緊張を消したい時に、手のひらに「人」という字を3回書いて飲み込めばいいといった話を聞いたことがあるかもしれない。
これは、全く意味のないことではないが、効果は低い。
緊張というのは、これから行うことに失敗したらどうなるという想像が心を占領して、恐怖に陥っている状態なのだ。
そこで、よそ事を考えれば、失敗した時の悲惨な想像も少しは消えるというのが、緊張が解消される原理だ。
なら、科学理論でも考えれば良さそうなものであるが、心の大部分が、失敗した時の想像で満たされている状態で、そんなことを考えることは出来ないので、ユニークかつ簡単なこととして、「手のひらに人の字を書いて・・・・」といったことが考えられたのである。人の字には、何の意味もないのだ。
だが、その程度のことでは、失敗した時の不名誉や損失の恐怖を消すには至らない。
で、もっと良い方法を教える。納得できるよう、少しは理屈も述べよう。
マイケル・ジャクソンは、どんな大舞台でも緊張したことがないと言っていた。
これに関して、彼への別のインタビューで、私は納得した。
彼が歌う時、股間によく手をやることをご存知かもしれない。彼に、「なぜあんなことをするのか?」と尋ねたら、マイケルは「覚えていない」と言う。
つまり、彼は、ステージで頭が空っぽなのである。彼の表現では、「楽器になりきっている」のだ。
言ってみれば、初音ミクが緊張しないようなものだ(初音ミクの製作会社であるヤマハは、初音ミクを楽器と位置付けている)。
別の言い方をするなら、彼は、無になっているのだ。
ではなぜ、彼はステージで無になれるのか?
それは、彼が明かしたことがあるかどうかは知らないが、彼は、ある1つの想いに集中しているのである。その想いは、心を最大に惹き付け、占領するので、緊張の元である恐怖の思考が入り込むことはない。
この原理を分かり易く説明しよう。
渡辺昇一さんの『知的風景の中の女性』という本に、こんな話がある。
ある大学のパーティーで、1人の男子学生が、適当な女性のパートナーを見つけることが出来ず、従妹に頼んで来てもらったらしい。
その時、まずいことが起った。
パーティー会場にいた、他の女子大生が、皆、おばさんに見えてしまったのだ。彼が連れてきた従妹は、16歳の、おそらく、かなりの美少女だったのだろう。
女子中高生に混じれば、女子大生は完全におばさんという笑い話を聞いたことがあるかもしれないが、それは本当に起こりえるものらしい。
つまり、際立ったもの1つを持ってくれば、心はそこに全て引きつけられるのである。
マイケルは、一切の想いを超えた、優れた想いを何か持っており、それに心を向ければ、たちまち集中するのである。
一般的な言い方をすれば、「卓越した考えは、他の全ての考えを遠ざける」のである。
あなたも、そんなものを持てば、決して緊張しない。
合気道家の藤平光一さんは、「重みは下にある」と言えば、氣が出て、奇跡的な力を発揮すると言ったが、この言葉も、非常に効果があるものだ。重みは下にあるなんて、当たり前だが、だからこそ、否定できぬほどに優れた考えであり、他の考えを殺すので、高い集中力を発揮し、高度な能力が出せるのだ。
普通の人は、この言葉を使うと良い。
しかし、さらに良い究極の言葉がある。
「重みは下にある」は、ほとんど真理であるが、心はそれを最高の想いと感じない。よって、効果には限度がある(とはいえ、非常に有益であることは、彼の著書を見れば分かると思う)。
インドの聖者、ニサルガダッタ・マハラジは、「結局、あなたが納得できることは1つしかない」と言う。
その1つのことが、至高の想いである。
それは、「私は在る」だ。
マハラジは、あらゆるマントラ(呪文)の効果を認めながらも、「私は在る」以上の言葉は無いと言う。
ラマナ・マハルシも、悟りの境地では、ただ、存在するという感覚しかないと述べている。
「私は在る」という言葉、あるいは、感覚に、深く想いを巡らせば、他の全ての想いは消える。すぐに出来なくても、練習すれば出来るだろう。
そして、それを続ければ、悟りも開けるだろう。悟りを開いた者に緊張など、あるはずがない。
今は、誰でも悟りを開ける時代である。やるかやらないかは、もちろん、個人の勝手である。私も何の保証もしない。
