聖者の本には、悟りを開く・・・つまり、「解脱」とか「真我の実現」のための方法が語られていることがあるが、それはとんでもなく難しく、成功率は百万分の1以下かもしれない。
そして、悟りを開いてしまえば、お金も、いい女(いい男)も欲しくはなくなり、家族と他人の区別もなくなる。
仙道研究家の高藤総一郎さんが、修行の末、悟りまであと一歩まで来た時、悟りとはそういうものだとはっきり認識したが、
「とんでもない!いい女は欲しいし、他の世俗の楽しみも捨てられない」
と悟りをキャンセルした。
ところが、その後は引き寄せ自在になったようで、働かずにお金は好きなだけ手に入り、自由な生き方が出来るようになったという。
私が思うに、高藤さんは、修行の成果により、プチ悟りとも言える至高体験を自在に起こせるようになったのだ。
至高体験は、悟りの小規模なものであるが、それにも段階があり、ある程度の段階になれば引き寄せくらいであれば簡単に出来るようになるのだと思う。
だが、悟りのための修行法は良いものが多く、楽しくやれそうであれば、至高体験を目的として取り入れれば良いと思う。
たとえば、聖者の本には、修行法として「自分の心をずっと観察せよ」と書かれているものがよくあるが、それは普通の人には非常に難しい。
そうではなく、ヴァーノン・ハワードが言うように、心がグラグラしている時・・・怒ったり、悲しんだり、妬んだりと、感情が高まっている時に心を観察すれば、悟りは開けないが、至高体験を起こす可能性は高い。
そうやって至高体験に慣れれば、やがて至高体験を自由に起こせるようになり、望まずとも引き寄せも自在になる。
ただ、このやり方にしたって、心を乱れさせる必要がある。
実は、心に大きなダメージを受けた時ほど、心を観察するメソッドの効果は高く、至高体験が起こる可能性も高いのだが、至高体験が起こらなければ心のダメージが残り、生命力が低下するリスクも大きいのである。
そこで、心の観察法はあまりお勧めしない。
ところで、マインドフルネスでは、心ではなく呼吸を観察する。
心と呼吸は極めて近い関係にあるので、手法としては正しいかもしれないが(リスクも少ない)、おそらく効果が少なく、すぐに退屈する。
そもそも、人間は楽しいこと、楽なことでないと長続きしない。
とはいえ、自我が喜ぶような娯楽的なことやエロチックなものへの集中は、いくらやっても、自我が消える必要がある至高体験が全く起こらない。
要は、ちょっと修行のイメージがあることで、自分が楽しく喜んでやれるものを見つけるのが良いのである。
それには、芸術家の横尾忠則氏が言うように、自分が十代の時に好きだったことを思い出すのが良い。
彼の場合は、ターザンと南洋一郎の冒険小説であったようだ。
イーロン・マスクは少年時代に『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んで、人類を前に進める使命を持ったらしいが、このSFの中に、何か彼が気に入る習慣があったのだろう。
そういったもののことをロマンと言うのであると思う。
ロマンは本当に大切である。
AIアート726
「春の妖精」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス)
(2)イーロン・マスク 未来を創る男
(3)至高体験(コリン・ウィルソン)
(4)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(5)フランケンシュタインの城(コリン・ウィルソン)
そして、悟りを開いてしまえば、お金も、いい女(いい男)も欲しくはなくなり、家族と他人の区別もなくなる。
仙道研究家の高藤総一郎さんが、修行の末、悟りまであと一歩まで来た時、悟りとはそういうものだとはっきり認識したが、
「とんでもない!いい女は欲しいし、他の世俗の楽しみも捨てられない」
と悟りをキャンセルした。
ところが、その後は引き寄せ自在になったようで、働かずにお金は好きなだけ手に入り、自由な生き方が出来るようになったという。
私が思うに、高藤さんは、修行の成果により、プチ悟りとも言える至高体験を自在に起こせるようになったのだ。
至高体験は、悟りの小規模なものであるが、それにも段階があり、ある程度の段階になれば引き寄せくらいであれば簡単に出来るようになるのだと思う。
だが、悟りのための修行法は良いものが多く、楽しくやれそうであれば、至高体験を目的として取り入れれば良いと思う。
たとえば、聖者の本には、修行法として「自分の心をずっと観察せよ」と書かれているものがよくあるが、それは普通の人には非常に難しい。
そうではなく、ヴァーノン・ハワードが言うように、心がグラグラしている時・・・怒ったり、悲しんだり、妬んだりと、感情が高まっている時に心を観察すれば、悟りは開けないが、至高体験を起こす可能性は高い。
そうやって至高体験に慣れれば、やがて至高体験を自由に起こせるようになり、望まずとも引き寄せも自在になる。
ただ、このやり方にしたって、心を乱れさせる必要がある。
実は、心に大きなダメージを受けた時ほど、心を観察するメソッドの効果は高く、至高体験が起こる可能性も高いのだが、至高体験が起こらなければ心のダメージが残り、生命力が低下するリスクも大きいのである。
そこで、心の観察法はあまりお勧めしない。
ところで、マインドフルネスでは、心ではなく呼吸を観察する。
心と呼吸は極めて近い関係にあるので、手法としては正しいかもしれないが(リスクも少ない)、おそらく効果が少なく、すぐに退屈する。
そもそも、人間は楽しいこと、楽なことでないと長続きしない。
とはいえ、自我が喜ぶような娯楽的なことやエロチックなものへの集中は、いくらやっても、自我が消える必要がある至高体験が全く起こらない。
要は、ちょっと修行のイメージがあることで、自分が楽しく喜んでやれるものを見つけるのが良いのである。
それには、芸術家の横尾忠則氏が言うように、自分が十代の時に好きだったことを思い出すのが良い。
彼の場合は、ターザンと南洋一郎の冒険小説であったようだ。
イーロン・マスクは少年時代に『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んで、人類を前に進める使命を持ったらしいが、このSFの中に、何か彼が気に入る習慣があったのだろう。
そういったもののことをロマンと言うのであると思う。
ロマンは本当に大切である。
AIアート726
「春の妖精」
Kay
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(1)銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス)
(2)イーロン・マスク 未来を創る男
(3)至高体験(コリン・ウィルソン)
(4)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(5)フランケンシュタインの城(コリン・ウィルソン)