IQ(知能指数)テストを行ってくれる病院・クリニックは多いらしい。
IQテストを受けることに興味がある人というのは、IQが高い傾向があると思う。
IQは、頭の良さのごく一面ではあるらしいが、そのことを認識した上で、客観的な値を確認しておくのも良いかもしれない。
それに、私の考えでは、IQは固定されたものではなく、少なくともある程度は向上させることが可能で、L.ロン.ハバードの『ダイアネティックス』に書かれているように、誰もが本来の頭脳の能力は高く、その力を目覚めさせることが出来れば、IQは「打ち上げ花火のごとく」向上するのではないかと思う。
とはいえ、個人的には『ダイアネティックス』療法はお薦めしない。理由は、単に、「面倒である」からだ。
私は、能力の開発自体は、もっと単純な方法で行えると思っている。
面倒なやり方だと、どうしても金儲けに利用される。
ただし、『ダイアネティックス』など、ハバードの著作は面白かった。
他にも、自分について、なかなか知ることが出来ないことを知る方法がある。
例えば、あなたは、自分の脳のMRI(核磁気共鳴画像法)画像を見たことがあるだろうか?
この画像を見ただけでも、脳の性能や性質がかなり分かるらしい。
こんな話がある。
TEDで講演したこともある、神経科学者のジェームス・ファロンは、ある時、1枚の脳のMRI画像を見て愕然とした。
ひどい画像だった。
それは、凶悪殺人犯の脳の特徴を明瞭に現わしていた。
ファロン博士は、この気の毒な脳の持ち主を電算室に問い合わせた。
しかし、返事を受け取ると、電算室に対し、もっとしっかり仕事をするよう激を飛ばし、再度、解答を要求した。
しかし、電算室の担当者は、ファロン博士にこう言うしかなかった。
「ファロン博士。その脳のMRI画像は、ジェームズ・ファロン博士、あなたのものに間違いありません」
ファロン博士は、自分がサイコパス(共感能力の欠如により良心を持たない人間)であることを認識し、自分に対する研究成果を基に著書『サイコパス・インサイド』を書き、TEDでも講演した。
確かに、その本を読むと、ファロンが、IQの高い優秀で、かつ、エネルギッシュな人間ではあっても、いかに人でなしの超欠陥人間であるかが、はっきり分かるのである。
私は、10年以上前に、自分の脳のMRI画像を撮影し、見せてもらったことがある。
医者は、実にきれいな脳だと褒めてくれた。
そりゃバラ色だからね(笑)。
しかし、私は、自分が性質的にはサイコパス的なところも多いことは自覚しているので、医者も営業トークをしただけかもしれない。
いろんな意味で、自分を知ることは大切である。
例えば、ある人は、他人を傷付けるに決まっている言葉を平気で言うのだが、本人はそれを自覚していなかった。
その人の両親が、言うべきでないことを無神経に言う人で、それが当たり前になってしまったようである。
このような、治すべきことは、早くに発見して治しておかないと、人生で多大な損失を招くかもしれない。
実際、自覚しない悪癖で人生を棒に振る人は少なくないと思う。
逆に、自分の美点に気付かず、それを生かせば、かなり成功出来た可能性があるのに、それをしなかった「勿体ない」人も多いのだと思う。
そんな意味でも、気心の知れた、何でも言ってくれる友人がいることは、やはり、良いことなのだ。
ギリシャのデルフォイ島のアポロン神殿の扉には、「自分自身を知りなさい」と書かれているらしい(なんで「汝自身を知れ」なんて難しい訳し方をするのだろう)。
だが、そう書かれていても、自分を知ることが出来る人は滅多にいない。
だが、ソクラテスは、それが出来た数少ない人間で、それゆえ、彼は人類で最も知恵のある者になった。
彼は何を知ったのか?
