ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

Lisp

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

超能力を使うにあたって必須のこと

決して、ややこしいプログラミング問題をやろうというのではない。
それどころか、怪しい超能力問題を実践的にやりたい(笑)。

Lisp(リスプ)というプログラミング言語がある。
1958年に作られた古いプログラミング言語だが、今でも、いつの時代でも一番クールな言語だ。
勉強しても、雇用されたり、「仕事がいっぱいある」には程遠いし、面白いかというと、これを面白いと言う者は、間違いなく変わり者だ。
簡単なプログラムを示す。

(car  '(1 2 3 4 5))

実行すると、出力は、

1

となる。つまり、car(カー)は先頭要素を取り出す。
一方、cdr(クダー)は、先頭要素以外を取り出す。すなわち、

(cdr '(1 2 3 4 5))

を実行すると、

(2 3 4 5)

になる。
では、3つ目の要素を取り出すにはどうすれば言うと、ちょっと考えると、

(car (cdr (cdr '(1 2 3 4 5))))

であると分かるかもしれない。
右側のcdrが(2 3 4)を取り出し、左側のCDRが(3 4)を取り出す。
そして最後に、carが3を取り出すという訳だ。

こんなもん、何の役に立つのかと思うだろう。
Lispは、 List Processor(リスト処理装置)の略で、リスト(表や目録)をカッコ()で囲んで処理する。
それで、やたらカッコが多い。
BASICみたいなプログラミング言語にはリスト処理はないが、Perl(パール)にはあるし、Ruby(ルビィ)やPython(パイソン)では強化され、「プログラミング言語の進化の流れはLisp化への流れになっている」と言う著名なコンピューター科学者もいる。
つまり、リスト処理は、とても有用だということだ。

しかし、やっぱり、リスト処理の何が良いのか分からないだろう。
Lisp言語の本を見ると、下手な教師の見本よろしく、細かいことをアリがパン屑を運ぶがごとく、チマチマ述べていて、「最初から飽きてしまう」。
算数・数学教師がこれをやると、子供達は間違いなく算数嫌い、数学嫌いになるが、大抵の子供は算数嫌いだ(笑)。

Lisp言語を使うには、「目の前の問題をリスト問題に捉え直す能力」が必要だ。
だから何・・・かと言うと、最近、AI(人工知能)の機械学習やディープラーング(ディープラーニングは多層型機械学習)の本が沢山出ている。
それらの本が、まさに、Lispや算数の悪い教え方をやっている。
読む人の99%が、挫折・・・と言うか、飽きてしまう。
まず、AIというものは、「目の前の問題を予測問題に捉え直す能力」がないと使えないことを教えないといけない。
なぜなら、今のAIというのは、「考えるマシン」じゃなく「予測するマシン」なのだ。
だからまあ、今のところ、AIが人間の立場に取って代わることはない。
予測しなくたって、人間やってられるからね。

で、お約束の超能力である。
「超能力とは何か?」
「超能力をどうやって身に付けるか?」
なんて本は結構あるし、最近は、量子力学の発達で、案外に納得しやすいものもある。
でも、これも同じで、
「目の前の問題を超能力問題に捉え直す能力」
がないと、超能力があっても役に立たない。
「水がどこにあるか」
「金がどこにあるか」
「ポチが隠した靴下はどこにあるか」
は、超能力問題に捉え直しやすく、そういったことが出来るダウジング(棒や振り子を使って何かを探すテクニック)が、結構、実用で使われている。
確かに、科学者立会いのダウジングの実験は、多くの場合、失敗する。
ミクロの世界で、観測が事象に影響を及ぼすことは解っているが、マクロの世界だってミクロの世界から出来ているのだから、影響がある。
だから、懐疑的な実験者が見ていると、超能力は発揮され難い。
しかし、ダウジングは、ミクロの世界とマクロの世界を結び付けるテクニックなので、上手く使うと効果的な可能性はあると思う。
引き寄せの法則、潜在意識による成功法則もまた、目の前の問題を引き寄せ問題や潜在意識の問題に捉え直すことでうまくいくのである。
例えば、可愛いあの子と超能力で仲良くなりたいなら、超能力を使う部分と、心身でやる部分を切り分け、自分はお洒落して、いい店探して、マナーを高めるのだが、予期せぬきっかけは超能力にまかせる・・・とかである。








