ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

藤本憲幸

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

人類の最終訓練

幸福でありたい・・・それ以前に、生き延びたい人が行うべき、魔法力を獲得するための訓練がある。
拍子抜けするほど簡単であるが、重要である。
やり方はいろいろだが、自然にうまくやっていたのが、「われ思う、ゆえにわれあり」で知られるフランスの哲学者、数学者のルネ・デカルト(1596~1650)だ。
まあ、単に、朝、目が覚めても、いつまでも起きて来ず、ベッドの中でぼーっとしていたのであり、これを、良い言い方では「思索していた」と言うのだが。
実際、少なくとも、しばらくの間は、間違いなく、ぼーっとしていたはずである。
目覚めてから、しばらくは、思考がやって来ない。
その「しばらく」こそ、「トワイライト(夕暮れ)ゾーン」に対する「ドーン(夜明け)ゾーン」とも言える、神秘に包まれる時だ。
それを、『アラビアのロレンス』として知られるT.E.ロレンスが、事情伝『知恵の七柱』に書いている。
『知恵の七柱』はちょっと読めたものではないので、コリン・ウィルソンの『右脳の冒険』から引用する。

世界の物音、香り、彩(いろどり)が、思考の篩(ふるい)を通過せず、思考によって類型化されることなく、まさにそのもの自体として人間を直撃する。あたかもそれ自体で満ち足り、自足して存在しているかのように思われるのだ……
~『右脳の冒険』(コリン・ウィルソン著、中村保男訳。平河出版社)19頁~

こう言われて私が思い出すのは、中学校の夏休みに、ラジオ体操に出かける時だった。
まだ完全に目が覚めておらず、頭がぼーっとしているような時、目にするもの全てが光を放っていた。
そんな時、家々の屋根の上に、天使か魔法少女が座って微笑みかけてくれているのが見えるようだった。

これが、「存在の感覚」である。
朝、目覚めた時だけでなく、いつでも、「私は在る」のみを感じれば、ただちに同じ感覚を得られる。
インドの聖者ニサルガダッタ・マハラジは、全ての人に、常に、その感覚にしがみつくことを求めた。
そして、アメリカの事業家にして神秘家ネヴィル・ゴダードは、「私は在る」の感覚が神であると明かした。
その状態であれば、あらゆることが可能で、願いは即座に叶えられる。
最初のうちは、「私は在る」という言葉を使っても良い。口ではなく、心で唱えるのだ。
マハラジも、これこそが最上の真言であると言った。
だが、ゴダードは、言葉ではなく「感じる」ことを求めている。
自分が存在することを感じるのである。
何も考えず、「私は在る」と感じれば、自然に呼吸は微かになり、身体が軽くなり、世界は一変する。
その時、あなたは人間ではなく、神であり、実際、姿が見えない状態にまで達することもある。
心で、「私は在る」と、静かに唱え、その意味について黙想しても良い。
心の中で、出来るだけ微かな声で「私は在る」と唱えると、うまくいくかもしれない。

「私は在る」の感覚を掴む訓練こそが、人類にとって最重要なことであり、あらゆる災害から逃れる鍵であると思う。
ヨガ研究家の藤本憲幸氏の『秘法ヨガ入門』(彼の数百冊の著書の中の最初の本)の最終章に、ほんの少し前まで内気な引きこもりだった二十歳の青年が、威風堂々とした人物となって藤本氏の前に現れて、藤本氏を驚かせることから始まるお話がある。
藤本氏と、この青年の長い対話が興味深い。
その中で、「10kg痩せるにはどうすれば良いか?」という話題があった。
青年は、運動や食事の制限は一切不要で、自分はいま、スラリとやせて美しい身体なのだ、との実感を味わうことで簡単に出来ると言う。
対話の内容から見て、この青年は、存在の自覚に生きている。
当時の藤本氏には、そのことが分からなかったかもしれないが、あえて、この話を最後に持ってきたのは、藤本氏も、その重大さに気付いていたからであると思う。








再生の秘法

宇宙の万物は、死と崩壊に向かって突き進む。
だが、あり得ないのだが、それとは逆の、生と再生に向かうものを捕まえれば、世界の謎を解き、真理を掴んだことになる。
「再生に向かう矢」こそ、人類が、古代より探し続け、求め続けた夢である。

生と再生・・・それはもちろん、「愛」なのであるが、「20世紀最大の詩人」W.B.イェイツに、「愛は神の領域のもの。人間には解らない」と言われてしまった。
だが、近いことは出来るし解る。
人間にとって、愛に一番近いことは、「憎むのを止める」ことだ。
しかし、無理しないでおこう。
憎いものは憎い(笑)。

