システムエンジニアやプログラマーの仕事とはどんなもので、これらの仕事をするには、どんな技能を持ったどんなタイプの人でないといけないというのは、ほとんどパターン化していると思う。
だが、私はそういうのを見たり聞いたりしたら、おかしくてならない。
例えば、プロはJavaやC++言語を使わないといけないとか、年を取れば要件定義や設計といった上流の仕事をやらないといけなくて、プログラミングのような若い下っ端の仕事はしないとか、35歳が開発者の定年だとかいう話を聞いたことがあるかもしれない。
いったい、どこの世界の話かと思う。
だが、大手コンピューターメーカーや、その関連の開発会社とよく付き合うようになったら、確かに、そういった、世間で言うところのSE/プログラマを見ることが出来た。言っては悪いが、彼らは少しも楽しそうに仕事をしておらず、日々忍耐を強いられているように見える。
なるほど、世間で言われているのは、大きなプロジェクトに関わる大手開発会社の開発者のことなのかと思う。
私はそういった開発者の姿とは全く無縁であるが、おそらく、私ほど良い思いをしている開発者はいないと思う。

Web上でも、これからシステム開発者になろうという人の質問に対し、プロの開発者と思える人達がなぜか過剰なほど熱心に答えているのをよく見るのだが、そのあまりに世間的なパターン通りの返事を見ていると、彼らはあまり楽しい仕事をしている人ではないような気がするのだ。
私も、一頃までは、やはり辛い仕事をしていたように思うが、ある時、これからは楽をすることを決意し、dbMAGIC(今はMAGIC)というツールを上司に頼み込んで買ってもらい、それで開発をしたら、本当に驚くほど簡単だった。だが、大手開発会社は、そんなものは決して使わないのだ。
その後、マイクロソフトのAccessを使ってみたら、全く同じように感じた(これには同意していただけない人が多いのだが)。dbMAGICやAcceessは素人の使うものだと馬鹿にする開発者も多いし、「そんなものを使うのは、それしか出来ないからだろ」とか言う口の悪い人もいたが、別にそれでもいいじゃないか?
これらは、ユーザー開発者・・・つまり、プロの開発者ではないが、自分の業務をシステム化するために、これらを修得して使う人も多いが、私は、そんな会社によく指導に招かれ、うやうやしく扱われた上、向こうが客なのに、私が度々接待され、そんな時には必ず美人社員を付けてくれるサービス振りだった。帰りには、私は初めてその存在を知ったタクシー券までくれるのだ。
いや、大手開発会社だって、これらのツールを使う必要がある時には、アドバイザー的に参加を要請され、私は喫茶室でお茶ばかり飲んで、たまに指導するといったこともよくやった。先生扱いされるのは、やはりどこかおかしな気分だった。
dbMAGIC(MAGIC)やAccessというのは、どこか特別なコツを知らないと、良いシステムの開発が出来ないのだが、忙し過ぎる大手開発会社の開発者や、まして、一般ユーザーではそれを身に付けることはなかなか出来ない。だが、私はユーザーと一緒に試行錯誤しながら開発しているうちに、そんなコツを身に付け、それが貴重なノウハウになっているのだと思う。
また、ユーザーで業務をよく知っているのは若い女性と相場が決まっており、相手はいつも不思議ときれいな人ばかりだった。病院ではナース、保育園では保母さんが相手だが、そういった顧客は豊かであることも多く、待遇も良かった。さすがに、そんな若い女性だらけの海外への従業員旅行に誘われた時は断ったが、人によっては楽しくついていったことだろう。
そんな中で自由に動いていると、新聞やテレビの取材を受けたり、開発したシステムが新聞に紹介されたり、海外で販売されたこともある。日々、大きなプロジェクトに追い立てられている開発者では、なかなかそんなことも出来ないと思う。

こういったことは、別に、コンピュータの仕事に限らないと思う。
どんな仕事であっても、「この仕事はこんなものだ」という言葉を絶対に信用してはならない。
『13歳のハローワーク』とかいう本で、世の中にある様々な仕事を、少年少女達に紹介している本があると思うが、あれに書かれていることは、全部嘘とは言わないが、あまりに一面的な見方でしかないことは確かだと思う。









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