ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
ソフトウェア開発技術者、Hikikomori、スーパーダイエッター、神秘思想家Kayのブログ
決して、一般受けするブログではありません。誠実に人生を遊びつつ、誠実に世間の幻想を叩き壊すことを目的とします。

Lisp

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[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。
[2010/12/12]詳細なlivedoorプロフィール設置しました。[livedoorプロフィール]

スマホやSNS等で、あなたは何も知らずに危険を背負わされているのだ

SF作家アーサー.C.クラークと共にストーリーを作り、スタンリー・キューブリックが監督・制作した映画『2001年宇宙の旅』で、木星探査宇宙船に搭載された人工知能コンピュータHALは、なかなかの人気キャラクターだったと思う。
映画の中の場面だが、記者会見で、HALについて質問があった時、宇宙計画の推進者側が、「HALは、造った者にも完全には理解できない」と言ったのが、私には、ぞくぞくするほど惹きつけられたものだった。

それで、私はコンピュータ・ソフトの開発技術者になり、仕事ではなかったが、人工知能を独学し、人工知能型プログラミング言語と言われる、Lisp、Prolog、Smalltalkなどというプログラミング言語を勉強した。
結果、私の頭では無理だと分かった。いや、これらの言語で、売上げ管理をするシステムを作るというのなら、その気になれば出来る。しかし、これらの言語の特性を本当に活かした使い方をすることが出来ない。
だが、やがて思うようになった。
HALのようなもので、Lisp言語を開発したジョン・マッカシーだって、Lispの本当のところは分かっていない。
およそ、人間の発明というものは、自然の模倣なのだ。自然を観察しているうちに、閃きは、エジソンの表現を借りれば、「空間の向こうからやって来る」。閃きを、自分の頭が考えたことだと思っている人がいるが、そうではない。正に、どこかから来るのだ。

人間の頭ってのは、そんなに良いものじゃない。天才といったって、神とか進化した宇宙人から見れば、せいぜいが利口な猿だ。
HALでなくったって、ちょっとしたコンピュータシステムになると、作った本人だって、それを完全に理解していることはまあ無い。一級の開発者の私が言うのだから間違いない。ただ、試作品の段階で、ある程度の試験をして、満足な結果が出たということで、「諦めて」運用に回すだけのことだ。NASAの宇宙船の制御システムや、核ミサイルの誘導システムだってそうなのだ。そして、実際に落としてみるわけにもいかない核ミサイルなんて、本当に撃ったらどうなるかなんて、本当は誰にも分からないのだ。

もっと身近なことで言うと、スマートフォンや携帯電話の設定で、「位置情報を発信してよろしいですか?」といった、何らかの、こちら側の情報を発信しても良いかなんてメッセージが出て、ちょっと困った経験がないだろうか?そんな時、何も考えずに「はい」と設定するだろうか?確かに、そんな時、情報を発信しないと不利益があるような気分にさせるメッセージが出るので、多くの人は「はい」とすると思う。そして、それがどんな意味があるかなんて、誰も分かっちゃいないのだ。
それは、携帯やスマホの中の情報を引っ張り出して良いかという質問なのだ。
位置情報程度なら、まあ良いかもしれないが、別の情報を、プログラムから引っ張り出される可能性もあるのだ。そして、それを許可したも同然なのだ。いまや、誰でもスマホのプログラムを作って売れるということをご存知だろうか?それで、悪意を持ってスマホの情報を引っ張り出して悪用する事件が多発しているのである。悪意が無いとしても、スマホのプログラムの開発者の大半は、スマホの機器やOSの本当の仕組みなんか分かっちゃいない。意図せずに事故が起こる危険もあるのだ。
私など、位置情報なんて決して発信しない設定にしているし、きっちり理解できない限り、クレジットカードなど、いかなる情報も登録しない。スマホも持っていない。正直、恐くて持てない。しかし、いまや、SNSのみならず、携帯やスマホの設定でも、うまく個人情報を登録させてしまうような流れを、心理学や人間工学を駆使して作っているのかもしれない。
結果の責任は、あなた自身が負わねばならないが、あなたは、本当のところなんて、何も分からないまま行動させられているのだ。