それは、「私は何も知らない」ということである。
なるほど、彼は最高の知恵者だ。
ただし、言っておくが、「私は何も知らない」と言うだけでは駄目である。
本当に知っていなければ。
それなら、彼の弟子のプラトンが書いた『ソクラテスの弁明』を読むと良い(ソクラテス自身は著書を残していない)。
それで、「ああ、私は何も知らない」「私は何も出来ない」と分かれば、知恵に目覚めたことになる。
彼は、貧乏で悪妻に苦しめられ、挙句、死刑になったが、だからといって不幸だった訳ではない。
おそらく、世俗的な意味の幸福など、得ようと思えば得られたと思う。
しかし、彼の目的はあくまで知恵だったので、あの環境が良かったのであると思う。
IQテストを受けることに興味がある人というのは、IQが高い傾向があると思う。
IQは、頭の良さのごく一面ではあるらしいが、そのことを認識した上で、客観的な値を確認しておくのも良いかもしれない。
それに、私の考えでは、IQは固定されたものではなく、少なくともある程度は向上させることが可能で、L.ロン.ハバードの『ダイアネティックス』に書かれているように、誰もが本来の頭脳の能力は高く、その力を目覚めさせることが出来れば、IQは「打ち上げ花火のごとく」向上するのではないかと思う。
とはいえ、個人的には『ダイアネティックス』療法はお薦めしない。理由は、単に、「面倒である」からだ。
私は、能力の開発自体は、もっと単純な方法で行えると思っている。
面倒なやり方だと、どうしても金儲けに利用される。
ただし、『ダイアネティックス』など、ハバードの著作は面白かった。
他にも、自分について、なかなか知ることが出来ないことを知る方法がある。
例えば、あなたは、自分の脳のMRI(核磁気共鳴画像法)画像を見たことがあるだろうか?
この画像を見ただけでも、脳の性能や性質がかなり分かるらしい。
こんな話がある。
TEDで講演したこともある、神経科学者のジェームス・ファロンは、ある時、1枚の脳のMRI画像を見て愕然とした。
ひどい画像だった。
それは、凶悪殺人犯の脳の特徴を明瞭に現わしていた。
ファロン博士は、この気の毒な脳の持ち主を電算室に問い合わせた。
しかし、返事を受け取ると、電算室に対し、もっとしっかり仕事をするよう激を飛ばし、再度、解答を要求した。
しかし、電算室の担当者は、ファロン博士にこう言うしかなかった。
「ファロン博士。その脳のMRI画像は、ジェームズ・ファロン博士、あなたのものに間違いありません」
ファロン博士は、自分がサイコパス(共感能力の欠如により良心を持たない人間)であることを認識し、自分に対する研究成果を基に著書『サイコパス・インサイド』を書き、TEDでも講演した。
確かに、その本を読むと、ファロンが、IQの高い優秀で、かつ、エネルギッシュな人間ではあっても、いかに人でなしの超欠陥人間であるかが、はっきり分かるのである。
私は、10年以上前に、自分の脳のMRI画像を撮影し、見せてもらったことがある。
医者は、実にきれいな脳だと褒めてくれた。
そりゃバラ色だからね(笑)。
しかし、私は、自分が性質的にはサイコパス的なところも多いことは自覚しているので、医者も営業トークをしただけかもしれない。
いろんな意味で、自分を知ることは大切である。
例えば、ある人は、他人を傷付けるに決まっている言葉を平気で言うのだが、本人はそれを自覚していなかった。
その人の両親が、言うべきでないことを無神経に言う人で、それが当たり前になってしまったようである。
このような、治すべきことは、早くに発見して治しておかないと、人生で多大な損失を招くかもしれない。
実際、自覚しない悪癖で人生を棒に振る人は少なくないと思う。
逆に、自分の美点に気付かず、それを生かせば、かなり成功出来た可能性があるのに、それをしなかった「勿体ない」人も多いのだと思う。
そんな意味でも、気心の知れた、何でも言ってくれる友人がいることは、やはり、良いことなのだ。
ギリシャのデルフォイ島のアポロン神殿の扉には、「自分自身を知りなさい」と書かれているらしい(なんで「汝自身を知れ」なんて難しい訳し方をするのだろう)。
だが、そう書かれていても、自分を知ることが出来る人は滅多にいない。
だが、ソクラテスは、それが出来た数少ない人間で、それゆえ、彼は人類で最も知恵のある者になった。
彼は何を知ったのか?
それは、「私は何も知らない」ということである。
なるほど、彼は最高の知恵者だ。
ただし、言っておくが、「私は何も知らない」と言うだけでは駄目である。
本当に知っていなければ。
それなら、彼の弟子のプラトンが書いた『ソクラテスの弁明』を読むと良い(ソクラテス自身は著書を残していない)。
それで、「ああ、私は何も知らない」「私は何も出来ない」と分かれば、知恵に目覚めたことになる。
彼は、貧乏で悪妻に苦しめられ、挙句、死刑になったが、だからといって不幸だった訳ではない。
おそらく、世俗的な意味の幸福など、得ようと思えば得られたと思う。
しかし、彼の目的はあくまで知恵だったので、あの環境が良かったのであると思う。