昨日、著名なフランスの心理療法家エミール・クーエの自己暗示について書いたが、自己暗示は便利なものであり、効果は実証されている。
自己暗示とアファーメーション(肯定的確言)で違いは特にないが、言葉が短い場合には自己暗示とみなされることが多いと思う。
例えば、身体に痛みなどの不調がある場合には、「治る、治る、・・・」あるいは、「消える、消える、・・・・」と自己暗示の言葉を繰り返すと、治るか、少なくとも、低減する。
それで効果がないと言う者は、自己暗示を繰り返す数が少ないのである。
根気強く、数千、数万、数十万回と唱えていると効果があるが、昨今の人々は、「たった3分で」とかいった宣伝に騙されているので、うまくいかないのである。
だが、クーエにも、短い自己暗示のテクニックがあり、例えば、
「治る、治る、治る、・・・、治った」
と唱えるのだが、なるべく早口で唱える。早口と言っても、心で唱えても良い。
自己暗示の言葉は、早口で唱え易い言葉にしなければならない。
「治る」より「消える」が言い易ければ「消える」が良い。
やり方は、「治る」を、1分ほど早口で繰り返し、最後に、「治った」と言うのだが、自己暗示の適性が高ければ、1回で、即座に大きな効果が出る。
自己暗示にかかり易い人と、そうでない人もいる。
例えば、五円硬貨を糸でつるしたような振り子を作り、糸の橋を指で持ち、「縦に揺れる」「横に揺れる」「右回りに回転する」と自己暗示をかけると、ただちに、言葉の通りに大きく動く人がいる一方、ほとんど動かせない人もいる。
自己暗示にかかり難い人は。「治る、・・・、治った」のテクニックも、ただちには効果が出ないかもしれないが、何度もやっているうちにうまくいくようになる。
以上は、昨日も書いたことだが、クーエの自己暗示で、最も有名なのは汎用暗示で、万能暗示と言えるものである。
この汎用暗示は、書籍では、だいたい、こんな感じで訳されていると思う。
「毎日、あらゆる面で、私は、ますます向上していく」
この汎用暗示では、いちいち、個々のことを考えなくても、「あらゆる面」なのであるから、全てに効く。
人間の心は大きく(潜在意識の部分が特に)、このような使い方が出来るのである。
健康面、経済面、学習面、あるいは、人間関係や恋愛、美容など、望む効果は、いちいち指定しなくても、この暗示1つで良くなる。
ただ、この自己暗示の日本語文はどうだろう?
これでも良いのかもしれないが、クーエが作ったフランス語の原文は、実にリズミカルで唱え易く工夫して作られている。
英語版の方も、クーエが監修し、やはり、最高に唱え易いものになっている。
それに比べ、日本語版はリズムがなく、唱え難いので、私は、始めても続かなかった。
もっと日本語の特性を考えれば、
「全て良くなる」
で十分である。
「毎日」や「ますます」を付けなくても、日本語の場合、これで十分、動きが感じられる。
もちろん「全て」より「全部」の方が感じが良いと思うなら「全部」で良い。
どうしても動きを付けたかったら、
「全て、どんどん良くなる」
「全部、ぐーんと良くなる」
などと言っても良い。
しかし、「全て、どんどん、ぐーんと良くなる」では長過ぎてリズムが崩れると思う。
もちろん、これが一番ピッタリくると思うなら、こう唱えれば良いが。
だが、私なら、「全て良くなる」が最も良いと思う。
日本語は、余計なことを言わないところに美しさがあるからだ。
「神様の奇跡が起こる」という言葉は、自己暗示というよりはアファーメーションだが、これは、光が見えない苦しい状況にある時など、変化というか、変革を期待する時に向いている。
一方、今の道は間違えていないと思うが、より進歩向上を願う時は、「全て良くなる」と唱える方が自然と思う。
現状を良くしつつ、ミラクルを願うなら、両方唱えても良いが、普通は、1つに絞った方がうまくいき易いと思う。
