引き寄せの法則、潜在意識の活用による成功法則などと呼ばれる成功哲学、願望達成術は、長く残っている有名なものは、ほぼ全て真理であるし、ちょっと人気が出てすぐ消えていくようなものですら、そんなにひどいものはないように思う。
ところが、これといった成果を収められない人が多いのだと思う。

成果が出ないただ1つの理由は、単に、時間をかけていないだけである。
だが、そう言うと、「いや、何十年も、いろんな成功法則の本をはしごしてきた」と言う人がいると思う。
けれども、30冊の本を1回ずつ読んだところで、1冊読むのにかかる実質時間を、かなり長めに20時間と考えても、たった600時間である。
また、それらの本に書かれてる実践となると、1冊につき10時間なら、かなりマシと思うので、最大300時間。
合わせて900時間。
これでも、相当時間をかけている方だろうが、こんな時間のかけ方でうまくいくはずがない。
それにもし、900時間でも本当にかけたのなら、最低限の成果は出ているはずである。
かなり自在に引き寄せが出来るようになるのは、やはり「1万時間の法則」の通り、1万時間・・・1日3時間で9年、5時間で5年半である。
ただし、先にも述べた通り、900時間でも最低限(それでもかなり)の成果は出るので、1日1時間でも、わずか2年半である。そして、普通の人は、この程度もやらないのである。

まず、引き寄せ関連の本は、有名なものなら、どれも同じである。
以前も述べた、私が超大手教育会社の人に聞いた話であるが、東大生をアルバイトに雇ったところ、その東大生は仕事でも非常に優秀で、合理的にテキパキとこなして高い成果を上げていた。
超大手教育会社の人は、この東大生なら受験のやり方も合理的だったに違いないと思い、どんな勉強のやり方をしたか尋ねたところ、その東大生は、「(人気のある参考書なら)どの参考書も書いてあることは同じなので、1冊覚えてしまえばいいのです。それで誰でも受かります」と、超シンプルに期待通りの明解な答を言ってくれた。

成功哲学・成功法則も全く同じである。
有名なものは全部同じであり、どれでもいいから、1冊に決めて、暗記するまで読めば良いのである。
それが最短時間で引き寄せの法則をマスターする方法だ。

ちなみに、人気のある成功哲学の本と言えば、
ナポレオン・ヒル
クラウド・ブリステル
ノーマン・ヴィンセント・ピール
ジョセフ・マーフィー
らが有名で、これらの著者のものを選べば間違いないと思うし、半世紀以上のロングセラーなら、極めて優れたものばかりと思う。
ただ、あくまで私見であるが、ピールの『積極的考え方の力』の最新訳はちょっとひどいので、出来れば、旧版の桑名一央(相沢勉)訳を読むのが良いと思う。