ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

葉室賴昭

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

人が神の言葉を語ると

昨夜、優れた本は音読すべきであることを書いたが、『バガヴァッド・ギーター』を音読すると、予期せぬことがあった。
私が音読したのは、田中嫺玉さん翻訳の、『神の詩 バガヴァッド・ギーター』(タオラボブックス)である。
まず、大変なことをしたと思ったのだ。
なんと、私の口が、至高神クリシュナの言葉を語るのである!
あまりの畏れ多さに自我はひれ伏すのであるが、しかし同時に、我が内にクリシュナは宿るのであるから、それは極めて自然でもあるのだ。
そして、クリシュナを愛さずにはおられないのである。
インドの詩聖タゴールの詩を読むと、タゴール自身が神に恋する乙女のようになってしまっているのであるが、初めてその理由が分かるように思うのである。
ラマナ・マハルシの弟子プンジャジもクリシュナに恋焦がれ、1日4万回クリシュナの名を唱えたというが、無理もないことであると思う。
クリシュナは果てしない慈悲に溢れ、優しい。

そして、クリシュナとアルジュナ王子の会話の仕方が素晴らしい。
クリシュナが神であることを知らなかった時でさえ、アルジュナは、クリシュナを親友として、誰よりも親しみ愛すると共に、師としては、この上なく尊敬し、完全に信頼していたたのであるが、それが会話の中にはっきり現れている。
また、宇宙最高の神であるクリシュナが、決してアルジュナを、言葉のただ1つの欠片においても見下すことはなく、それどころか、いつも、最上の誉め言葉でもって会話を始めるのである。
クリシュナは、アルジュが、並ぶことなき勇者であること、王家の血に相応しい高貴さを備えていること、そして、さらには、人類最高の人間であると褒め称える。
お互いを敬う対話の崇高さ、清々しさ、美しさはどうであろう!
こんな素晴らしい書の音読はおろか、読書すら薦めたことのない我が国の教育機関は、仮に悪の巣窟でないとすれば、限りなく愚かなのであり、それは国家の責任である。
だが、憂う必要はない。
『バガヴァッド・ギーター』の優れた翻訳はいくつか出ており、容易に入手できるのであるから。
ならば、それができるようにした我が祖国や、また、積極的に『バガヴァッド・ギーター』を否定するのではない我が国の学校だって、捨てたものではない。
様々な幸運により、我々は神の言葉を話すチャンスを得るが、それは、内なる神に語っていただく光栄を得ることなのである。

老子の『老子』(道徳経)は、やはり、神のごとき仙人である老子が、最高の人物である尹喜(いんき)に語った五千語の教えである。
こちらは、対話の形ではなく、尹喜が老子から聞いたことを憶えておいて、その後で筆写したものであり、我々は尹喜のおかげでこれを読めるのである。
『老子』は難解と言われるが、高名な宗教家の五井昌久氏によれば、やはり、ただ音読すれば分かるのだそうである。

我が国にある神の言葉は、春日大社の宮司も務めた神道家である葉室頼昭氏(はむろよりあき。医学博士。故人)によれば、『大祓詞』(おおはらえのことば)であるらしい。
ただ、これはあくまで神の言葉であるのだから、人間的な意味があるのではなく、葉室氏は、これをひらがなで書き直して、ただ音読したのだそうで、人々にも、そうすることを勧めている。

クリシュナのように神の言葉を語ったものといえば、やはり新約聖書の福音書の中のイエスの言葉であろう。
また、イエスの先祖で、聖霊に満たされたダビデ王が書いたとされる聖書の詩篇も、神の言葉であると言えると思う。
特に・・・というのではないが、詩篇23篇と91篇は、常に唱えれば、神の強大な保護と恵みを得られると言われ、ジョセフ・マーフィーもたびたび著書の中でそのことを強調している。

ただ、いかなる神の言葉も、それによって個人的な利益や名誉を得ようとするなら、それは穢れた魔道であり、それがあまりに強いと、悲惨な結果となる恐れがある。
クリシュナ自身、それを論理的に指摘し、説いているのである。
尚、田中嫺玉さん翻訳の『バガヴァッド・ギーター』はAmazonで在庫切れのことがあっても、すぐに補充されると思う。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ

