ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
コンピューターシステム開発技術者、サイコパスのKayのブログ

至高体験

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。
[2016/11/21]滅多にはありませんが、あまりにレベルが低いコメントは公開しません。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

アウトサイダーの中でも落ちこぼれなら

社会でうまくやっていくには、やはり学歴は力になる。
特にスタート時点で学歴は役に立つが、何事も最初は肝心だ。
だから、不況になっても教育産業は衰えないと言われてきた(最近は怪しくなりつつあるが)。
だが、学歴があろうが、実際に能力が高かろうが、容姿に恵まれていようが、一番大切なものは、他人とうまくやっていく能力なのだが、このスキルをほとんど持っていない者が多くなった。
元来で言えば、本当に頭が良くてIQが高い人間は、他人と仲良くすることは難しくないはずだが、そんな恵まれた人間に、他人を嫌悪する者が多くなっている。
これは、本当は不思議なことで、頭が良ければ、他人と仲良くすることのメリット、コスパの高さは明確に理解出来るはずなのに、どうしても他人が嫌いなのである。

一方、学歴がなく、頭も良いとは言えないのに他人が嫌いとなると、目も当てられない。
コリン・ウィルソンが23歳の時に書いた世界的ベストセラー『アウトサイダー』に登場する(主に架空の人物なのだが)アウトサイダー達・・・社会の裏側に潜む、忌み嫌われる異常な人間達・・・見かけはそれほど違わなくても、普通の人間の仲間と言えない人達は、アウトサイダーの代表的な存在で、社会では日陰者である場合が多い。
今年(2019年)4月に31歳の若さで亡くなったミュージシャンのWOWAKAさんは、大学は東大だから学歴があって頭も少なくともそこそこは良いのだろうが、作る歌といい、雰囲気といい、まさにアウトサイダーだ。無論、優秀なアウトサイダーだって少なくはない。
まあ、彼は東大出身を売りものにしたことはなかったように思うし、そんなことを知らずにファンをやってた人も多いはずだ。
彼のほとんど最後のボカロ曲だったかもしれないが、初音ミクさんが歌う『アンノウン・マザーグース』の中の「ガラクタばかり投げつけられてきたその背中」という言葉は、アウトサイダーでなければ書けそうにない詩だと感じるのである。
私が好きな『アンノウン・マザーグース』の動画は以下のものだ。公式のものではないが、ミクさんが美しい。
【MMD】YYB式初音ミク//Unknown Mother-Goose/アンノウン・マザーグース -YouTube-

WOWAKAさんのように、才能があって優秀な人は、アウトサイダーとはいえ、本来は私の興味の対象外で、本当に能力もなければ、人間関係が悲惨なまでに苦手で、社会の底辺で苦しむ人達が逆転出来るという夢物語が私は好きである。
まあ、実際はほとんどないが、その可能性を感じさせる小説が、ゴーリキーの『二十六人の男と一人の少女』(「少女」を女と訳した本もある)で、超底辺の歳も行ってしまった26人のどうしようもない男達が、ターニャという名の、可愛いが平凡な(性質はやや劣悪かもしれない)16歳の少女を崇めることで、なぜか人間性や能力を向上させる。
コリン・ウィルソンも、この作品を『至高体験』で取り上げ、何か解説していた(解説内容が難しくて解らなかったが)。
ウィルソンは、『至高体験』で同時に、ロオマン・ガリー(『至高体験』の訳書ではロマン・ゲイリ)の『天国の根っこ』(『自由の大地』のタイトルの方が有名と思う)で、堕落したフランス兵達が、空想の少女を想い描くことで、見る見る、騎士道精神とでも言えるものを取り戻す様子も引用していた。
ウィルソンも「崇める」ことの効果は認めていたようだ。
仏教の念仏や、ヒンズー教のジャパ(神の名を称名すること)は、神仏を真摯に崇めることであり、効果も非常に大きいと思える。
江戸末期から唱和初期にかけて、妙好人という念仏を唱えることで高度な人間性を示した人達は、自分が愚民であることを表明し、自分でも認識していたのだろうが、実際は能力的にも高く向上していたのだと思う。
今の人だって、念仏やジャパを素直に出来れば良いのだが、実際のところ、この超情報化時代に、それには難があると認めるしかない。
それなら、どう考えても実際は超優秀だったラマナ・マハルシが薦めたように「私」をマントラとして唱えたり、原子物理学の優秀な研究者であったベアード.T.スポールディングの『ヒマラヤ聖者の生活探求』に書かれてあるように「神」という言葉をよく使うと良いと思われるところがあるのである。