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いくつになっていてもコンピュータープログラミングを学ぶ価値は大きい

子供でも大人でも、コンピュータープログラミングを学び、プログラミングすることは良いだ・・・ということについては、このブログでも時々書いているし、今は、本当に優秀な人々がそう言ってくれている。
ところが、年を取っている人達は、どれほど立派な人でも、特に、それなりに成功し、社会的地位もある人ほど、そんな話を嫌がる。
彼等(年齢が多く、地位もある)は言うのだ。
「プログラミングが良いって?そうか、じゃあ、やればいい。やればいいけどね、それは、それほど大したものじゃないんだよ。もっと大事なことがあるのにねえ」
偉い老人たちは、自分のやってきたこと、為し得たことに自信と誇りを持ちたいし、それを若い人や子供達に使えたい。
しかし、プログラミングについては何も伝えられない。
だから、プログラミングに高い価値があるということを認めるわけにはいかない。
なぜなら、そんなことを認めたら、自分の持っているものの価値が落ち、自分の考えを聞いてもらえなくなるのではないかと恐れるのだ。
だが、そんな不安や恐怖を持たなければならないようなものなら、最初から伝える価値はない。

あえて我が国では非現実的なことを言えば、ある人が、銃やナイフで戦う方法を教える学校を創設し、その学校が人気が出て、あちこちに教室を増やし、自分は金持ちになった。
彼は、「戦いの美学とは」「勝つことの哲学とは」といったことについて、信念と誇りを持ち、それを若い人達や子供達に伝えたい。それが、彼らの「ためになる」と本気で思っている。
しかし、誰かが、「負けて勝つ美学」「戦わない哲学」を語りだし、その価値が認めらていくと、彼は焦り、不安になるのだ。
だが、本当に戦いの哲学を身に付けているなら、それを昇華させ、平和の中に生かすことができる。
なぜなら、平和であるためには、戦いについても知らなければならないからだ。
平和だけでは平和ボケするのだが、平和ボケがかえって凶悪な行動を生むのである。

いくつになっていても、プログラミングを学んだ方が良い。
でないと、これからの世の中の少なくとも半分は分からなくなる。
英語を学んでも、実際は、若い人でも9割は一生活用しないことだろう。
誰かが本に書いてあるからではなく、そう思える根拠があり、私はそう思う。
しかし、プログラミングを学ぶことで得られる理解は、いつでも、どこでも活用される。
「しまった!」と思ったら、「オーマイゴッド!」などと言わず、「なんてこった!」って言えば良い。
しかし、コンピューターを活用すれば簡単にできるはずのことを、コンピューターを使うことでかえって複雑になり、混乱するようなやり方でやってはならない。
しかも、自分が苦労するのではなく、それを権限によって強制して、他者の悲惨を作り出すことが、日本中のいたるところで行われているのだ。
そんなことをする人間が、自分の考え方を若い人や子供に押し付けたがるのであるから愚かだ。
そして、結局は自分が惨めになるのだ。

最も手軽に始められ、しかもすぐに役に立つのは、これまでも何度も述べたが、マイクロソフトExcelのVBA言語である。
もっとダイナミックな効果を得たいなら、マイクロソフトAccessでVBA言語を使うことを検討しても良いが、こちらは習得に時間がかかるかもしれない。

子供の場合でもそうだと思うが、勉強のためだけのプログラミング言語というのは、あまり楽しくないと思う。
その意味で、子供の学習用プログラミング言語といわれるScratch(スクラッチ)より、むしろLOGO(ロゴ)の方が良いと私は思うし、昔のインタプリタBASICも良いものだったと思う。
あまりよく考えた訳ではないが、Lisp言語を子供に教えても面白いと思うし、大人がやっても良いと思う。
Lispの、
(car '(1 2 3 4))
というプログラミングの結果が「1」で、
(cdr '(1 2 3 4))
では「(2 3 4)」だというのは、(感性のない)大人なら、「それが何なんだ」と言うかもしれないが、子供には面白いと感じるのではないかと思うのである。

しかし、やはり、現実的なことで役に立つことが何よりだ(Lispが現実的でないと言うのではないが)。
Excelで名簿や計測結果のデータを作成すること自体が有益だが、VBAを使えば、それをもっと高度に活用できる。
何日もかかっていた作業が数秒で終わるといったこともlある。
プログラミングの威力に驚く体験が早くできることは幸運なことであると思う。