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ジョン・マッカーシー逝去に寄せて

男は、中年を過ぎると、歳を取らなくなるという話を聞いたことがある。それで、10年振りに会ったのに、まるで昨日の続きのように気楽に話をしたりするのだそうだ。
これは、『まほろまてぃっく』という、ガイナックスのアニメの予告編の1つで言われていたことだが、実は、アニメの内容と関わりのない唐突な話だった。しかし、私は、それを聞いた時、ある人物のことを思い出した。それが、24日に亡くなった、ジョン・マッカーシーのことだった。彼は、人工知能の研究の第一人者で、AI(Artificial Intelligence-人工知能)なんて言葉を作ったのも、実は彼だった。
マッカシーは、1ヶ月振りに会った人に対し、1ヶ月前の話の続きを唐突に再開するような人だったというのを、私は何かで読んだ覚えがあった。
別に1ヶ月前の話を再開するのは良いのだが、普通の人なら、それを始める前に設定を整えるものだろう。話の再開の前準備というやつだ。「あの頃、こんな事件があったなあ」なんてことを言って、話に入りやすい気遣いをするかもしれない。しかし、そういったことをせずに、いきなり本題に入る人間は、世間では変人であろう。マッカーシーも変人の誉れが高い。
マッカーシーは、コンピュータプログラミング言語のLisp(リスプ)を発明したが、それが1957年位というから、最も古いプログラミング言語のFortran(フォートラン)やCOBOL(コボル)が出来たのと同じ時期である。この古い3つの言語は、今でも立派に現役だが、Lispはちょっと意味が違う。ポール・グレアムという、有名なコンピュータ技術者・科学者で、ソフト開発会社の起業家が、WebプログラミングではPerl言語の優位性を強く訴えていたが、PerlはLisp的だから良いのであり、今後は、まつもとひろゆき氏が発明したRubyの時代になると思うが、何のことはない、ますますLispに近付いただけのことだといったことを著書で書いていた。グレアム自身、最高のLispプログラマで、Lisp言語の優れた著書を書き、Lisp適用のコンサルティングをしている。
先日亡くなった、C言語の発明者でUNIXの開発者でもあったデニス・リッチーの、コンピュータの発展への貢献は実に大きなものだが、Lisp言語の発明者でAIの開拓者であるジョン・マッカーシーの偉大さは、今後さらに明らかになるのだと思う。

Lisp言語なんて、普通のプログラマが関わることは、まず無い。だが、一度、その良さを知ればはまってしまう。現在では、パソコンで十分にLispが使えるが、ちょっと昔なら、Lispのパワーを発揮するのは、とんでもなく高価なコンピュータが必要だった。Lisp専用マシンなんてのもあったくらいだ。そこまでしてでも使われたLispがどれほど凄いかということである。
夢から覚めた夢を見たことがあるだろうか?・・・なんて、唐突なことを言うが、これもLispに関わりがある。
鏡に映した鏡(合わせ鏡)・・・なんてのも、どこか似た感じがある。共に、自己が自己を写すことに果てが無い。
『猿の惑星』のリニューアルが話題だが、旧作のはじめで、画家が、自分のいる風景を絵に描く話がある。画家が、うっかり自分を描いた時、絵を描いているキャンパスの中に、更に自分を描かないといけなかったことに気付く。そして、そこに描かれた、絵を描いている自分のキャンパスには更に自分が・・・とその連鎖には果てがない。
コンピュータの世界では、そんなことを再帰呼び出し(リカーシブ・コール)という。自分で自分を呼び出して使うという、変なものだ。
実は、そんな方法を使えば、複雑なことを簡単にやれてしまう。そして、自然界というのは、なんと再帰で構築されている。聞いたことがあるかもしれないが、フラクタルといって、全体とその部分が同じ形をしているというものだ。
今は、再帰呼び出しなんてどんなプログラム言語でも出来るが、最初にそれをやり、今でも最も自然に当たり前にやれてしまうのがLisp言語である。
よく、偉大な発明は全て、自然の中から生まれると言われるが、Lisp言語は自然の原理、すなわち、宇宙の英知を最大に表現したプログラミング言語だと思う。これを超えるものは無いだろうし、全てがLispを目指すのは当然のことと思う。
1ヶ月前の話を唐突に始めるというのも、マッカーシーが変人であるだけでなく、なんとなく、それがLisp的でもある・・・と私は思う。









