会社の規模に関わらず、そこで働く会社員・・・と言うより「サラリーマン」は、特技と言えるほどのものを持っていない者が大半だ。
私から見ると、経理課の人は経理が分かっていいなあと思うが、経理の専門家と言えるほどのスキルがある者はほぼ居ないのだろう。
本当の経理のスペシャリストなら税理士や会計士になるだろうし、税理士や会計士と言っても、全員が良い思いが出来る訳ではない。
私のようなSEとかプログラマーといった者達も事情は同じで、会社の「システム部」とか「情報課」とか言われるものの中で働く技術者は、外部からはスペシャリストと「勘違い」されている場合も多い(勘違いさせる策略もあるのだが)が、実際には「素人に毛も生えていない」連中が大半だ。
そして、総務部とか営業部となると、ほとんど全員が、ただの作業員、事務員だ。

若いうちは、「自分に何が出来るか分からない」「自分が何をしたいか分からない」と言っていられるような気がするが、ある程度の歳になれば、本当のところは単に、「自分には何も出来ない」としか言えなくなる。そんな者達の頼みは、会社の奇妙な慣習をマスターしていることと人間関係だ。
しかし、そんなものには何の実体もなく、AI(人工知能)が導入されるようになると、そんな連中は一掃されてしまう。

かと言って「一生モンの技能」なんて、よほど切羽詰った事情でもない限り身に付かないものだし、進歩の速い時代には「一生モンの技能」なんてものはなくなる。
私に解る範囲で言えば、コンピューターのシステム設計能力は当分使い物になるし、今後は、ディープラーニング型AIを作る能力があれば活躍出来る。
ただ、日本の有名なAIベンチャーPreferred Networksの西川社長によれば、同社の深層学習フレームワークChainerがどんどん使い易くなって、誰でもディープラーニング型AIを作れるようになると言う。
しかし、実際は、なかなかそうはいかない・・・つまり、10年やそこらは、それほど簡単にはならないだろうから、やはり深層学習フレームワークに取り組むなら、希少な存在になれると思う。

まあ、一番良いのは、米津玄師さんや、売れっ子デザイナーのような者になることだが、これは才能や運がなければどうにもならない。
そして、究極の選択は、悟りを開くことだが、これも、サイババやマハリシ・マヘーシュ・ヨーギのような大富豪になって良い思いが出来る者は稀有で、せいぜいが「ふんどし1本しか持たなくても満足出来る」聖者になれるだけだ。
ユリ・ゲラーほどの超能力者であれば、米津玄師さん以上だが、それになれる難しさは、東大卒業やオリンピックで金メダルを取ることの比ではない。
だが、ユリ・ゲラーになれるように思わせて金を取る商売は後を断たない。

『涼宮ハルヒ』シリーズの愛すべきヒーロー、キョンのように冷め切って生きられる者が本当にいたら、それが一番幸せである。
ちなみに、ハルヒには誰もなれないし、ハルヒを得ることも、多分、絶対無理だ。

だが、有名ではないが(有名にならないようにしている)、ユリ・ゲラー並の者が、「こんなの実は誰でも出来る」と言っていた。
しかし、そのやり方を聞くと、解りそうで解らない・・・禅問答の親戚みたいな話になってしまう。
あえて解るように言えば「ユリ・ゲラーのようになることを諦めないこと」となる。
諦めないまま、何も起こらず一生を終えるか、ある日突然仙人になるか・・・ザッツ・クエスチョン?
もっと簡単なことを言えば、自分に向いたことでの米津玄師にならなれるのだそうだ。









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