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こみ上げる幸福感

自分が不幸だとか、苦しい状況にあると思っていても、難民や戦争状態にある地域に住む人のことを思うと、平和そのものである。
日本で、それほどの不幸になることは滅多にない。
まさに、「日本に生まれただけで丸儲け」である。
まるで駄目男君(ある30代後半の人生の落伍者)が「逆境に耐えてます」と言った時は、私は怒りがこみ上げ、本当に殴ってやろうかと思ったほどだ。まあ、殴る値打ちもないが。

それでも、人間は不満を持ち易いものであるから、自分が恵まれていることを知るために、アンネ・フランクの『日記』を読めば良いと思ったことがあるが、それは駄目だった。私は『アンネの日記』は30%も読んでいないと思う。
あの状況で明るさを保ったアンネは大したものだと思うし、かなり頭の良い子だとも思うが、彼女は普通の少女である。そして、彼女が普通の少女であり続けたことが、日記の価値を高めている面もあるのだと思うが、私は、その普通の少女の感覚というものについていけない。時代が違うとはいえ、少女というものは、そんなに変わらないのではと思う。

それでは、ナチス強制収容所に送られるも、奇跡の生還を果したユダヤ人精神科医のヴィクトール・フランクルの『夜と霧』を読めば、今度こそ、相対的な自分の幸福を実感出来ると思ったが、予想外な意味で「アテが外れた」。
確かに、フランクルの苦痛や苦悩は大変なものなのであるが、やはり、読んだだけでは実感が出来ないことに関しては納得が出来た。
しかし、フランクルもまた、「普通の人間」であることをやめなかったのだ。
彼は、あの極限状況でも正気を保ち、良心を持ち続けた。思考という点では、彼も言う通り、薄弱になったり、感覚も鈍磨していたが、それでも、彼は異常にならず、また、強制収容所時代、そして、解放されてからも「超人」にはならなかった。
それなら、平和な状況にある我々が、どんな修行をしたところで、人間を超えることなんか出来る訳がない。
平凡かどうかは分からないが、人間は人間として生きるしかないことが分かるのである。
だが、安心して良い。

人間の精神というものは、普通の人が考えるよりはるかに高度なもので、その中に神がいると考えて差し支えないのだから。
『アラビアのロレンス』のモデルになったイギリスの軍人トマス・エドワード・ロレンスの『知恵の七柱』の中に、早朝の砂漠でロレンスが体験した、神秘的な精神状態を語っている場面があるが、それは、フランクルも感じたことがあったし、強制収容所の他の囚人にもあったようだった。
そして、それは本来、誰でも感じることが出来るし、心理学者のアブラハム・マズローや作家コリン・ウィルソンの著作にも、ごく普通の人々が、そんな「高い精神状態」に達した実例が描かれている。
それは、宗教で言う法悦と似ている、あるいは、同じである。
ラルフ・ウォルドー・エマーソンは、それを、「神の魂が自分の魂の中に流れ込む」ことであると言い、その体験は忘れることが出来ないと述べている。
そして、それはやはり、異常なことでも、特殊なことでもなく、人間の精神の中に標準で備わった機能なのである。
子供であれば、見知らぬ地に旅行に連れて行ってもらう時や、明日から夏休みという時に、しばしば、それを感じているのである。

それは「至高体験」と言われるものかもしれないが、コリン・ウィルソンは、それは単に「自分が幸運であると思うこと」であると言う。
しかし、「自分が幸運であると思うこと」とは、フランクルの著作と合わせて考えると、「楽しみを求めない」ことに深く関係することが分かる。
既に幸運であるのに、楽しみを求める必要はないからだ。









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至高体験の本質

心理学者のアブラハム・マズローが、「偉大な人間かどうかは、至高体験の有無だけで決まる」と言ったという話がある。
至高体験とは、万物と一体となった没我(忘我)の体験で、宗教でいう「法悦」は、その極限であると思われる。
道元は「仏道とは我を忘れることだ」と言い、W.B.イェイツは「芸術の目的はエクスタシー(忘我)」と言っていたようだ。
現代の心理学で言うフロー(完全にのめり込んだ状態)にも通じるかと思う。