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強敵を討ち破る原理

スティーブ・ウォズニアックが開発し、スティーブ・ジョブズとアップルを世に出すことになった、Apple IIという、今でなら原始的なコンピュータとも言えるようなものが欲しいと思う。B5サイズか、もっと小さくて良いだろう。
ごくシンプルな構造を持ち、BASIC言語とアセンブラが用意されていればそれでいい。それでも、簡単なOSを造ればC言語を使えるようにできるだろうし、そうであれば、Squeak(Smalltalkの一種)やLispだって移植できる。
ならiPadで良いかというと、あれでは駄目なのだ。ウイドウシステムのようなGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)の生みの親であるアラン・ケイは、iPadのユーザー・インターフェースは誉めていたが、そのままでプログラミングができないことには、大いに不満を示した。私もそう思う。コンピュータは、皆がそれをやる必要はないが、プログラミングが出来てこそコンピュータだ。

性能は低くて良い。要は使い方だ。
いつもシュワちゃんの顔になる、旧型ターミネーターは、はるかに高性能の新型の液体ロボットターミネーターにいつも勝利するが、それは当然である。戦いを決めるのは性能ではない。
H.G.ウェルズの『宇宙戦争』や、それをヒントに創られた映画作品『インデペンデント・ディ』では、圧倒的に優る科学力を持つ相手に挑んだ人類は勝利した。
同じ登場人物のまま、200回の放送を果たした歴史的アニメ『美少女戦士セーラームーン』の最終シリーズ『セーラースターズ』でも、力の差があり過ぎるセーラーギャラクシアにセーラームーンが挑み、『サイボーグ009・超銀河伝説』では、サイボーグ戦士達は、超高度な科学力を持つ宇宙人と、銀河を超えての戦いに挑む。
これらは、創作ではあったが、制作者達は英知に触れたのだろう。勝つべき者が、勝つべくして勝ったのだ。
戦いを決するのは何だろう?
それを知れば、我々もまた、いかなる強敵にも打ち勝てるのだ。

このことに関して、良い話がある。
『8(エイト)マン』は、漫画とアニメが、『鉄腕アトム』のアニメと同じ1963年に始まっているが、その続編『8マン・インフィニティ』は2004年に連載開始されている。
40年の時を経て進化した、8マンの新型8マン・ネオは、既にアンドロイドと呼ぶのが適切でないほど高度化し、マシナリーと呼ばれていた。
そして、大昔の8マンである東八郎は、その強力な新型マシナリーである8マン・ネオに戦いを挑むことになる。
それを見つめるのは、ケン・谷。旧8マンを造った谷博士の息子で、やはり、最新のマシナリーである8マン・シェイドのボディーを持っていた。
「東八郎・・・見届けさせてもらおうか。旧式の君が、その破壊の化身を相手にどう戦うのか」
ケンは、かつてこう言った。「戦いを決するのは、速さでも火力でもない。勝利するのは・・・自ら状況を生み出す者。より強い意志を持つ者だ」。
そして今、桁外れの性能の違いを持つ相手を前に、8マンは雄々しく宣言する。
「ネオ、全てにおいて私を超える性能のマシナリー・・・。だが、そんなもので運命は決したりしない事を教えよう」

