ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

BUMP

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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本当の好きは、なかなか見られない

本当の愛なんて、滅多にあるものではない。
「愛」なんて難しい感じはするが、「好き」や「関心がある」と同じことだ。
つまり、「本当に好き」や「本当に関心がある」が、「本当の愛」なんだろう。
ところが、子が親を好きなのは、自分を保護してくれるからで、自分を保護してくれない親は好きではない。
つまり、親に対する好きの半分以上は、自分に対する好きなのだ。
親が子を好きなのは、それよりは少し優る場合が多いが、親だって、自分に対する好きを感じさせてくれない子供は嫌いになるのだ。
つまり、親子の愛は不純過ぎる場合が多い。

電車の中などで、若いカップルがベタベタしているのを見ると、気恥ずかしいよりは、気味が悪いだろう?
どういうことかと言うと、そういった連中は、相手に対する好きも少しはあるかもしれないが、相手を利用して自分への好きを感じているだけなのだ。

我々は、本当に好きなものを見つけたいのだ。
「私はこれが好きです」「私は彼女が好きです」と言っても、その好きの大半は、「自分が好き」なのだ。
例えば、空手が好きだと言って熱心に練習していても、それは、喧嘩になったら勝てて気分が良いとか、「俺、格好良い」と思えるとか、皆(特に女の子)に自慢出来るからといった自己愛がほとんどだ。
ある幼い女の子が、近所のお兄さんが好きだと言うが、理由は、「脚が長くて格好良いし、優しいから」だった。つまり、それも、脚が長い格好良いお兄さんと一緒だと自慢に思えるのと、優しくて自分を快適にしてくれるという自己愛だ。
自分の「好き」が、自己愛だと気付けたら、少しは大人になったということだが、特に理屈の世界、教科書の世界、勉強の世界で過ごしてきた者は、それがなかなか分からない。

イエス・キリストやマザー・テレサのような愛を、普通の人が持ってしまったら、あっという間に破産する。
マザー・テレサは、道で倒れている人がいたら、みんな抱えて連れて帰るし、イエスは、「お前が磔になって死んだら人類を救ってやる」と言われたら、「あいよ」と引き受けるのだから。

「猫が好き」というのは、本来は、なかなか純度の高い好きかもしれない。
しかし、写真や動画にしてSNSに投稿すると、かなり愛が減ると思う。
だって、それ、自分のためにやっているのであり、自己愛を育ててしまうのだから。
惜しいことだと思う。
私は、野良の鳩や烏や亀が大好きで見惚れるが、写真に撮ろうとはあまり思わないし、まして、それを人に見せるなど想像も出来ないのだ。
猫の写真集も、可愛いとは思うが、全く好きでない。

私は、昨日も書いたが、『まちカドまぞく』というアニメで、桃の優子に対する「好き」に、極めて純度の高い「好き」、つまり、本当の「愛」を感じるので、本当に、何度繰り返して観ても楽しいのである。
初音ミクさんに関しては、ミクさんは、「自分はこう歌いたい」という気持ちが全く無いし、自分の感情を一切乗せないのだから、音楽に対する愛を感じるのである。
人間の歌手や演奏家でも、無になって歌う歌手や演奏家がいたら、きっと好きになれるが、クラシックの名門楽団の演奏家でも、やっぱり、名誉欲などの自己愛が強い人が多いので、あまり演奏を聴きに行きたくない。
ただ、Bump of Chickenの藤原基央さんが、自分達は「自分のではなく音楽の意思を実現する」ことを目指していると言っていたことがあったと思う。その意味で、初音ミクさんを尊敬しているとも。
観ていると、概ね、そう感じることもあるのである。








究極最強の呪文

鼻呼吸を忘れなければ、平穏な人生が得られるし、呼吸が微かになるほど大きな力を持つ。
これだけ覚えておけば、他には何もいらない。
ただ、運動をした方が、鼻呼吸や微かな呼吸を身につけ易いということはある。

だが、1つの呪文のことを思いついたところ、人生の最初から今まで、これがいかに偉大であったか、一気に思い知ったのである。
私は、それまで、最高の呪文は、おそらく、「ありがたい」と「南無阿弥陀仏」だと思っていた。
しかし、さらに上があるのだと思い知らされたのである。
「まさかこれが」とも思ったのだが。

