どんな呪文を愛用するかで、人生は決まる。
そして、全ての人に共通する万能の呪文はない。
法然や親鸞の時代なら、「それは『南無阿弥陀仏』じゃ!」と言っても良い事情があったが、今は、そうではない。

今日は、面白い呪文を2つ取り上げよう。
きっと、気に入ると思うし、試してみても良いと思う。

1つは、ドイツのベルベル・モーアの『星からの宅配便』からだ。
その呪文は、「心おだやかに!」である。
10歳の少女アンナは、学校のハンスという、意地悪な男の子のことで悩んでた。いわゆる「ムカツク!」男の子である。
アンナは母のマルタから、「心おだやかに!」の呪文を教わり、ハンスに嫌な目に遭わされる度、この呪文を唱えた。
しかし、状況が改善せず、アンナはハンスに、「あんたにムカつく時にはいつも、『心おだやかに!』っておまじないを唱えているの」と言う。
そう言われたハンスは、「ふうん」と言って黙り、それからあまり意地悪をしなくなった。
しばらくして、アンナはハンスから、自分も「心おだやかに!」のまじないを使っており、さらに、他の子達にも教え、教えられた子達も使っていることを教えられる。
ハンスも、そして、他の子達も、皆、ムカつく何かがあるのだ。

もう1つは、ジェームス・スキナーの『100%』にある、愉快な呪文だ。
それは「こげばいいでしょう!こげば!」である。
これは、「ツール・ド・ヨーロッパ」という、ヨーロッパの14ヶ国5000キロを自転車で走るクレイジーなイベントに参加した選手の1人がつぶやき、選手達の間で流行った言葉だ。
37日の競技の初日には、炎天の太陽で肌は焦げ、足はパンパンで、全員クタクタだ。
選手達の平均年齢は43歳。
3日目、スペインのアンダルシア地方は昼に摂氏43度に達する。
山もあり、死ぬほどつらい。
夜になってもホテルに着かない。
そんな中で、1人の選手がつぶやいたのだ。
「こげばいいでしょう!こげば!」
すると、これが皆の口癖になった。
「道を間違ってしまった。30キロ伸びまーす!」
「こげばいいでしょう!こげば!」
「この先、峠が3つです」
「こげばいいでしょう!こげば!」
「これは2週間安静の大怪我です」(転倒した選手が肋骨を折った)
「こげばいいでしょう!こげば!」
「今夜のホテル、お湯は出ません」
「こげばいいでしょう!こげば!」
そして、37日後、全員がゴールした。

文句を言わず、やるべきことを淡々とやれば、嫌でも成功するということだ。
試験が迫っているなら、「勉強すればいいでしょう!勉強すれば!」だ。
セールスの仕事なら、「セールスすればいいでしょう!セールスすれば!」だ。
ダイエット中なら、「運動すればいいでしょう!運動すれば!」だ。
ブログを毎日書くと決めたら、「ブログを書けばいいでしょう!書けば!」だ。
自分に合うように変えれば良い。
他にも・・・
「歯医者に行かないとけない」
「行けばいでしょう!行けば!」
「健康保険料、毎月10万円払わないといけない」(高給取りが退職すると、こんな目に遭う)
「払えばいいでしょう!払えば!」
「可愛いあの子を口説くんだ」
「口説けばいいでしょう!口説けば!」(ただし、紳士的に)

ああ、ところで、誰にも教える気はないが、ついに理想のプログラミング言語を見つけた。
それはGo言語だ。
うんざりするほど遅い開発環境(VisualStudioのような)もない。
オブジェクト指向でもない(!)。
ループ文はforだけ(!)。
だが、Googleが作った新しい万能言語で、OSを選ばず、作ったものはどのOSでも動く。しかも、超高速だ。
JavaもC#もPythonもRubyも、もう古い!(※主観)
いまさら、新しいプログラミング言語を覚えるのも億劫だが、
「勉強すればいいでしょう!勉強すれば!」
である。
Webも、スマホアプリも、AIも、全部Goで作ってやるんだ・・・(作れる)
「作ればいいでしょう!作れば!」
でもまあ、一番役に立つのはVBAである(ニッコリ)。