私は、世界経済に関し、普通に分かることしか分からないが、ロシア経済が好調に成長していることは分かる。
ドル、ユーロに対するルーブル高が続いており、もちろん、ルーブル高が必ずしもロシアにとって良いことばかりではないが、ロシア経済が弱くてルーブル高になるはずがない。
つくづく、エネルギーと食料がある国は強いなあと思う。
対して、日本は、エネルギーと食料が乏しいことが最大の特徴だ。
ロシアは、天然ガスと石油の最大の輸出国であり、その埋蔵量は桁外れで、枯渇の恐れは、少なくとも数百年といった単位で訪れることはない(異論ありだが)。
ロシアは、アメリカにより、国際決済システム「スイフト」から外されたが、ロシアが、石油・天然ガスの代価を「ルーブルで払え」と言えば、どの国も従う。むしろ、ロシアには好都合だろう。
数字の上で、アメリカの石油生産量が凄いという話は聞くが、アメリカは消費も大きく、完全に不足している。
日本は、ロシアの石油と食料が入ってこないと苦しいが、日本は、アメリカに同調してロシア経済制裁に参加し、ロシアから非友好国に指定されてしまった。ロシアとしては、石油も食料も、日本に買ってもらわなくても、販売先はいくらでもあるので、全く困らないが、日本は凄く困る。
昔であれば、日本は、石油も食料も輸入に頼っていても、工業製品の輸出で儲けていたが、今は、日本の工業製品の魅力が下がり、別に日本から買う必要がない。
ただ、今のところは、日本には、高い技術を持つ企業があり、そこでしか作れない部品や特殊な製品があるが、それがいつまで持つか分からないし、そもそも、そんな企業が外国に買収されたり、技術を盗まれることを防ぐ対策が日本政府にない。

※余談・・・というわけではないが、レイ・カーツワイル(「シンギュラリティ」の提唱者。発明家。技術者)は、地球に降り注ぐ太陽光の0.03%をエネルギーに変えられたら、2030年の全てのエネルギー需要を満たせると、2005年のTED講演で述べている。それは事実で、現時点のテクノロジーではそれは実現出来ないが、いずれは可能になる。そうなれば、今は信じられない人が多いと思うが、全てのエネルギーを実際に太陽光で賄えるようになる。ただ、利権を持つ者の妨害はあると思う。

以上のことは、ごく基本的なことだが、国民の多くが、こんな当たり前のことを知らない。その理由は、テレビや新聞が言わないからだ。
今、日本はマジなピンチである。
我々庶民の具体的な問題としては、既に、電気代、ガス代、ガソリン代が値上がりしている。そして、食料品も、じりじり値上がりしている。
確かに、2012年のアセンション問題の時(笑)はともかく、コロナでも、食料事情はそれほど切迫しなかったが、ロシアに対する日本政府の失策は大変な事態を招く。
つまるところ、お金に困る人が増えてくる。
だが、余計な心配はしない方が良い。
あまり大きな声では言えないが(笑)、ちゃんとしていれば、困ることはない。
ちゃんととは、ここでいつも書いている通りである。