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これは、全く意味のないことではないが、効果は低い。
緊張というのは、これから行うことに失敗したらどうなるという想像が心を占領して、恐怖に陥っている状態なのだ。
そこで、よそ事を考えれば、失敗した時の悲惨な想像も少しは消えるというのが、緊張が解消される原理だ。
なら、科学理論でも考えれば良さそうなものであるが、心の大部分が、失敗した時の想像で満たされている状態で、そんなことを考えることは出来ないので、ユニークかつ簡単なこととして、「手のひらに人の字を書いて・・・・」といったことが考えられたのである。人の字には、何の意味もないのだ。
だが、その程度のことでは、失敗した時の不名誉や損失の恐怖を消すには至らない。
で、もっと良い方法を教える。納得できるよう、少しは理屈も述べよう。
マイケル・ジャクソンは、どんな大舞台でも緊張したことがないと言っていた。
これに関して、彼への別のインタビューで、私は納得した。
彼が歌う時、股間によく手をやることをご存知かもしれない。彼に、「なぜあんなことをするのか?」と尋ねたら、マイケルは「覚えていない」と言う。
つまり、彼は、ステージで頭が空っぽなのである。彼の表現では、「楽器になりきっている」のだ。
言ってみれば、初音ミクが緊張しないようなものだ(初音ミクの製作会社であるヤマハは、初音ミクを楽器と位置付けている)。
別の言い方をするなら、彼は、無になっているのだ。
ではなぜ、彼はステージで無になれるのか?
それは、彼が明かしたことがあるかどうかは知らないが、彼は、ある1つの想いに集中しているのである。その想いは、心を最大に惹き付け、占領するので、緊張の元である恐怖の思考が入り込むことはない。
この原理を分かり易く説明しよう。
渡辺昇一さんの『知的風景の中の女性』という本に、こんな話がある。
ある大学のパーティーで、1人の男子学生が、適当な女性のパートナーを見つけることが出来ず、従妹に頼んで来てもらったらしい。
その時、まずいことが起った。
パーティー会場にいた、他の女子大生が、皆、おばさんに見えてしまったのだ。彼が連れてきた従妹は、16歳の、おそらく、かなりの美少女だったのだろう。
女子中高生に混じれば、女子大生は完全におばさんという笑い話を聞いたことがあるかもしれないが、それは本当に起こりえるものらしい。
つまり、際立ったもの1つを持ってくれば、心はそこに全て引きつけられるのである。
マイケルは、一切の想いを超えた、優れた想いを何か持っており、それに心を向ければ、たちまち集中するのである。
一般的な言い方をすれば、「卓越した考えは、他の全ての考えを遠ざける」のである。
あなたも、そんなものを持てば、決して緊張しない。
合気道家の藤平光一さんは、「重みは下にある」と言えば、氣が出て、奇跡的な力を発揮すると言ったが、この言葉も、非常に効果があるものだ。重みは下にあるなんて、当たり前だが、だからこそ、否定できぬほどに優れた考えであり、他の考えを殺すので、高い集中力を発揮し、高度な能力が出せるのだ。
普通の人は、この言葉を使うと良い。
しかし、さらに良い究極の言葉がある。
「重みは下にある」は、ほとんど真理であるが、心はそれを最高の想いと感じない。よって、効果には限度がある(とはいえ、非常に有益であることは、彼の著書を見れば分かると思う)。
インドの聖者、ニサルガダッタ・マハラジは、「結局、あなたが納得できることは1つしかない」と言う。
その1つのことが、至高の想いである。
それは、「私は在る」だ。
マハラジは、あらゆるマントラ(呪文)の効果を認めながらも、「私は在る」以上の言葉は無いと言う。
ラマナ・マハルシも、悟りの境地では、ただ、存在するという感覚しかないと述べている。
「私は在る」という言葉、あるいは、感覚に、深く想いを巡らせば、他の全ての想いは消える。すぐに出来なくても、練習すれば出来るだろう。
そして、それを続ければ、悟りも開けるだろう。悟りを開いた者に緊張など、あるはずがない。
今は、誰でも悟りを開ける時代である。やるかやらないかは、もちろん、個人の勝手である。私も何の保証もしない。
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