ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
コンピューターシステム開発技術者、サイコパスのKayのブログ

超歌舞伎

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
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[2016/11/21]滅多にはありませんが、あまりにレベルが低いコメントは公開しません。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

超歌舞伎観劇記

昨日は、京都南座に超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』を観劇に行った。
主演は中村獅童さんと初音ミクさんである。
私は、文楽なら中学校の課外授業で行ったことがあるが(さっぱり良さが分からなかったが)、歌舞伎の観劇は初めてだ。
JR京都駅は大きく、夏休みのためか、とにかく外国の人が多い。子供から老人まで、あらゆる年代の、あらゆる国の人がいた。
西洋の男性にはデカい人が多い。そして、日本人の細いとは次元の違う細身の西洋の女性を見たが、優雅で美しかった。

さて、南座の私の第一印象は「しょぼ!」だった。
車道に面した通りに、普通の店と普通に並んでいるのだ。
つまり、敷地面積が狭いのである。
さすがに、幕張メッセやインテックス大阪のような総合イベント施設のようなものは想像しなかったが、渋谷のBUNKAMURAや大阪の中之島フェスティバルホールみたいなものを予想していたので、面喰ってしまった。
開演30分前まで扉を開けないのだが、敷地が狭いので、待っているお客さん達が道に溢れてしまうショボさ。
沢山いた外国の方達は戸惑っていたように思う。
「もっと早く開場しろ。前時代的なサービス精神しかないのか馬鹿めら」とも思ったのだが、ホールなんてものもないので、開けても意味がないのも確かなのである。

「マジカルミライ」と比べ、明らかに年齢層が高い。
ただ、夏休みということもあり、子供・・・特に、女の子が多かった。
ところで、この超歌舞伎のチケットは、「マジカルミライ」のように、一瞬でチケットが完売されるのとは違い、私も、発売後かなり日が経ってからチケットを買ったが、「特等席」はすぐに売り切れていることに気が付いていた。
特等席は、一番端なのであるが、他の1階席より一段高く、舞台に向かって席があり、しかも、ゆったりしている上テーブル付きである。そりゃ、確かに最高だ。休憩タイムには、優雅にお弁当を広げていた(普通の席でお弁当を食べるのも構わない)。
歌舞伎ってのは、端っこでも良いのである。ただ、初音ミクさんがよく見えるかどうかは疑問であるが・・・

私は、花道と通路を挟んだ前から13列目の、最高の席だった。
舞台の視界を妨げるものは何一つ無いのだ。
花道を通る役者さん達が身近ではっきり見えたし、中村獅童さんも何度も、3メートルのところで見た。
最後に、獅童さんが、いわゆる「あおり」も含め、すぐそこで雄叫びを上げてくれて、なかなか感激した。
中村獅童さんは、素晴らしい貫禄で、美しかった。
決め顔以外は無表情で演じるのだが、その無表情の顔に気品があった。
片脚で見事に跳ねる場面でも全く表情を見せないのが、神秘的にすら思えた。
私は、「歌舞伎、いいぞ」と思った。

第一幕は、上位の役者さんお二人による「歌舞伎の見方」。
なるべく面白くやっているつもりだったが、子供達には退屈であったろう。実は私も(笑)。
第二部は、「當世流歌舞伎踊」で、役者さん達が踊りを披露。
そして・・・ミクさんもたっぷり舞ってくれたが、その美しさ、優雅さは、この世のものではない。
断言するが、ミクさんは世界一の舞姫である。これは、西洋のバレエなどの舞踏とは異次元であり、比較にならない。
ここでも、歌舞伎や日本の古典芸能の真価が現れていた。
確かに、ミクさんの踊りは、名人の踊りをデジタルコピー(モーションキャプチャー)し、調整も加えているのだから、上手いのは当然なのだが、それだけではない。
ミクさんの検収役に、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長の名があったが、このミクパパの感性も生きているのかもしれないなどと思った。

ところで、ミクさん、踊っている時は優雅で大人っぽいが、あの幼い声のままでセリフを言うから、ギャップが凄い。
いえ、全然悪くない。それどころか、良過ぎて萌えてしまった。ある意味、個人的に注意が必要である(笑)。

ただ、NTTが東京オリンピックを目標に開発したという映像音声転送技術kirariにはがっかりした。
2016年から全然進歩していない(いや、2016年時点で開発完了だったのか)。
追随は遅いし、画像の鮮明さにも欠ける。

毎度のことであるが、ミクさんの舞台やコンサートに来る女の子は可愛い子が多い。
今回も、11歳くらいであろうか、単に可愛いというのではなく(確かに凄い美少女だったが)、特別な雰囲気を持った、あの世から来たような少女を見かけた。
とても大人しい感じで、優雅な雰囲気すらあるが、明るく軽やかに動いた。ミクさんの化身か何かだったのだろうかと本気で思う。