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スマホやSNS等で、あなたは何も知らずに危険を背負わされているのだ

SF作家アーサー.C.クラークと共にストーリーを作り、スタンリー・キューブリックが監督・制作した映画『2001年宇宙の旅』で、木星探査宇宙船に搭載された人工知能コンピュータHALは、なかなかの人気キャラクターだったと思う。
映画の中の場面だが、記者会見で、HALについて質問があった時、宇宙計画の推進者側が、「HALは、造った者にも完全には理解できない」と言ったのが、私には、ぞくぞくするほど惹きつけられたものだった。

それで、私はコンピュータ・ソフトの開発技術者になり、仕事ではなかったが、人工知能を独学し、人工知能型プログラミング言語と言われる、Lisp、Prolog、Smalltalkなどというプログラミング言語を勉強した。
結果、私の頭では無理だと分かった。いや、これらの言語で、売上げ管理をするシステムを作るというのなら、その気になれば出来る。しかし、これらの言語の特性を本当に活かした使い方をすることが出来ない。
だが、やがて思うようになった。
HALのようなもので、Lisp言語を開発したジョン・マッカシーだって、Lispの本当のところは分かっていない。
およそ、人間の発明というものは、自然の模倣なのだ。自然を観察しているうちに、閃きは、エジソンの表現を借りれば、「空間の向こうからやって来る」。閃きを、自分の頭が考えたことだと思っている人がいるが、そうではない。正に、どこかから来るのだ。

人間の頭ってのは、そんなに良いものじゃない。天才といったって、神とか進化した宇宙人から見れば、せいぜいが利口な猿だ。
HALでなくったって、ちょっとしたコンピュータシステムになると、作った本人だって、それを完全に理解していることはまあ無い。一級の開発者の私が言うのだから間違いない。ただ、試作品の段階で、ある程度の試験をして、満足な結果が出たということで、「諦めて」運用に回すだけのことだ。NASAの宇宙船の制御システムや、核ミサイルの誘導システムだってそうなのだ。そして、実際に落としてみるわけにもいかない核ミサイルなんて、本当に撃ったらどうなるかなんて、本当は誰にも分からないのだ。

もっと身近なことで言うと、スマートフォンや携帯電話の設定で、「位置情報を発信してよろしいですか?」といった、何らかの、こちら側の情報を発信しても良いかなんてメッセージが出て、ちょっと困った経験がないだろうか?そんな時、何も考えずに「はい」と設定するだろうか?確かに、そんな時、情報を発信しないと不利益があるような気分にさせるメッセージが出るので、多くの人は「はい」とすると思う。そして、それがどんな意味があるかなんて、誰も分かっちゃいないのだ。
それは、携帯やスマホの中の情報を引っ張り出して良いかという質問なのだ。
位置情報程度なら、まあ良いかもしれないが、別の情報を、プログラムから引っ張り出される可能性もあるのだ。そして、それを許可したも同然なのだ。いまや、誰でもスマホのプログラムを作って売れるということをご存知だろうか?それで、悪意を持ってスマホの情報を引っ張り出して悪用する事件が多発しているのである。悪意が無いとしても、スマホのプログラムの開発者の大半は、スマホの機器やOSの本当の仕組みなんか分かっちゃいない。意図せずに事故が起こる危険もあるのだ。
私など、位置情報なんて決して発信しない設定にしているし、きっちり理解できない限り、クレジットカードなど、いかなる情報も登録しない。スマホも持っていない。正直、恐くて持てない。しかし、いまや、SNSのみならず、携帯やスマホの設定でも、うまく個人情報を登録させてしまうような流れを、心理学や人間工学を駆使して作っているのかもしれない。
結果の責任は、あなた自身が負わねばならないが、あなたは、本当のところなんて、何も分からないまま行動させられているのだ。