人間はただ妄想によってのみ衰える

一昨日の夜に書いた記事、「人間はいくつになっても力は増大する」で、「人間の人生の全盛期は60歳以降だ」と書いたことについて、嬉しいコメントをいただいたので、このことについて、もう少し書いてみたい。
人間は、たかが60歳くらいで、年寄り根性を持ってはならない。
60歳というのは、ますます頭が良くなる年齢であるのだから、いよいよ30年計画を立てて、人類に奉仕するのに良い時期であると思う。それまでに巨万の富を得ていたとしても、そんなものは子供の遊びで、たまたまである。
無論、30年計画を立てて開始するのは、70歳でも80歳でも差し支えない。
40歳くらいになれば、もう自分は老境に入りつつあると思う者が多いらしいが、それは単に、世間の伝統的なものの考え方に埋もれてしまっているだけである。アメリカの有名な弁護士には、その年齢まで電信器のキーパンチャーをしていた人もいたらしい。
もし、世間的因習に囚われて、60歳を過ぎてからやるようなことが、儲けるためのビジネスや、個人的な趣味しか思い浮かばないようなら、まずは20年くらいかけて、頭を鍛え直すのも手である。
梅原猛さんが、円空(江戸時代の僧。円空仏といわれる多くの仏像を造ったことで知られる)の研究書『歓喜する円空』を発表したのは81歳くらいだったが、その時、「もう10年くらい勉強してから出すべきだったかもしれない」と述べておられたものだ。
『法華経』に、こんな話がある。
1人の男の子が家出し、父親は散々探すが見つからない。しかし、父親は諦めずに探し続け、50年後にようやく見つける。しかし、息子は経済的に貧しいだけでなく、心までひなびてしまっていて、大金持ちの父親の豪壮な家を見ただけでも怯えてしまい、父親は、自分が父だと名乗ることもできない。そこで、父親は、自分が父であるとは言わないまま、息子を下男に雇い、自分は彼の先輩の下男であるように振る舞いながら、息子にいろいろなことを教えて、その心を正し、大きくしていった。そして、20年かけて息子の教育を終えると、ようやく、本当は自分が父であることを明かし、財産を譲った。
父親は、本当は、一刻も早く、息子に財産を渡し、贅沢三昧させたかったのだが、息子の心が成長するまで20年も待ったのである。
言うまでもなく、この息子とは我々のことで、大金持ちの父親とは仏である。
法華経のポリシーは、仏とは、相手にあった教え方をするために、最も良い手段を使うということである。

人間が、年齢が高くなると能力が衰えるというのは全くの嘘であるが、そのような世間の妄信を信じるなら、やはりそうなるのかもしれない。
世界的な潜在意識の活用法の教師であったジョセフ・マーフィーの父親は、60歳でフランス語の勉強を始め、80歳で大家となったという。
神道家の葉室賴昭(はむろよりあき)さんは、形成外科医でもあったが、60歳になった時、母親が、「お前の人生はこれからが本番だ」と言う。葉室さんは、「かーちゃん、俺、もう60だよ、還暦だよ」と言ったが、67歳で、完全な手術ができるようになったといい、7時間にも及ぶ手術を完全に理想的に行えたという。そして、その後は本格的に神職の道に進み、春日大社の宮司も務めた。
プロレスのジャイアント馬場さんは、60歳になった時、「若い頃は、60歳といえば、すごいじいさんだと思っていたが、自分がなってみたら、なんてことはない。全然、まだまだやれるじゃないか」と言って、社長業と現役を続けた。
アメリカの画家アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスは、グランマ・モーゼス(モーゼスおばあさん)と呼ばれる、アメリカで最も人気のある画家の1人だ。元々、絵を描くのは好きだったらしいが、本格的に絵筆をとったのは75歳の時で、しかも、そのきっかけは、リウマチで趣味の編み物ができなくなったので、その代わりだったらしい。78歳くらいで1人の絵画収集家の目にとまり、80歳で初めて個展を開き、やがて世に知られるようになった。絵は売れて、収入はうなぎ上りになったが、決してアトエリを作らずに台所の隅で描き続け、絵筆は頭がなくなるまで使い、高価な絵の具は使わなかったという。そして、101歳で亡くなるまでに1600点の作品を制作した。

企業で65歳定年制が導入されるような話もあるが、年齢の高い人に、若い人と同じことをやらせるのでは決してうまくいかない。
現在の目先の欲に囚われた物質主義の世の中では、そんな仕事が多いのである。
ルドルフ・シュタイナーが教えたように、物質主義に陥った人類は、今は神秘主義と呼ばれるような精神主義とのバランスを高め、精神革命を起こさなければ、硬化して滅びるだけである。言い換えれば、80歳を過ぎた人が、その素晴らしい能力を活かし、楽しく働いているなら、人類は永遠であり、格段の進歩を遂げ、他の惑星の人達との一般レベルの交流も盛んになるであろう。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
Kay Twitter Home

執筆のご依頼




最新コメント


月別アーカイブ
記事検索
ブログバナー&Mail


メールはこちらへ

PV since 2010/09/08
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ランキング参加中
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ


タグクラウド
QRコード
QRコード