ピアノなんて無縁のまま年配になっても、1曲だけ、かなりの腕前で弾けるようにはなれるものらしく、実際、そんなレッスンをしてくれるピアノ教師が人気があるらしい。それで言えば、ピアノって、それほど難しいものではなく、時間さえあれば、いくつになっても割と弾けるようになれるのかもしれない。
何かの本で読んだが、ある数学者は、ピアノを習ったことはないが、かなりの腕前で演奏出来るのだそうだ。
私が何度か会ったことがある、発明家の政木和三さんも、一度もピアノの練習をしたことがないのに、ある時、突然弾けるようになり、またそれが相当な腕前だった。政木さんは、年に100回ほども講演をする人だったが、講演中に、その素晴らしい腕前のピアノ演奏を披露することもよくあったらしいし、自分で作曲した曲のピアノ演奏のCDも出しておられた。また、一度だけお会いしたことがあるが、画家の榊原匡章さんは音楽家でも通っているが(他にも沢山のことが出来るようだ)、彼も、不意に楽器(シンセサイザーだったと思う)の演奏が出来るようになったそうだが、彼は私に、「あなたもすぐ出来るようになる」と言ってくれたのである。

楽器に限らず、何でも同じと思う。
それで言えば、プログラミングなんてお茶の子さいさいである(笑)。
ある詐欺師の印象的な話を覚えているが、その詐欺師は、弁護士に化ければ堂々と高度な法律の相談を受け、大学の物理学教授として堂々と講義を行い、医者になりすました時は手術を行ってちゃんと怪我を治した。
その詐欺師は、単に優秀だとか、努力家であるというより、人間の本来の能力を引き出す方法を知っていたのだと思う。

本来は、「一万時間の法則」によれば、一万時間の訓練を要することを、短時間、あるいは、ゼロ時間でマスターしてしまう能力はどうすれば引き出せるのかというと、1つには、当然だが、その能力を必要とする状況に置かれることである。
そして、やはり、重要なことは、無になること、つまり、無我、忘我、没我の状態になることである。
政木和三さんも、よくそう言われていたが、無我の状態というのは、脳波で言えばシータ波であるらしい。
政木さんは、脳波をシータ波に導く装置である「パラメモリ(後に、アルファシータ、バイオソニックなどという名になった)」を発明し、この装置は一般に販売されていたが、J-DATA株式会社が、それと同じ機能を持つスマートフォンアプリ「GeniLax」を無償公開してくれているので、興味があれば、Google PlayやApp Storeで入手出来る(iOS11には未対応)。
とはいえ、GeniLaxを使っても、欲望があれば無我にはなれないようである。
逆に言えば、これも政木さんに教わったが、「要望をぽーんと捨てれば」、即座に超人になれるのである。













当ブログオーナー、KayのAI書。
一般の機械学習・ディープラーニングの本では、機械学習・ディープラーニングそのものだけを、詳しく、難しく(笑)解説するものが多いと思います。
しかし、この本では、AIを使うために、「どう計画を立てるか」「どんなデータをどう集めるか」から始め、AIを作り、機械学習・ディープラーニングをやらせた後で、「それをどう検証するか」といった、実用のために本当に大切なことを取り上げ、丁寧に解説しました。
その中で、AIに問題を解かせる上で最も重要な「問題を推測問題として捉え直す」センスを得ることに力を入れました。
EXcelが使えれば、数学もプログラミングも不要な、素人向けの本でありながら、本当にAIが使えるようになる実用書であろうと努めました。この点、機械学習・ディープラーニングの分野で、非常にユニークな本だと思います。