらゆるものを自然に得れば良いだろう。
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多くの分野の達人達も、腹の重要性を説く。しかし、彼らの言う腹の場所が案外に違っている。
よく聞くのが丹田という、へその下の方で、体内にあると言われるが、その位置は、へそ下3cmと言う者もいれば、10cmと言う者もいる。そして、その大きさを指定する者はあまりいないが、小さな点だと言う者もいる。
早い話、丹田の正確な位置なんて分からない。
合気道の藤平光一さんの本には、かなり詳しく書いてあるが、結局、自分で感じるしかないことのように思う。
MRTの内海康満さんの昔の本には、丹田なんて無い。人の中心は仙骨であると書かれている。
ヨーガでは、さらに下の尾てい骨のあたりを重視する者もいる。
いや、それよりも下の内腿に人間の力の秘密があると言う者もいる。
西洋では、胃の裏側にあるという太陽神経叢を重視することが多いように思う。
そして、藤平さんや内海さんはじめ、その他の方々も、いずれ劣らぬ、素晴らしい、そして、凄い方々なのだ。
早い話が、こだわる必要はない。ただ腹で良い。
史上最高のプロレスラーと言われるルー・テーズは、必殺技バックドロップの極意を、「へそで投げる」と言っていたが、いかにも達人の言葉だと思う。
ミュンヘン・オリンピックで100mと200mの両種目で金メダルを取った旧ソ連のワレリー・ボルゾフは、「普通の人は、走る時の重心が高い」と言っていたが、これは、腰の位置のことであると共に、やはり、腹に意識をもっていかなければならないということと思う。
武道でも、へそか丹田か仙骨か、師匠によって言い方はあるが、やはり、腹を中心に動くことが大切であるようだ。
明治、大正の偉人で、「岡田式静座法」で世界にも知られる岡田虎二郎は、経済的に窮している者に、「腹に力をつければ、金はいくらでもできます」と言った。
江戸末期の偉大な神道家、黒住宗忠も、腹に陽気を溜めることを常に説き、彼自身、いつも下腹に手を当てていたようだ。
ある、超能力を常に発揮していた男児は、ズボンの前のところがいつも汚れていて、いわゆる「性器いじり」の癖があると思われていたが、実は、下腹に常に手をやっていたのだった。彼は、親などにからかわれて、それをやらなくなってから、力を失ってしまった。残念なことである。
腹とはいかなることにも万能である。ある神人と言われる人は、「万能のへそが開けば、健康も富も無限に得る。はげ頭に毛も生える。事故にも遭わない」と断言する。
我々も、腹を鍛えない訳にはいかない。
腹を鍛えるのは、スポーツではないので、1日の一定時間やって効果のあるものではないと思う。
要は、「腹が据わっている」ことが大事なのである。腹を据えることが、腹を鍛えることだ。
やり方はいろいろあり、ある程度は人のやり方を参考にすれば良いが、後は自分で工夫しなければならない。素直であることは良いことだ。しかし、何でもかでも、人に全部聞きたがる者が多いが、そんな者は何をやっても大成しない。
簡単には、下腹に送るつもりで息を吸い、ゆっくり細く長く吐けば、腹に意識が行くだろう。吸気の際、下腹に送るのは、空気というより、気とか陽気であると思えばさらに良いと思う。
また、黒住宗忠のように、常に片手を下腹に置いていれば、腹に意識が集まり、それが、腹の陽気を養うことにつながると思う。
個人的には、あまり複雑でマニアックなものはお奨めしないが、それは人それぞれだ。
腹を鍛え、あらゆるものを自然に得れば良いだろう。
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