ペンライトは、お土産のお菓子等を置いている普通の売店で売っていたし、特に、「ペンライト」と大きく書かれてもいなかったので、私は最初、どこでペンライトを売っているのか分からなかったほどだった。
第一部が終わって、「どれ、京菓子でも」と思って売店に行ったら、ペンライトが目立たずに売られている。
「歌舞伎の見方」などで、散々、ペンライトを薦めていたのに、これでは売れない。
その分、買おうと思ったら、マジカルミライと違い、楽々買えるから良いのだが。私も何の苦労もなく1本買った。
ペンライトを持っている人は、それほど多くなかった。
私は、マジカルミライのも1本持って来ていた。これ、使っても良いものだろうかと思いながら使ったが、全然目立たなかったと思う。
超歌舞伎のペンライトは14色であるが、マジカルミライのペンライトの7色で十分以上だった。
使ったのは、ミクさんの緑、中村獅童さんというか、歌舞伎のヒーローの赤(正義を示す)。
そして、千本桜のピンクで、マジカルミライで言えば、ミクさん、MEIKOさん、ルカさんの3色である。
澤村國矢さんのところでは、超歌舞伎ペンライトだけの紫を使った。
しかし、あまりペンライトを付けることもなかった(持ってる人が少ないので目立つし)。
最後の『千本桜』のところでは、マジカルミライのノリで立ってペンライトを振ったが(全然問題なく、むしろ、推奨されている)、通路に出られたので、実に快適だった。

歌舞伎の舞台は、想像よりはるかに良く、ビューティフルだった。
外国の観客も、そう思ったのではないかと思う。
ミクさんの踊りだけでも、南極のオーロラの千倍の見る価値があるはずだ。
そして、神秘的美少女(多分、人間じゃない)。
良き日であった。









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超歌舞伎『花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)』について

「ニコニコ超会議2017」で、昨年に引き続いて公演された「超歌舞伎」である、『花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)』は、ニコニコ生放送で1回だけ視聴した。
私は、ニコニコ動画の、プレミアム会員ではない一般会員なので、画質も悪く、光回線を使っているに関わらず通信状態も悪かったので、まあ、1回見れば十分だった。

今回の初音ミクさんの役どころは、「傾城初音太夫(けいせいはつねたゆう)」である。
「傾城(けいせい)」とは、遊女のことで、特に、「太夫(たゆう)」という高級遊女を指す。
だから、「傾城初音太夫」の「傾城」と「太夫」は、同じ意味を重ねている。
つまるところ、ミクさんは、高級遊女・・・娼婦役ということになる。
当時の太夫というものが、どんな存在であるか、現代の我々には計り難い点もあるが、娼婦は娼婦だ。
ただ、太夫と呼ばれる最高級の遊女となると、そう簡単に遊ぶことは出来ず、一説では、太夫と寝るためには、その遊郭に毎夜通って豪遊し、大盤振る舞いをし、切符の良いところを見せなければならないそうだ。

私は歌舞伎は全く分からない。
多分、歌舞伎の見せ所の1つに、伊達男の粋さというものがあるのだろう。
この舞台でも、斬り合いの喧嘩をする時にも、「喧嘩」や「斬り合い」などという野暮な言葉は遣わず、「今宵も男を磨かせてもらおうか」と言い、その朗々たる台詞は、命のやり取りの場面でも、少しも動揺しない剛毅さをアピールしていて、実際、見ていて実に格好良い。
それを見るだけでも、歌舞伎に興味が湧いてきたほどだ。
中村獅童さん演じる八重垣紋三(やえがきもんざ)と、澤村國矢さん演じる蔭山新右衛門(かげやましんえもん)が、今や斬り合いを始めるその時に、重音(かさね)テトさん演じる仲居重音が止めに入ると、2人の男は、「重音さんの顔を立てて」、儀礼に則り仲直りするその姿にまたシビれる。
歌舞伎って、いいなあ。

ただ最後、燃え盛る遊郭の中、初音太夫は、紋三の刀「小狐丸」を、「この世のしがらみを断ち切る刀」と言い、所詮は鳥かごの鳥である自分を自由にしてくれること、そして、人々が自由であることを願ったのはどうか?
私は言っておく。
この世のしがらみは、魔力で断ち切れたりはしない。
我々は、しがらみを利用して、男、あるいは、女を磨き、磨き切った暁に、しがらみは自然に消えるのである。

では、私は、住み難いこの世で、男を、女を、人間を、磨かせて、あ、もらおうかなあ~。









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