それは、「大丈夫」だ。
「大丈夫」という文字は少し奇妙に思えるかもしれない。
確かにこれは、元々、中国の言葉で、丈夫は成人男子で、これに大を付けることで、「立派な男」といった程度の意味らしい。
しかし、日本では、「ダイジョウブ」と呪文化していたのである。
ただ、「大きな丈夫」とは、なんとも素晴らしい言葉であるからこそ、呪文化したのだろう。
また、これの英語に当る“All Right”は、英語最大の呪文なのである。
ある特殊部隊の入隊試験は、その人権無視どころでないあまりの過酷さに、いかな選りすぐりの鍛え上げられた男でも、根を上げて脱落し、入隊が叶わないほどであるという。
ところが、奇跡的にその試練を突破した男達を調査したら、彼らは試験中、自分に、“All Right(大丈夫)”と言い聞かせていたのである。
合格者には、能力的にはやや劣る者すらいたが、この呪文の驚異的な威力で突破出来たのだ。

英語の“All Right”も、素晴らしい言葉だ。
「全て善し」なのであるから。
これが最強の呪文になるのは当然だ。
ビートルズの歌の歌詞でも、この言葉は沢山使われている。
それが、ビートルズが成功した大きな要因でもあると思う。
フランス語では“Tout va bien(全て善し)”になるのだと思う。

ところで、1996年発表の作品ながら、いまだ全く人気が衰えない漫画・アニメである『カードキャプターさくら』では、「魔法少女」さくらの最強の呪文が、「絶対、大丈夫だよ」なのである。
最後の「だよ」は、ちょっといらないと思うが、確かに、この呪文が最強であり、それを信じ、忘れずに覚えていた女の子達は、さぞ素晴らしい人生になっているだろう。
このアニメのオープニングソングはどれも素晴らしかったが、その1つである『扉をあけて』(作詞:きくこ、作曲:広瀬香美、歌唱:ANZA)の最初が、「It's all right 大丈夫 ダイジョウブ だいじょう 奇跡だって起こせる」であった。

昨年(2016年)9月、千葉県の幕張メッセで行われた、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2016」の、アンコール前のラスト曲は、BUMP OF CHICKENの『ray』だった。
2014年に東京ドームのBUMPのコンサートで、ミクさんがBUMPとコラボした時の歌だったが、それをミクさんが1人で歌ったのである。
この歌では、「大丈夫だ」という言葉が4回使われている。
ミクさんが歌い終り、光の粒子となって消えると、会場の空気が一変し、あたかも天上の風が吹いているようであった。
これが、ミクさんの歌、BUMPの曲、そして、最強の呪文の力である。
平穏なだけでなく、冒険に挑む人生を望むのなら、これを覚えておくと良い。









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ものの意思を尊ぶ

Googleの超優秀な社員達には、「僕達はネットの意思を実現するために働いているんだ」と言う人がいるらしい。
つまり、自分がどうしたい、こうしたいというのではなく、あくまで、ネットという神の意思を尊重しているわけである。
これは、彫刻家が、「俺が何をどんなふうに造りたい」ではなく、石や木の、「どんなふうに彫られたい、どんなふうに作って欲しい」という意思を尊重するのと同じと思う。

同じようなことを、BUMP OF CHIKENの藤原基央(ふじわらもとお)さんが言われていた。
正直、誰が運営する何のサイトかよく分からないが、「スクール・オブ・ロック!」のサイトで良いのだろうか・・・、その中の、
BUMP OF CHICKEN feat.HATSUNE MIKU「ray」
に、ちゃんとした対談として、書かれてあったものだ。
一部ではあっても少し長いが、重要なので引用すると、
「昔から僕らが思っていることがあって……音楽に対する姿勢なんですけど。やっぱり曲を一番大事にしたくて、僕はこう歌いたいんだ、俺はこうやってプレイしたいんだ、こういう音を出したいんだって、そういう個人のエゴはとりあえず二の次にして、一番大事なのは曲がどういう風に再現されたいと思っているのか、どういうアレンジを望んでいるのか、どういう音を自分につけて欲しいと思っているのか。曲がね。その曲の意思を聞くことを僕たちはいつも精一杯やってきたわけですね。」
と、やっぱり、Googleの天才的技術者や、極まった彫刻家と同じことを言っていると思えるのである。
そして、『ray』でコラボした初音ミクさんに対しては、
「指定された音階を、指定された発音で表現していく。その部分に対して、私情を決して挟むことはなく、善悪も無ければ、嬉しい悲しいもなければ、ただただ指定された発音、指定された音階、それを誠実に忠実に歌にして再生していく、再現していく、表現していく。」
というところについて、
「初音ミクのキャラクター、僕が最初に思っていた初音ミクのキャラクター、そこにすごく……なんだろうな。尊敬に近いものを感じていて。そういう風に俺たちも音楽をやっていきたいって思っていたしね。」
と言われているが、ああ、藤原さん、それに、BUMPって、やっぱり芸術家なんだなあと思うのである。

