ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

鑓の権三

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
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[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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軽やかさの秘訣は万事に通ず

近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)という江戸時代の歌舞伎・浄瑠璃の作家を知らない人も多いかもしれないが、『曾根崎心中』という浄瑠璃のタイトルを何となく知っている人は少なくないと思う。
浄瑠璃は、三味線で伴奏する人形芝居である。
近松の作品は、ポルノと言ったら言い過ぎかもしれないが、女の情念を描いたようなものが多いと思う・・・と言っても、私も詳しいわけではないが。

その近松の「近松三姦通物の一」とも言われる浄瑠璃『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』という作品が、1986年に、郷ひろみさんと岩下志麻さんの共演で映画化されている(映画のタイトルは『鑓の権三』)。
私は昔、その映画の最後の方をDVDか何かで見て、気になったことがあり、書籍で読んだことがあるが、記憶が断片的にしかない。
ところが、そのお話の中に、ちょっと面白い相関図があったことを憶えている。

権三(槍の達人):25歳
権三の許嫁:13歳
権左の許嫁の母:37歳
権三の許嫁の父:49歳

13歳、25歳、37歳、49歳と、全て酉年の12歳違いである。
このうち、13歳の権三の許嫁は、ほとんど登場せず、ただ、彼女にとって12歳年長の権三はおじさんに見えるといったことが書籍に書かれていた。
権三は、許嫁の母と駆け落ちとなるが、武道の達人ではあっても経済力はなく、生活に困窮する中、大刀を売り、鞘の中に竹光(たけみつ。竹の刀)を持っていたが、そこに、駆け落ち相手の夫が追ってきて、果し合いとなる。
映画の方では、権三は尋常に果し合いに応じるが、竹光しか持っていないので、やむなく、脇差を抜いて構える。
だが、本の方では、権三に戦意はなく、さりとて、逃げる気もなく、「形ばかりお相手いたしましょう」と言う。私は、この態度が好きだ。

で、映画で私が気に入ったのは、郷ひろみさん演じる権三が死に際に「せめて竹槍でもあれば、槍の権左の異名を取った槍裁き、見せてやれたものを」と悔しそうに言うところだ。
しかし、本の方では、権三は、
「竹槍でもあれば、槍裁きを見せてあげられましたが、せめて、足さばきを何かの参考にして下さい」
みたいなことを言っていたと思う。

映画の方の「せめて竹槍でもあれば、槍の権左の異名を取った槍裁き、見せてやれたものを」と言うのが、私の心を打った。
素晴らしい能力を持ちながら、理不尽な理由でそれを発揮出来ない悔しさを味あわねばならない人間は多い。
そんな者達の怨念を、この権三の姿に感じ、私は異様な感動を憶えたのだ。
だが、私は最近、本の方の、「足さばきを見て下さい」について考えることが多い。
私は少し前から、毎日、何時間も佐川幸義流四股を踏んでいるが、それにより、「やはり達人の秘密は足さばきにある」と確信するようになった。
それには、上記の他に、2つのことを思い出したことも関係する。
2つとも、個人的には、すごく怪しいと思う人達の話だが、彼らも、このことに関しては本当のことを言っているように思うのだ。
1人は、空手家の大山倍達氏である。
大山氏は著書(書くのはゴーストライターらしいが)で、空手とダンスは似ていて、自分もダンスが得意だと書いていた。
そして、似ている動きの多くは、やはり、足さばきだと思う。
もう1人は、物理学者で合気道家の保江邦夫氏(佐川幸義の直弟子でもある)だ。
保江氏は、著書で、ダンサーが戦えば格闘家より強く、武術でも、踊りながら戦うと強いといったことを書いていた。
この「踊る」も、やはり、重要なことは足さばきに違いない。
いずれも、どの本だったかは憶えていない。
だが、佐川幸義の四股は、こういった重要な足さばきを磨き上げるものに違いないと思う。
別に、武術やダンスだけでなく、足さばきを磨けば、あらゆる能力が向上するとも思えるのである。
引き寄せも、当然、その中に含まれる。
私も、身体の動きが軽く、キレキレになってきた。

佐川幸義流四股と述べたが、おそらく、決まったやり方はないと私は思う。
佐川幸義が四股を踏むところを見た者はいないらしいし、佐川が細かく四股のやり方を教えることもなかったようだ。
佐川のお弟子さん(あるいは孫弟子)が、雑誌や本、あるいは、YouTube動画で、この四股のやり方を説明しているのを、私は出来る範囲で全て見たが、全部異なっていた。
私のやり方は、喜多原歓喜地(きたはらかんきち)氏のものに近いが、実際は、かなり異なる。
3年程研究する中で、たどり着いた今の形が心地良く、本当に暇さえあれば、好きでやっている。
やり方は以下の通りだ。右足を上げることから始める場合である。