ケンの言ったことは全く真理だ。全て、ものごとを決するのは「意志」なのだ。
意志・・・それは何であろうか?
高度な宇宙存在からのメッセージを受けた足立育朗さんは、意識と意志には3つあると言う。顕在意識、潜在意識、そして、本質である。そして、意識は感情と結びつき、意志は愛と結びついている。
人の臓器で言えば、潜在意識は膵臓にある。スティーブ・ジョブズが、膵臓癌が原因で亡くなったというのも、私にはどこか分かるのである。彼は、スタンフォード大学の講演で、あらゆる出来事が点であるとすると、それを結ぶ線が自分を造っていると言った。南方熊楠の南方マンダラでも、宇宙は複雑な点と線で表現される。ジョブズは、潜在意識にある子供時代の点と、それを今の自分と結ぶ線が歪んでいたのだ。それがすい臓の癌になって現れたのだ。だが、それを解消しようと、彼は無意識に本質を求めた。それが彼の精神主義に現れていた。ビジネスにおいて、彼は何よりも顧客を喜ばせようと全力を尽くしたのだが、彼は本質に目を向け、愛情の意志が強かったので、それには成功した。だが、意識に結びついた感情を調和させることができなかったのだ。それが彼の不幸だったのだ。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・ソフトウェア開発技術者
・MCSD、MCDBA資格者
・タオイスト、神秘思想家
・1日1食の完全菜食主義者
・幼児期からの引きこもり気質
・医療不要で難病を数々克服


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萩尾望都さんの漫画紹介


半神
小学館文庫

わずか15頁の至高の傑作「半神」を含む短編集。
数奇で残酷な運命を目撃した後、「愛とは?憎しみとは?それはどう異なるのか?異なるものではないのか?」あなたの心に荘厳な疑問が残るのではないだろうか?


ウは宇宙船のウ
小学館文庫

1920年生まれのアメリカを代表するSF作家レイ・ブラッドベリの珠玉の短編作品を萩尾望都が漫画化。萩尾さんの繊細で美しい絵と感性が、ブラッドベリの作品に新しい生命を注いだ。
「みずうみ」では、12歳の少女タリーの可憐な姿と、彼女を愛するハロルドの少年の時と青年になって後の様々な表情がより深い感銘をもたらすと思う。
他の作品も素晴らしい出来であると思う。
CLAMP「CLOVER」のご紹介


CLOVER
わずか5分の劇場用アニメ作品。
CLAMPさんの名作漫画のイメージを美しい映像と音楽で描いた傑作。
主人公の12歳の神秘的な少女スゥの声は坂本真綾さん。


「CLOVER」の原作漫画を以下にご紹介します。
素晴らしい装丁、美しいカラーの扉絵。そして、神秘的な傑作と思います。
新装版も出ているようですが、私はこちらしか持っていません。しかし、こちらの本の装丁を大変に気に入っています。








私が愛する「魔法少女リリカルなのは」

ナンセンス文学(意味を持たない作品)として私が勝手に意味付けをしたのかもしれませんが、アメリカの百万円以上の自己開発プログラム以上に貴い気付きを私に与えてくれた全13話のアニメ作品。











5年の時を経て、2010年、映画化されました。
基本的には、テレビシリーズの全13話を1本の映画にしたものですが、本編では描かれなかったフェイトの生い立ちが見られます。そして、プレシアの謎の言葉も。映像はテレビシリーズよりさらにグレードアップしています。


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初音ミク、コンサート映像のご紹介
ミクの日感謝祭 39's Giving DayProject DIVA presents 初音ミク・ソロコンサート~こんばんは、初音ミクです。~
[2010/3/9]東京お台場~Zepp Tokyo~

映像の品質等は、下でもご紹介する、後で開かれた米国コンサートの方が高いのですが、私は、全体としては東京コンサートの方が好きです。米国コンサートの方は、映像の緻密さのために、かえってボーカロイド達がマネキンのように感じるかもしれません。これは、証明の影響もあると思います。緑色がかった証明の東京コンサートの方が、ミクが柔らかい感じで可愛いと感じました。
また、真っ白なお姫様のような衣装に赤い大きな腰のリボンが印象的な『Alice』、『あなたの歌姫』は、米国コンサートにはありませんでした。