これまでの歴史に登場した偉大な人達ですら、永遠を捕まえた者はいない。
それに少し近いものを捕まえただけである。
例えば、『ヒマラヤ聖者の生活探求』には、永遠の存在が登場したが、著者のベアード.T.スポールディングは、90歳過ぎまで元気に活動したとはいえ、亡くなってしまった。
しかし、彼の著書は多くのヒントを与えてくれている。
そのうちの1つが、数千年前のものながら、昨日建設されたばかりのように新しい廟(お寺)の中で、「生命、愛、平和」という言葉だけが使われていたことだ。
よって、我々も、この言葉を使うべきである。

ヨガ研究者の藤本憲幸氏は、ババジのような永遠の生命を持つヨギ(ヨガ行者)について研究していて、藤本氏自身、「20歳までの命」と言われるほどの病んだ身体でありながら、ヨガで生まれ変わり、超人的な活躍をしたが、元々の心臓の疾患に勝てず、69歳で死去した。
だが、それでも、奇跡のようなことであったと思う。
その藤本氏は、「若さとは肛門が締まる強さ」と言い、中村天風も似たことを言った。
では、我々も、出来るだけ肛門を引き締めれば良い。

電波工学の世界的権威であった関英男博士は、現代科学を超えた超科学を研究し、90歳を越えても、世界中を飛び回って研究をしていた。
関博士が突き止めた再生の秘密は、GTP(重力子で構成された粒子)を取り込むことで、昔は、GTPを幽子と呼んでいたこともあった。
GTPや幽子は、ヨガのプラーナ、気功の気と同じである。
GTPを取り込む易しい方法は腕振り運動で、これにより、あらゆる難病が治った証拠の資料を、関博士は収集していたし、関博士自身も、腕振り運動で胃癌を治した。
また、呼吸でも、GTPを取り込める。
方法は、吐く時に、ゆっくり吐くことである。
速く吐くと、GTPを息と一緒に出してしまうが、ゆっくり吐くと、GTPが体内に残るのである。

まとめる。
(1)「生命、愛、平和」という言葉を唱える。
(2)肛門を締める。
(3)腕振り運動。
(4)息をゆっくり吐く。
多く、あるいは、長くやるほど良いということになる。
全部やるのが無理でも、1つでもやって損はないと思う。








若きヨガマスターの驚異の引き寄せ

藤本憲幸さんという、若くしてヨガのブームを巻き起こし、膨大な著作を残したヨガ研究家がいた。
2016年に69歳で亡くなられているが、元々は20歳まで生きられないと医者に言われた病弱な身体だったのだから、青年期から中年期以降までそれほど大活躍したのは奇跡と言えるのではないかと思う。
ただ、子供の時からの深刻な心臓の疾患が死亡の原因のようだ。
藤本さんは、今でいう、引き寄せのスーパーマスターでもあった。
彼の本で、こんな話を見たことがある。
彼は、これからヨガを日本で普及させようと思っていた若い時、外で、スケッチブックに、建設したいヨガ道場を思うままに描いていたらしい。
その時は、その道場はあくまで目標で、お金もなかったと思う。
ところが、そこを通りかかった人が、「何を描いているのですか?」と尋ねるので、ヨガ道場やヨガ普及の構想を話したところ、その人は「じゃあ、私が建ててあげましょう」と言って、何も見返りを求めないまま、本当に建ててくれたらしい。
藤本さんは(今で言う)引き寄せの本も、沢山書いていたと思うし、私も何冊かは読んでいるが、その中で私が非常にインパクトを感じたのは、彼の最初の本である『秘法ヨガ入門』の、本文としては、一番最後のお話だ。
驚異的な内容盛りだくさんのこの本を閉めるお話としては、あまりに、「ついでの話」っぽさはぬぐえないのだが、私の想像では、藤本さんも、この話の重要さを完全には理解出来ないながら、やはり、深い思いがあったのだと思う。