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ジョン・マッカーシー逝去に寄せて

男は、中年を過ぎると、歳を取らなくなるという話を聞いたことがある。それで、10年振りに会ったのに、まるで昨日の続きのように気楽に話をしたりするのだそうだ。
これは、『まほろまてぃっく』という、ガイナックスのアニメの予告編の1つで言われていたことだが、実は、アニメの内容と関わりのない唐突な話だった。しかし、私は、それを聞いた時、ある人物のことを思い出した。それが、24日に亡くなった、ジョン・マッカーシーのことだった。彼は、人工知能の研究の第一人者で、AI(Artificial Intelligence-人工知能)なんて言葉を作ったのも、実は彼だった。
マッカシーは、1ヶ月振りに会った人に対し、1ヶ月前の話の続きを唐突に再開するような人だったというのを、私は何かで読んだ覚えがあった。
別に1ヶ月前の話を再開するのは良いのだが、普通の人なら、それを始める前に設定を整えるものだろう。話の再開の前準備というやつだ。「あの頃、こんな事件があったなあ」なんてことを言って、話に入りやすい気遣いをするかもしれない。しかし、そういったことをせずに、いきなり本題に入る人間は、世間では変人であろう。マッカーシーも変人の誉れが高い。
マッカーシーは、コンピュータプログラミング言語のLisp(リスプ)を発明したが、それが1957年位というから、最も古いプログラミング言語のFortran(フォートラン)やCOBOL(コボル)が出来たのと同じ時期である。この古い3つの言語は、今でも立派に現役だが、Lispはちょっと意味が違う。ポール・グレアムという、有名なコンピュータ技術者・科学者で、ソフト開発会社の起業家が、WebプログラミングではPerl言語の優位性を強く訴えていたが、PerlはLisp的だから良いのであり、今後は、まつもとひろゆき氏が発明したRubyの時代になると思うが、何のことはない、ますますLispに近付いただけのことだといったことを著書で書いていた。グレアム自身、最高のLispプログラマで、Lisp言語の優れた著書を書き、Lisp適用のコンサルティングをしている。
先日亡くなった、C言語の発明者でUNIXの開発者でもあったデニス・リッチーの、コンピュータの発展への貢献は実に大きなものだが、Lisp言語の発明者でAIの開拓者であるジョン・マッカーシーの偉大さは、今後さらに明らかになるのだと思う。

Lisp言語なんて、普通のプログラマが関わることは、まず無い。だが、一度、その良さを知ればはまってしまう。現在では、パソコンで十分にLispが使えるが、ちょっと昔なら、Lispのパワーを発揮するのは、とんでもなく高価なコンピュータが必要だった。Lisp専用マシンなんてのもあったくらいだ。そこまでしてでも使われたLispがどれほど凄いかということである。
夢から覚めた夢を見たことがあるだろうか?・・・なんて、唐突なことを言うが、これもLispに関わりがある。
鏡に映した鏡(合わせ鏡)・・・なんてのも、どこか似た感じがある。共に、自己が自己を写すことに果てが無い。
『猿の惑星』のリニューアルが話題だが、旧作のはじめで、画家が、自分のいる風景を絵に描く話がある。画家が、うっかり自分を描いた時、絵を描いているキャンパスの中に、更に自分を描かないといけなかったことに気付く。そして、そこに描かれた、絵を描いている自分のキャンパスには更に自分が・・・とその連鎖には果てがない。
コンピュータの世界では、そんなことを再帰呼び出し(リカーシブ・コール)という。自分で自分を呼び出して使うという、変なものだ。
実は、そんな方法を使えば、複雑なことを簡単にやれてしまう。そして、自然界というのは、なんと再帰で構築されている。聞いたことがあるかもしれないが、フラクタルといって、全体とその部分が同じ形をしているというものだ。
今は、再帰呼び出しなんてどんなプログラム言語でも出来るが、最初にそれをやり、今でも最も自然に当たり前にやれてしまうのがLisp言語である。
よく、偉大な発明は全て、自然の中から生まれると言われるが、Lisp言語は自然の原理、すなわち、宇宙の英知を最大に表現したプログラミング言語だと思う。これを超えるものは無いだろうし、全てがLispを目指すのは当然のことと思う。
1ヶ月前の話を唐突に始めるというのも、マッカーシーが変人であるだけでなく、なんとなく、それがLisp的でもある・・・と私は思う。