ところが、マズローと親交のあったイギリスの作家コリン・ウィルソンは「至高体験は誰にでもある、ありふれたもの」と言い、緊張の後に弛緩した時に起こり易いと言った。
緊張の後の弛緩の極端な例で言えば、地雷や時限爆弾を解体し、起爆の可能性がなくなってほっとした時などだが、それほどでなくても、緊張した後、安心してほっとすることは誰にでもある。
『荘子』には、名料理人の包丁(ほうてい。刃物の包丁の語源)が、牛を見事に解体し終えた時に、常にそれを感じるような記述があった。
そして、マズローもウィルソンも同意したと思われるのは、至高体験とは、単に、自分を幸運だと思うことだ。
だから、マズローは大学で、学生達を被験者にした実験で、教室の中で学生達に、自分の幸運の体験を話させると、他の学生達の至高体験を引き起こしたと言う。
私は昔、志ある大人達(10人ほどだったと思う)に、これをさせたことがある。
その時、1人の50代の女性の、自分が強盗に遭い、冷静に切り抜けることが出来た体験の話で、他の人達も至高体験に達したのを感じた。

ところで、では、幸運体験を発表し合う機会のない、ぼっちはどうやって至高体験を得れば良いかというと、これも、コリン・ウィルソンが凶悪犯罪者相手に教えている。
ペン等の先に強く集中し、いっきに集中を解くのである。
それを何度か繰り返せば、至高体験、あるいは、それに近い状態に達する。

至高体験は、本来、量子論(量子物理学、量子力学)で解くべきものではないかと思う。
量子論とは、波動と粒子の変換の科学と言えるかもしれない。
じっと集中し、粒子の状態になった後、弛緩して波動の状態になると、真の世界を垣間見る・・・それが至高体験である。

昔、歴史的テニス・プレイヤーのジミー・コナーズが「テニス選手には2種類しかない。ウィンブルドンのタイトルを持つ者と、そうでない者だ」と言ったという話がある。
4大タイトルの中でも別格のウィンブルドン(全英オープン)大会のマッチポイントという最大の緊張の後、勝利が確定し、一気に緊張が解けた時は、さぞ、大きな波動の状態になるのだろう。

ナチス強制収容所から生還したヴィクトール・フランクルは、『夜と霧』の中で、「人間には2種類しかない。まともな人間とまともでない人間だ」と述べているが、まともでない人間とは、小さなことに凝り固まり、広がることがない人間なのだろう。
緊張や集中は必要である。
しかし、弛緩や解放も必要である。









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ちなみに愛とは

成功するかどうかは、本当のところは、愛の大きさで決まるのだろうなあと思う。
どんな成功のためのテクニック、技術、秘法を駆使しようが、愛がなければ、一時的に上手くいっても、ほどなく転落する。
一方、特に成功のためのセオリーみたいなことを何1つ知らなくても、愛を持ってやるべきことをやれば必ず成功する。

しかし、お気付きと思うが、愛とは何かが難しいのだ。残念ながら。
「好き」と「愛」とは似ているが、美味しいものが好きなことを愛とは言わないし、美男美女が好きなことも愛ではない。
世の中では「愛」で通ることが多い、母親の子供への愛着も、その正体は愛ではない。
これらは全て、執着であり、引力としては強いが、時として愛と正反対である場合も珍しくはない。
聖人の崇高なる善行すら、それが愛の発現かどうかは疑わしく、実際、ひいき目に言ったところで、それらのほとんどは愛ではない(実際は全て愛ではない)。

では、愛とは何だろう?
そんなこと、誰も教えてくれないし、どんな本にも書かれていない。
これに関して、「20世紀最大の詩人」と言われたアイルランドのノーベル賞作家で神秘家であったウィリアム・バトラー・イェイツは、実に素晴らしいことを言っている。
「愛は神の領域であり、人間には解らない」
こう言ってくれると助かる・・・というのもおかしいが、納得出来る。
「なーるほど」だ。
そして、イェイツはもう1つ、やはり有り難いことを教えてくれた。
「だが、憎しみは人間の領域である。人間は愛することは出来ないが、憎むのをやめることが出来る」
「憎む」は、呪う、妬むでも良いし、それは、人の存在自体を嫌うことだ。

イェイツは、至高体験、大洋感情といった言葉は使わなかったが、それである、万物と一体となる忘我、没我の体験は、憎むのをやめた時に起こることに気付いた。
以前も書いたが、アブラハム・マズローは、「偉大な人間とそうでない人間の違いは1つだけ。至高体験があるかどうかだ」と言い、それは正しいが、イギリスの作家コリン・ウィルソンは、「至高体験はありふれたもので、単に、自分を幸運だと思うこと」と言い、マズローも認めた。
要は、至高体験への親しみ、馴染みの度合いの問題だろう。