このお話は、藤本さんが講演会が終わって休憩していた時、1人の青年が尋ねて来るところから始まる。
当時、27歳くらいとはいえ、藤本さんは、すでにかなりの大物だったと思う。
一方、尋ねてきたのは、半年前に一度、藤本さんに人生相談に来た20歳の青年だった。
以前来た時、その青年は、内気でモジモジして、今でいうところの全くの引きこもりだったのだと思う。
その20歳の青年が、いまや、有名なヨガマスターの藤本さんに対し、威風堂々、藤本さんを格下扱いし、実際、「自分の方がはるかに上」と宣言し、藤本さんも初めは、「こいつ大丈夫か?」と思ったらしい。
しかし、この20歳の青年は、揺るぎない強い自信に満ち、淀みなく堂々と話し、実際、多くの人の敬服を受けていた。
そして、彼は、自分は、釈迦、キリスト以上で、空を飛べ、不老不死であると言う。
その青年との会話は詳しく掲載されていたが、私も、藤本さん同様、その青年の話は、どこか舌足らずとは思う。
しかし、引き寄せに関しては実に正しい。
また、「静か」であることを最重要視すること、いつも気分が良いことなど、この青年は本物であると思う。
引き寄せに関し、例えば、ダイエットの方法はこうだ。
食事を制限するとか、運動するとかの必要は全くない。
ただ、自分はすでに10kg痩せてすっきりした身体なのだという実感を味わえば良い。
私がそこで付け加えるなら、望み通りスリムな身体になった喜びや感謝を味わうと良い。
まあ、彼が言うように、スラリとした身体を実感すれば、嬉しいとか、有り難いという感情が自然に起こるのだから、同じことなのであるが、「実感」という言葉を真面目に受け取る人がいるから、あえて付け加えた方が良いと思う。
彼もまた、努力、修行は、全く不要と言う。
このお話を含め、他に貴重な面白い話もあるので、良ければ読んでみると良いと思う。
この本が、電子書籍で復刻したことは、私も嬉しいことだと思っている。








万能の腹の力

私は、「腹」に存在する不思議な力に昔から興味を持っていた。
日本には、「腹が据わる」「腹を割る」「腹を探る」「腹を括る(腹を決める)」などのように、腹が強い意思を持つことを表す言葉が多い。
『チャタレイ夫人の恋人』で有名な世界的作家、D.H.ロレンスは、エッセイ『無意識の幻想』で、solar plexus(太陽神経叢)という、腹にある霊的知性について詳しく書いている。

明治・大正の教育家、岡田虎二郎は、その腹の偉大な力を引き出すための行である岡田式静坐法を多くの人々に指導し、ブームを起こし、これは、トップクラスの人々に継承されてる。
岡田式静坐法は、単なる心身の健康法ではなく、万能の行だ。
岡田虎二郎は、金に窮している男には、「腹に力が付けば金はいくらでも出来ますよ」と言ったという話がある。
また、江戸末期の、キリスト級の力があったとも言われる偉大な神道家、黒住宗忠も、常に腹に力を入れ、弟子達にもそのように腹を鍛えることを指導した。

ところで、腹と言った時、いろんな「先生」方が、「重要なのは臍下丹田じゃ」と言ったり、それに対し、「丹田なんてものはありゃせん。真の中心は仙骨じゃ」と言う者もいれば、「ヘソこそ天の座で全能の力がある」と言う人もいる。
しかし、我々には、そのどれが正しいかなど絶対に判らないのであり、そんなことを詮索するのは無駄だ。
細かな位置など、どうでも良いことであり、要は、腹に、生命力や叡智の源、あるいは、宇宙の活力があることを知り、その力を使えば良いだけだ。
思想面、理論面に興味があれば、下に書籍をご紹介する。
しかし、我々はまず、実際に、腹の万能の力を得なければならない。

その簡単な方法を述べると、1つは、いかなる時にも腹に力を入れるのだが、別に万力の力でなくて良いから、軽い力を出来るだけいつも込めれば良い。
また、運動をする時には、腹を意識すれば良い。私の場合は、もっぱら臍であるが、上にも述べたように、丹田でも仙骨でも好きなところで良い(丹田や仙骨を意識出来るかどうか、私には疑問であるが)。
これが、黒住宗忠や岡田虎二郎のやり方と思う。

もう一つは、天人と言われた松木草垣(まつきそうえん)さんの教えで、藤本憲幸さんの『秘法ヨガ入門』に紹介されている。
やり方はこうだ(『秘法ヨガ入門』「超能力開発法-ヘソと腹脳」より)。
息を腹部に多量に吸い込み、十秒から二十秒ほど呼吸を止めておく。
それを、十回ほど繰り返したら、ヘソのまわりが炎のごとく燃えている映像を描きながら「瞑想」するのである。
効果は、「難病が治る」「ハゲ頭に毛が生える」「事故に遭わない」「万事において栄える」などであるようだ。