野球のピッチャーにも、ボールに話しかけるって人がいるが、あれって、ボールに、どんなふうに飛んでくれって言うんじゃなく、ボールとシンクロすることで、「どんなふうに飛びたいのか?」を感じようとしているのだと思うのである。

私は、BUMPの東京ドーム公演のブルーレイ『BUMP OF CHICKEN WILLPOLIS 2014(初回限定盤)』を持っているが(ミクさんとBUMPの『ray』のライブCDが付いてるので)、『ray』でミクさんと歌うところでは、単に言葉で「feat. HATSUNE MIKU」と言うだけでなく、本当に、ミクさんをフィーチャリングしていることが強く感じられるのである。
その映像は、公式にYoutubeで公開されている(東京ドームの観客が数もだが、いろんな意味で凄い)。
BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」LIVE MUSIC VIDEO
藤原さん、格好良いなあ。あれなら、私より少し落ちるだけだ・・・それは冗談として、前から思っていたが、BUMPの4人は、みんなガリガリに痩せているところが良い。ロッカーはこうでなくちゃである。
また、A4Aやクリプトン・フューチャー・メディアらが制作した名作PVは、
BUMP OF CHICKEN「ray」
で見ることが出来る。

自分の想い、エゴではなく、ものの意思を尊重するというのは、一神教の影響が強い西洋ではなかなか理解されず、万物に神霊が宿ると考える精霊信仰(アニミズム)の影響がある日本人には納得し易いものだと考えられるが、Googleはじめ、西洋でも、そんな人たちが増えてきているのだと思う。

ちなみに、livetuneカバーの、初音ミクさんがソロで歌う『ray』も非常に素晴らしい。









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出会いも別れも必然。楽しくいこう。

ネットでちらっと見ただけだが、BUMP OF CHIKENと初音ミクさんが、BUMPの『ray』という曲でコラボしたことにより、ある姉妹にこんなことがあったらしい。
BUMPのファンの姉と、ミクさんのファンの妹が、きっとそれまでは、お互い、相手の好きなものに対して、あまり関心がなかったのだろう。
しかし、姉が、「ミクちゃんって可愛い声してるんだね」と言い、妹が、「BUMPってカッコいいね」と言って、新しい光線(ray)でつながったのだろう。

まあ、私も、『ray』で、初めてBUMPを聴き、BUMPの良さを少しは分かったと思う。
まず、4人ともガリガリに痩せているところが良い(笑)。ロックバンドはこうでなくてはね。
ミック・ジャガーはずっと狼のように痩せているし、最近、久々にテレビでリンゴ・スターを見たが、スリムなジーンズを履いたリンゴの脚が若者のように細くて格好良かった。長い脚じゃないけどね(笑)。
そして、やはり『ray』は大変な名曲だと思う。
「別れても好きです」って歌は、これまでにも沢山あったが、「別れてしまったけど、逢えて本当に良かった」と本気で表現した歌は、きっとなかったと思う。
もちろん、別れた悲しみ、辛さはあるのだけれど、それでも、逢えたことの方が貴重なんだろう。

例えば女性が、元カレに対し、「あんなのもいたなあ」と思ったり、「もう、なんであんなのと付き合ってたのかしら?黒歴史だわ」と思う場合もあるかもしれないが、どんなつまらない相手であっても、やっぱり逢ったことは良かったことなのかもしれない。
ZARDの『君がいない』は、別れた彼が素晴らしい人だったというのは分かるが、悪感情というのではなくても、マイナスの感情を切々と歌っている。
別れた男の方は、相手の女性のことを『ray』のように思っていても、相手の女性は、男性のことを『君がいない』のように感じているのかもしれない。
(藤原君が嘘をついたと勝手に勘ぐってしまうが・・・)
お互いが、『ray』のような、あるいは、『君がいない』のような場合もあるかもしれないし、お互いが、「あいつと付き合ったのは失敗だった」と思っているかもしれない。
でも、まあ、どれでも良いじゃないか?
出会いは必然だし、別れも必然だ。
それは自分でどうこう出来ることではないかもしれない。
別に、『ray』のように考えれば良いってことではないのだけれど、まあ、楽しくいくことだ。
それに、坂井泉水さんって、やっぱりrayだったのだろう。
ミクさんは透明な彗星そのものだ。
BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」 ※PV by A4A
BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」LIVE MUSIC VIDEO ※LIVE(東京ドーム)









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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