一応、「全て良くなる」と「神様の奇跡が起こる」の違いを述べたが、根本的には違わないのであるから。
自己暗示とアファーメーション(肯定的確言)で違いは特にないが、言葉が短い場合には自己暗示とみなされることが多いと思う。
例えば、身体に痛みなどの不調がある場合には、「治る、治る、・・・」あるいは、「消える、消える、・・・・」と自己暗示の言葉を繰り返すと、治るか、少なくとも、低減する。
それで効果がないと言う者は、自己暗示を繰り返す数が少ないのである。
根気強く、数千、数万、数十万回と唱えていると効果があるが、昨今の人々は、「たった3分で」とかいった宣伝に騙されているので、うまくいかないのである。
だが、クーエにも、短い自己暗示のテクニックがあり、例えば、
「治る、治る、治る、・・・、治った」
と唱えるのだが、なるべく早口で唱える。早口と言っても、心で唱えても良い。
自己暗示の言葉は、早口で唱え易い言葉にしなければならない。
「治る」より「消える」が言い易ければ「消える」が良い。
やり方は、「治る」を、1分ほど早口で繰り返し、最後に、「治った」と言うのだが、自己暗示の適性が高ければ、1回で、即座に大きな効果が出る。
自己暗示にかかり易い人と、そうでない人もいる。
例えば、五円硬貨を糸でつるしたような振り子を作り、糸の橋を指で持ち、「縦に揺れる」「横に揺れる」「右回りに回転する」と自己暗示をかけると、ただちに、言葉の通りに大きく動く人がいる一方、ほとんど動かせない人もいる。
自己暗示にかかり難い人は。「治る、・・・、治った」のテクニックも、ただちには効果が出ないかもしれないが、何度もやっているうちにうまくいくようになる。
以上は、昨日も書いたことだが、クーエの自己暗示で、最も有名なのは汎用暗示で、万能暗示と言えるものである。
この汎用暗示は、書籍では、だいたい、こんな感じで訳されていると思う。
「毎日、あらゆる面で、私は、ますます向上していく」
この汎用暗示では、いちいち、個々のことを考えなくても、「あらゆる面」なのであるから、全てに効く。
人間の心は大きく(潜在意識の部分が特に)、このような使い方が出来るのである。
健康面、経済面、学習面、あるいは、人間関係や恋愛、美容など、望む効果は、いちいち指定しなくても、この暗示1つで良くなる。
ただ、この自己暗示の日本語文はどうだろう?
これでも良いのかもしれないが、クーエが作ったフランス語の原文は、実にリズミカルで唱え易く工夫して作られている。
英語版の方も、クーエが監修し、やはり、最高に唱え易いものになっている。
それに比べ、日本語版はリズムがなく、唱え難いので、私は、始めても続かなかった。
もっと日本語の特性を考えれば、
「全て良くなる」
で十分である。
「毎日」や「ますます」を付けなくても、日本語の場合、これで十分、動きが感じられる。
もちろん「全て」より「全部」の方が感じが良いと思うなら「全部」で良い。
どうしても動きを付けたかったら、
「全て、どんどん良くなる」
「全部、ぐーんと良くなる」
などと言っても良い。
しかし、「全て、どんどん、ぐーんと良くなる」では長過ぎてリズムが崩れると思う。
もちろん、これが一番ピッタリくると思うなら、こう唱えれば良いが。
だが、私なら、「全て良くなる」が最も良いと思う。
日本語は、余計なことを言わないところに美しさがあるからだ。
「神様の奇跡が起こる」という言葉は、自己暗示というよりはアファーメーションだが、これは、光が見えない苦しい状況にある時など、変化というか、変革を期待する時に向いている。
一方、今の道は間違えていないと思うが、より進歩向上を願う時は、「全て良くなる」と唱える方が自然と思う。
現状を良くしつつ、ミラクルを願うなら、両方唱えても良いが、普通は、1つに絞った方がうまくいき易いと思う。
一応、「全て良くなる」と「神様の奇跡が起こる」の違いを述べたが、根本的には違わないのであるから。