ゲーテの『ファウスト』の序章で、神は、「人間はすぐに怠けたがる。そんな人間のところに悪魔を使わし、悪魔として生きさせる」と言う。
神の意図は、人間を堕落させることではないだろうが、いったん緩んだ人間は、どこまでも落ちる。
私が初めて社会人になった時、男っぽい頼りになる先輩は、23歳にして、どこから見ても、良い意味でオッサンだった(つまり大人)。
その先輩が言ってたものだ。
「人間は、放っておいたら楽な方に行く」
そして、楽な方に行かない人間が高みに昇るのだろう。
そこで私は、イチローとテッド・ウィリアムズの2人の名前をいつも思い出そうと思う。
イチローの説明は無用だろう。
テッド・ウィリアムズ(1918~2002)はアメリカのプロ野球選手だった。
三冠王を2度獲得したのは、メジャーリーグ(アメリカのプロ野球の最上位)では、彼とロジャース・ホーンスビーの2人しかいない。
最高打率.406(40.6%)、通算出塁率.482(48.2%)は、共にメジャー史上最高。
通算安打2654本、通算本塁打521本で、戦争がなければ(彼は戦闘機に乗っていたらしい)、本塁打でメジャー記録を残した可能性もあったと言われている。
イチローとウィリアムスの共通点は、「練習の虫」であったことだ。
この点は、イチローはあまり明かされていないが、ウィリアムズはよく知られている。
ウィリアムズは、少年時代から「起きている時間の全て」を打撃練習に捧げていた。
バットを振るために起き、可能であればいつでもバットを振り、夜は、両親がベッドに押し込まない限りバットを振っていた。
プロになってからも、基本的姿勢は変わらなかったのだと思う。
イチローが練習熱心だったことはご存じの方も多いだろう。
アメリカの雑誌に「イチローのストレッチは永遠に続く」と書かれるほど、ストレッチを始めると長時間続いた。
シーズン・オフも変わらず、週6日練習場に出かけて練習したが、もし、日曜も練習場が開いているなら、週7日になったらしい。
イチローは(ウィリアムズもだろうが)、決してスポ根漫画や『鬼滅の刃』の炭治郎の修行時代のような「もの凄い」訓練をした訳ではなく、短期間なら、プロ野球選手というか高校生でも出来る練習を、年中、そして、長年に渡ってやったのだと思う。
違いは、時間の長さだ。
かなり前になるが、チームラボの猪子寿之社長が、夏野剛氏(現在ドワンゴ社長)との対談で、「この世に天才はいない。能力の差はそれに注ぎ込んだ時間だけ」と述べていたが、このことは、有名な「1万時間の法則(トッププロになるのは1万時間の鍛錬が必要)」の主旨と同じだろう。
「1万時間」を「10年」と言い換える一流も多いと思う。
私も1年程度だが、プログラミングの修行中は、イチローやウィリアムズに近いようなことをしていたと思う。
プログラミングをマスター出来るか出来ないかの違いは、一部のIT業界の大物が言うような「地頭」「才能」ではなく、やっぱり、注ぎ込んだ時間だけの違いと思う。
ただ、やることそものもは、誰でも出来る易しいことで十分なのである。
少々、やり方が下手でも、時間さえかければ、そのうち、うまいやり方も自然に出来るようになる。
一方、「3日でマスター」「1日わずか10分」なんて感じの宣伝は、全部疑った方が間違いない。
いかなることも、イチローやテッド・ウィリアムズの名を忘れなければ失敗することはない。
プログラミングも、スポーツも、芸術も。
「引き寄せ」なんてのもそうで、世界を自在に変革出来る力を得たければ、そのための修行を長時間やれば良く、逆に言えば、引き寄せが出来ないのは、単に修行の時間が足りないのだろう。
神の意図は、人間を堕落させることではないだろうが、いったん緩んだ人間は、どこまでも落ちる。
私が初めて社会人になった時、男っぽい頼りになる先輩は、23歳にして、どこから見ても、良い意味でオッサンだった(つまり大人)。