(1)足を肩幅に開いて立つ。ただ、好みに応じ、若干広く、あるいは、狭くても構わない。足は外股でも内股でもなく平行にする。
(2)右足を踵から上げる。よって、つま先が残るような感じである。つま先が床からほとんど、あるいは、全く離れないやり方でも良い。私の場合は、つま先は床から1~3センチ離れると思う。
身体は意図的には傾けないが、自然に傾く分には構わない。足と言うより、膝を上げる感じである。
(3)右足をつま先から床にそっと下ろす。それから踵をそっと下ろす。足を下ろした時に意図的に腰を沈めることはしない。
(4)左足で同じことを行う。
(5)(2)に戻る。

(1)では、最初は、膝を伸ばして立つ。
そのままでも良いが、身体が温まってきたら、膝と足首を少し曲げて行っても良い。曲げるほど負荷も大きくなるが、無理に深く曲げてはならない。
また、膝や足首を曲げて行うと、身体を左右に傾けたくなるかもしれないが、なるべく真っすぐなままでやる。

ここからは、好みに合わないならスルーでも良いが、バーチャルシンガーのIAさんの『SEE THE LIGHTS』という動画(MMDというソフトウェアで作ったアニメ)での、IAさんの足さばきがとても良いと思う。
おそらく、人間のダンサーの動きをキャプチャーして作ったのだろうが、つま先を残して踵を上げる動きがとても良くて佐川流四股に似ており、また、一瞬だが、私の解釈の佐川流四股と全く同じになる場面がある(1分3秒あたりだろうか)。
◆YouTube◆ 【IA OFFICIAL】SEE THE LIGHTS feat. IA / ASY (MUSIC VIDEO)
私は昔から、ダンスを含め、人間の軽やかな動きの秘訣はつま先の扱いにあるとずっと思っていたが、最近、総合的にそれが正しいと分かった。








誰でも子供扱い出来るほどの力

長年に渡って磨きぬいた技術を持っていれば、素人や初級者なんて、子供みたいなものだろう。
そんなものがなくても、文字通り子供を相手に相撲やプロレスごっこをやれば、余裕しゃくしゃくといったところだ。
職場で、周りとその位の力の差があれば、さぞや楽で面白いかというと、それは何とも言えない。嫌われて、仕事もさせてもらえなくなるかもしれない。あるいは、得意なことを封じられて、苦手なことばかり無理矢理にさせられるかもしれない。
中国の昔話に、1日に千里を駆けるという名馬が、石運びの仕事をさせられている話がある。そんなスーパーホースだって、石運びとなると、脚の太い駄馬にまるで敵わないのだ。
近松門左衛門の『鑓の権三(やりのごんざ)』でも、権三は槍の達人なのに、最後の決闘では、脇差で闘うしかなくて、せめて足さばきを見せようと思ったのだ。そして、断末魔に、「せめて竹やりでもあれば、槍の権三の異名を取った腕、見せてやれたものを・・・」と言って、死んだのだ。

千里の馬がその走りで、権三が槍での戦いで勝負するのであれば、きっと、我々が、子供相手に相撲やプロレスごっこをするようなものだったのだろう。
もう亡くなったけど、プロレスで、アンドレ・ザ・ジャイアントという、身長220cm以上、体重200kg以上という超巨人レスラーがいた。アンドレにとっては、試合は、我々が小学生を相手にするようなものだったかもしれない。ある、世界チャンピオンだった超一流のレスラーに、「世界で一番強いレスラーは、やはりアンドレですか?」と尋ねたら、彼は、「あいつを、俺たち人間と一緒にするな」と怒ったくらいだからね。そりゃ、アンドレだって、お客さんを楽しませるために、多少はやられてみせなければいけないのだが、決して熱くならず、手加減を忘れないよう注意していたという。彼はいつも、「殺人だけは避けたい」と言っていたらしい。時々、かなり強い相手が決死の覚悟でアンドレに挑んだことがあったが、アンドレはあくまで本気にならないが、それでもいつまでも相手が粘ってきた時は、試合放棄するか、殺人を避けるために負けの形にしたこともあったのだと思う。

ところで、自分の力が、周りと隔絶して高いことに気付かない人もいる。
心理学者のマブラハム・マズローがそうだった。彼も、薄々とは気付いていたのだろう。ある時、知能テストを受けたら、198という結果が出て、それで彼も、「ああ、やっぱり私は他の人より頭が良かったのか」と納得したらしい。これまで、誰よりも自分の方が優秀だと感じてはいても、謙虚な彼は、そう思うことは不遜だと思っていたのだ。

だが、あなただって、間違いなくそうなのだ。
周りの者など、子供扱いできる能力があるのに、その力を発揮していないのだ。
その原因は、幼い頃から、家庭や学校、あるいは、テレビなどで、世間の教義や信念を叩き込まれてきたからだ。
それで、自分が本当は誰なのか、すっかり忘れてしまったのだ。せいぜいが、一流大学に入るとか、大企業に就職したり、出世する程度で優越感に浸る程度なのだ。
あなたは、千里を駆ける馬や、槍の権三で、アンドレ・ザ・ジャイアントやマズロー・・・いや、それ以上だ。
一瞬でもそれを感じたら、それを目指していけるのである。
この話は、明日も続けよう。我々が、本当の自分を思い出せるように。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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