初期のパソコンは、BASICというプログラミング言語でプログラミングする以外、あまり用途はなかった。
ところが、パソコンでC言語やPascalが使えるようになると、いわゆる「上級者」から、BASIC言語やBASICプログラマーはひどく蔑(さげす)まれるようになった。
まあ、BASIC言語やBASICプログラマーを貶(けな)しておけば、自分は上位者だと自分で思い込むことが出来たからという面も大きかった。
BASICの欠点を真面目に論じる本当の「上級者」もいたが、彼らだって、自分は「超上級者」だと主張したい一面もあった場合が多かった。
だが、BASIC言語の実用性は抜群で、こと普通の人に関する限り、C言語やPascalは趣味の範囲のもので、実用性に乏しかった。

パソコンでは、なぜか「ショぼい」と言われ、蔑まれるものが、普通の人には超実用的なのである。
今、それに当てはまるのがExcelと、それに内蔵されるプログラミング言語のVBAである。
これほど実用的なものは、そうはない。
AccessとVBAは、Excel+VBAとはやや違った実用性があるが、これは普通の人には、やや敷居が高い。
JavaやPython、あるいは、C#やScala、Go言語といったものは、個人で使うのは実用性が無さ過ぎるが、これらは、「(超)大勢の人に使わせるプログラムを作る」ためのものである。

大雑把にだが、こういう言い方が出来る。
自分が使って便利なプログラムを作るのが、Excel+VBA。
チームが使って便利なプログラムを作るのが、Access+VBA。
ただし、この両者の境界はやや広く、自分が使うものをAccess+VBAで作ったり、チーム(かなり大きい場合もある)で使うものをExcel+VBAで作る場合も少なくない。
一方、JavaやC#等で、自分やチームで使うものを作るのは、それがVBAで作れるなら(業務で使うものならほぼ作れる)、あまりに効率が悪い。
そして、製品やユーザーサービスを作るのが、JavaやPython、C#で、最新版として、ScalaやGo、Swiftなどがある。
だから、製品や企業の立場のユーザーサービスを作るプログラマーになりたい場合は、JavaやPHP、Python 、JavaScript、C#、C++、Scala、Go、Swift、Ruby、その他、必要なものを、その都度覚える必要がある。
だが、オフィスで、自分やチームの業務効率を高めるためであれば、Excel+VBAや、Access+VBAに勝るものはない。
最近は、サイボウズのkintonや、ジャストシステムのUnitBaseといったものが、ExcelやAccessより良いものとして売り込まれているが、個人に対しては全くお奨めしない。
それらのユーザーである企業は、ExcelやAccessを使う企業に比べれば、甚だしく少なく、それらを使えるようになっても、活躍出来る場がほぼない。
また、それらが、Excel+VBAやAccess+VBAに勝ることは、まずないと思う。
少なくとも、Excel+VBAやAccess+VBAで出来ないことはないと言った方が当を得ているだろう。つまり、手間もだが、費用のことを考えると、わざわざ別のものを使う必要はない。
ここまで言うと、マイクロソフトの回し者みたいだが、使う者の利益を考えるなら、これへの反論は決して出来ないだろう。
また、ソニーのNNCでディープラーニングが簡単に出来るようになった今、ExcelやAccessは、そのためのデータ前処理の最強のツールになると思う。

ところで、スマホのアプリ開発が面倒過ぎる。
企業がサービスとしてスマホアプリを作るには今の状況で十分だが、個人やチームのためのアプリを、それと同じ方法で作るのは、あまりに大変だ。
簡単にプログラムを作れるBASIC言語があれば良いと思うが、そんなものも出てくるのではないかと思う。
自分やチームのためのアプリを頻繁に作り、更新出来れば、実に便利だからである。









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