その先輩が言ってたものだ。
「人間は、放っておいたら楽な方に行く」
そして、楽な方に行かない人間が高みに昇るのだろう。
そこで私は、イチローとテッド・ウィリアムズの2人の名前をいつも思い出そうと思う。
イチローの説明は無用だろう。
テッド・ウィリアムズ(1918~2002)はアメリカのプロ野球選手だった。
三冠王を2度獲得したのは、メジャーリーグ(アメリカのプロ野球の最上位)では、彼とロジャース・ホーンスビーの2人しかいない。
最高打率.406(40.6%)、通算出塁率.482(48.2%)は、共にメジャー史上最高。
通算安打2654本、通算本塁打521本で、戦争がなければ(彼は戦闘機に乗っていたらしい)、本塁打でメジャー記録を残した可能性もあったと言われている。
イチローとウィリアムスの共通点は、「練習の虫」であったことだ。
この点は、イチローはあまり明かされていないが、ウィリアムズはよく知られている。
ウィリアムズは、少年時代から「起きている時間の全て」を打撃練習に捧げていた。
バットを振るために起き、可能であればいつでもバットを振り、夜は、両親がベッドに押し込まない限りバットを振っていた。
プロになってからも、基本的姿勢は変わらなかったのだと思う。
イチローが練習熱心だったことはご存じの方も多いだろう。
アメリカの雑誌に「イチローのストレッチは永遠に続く」と書かれるほど、ストレッチを始めると長時間続いた。
シーズン・オフも変わらず、週6日練習場に出かけて練習したが、もし、日曜も練習場が開いているなら、週7日になったらしい。
イチローは(ウィリアムズもだろうが)、決してスポ根漫画や『鬼滅の刃』の炭治郎の修行時代のような「もの凄い」訓練をした訳ではなく、短期間なら、プロ野球選手というか高校生でも出来る練習を、年中、そして、長年に渡ってやったのだと思う。
違いは、時間の長さだ。
かなり前になるが、チームラボの猪子寿之社長が、夏野剛氏(現在ドワンゴ社長)との対談で、「この世に天才はいない。能力の差はそれに注ぎ込んだ時間だけ」と述べていたが、このことは、有名な「1万時間の法則(トッププロになるのは1万時間の鍛錬が必要)」の主旨と同じだろう。
「1万時間」を「10年」と言い換える一流も多いと思う。
私も1年程度だが、プログラミングの修行中は、イチローやウィリアムズに近いようなことをしていたと思う。
プログラミングをマスター出来るか出来ないかの違いは、一部のIT業界の大物が言うような「地頭」「才能」ではなく、やっぱり、注ぎ込んだ時間だけの違いと思う。
ただ、やることそものもは、誰でも出来る易しいことで十分なのである。
少々、やり方が下手でも、時間さえかければ、そのうち、うまいやり方も自然に出来るようになる。
一方、「3日でマスター」「1日わずか10分」なんて感じの宣伝は、全部疑った方が間違いない。
いかなることも、イチローやテッド・ウィリアムズの名を忘れなければ失敗することはない。
プログラミングも、スポーツも、芸術も。
「引き寄せ」なんてのもそうで、世界を自在に変革出来る力を得たければ、そのための修行を長時間やれば良く、逆に言えば、引き寄せが出来ないのは、単に修行の時間が足りないのだろう。
当ブログ著者、KayのAI書。 まず、足し算をAIに教えるという、拍子抜けするほど簡単な実習でAIを体験出来、しかも、それでAIを作る方法が分かります。 その後、徐々にステップアップし、「モンティ・ホール問題」「東大数学入試問題予測」「シュレディンガーのエイリアン」「囚人のジレンマ」などの面白いテーマでAIを使うことで、AIのセンスを自然に身に付けます。 ほとんどの実習のためのデータを作れるExcelマクロが無料でダウンロード出来ます。 |