以上、参考になればと思う。








世界は意のまま

短いが、魂に響く魔術的な教えがある。
ここから、良い自己暗示(呪文、おまじない、アファーメーション、つぶやきと言っても良い)の言葉が見つかるのではないかと思う。

1つは、藤本憲幸氏の『秘法ヨガ入門』の中にあるが、この本の中の最後にある、どこか番外編的な、極めて印象的な内容である。
当時、27歳だった藤本氏は、既に、超人的なヨガ修行者として注目され、ヨガ道場の運営、セミナー講師、それに、テレビにも出演していたと思う。
そんな藤本さんの講演会で、講演終了後、藤本さんは、1人の二十歳くらいの青年と半年振りに再会し、驚愕する。
半年前、内気でモジモジしてロクに口も利けなかった青年が、威風堂々とし、藤本さんを完全に格下扱いする。
青年は(藤本さんも十分に青年だったが)、自分は、釈迦、キリストよりはるかに上で、不老不死の全能の超人だと言う。
それだけだと、ただの誇大妄想の馬鹿かもしれないが、青年は風格があり、その対話を読むと、青年の話に私も感服した。
彼は、願いを叶えるには、「もうすでに成れリ」という完成された実感を味わえば良いと言う。
そして、超人になる要諦は「静か」であると述べているのだと思う。
おそらく数ページ程度なので、良ければ読んでいただきたいと思う。

もう1つが、フレデリック・ヴァン・レンスラー・ダイの『人生を変える魔法の物語』という本の中にある。この本の原題は『マジック・ストーリー(Magic Story)』で、100年以上、読み次がれている本のようだ。
この本の中で、プラス・エンティティ(プラスの生命体。本書ではプラスの自分)が、落ちぶれた主人公に厳しく話す内容が良かった。
簡単にまとめると、
・世界は自分のもの、自分の王国である。
・自分(プラスの自分)は人に何かをお願いしない。要求するだけだ。そして、その要求は絶対である(世界の支配者であるからだ)。
という感じである。
実際はもっと長いが、特に私好みの部分を取り出した。

するとここで、ビートルズの『Nowhere Man(ひとりぼっちのあいつ)』を思い出す。
その中に、私が自然に覚えていた歌詞がある。
それは、
Nowhere man, the world is at your command.
だ。Nowhere man以下をGoogle翻訳にかけると、
「世界はあなたの指揮下にあります」
で、私が買ったアナログレコードの翻訳歌詞では、「世界は君の意のままなのさ」となっていた。
まさに、上の2つの本の、取り上げた部分とシンクロする。

それだけではない。
アメリカ最高の賢者の1人と言われるラルフ・ウォルドー・エマーソンが著し、ニーチェやオバマ前大統領らの著名人が最高の書と絶賛する『自己信頼』の中に、こんな文がある。

Absolve you to yourself, and you shall have the suffrage of the world.

Google翻訳では「あなたを自分自身にゆだねなさい。そうすれば、あなたは世界の選挙権を得る。」だが、まあ、「選挙権」は「賛同」とすれば良いだろう。
翻訳書の該当部分を見てみよう。

そうすればその人は世界の賛同を得るであろう。
『精神について』入江勇起男訳(日本教文社)

自分自身を牢獄から解き放てば、いずれ世界の賛同を得られるだろう。
『自己信頼[新訳]』伊東奈美子訳(海と月社)

自分を解放するがよい。そうすれば、人々はあなたに共感するだろう。
『[超訳]自己信頼』 三浦和子訳(PHP研究所)

きみが正しいと自分自身に証を立てれば、世間はきみに賛同するだろう。
『自分を信じる力』 大間知知子訳(興陽館)

以上は、だいたい同じであるが、面白い訳があった。これが私は一番気に入った。それは、

自分を自分に解放せよ。そうすれば、世界はあなたの意のままなのだ。
『自己信頼』関岡孝平訳(パンローリング株式会社 )

である。
『Nowhere Man』で、「世界は君の意のまま」とは言っても、「どうすれば」がなかった。
それは「自分を解放する」であるが、そのやり方が分からない。
だが、最初に上げた『秘法ヨガ入門』と『人生を変える魔法の物語』の教えが、それを指していることが分かる。

世界はあなたの意のままである。
それを確信すれば良いだけだ。
それが、「世界は自分の意のままではない」という世間の教義からあなたを解放する。
その方法は、最初に述べた通り、絶えず、自己暗示を行うことである。
それは、今朝の記事で述べた言葉で良いし、何か別の言葉でも良い。
内緒にしたいが「世界は私の意のままだ」が、最上かもしれない。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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