偉大な漫画家である水野英子さんの作品『ファイヤー!』の中で、若い黒人バンドが歌っていた歌に、こんな歌詞があったと思う。
「俺が卒業する時、教師が言った。お前はよく出来る___(忘れたが、外交官とか弁護士といったエリートの職業)になりなさい。俺は立派に採用されたが、仕事は床掃除だったよ」
半世紀前のアメリカ・・・法律や建前に反し、人種差別が平然と行われていた時代だ。
後に私も学歴差別は露骨に味わったが、小学生の時に読んだその話は、非常に強烈に印象に残っている。
差別はまだまだ、なくなりそうにない。
『火星人地球大襲撃』という映画で、地球人よりずっと進歩していた火星人が滅びた理由が、火星人の「異物の排斥」指向だったが、これも差別思想だ。
我々の社会も、異物(変わり者)を排斥することは変わらない。

では、世の中を敵に回した変わり者はどうすれば良いか?
ウィンストン・チャーチルの名言を思い出す。
「決して屈服するな。決して、決して、決して」
チャーチルは、ナチスに対して屈するなと言ったのかもしれないが、一般的に、「屈服するな」を「諦めるな」と言った方が良い。
つまり、
「決して諦めるな。決して、決して、決して」
だ。

『キャプテンフューチャー』という昔のNHKアニメ(原作はエドモント・ハミルトンの歴史的傑作)で、キャプテンフューチャーことカーティス・ニュートンは、魂を醜い半漁人の中に入れられても、あるいは、魂を抜かれ身体を失っても、決して諦めずに、最後は勝利するという、おそるべき粘りを見せた。
ある時、原始的な惑星に囚人達と共に放置され、しかも、その惑星が1年後には崩壊するという危機の中では、囚人達と仲良くし、金属を採集し、溶鉱炉を作るといった、ゼロから始めて宇宙船を作るという離れ業をやった。
「生きている脳」サイモン・ライトに、誰かが、「それは大海原で1本の針を探すようなものです」と言うと、人類最高の頭脳サイモンは、「では、探そうではないか」と力強く即答し、そして、彼らは見つけた。1本の針を。
「決して諦めるな。決して、決して、決して」
どんなに状況が不利でも、ギリギリまで粘ることを忘れてはならない。









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