【ブルーレイ】


【DVD】




MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES “はじめまして、初音ミクです”
[2011/7/2]米国ロサンゼルス~ノキアシアター~

日本のボーカロイドが、日本語の歌で、アメリカ、ロサンゼルスの大劇場ノキアシアターの満員の観客を熱狂させた歴史的コンサートだったと思います。
東京コンサートから1年4ヶ月経過しており、総合的には確実に進歩しています。
私が特に気に入ったのは、1つは、ミクとルカの素晴らしいコンビネーションのダンスパフォーマンスが楽しめる『ワールズエンド・ダンスホール』です。ルカが珍しくミニスカート姿で、ミクに勝る四肢の長さで、ピンクの髪を美しく揺らしてダイナミックに踊ります。 もう1つが、ミクが真っ白な天使の衣装で歌う『SPiCa』で、これが天使でなくてなんだろう、私はついに天使を見たのだと思いました。演奏も東京コンサートの時と変えていましたが、成功していたと思います。

【ブルーレイ】


【DVD】


尚、ブルーレイとDVDの差についてですが、私は実際、両方買い、見比べてみました。観客、演奏者、楽器などは、大画面TVで見ると、ブルーレイの方がきれいですが、肝心のミク達は、ホログラム映像そのものがそれほど細密でありませんので、別に違いはないと感じました。ブルーレイ、DVDいずれも、東京コンサートの方は上半身映像以上の場合、米国コンサートでも、顔のアップだと映像の粒子が目立ちます。 変な話ですが、iPhoneやiPod touch、あるいは、同等な画面品質を持つ小型情報端末で見た映像が最上かもしれません。ただ、これは反則行為ですので、実際にやったとは言いませんが。
本のご紹介


精神について(エマソン名著選)
ラルフ・ウォルドー・エマーソン著
日本教文社

アメリカ最高の思想家、哲学者、ラルフ・ウォルドー・エマーソンの珠玉のエッセイ集。 「歴史」「自己信頼」「償い」「精神の法則」「愛」「友情」「神」「円」「知性」が収められている。
我々自身が、歴史上の英雄、賢者、大芸術家に匹敵する偉大な人間であることを、驚くべき確信をもって語る唯一の人物であると思う。
世間の妄信を粉々に破壊し、プラトーンの頭脳、シーザーの手腕、イエスの愛の所有者である自分を見出して欲しい。
これ以上のエッセイは地上には存在しないと思う。


荘子
徳間文庫

約2400年前の中国の思想家で、老子と共に、老荘と称せられる道教(タオイズム)の始祖である荘周(荘子)の書。
世俗にあって世俗を超え、永遠の道(タオ)と一体化し、安らかで充実した人生を送る秘訣を、恐ろしく抽象的な老子と異なり、平易に説いている。
本書は、数多い荘子の現代語訳の中でも非常に読みやすく分かりやすいものであるが、中国古典の香りは損なわれていない。
本来、膨大な荘子の中心となる内編全てと、外編と雑編の内、荘子らしいものを選んで収録してある。


神統記
ヘシオドス著
岩波文庫

ホメーロスと並ぶ古代ギリシャ詩人ヘシオドスが、ムーサ(詩の女神)達より教えられたという神々の物語。
この世の始まりから、ゼウスの支配の確立、そして、主要な神々のことについて、美しい詩で語る。すぐに読める薄い本であるが、ギリシャ神話の根幹とも言える重要な書と思う。


四つのギリシャ神話(ホメーロス讃歌より)
岩波文庫

無名の詩人達が、ホメーロス風の詩で神々に捧げた賛歌の内、豊穣の女神デーメーテール、理性の神アポローン、智慧の神ヘルメース、美の女神アプロディーテーの4神へのものを収録してある。
著名な神話学者カール・ケレーニィも、ホメーロス賛歌を重視していると思えるが、名もない詩人達の作とはいえ、それぞれの神について、その特質が巧みに表現されており、実に興味深いものとなっている。
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