仙道研究家の高藤聡一郎さんの著書は、何十年も前に書かれた古書に高値が付いているものが多い。
その高藤さんの『驚異の超人気功法』という本が、ある意味面白い。
この本の全般に渡って、詳細で具体的な調査研究の成果と共に、気功鍛錬法も写真を使って丁寧に解説し、立派なテキストとして仕上がっているのに、最後の最後で、それらを一切不要にしてしまう超人のお話を記述している。そして、その部分がとても良いのである。
それは、韓国のある僧のお話である。
著者が直接、韓国の仙道団体の理事をしている人から聞いたということであるが、この本の、それまでの内容と違い、具体的名称が出てこない。
それを、「疑わしい」と取るか、「より深い内容」と取るかは自由であろうが、その判断は、読者が内容から自分で判断するしかない。
私は、そういうのは嫌いではない。
その内容は、簡単に言うと、こんな感じだ。
韓国北部の山に超人的な僧が住んでいて、たまたま、その力を見た人から村中に、その僧の噂が広がった。
その僧は、人間を超えた力を持つが、仙道の修行のようなことはせず、瞑想の修行で、その恐るべき力を得たらしい。
その修行のやり方は次のようである。
最初は、瞑想中に、寺の庭にあった巨岩を持ち上げることを想像した。
すると、しばらくしたら出来そうな気がしたので、やってみたら本当に出来た。
次は、大きな木を引っこ抜くことを想像したら、これも、時間はかかったが出来た。
そして、今は、山を持ち上げる想像をしているらしい。
この僧が言うには、想像とはいえ、山を持ち上げようとしている者には、少しくらい人間離れした力を発揮することなどは容易いようだ。
この修行にも、1万時間の法則が適用出来ると思う。
つまり、イチローのバッティング、ビートルズの演奏、ビル・ゲイツのプログラミング、坂本龍一のピアノのようなもので、1万時間の訓練を積むことで一流になれる。
スポ根漫画のように誰にも出来ない修行をするのではなく、短期間なら誰でも出来る練習に長い時間を注ぎ込んだ者が成功するのだ。
口癖、呪文、あるいは、自己暗示も似たところがあるが、もっと易しいかもしれない。
「神様の奇跡が起こる」と唱え続けたホームレスが宝くじで1億円当てた(しかも2回)時も、彼は暇だったこともあったが、1~2週間とはいえ、1日中唱えていたらしい。
江戸末期の神道家、黒住宗忠に「ありがたい」と1日1万回言うよう指示された、ハンセン氏病(らい病)の武士は1週間で完治した。
一方で、1万回「ありがとう」と唱えて全く治らなかった癌患者がいた(別の方法で治ったようだが)。
呪文や自己暗示には、10万回の法則があるように思う。
(ハンセン氏病の武士は、それまで、1日百回や1日千回をやっていたので、合計で10万回ほどになると思う)
1万時間の法則と10万回の法則。
いずれでも好きな方をやれば道は開けると思う。
その高藤さんの『驚異の超人気功法』という本が、ある意味面白い。
この本の全般に渡って、詳細で具体的な調査研究の成果と共に、気功鍛錬法も写真を使って丁寧に解説し、立派なテキストとして仕上がっているのに、最後の最後で、それらを一切不要にしてしまう超人のお話を記述している。そして、その部分がとても良いのである。
それは、韓国のある僧のお話である。
著者が直接、韓国の仙道団体の理事をしている人から聞いたということであるが、この本の、それまでの内容と違い、具体的名称が出てこない。
それを、「疑わしい」と取るか、「より深い内容」と取るかは自由であろうが、その判断は、読者が内容から自分で判断するしかない。
私は、そういうのは嫌いではない。
その内容は、簡単に言うと、こんな感じだ。
韓国北部の山に超人的な僧が住んでいて、たまたま、その力を見た人から村中に、その僧の噂が広がった。
その僧は、人間を超えた力を持つが、仙道の修行のようなことはせず、瞑想の修行で、その恐るべき力を得たらしい。
その修行のやり方は次のようである。
最初は、瞑想中に、寺の庭にあった巨岩を持ち上げることを想像した。
すると、しばらくしたら出来そうな気がしたので、やってみたら本当に出来た。
次は、大きな木を引っこ抜くことを想像したら、これも、時間はかかったが出来た。
そして、今は、山を持ち上げる想像をしているらしい。
この僧が言うには、想像とはいえ、山を持ち上げようとしている者には、少しくらい人間離れした力を発揮することなどは容易いようだ。
この修行にも、1万時間の法則が適用出来ると思う。
つまり、イチローのバッティング、ビートルズの演奏、ビル・ゲイツのプログラミング、坂本龍一のピアノのようなもので、1万時間の訓練を積むことで一流になれる。
スポ根漫画のように誰にも出来ない修行をするのではなく、短期間なら誰でも出来る練習に長い時間を注ぎ込んだ者が成功するのだ。
口癖、呪文、あるいは、自己暗示も似たところがあるが、もっと易しいかもしれない。
「神様の奇跡が起こる」と唱え続けたホームレスが宝くじで1億円当てた(しかも2回)時も、彼は暇だったこともあったが、1~2週間とはいえ、1日中唱えていたらしい。
江戸末期の神道家、黒住宗忠に「ありがたい」と1日1万回言うよう指示された、ハンセン氏病(らい病)の武士は1週間で完治した。
一方で、1万回「ありがとう」と唱えて全く治らなかった癌患者がいた(別の方法で治ったようだが)。
呪文や自己暗示には、10万回の法則があるように思う。
(ハンセン氏病の武士は、それまで、1日百回や1日千回をやっていたので、合計で10万回ほどになると思う)
1万時間の法則と10万回の法則。
いずれでも好きな方をやれば道は開けると思う。