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強敵を討ち破る原理

スティーブ・ウォズニアックが開発し、スティーブ・ジョブズとアップルを世に出すことになった、Apple IIという、今でなら原始的なコンピュータとも言えるようなものが欲しいと思う。B5サイズか、もっと小さくて良いだろう。
ごくシンプルな構造を持ち、BASIC言語とアセンブラが用意されていればそれでいい。それでも、簡単なOSを造ればC言語を使えるようにできるだろうし、そうであれば、Squeak(Smalltalkの一種)やLispだって移植できる。
ならiPadで良いかというと、あれでは駄目なのだ。ウイドウシステムのようなGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)の生みの親であるアラン・ケイは、iPadのユーザー・インターフェースは誉めていたが、そのままでプログラミングができないことには、大いに不満を示した。私もそう思う。コンピュータは、皆がそれをやる必要はないが、プログラミングが出来てこそコンピュータだ。

性能は低くて良い。要は使い方だ。
いつもシュワちゃんの顔になる、旧型ターミネーターは、はるかに高性能の新型の液体ロボットターミネーターにいつも勝利するが、それは当然である。戦いを決めるのは性能ではない。
H.G.ウェルズの『宇宙戦争』や、それをヒントに創られた映画作品『インデペンデント・ディ』では、圧倒的に優る科学力を持つ相手に挑んだ人類は勝利した。
同じ登場人物のまま、200回の放送を果たした歴史的アニメ『美少女戦士セーラームーン』の最終シリーズ『セーラースターズ』でも、力の差があり過ぎるセーラーギャラクシアにセーラームーンが挑み、『サイボーグ009・超銀河伝説』では、サイボーグ戦士達は、超高度な科学力を持つ宇宙人と、銀河を超えての戦いに挑む。
これらは、創作ではあったが、制作者達は英知に触れたのだろう。勝つべき者が、勝つべくして勝ったのだ。
戦いを決するのは何だろう?
それを知れば、我々もまた、いかなる強敵にも打ち勝てるのだ。

このことに関して、良い話がある。
『8(エイト)マン』は、漫画とアニメが、『鉄腕アトム』のアニメと同じ1963年に始まっているが、その続編『8マン・インフィニティ』は2004年に連載開始されている。
40年の時を経て進化した、8マンの新型8マン・ネオは、既にアンドロイドと呼ぶのが適切でないほど高度化し、マシナリーと呼ばれていた。
そして、大昔の8マンである東八郎は、その強力な新型マシナリーである8マン・ネオに戦いを挑むことになる。
それを見つめるのは、ケン・谷。旧8マンを造った谷博士の息子で、やはり、最新のマシナリーである8マン・シェイドのボディーを持っていた。
「東八郎・・・見届けさせてもらおうか。旧式の君が、その破壊の化身を相手にどう戦うのか」
ケンは、かつてこう言った。「戦いを決するのは、速さでも火力でもない。勝利するのは・・・自ら状況を生み出す者。より強い意志を持つ者だ」。
そして今、桁外れの性能の違いを持つ相手を前に、8マンは雄々しく宣言する。
「ネオ、全てにおいて私を超える性能のマシナリー・・・。だが、そんなもので運命は決したりしない事を教えよう」

ケンの言ったことは全く真理だ。全て、ものごとを決するのは「意志」なのだ。
意志・・・それは何であろうか?
高度な宇宙存在からのメッセージを受けた足立育朗さんは、意識と意志には3つあると言う。顕在意識、潜在意識、そして、本質である。そして、意識は感情と結びつき、意志は愛と結びついている。
人の臓器で言えば、潜在意識は膵臓にある。スティーブ・ジョブズが、膵臓癌が原因で亡くなったというのも、私にはどこか分かるのである。彼は、スタンフォード大学の講演で、あらゆる出来事が点であるとすると、それを結ぶ線が自分を造っていると言った。南方熊楠の南方マンダラでも、宇宙は複雑な点と線で表現される。ジョブズは、潜在意識にある子供時代の点と、それを今の自分と結ぶ線が歪んでいたのだ。それがすい臓の癌になって現れたのだ。だが、それを解消しようと、彼は無意識に本質を求めた。それが彼の精神主義に現れていた。ビジネスにおいて、彼は何よりも顧客を喜ばせようと全力を尽くしたのだが、彼は本質に目を向け、愛情の意志が強かったので、それには成功した。だが、意識に結びついた感情を調和させることができなかったのだ。それが彼の不幸だったのだ。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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