それなら、やはり、憎むのをやめれば成功するのだが、それは、テクニックでもセオリーでもないが、納得出来ることで、これが、実際は人間には到達出来ない愛に近付くことである。
『地獄少女』を見ていて思うのだ。
「人を呪わば穴二つ」
あのアニメを客観的に観ていても、「別に恨まなくていいじゃない」と思うのだ。
恨み、憎しみ、呪い・・・言葉は違っても根は同じであるが、それをやめることは出来るに違いないし、やめるべき・・・少なくとも、やめた方が良い。
まあ、それがなかなか難しいのかもしれないがね。
とはいえ、答はそれなのだ。
憎むのをやめれば、確かに結果的に成功する。
だが、きっと、憎まない人には、成功なんてどうでも良いのだろう。

『あしたのジョー』のアニメの有名な主題歌に「憎いあんちきしょうの顔めがけ、叩け!叩け!叩け!」なんてあるが、丈は、「憎いあんちきしょう」を本当は愛しているのだ。
ジュリー(沢田研二さん)の歌にも『憎みきれないろくでなし』なんてのがある(作詞は阿区悠さん)。
好きが愛でないように、嫌いも憎しみではない。
一目惚れには愛は少ないが、初めは嫌いだったのが好きになった時には愛がある。
そこらにもヒントはあるのだろう。









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成功を約束する至高体験

大成功した事業家の斎藤一人さんが昔の著書で、「私が成功したのは、頭が良いからでも頑張ったからでもなく、ツイてたからで、なぜツイてたかというと、ツイてると言葉で言ったからだ」といったことを書いていたと思うが、これだけ見ると、受け入れない人も多いと思う。
だが、こんな話がある。
著名な心理学者のアブラハム・マズローは、「優れた人間と平凡な人間の違いは、至高体験があるかないかだけ」と言っているらしい。
至高体験とは英語のpeak experienceの訳で、ある人は「絶頂体験」と訳す方が良いと言っているが、表現し難い体験である。
万物と一体となった没我の体験と言う人もいるが、このようなものは、エクスタシーと言った方が良いかもしれない。しかし、エクスタシーと至高体験は別のものではない。
「20世紀最大の詩人」とも言われるアイルランドのW.B.イェイツは、「芸術の目的はエクスタシーである」と言った。
また、夏目漱石は、おそらく、同じことを「天賓」と呼んだし、およそ文豪で、この体験を知らない者はなく、ロマン・ロランは、至高体験と同じことを太洋感情と言っていた。

至高体験の最も直接的なビジュアルは、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの彫刻「聖テレジアの法悦」であろう。
「聖テレジアの法悦」は、英語でEcstasy of St Theresaで、まさに、「聖テレジアのエクスタシー」で、原語とも言えるイタリア語のEstasi di santa Teresa d'Avilaも全く同じである。
聖テレジアの法悦
この彫刻(特にテレジアの様子)を「エロい」と言っても、決して不謹慎ではあるまい。ベルニーニも、そんな意図で作らなかったとは思えない。
私なら、閻魔あいと 御景ゆずきの姿にしたいが・・・と思うのであるから、やはりそうである(笑)。

マズローは、至高体験は特別なもので、これが得られるかどうかは幸運に頼るしかないと言うが、マズローと親交のあったイギリスの作家コリン・ウィルソンは、「至高体験とは、単に自分を幸運と思うこと。誰にでもある、ありふれた体験」と言った。
この中卒のヒッピー作家は、超エリートのマズローを超えていた。
そして、マズローが、大学の教室で学生達に、「自分が幸運だと思う体験」を発表させたら、皆が至高体験に達した。
斎藤一人さん風に言うなら「ツイてる体験」であろう。
不幸な人生を送っているあなただって、ツイてた経験、幸運だった経験の1つや2つあるはずだ。
何かの人気小説のように、中学生の少女が不意に胸を見せてくれた・・・なんて特例はなかなかないだろうが(私はもっと凄いのがあるが内緒だw)、幸運の1つもない人間はいないし、思い起こせば奇跡的な幸運だってあるに違いないのだ。
いや、実際は人生は奇跡だらけだ。
それが解れば・・・そうでなくても、きっと「ツイてる」と言えば、奇跡も起こるし、過去の奇跡も思い出すだろう。そうすれば、さらに奇跡は起こる。

成功を約束する短い話が出来てしまった。百円頂戴と言いたいところである(笑)。









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名前:Kay(ケイ)
・ソフトウェア開発技術者
・サイコパス
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