至高体験は、ドストエフスキーの『悪霊』に登場するアレクセイ・ニーロイチ・キリーロフ(子供好きな建築技師)が言うには、
「その五秒間のためなら、僕の全人生を投げ出しても惜しくはない」
というほどの至福なのである。
普通の人の場合、至高体験の大きさや時間が小さ過ぎて、なかなかそこまでは感じないが、それでも、かけがえのない素晴らしいものであることは分かるはずである。
そして、上のキリーロフにしたって、普通の人間がいくらか進歩した程度の者なのだから、彼くらいになるのは難しいことではないと思う。
至高体験を起こす方法は何度も述べたが、基本は「緊張した後に弛緩する」である。
やり方によって、緊張する強さ、長さはいろいろだが、長さが短い場合は強く緊張しなければならないし、長時間行う場合は、軽く緊張することになる。
そして、本格的な至高体験を起こすには、ある程度の長い緊張が必要だ。
その中で、私の好みではないが、短い時間で簡単に至高体験を起こせる方法を述べる。
私の好みではないとはいえ、気に入る人もいるかもしれない。
2種類述べる。
これらの発案者は、決して至高体験のことは述べていないが、これらのやり方に効果があるとすれば、至高体験が起こるからであると私は思う。
1つは、小林充氏という、かつて、柔道オリンピック金メダルの国民的ヒーローである山下泰裕氏や、プロ野球の人気選手で元巨人軍の4番、さらに監督も長く務めた原辰徳氏を指導したことが著書で写真入りで公開されているほどの人物が教えたMT(メンタル・トレーニング)法である。
やり方は簡単で、
(1)息をいっぱいに吸う
(2)息を止め、奥歯を強く食いしばり、親指を中に入れた拳を全力で握る。
(3)(2)を3秒保ち、一気に息を吐きながら力を抜く
(4)(1)から(3)を3回繰り返す。
である。
これを行うと、名刺で割り箸を切ったり、人間橋(頭と足を支えた身体の上に大人の男性を乗せる)を作ったり、自然石を素手で叩き割ることなどが出来る。即座に出来るのは人間橋くらいだが、他にも、スプーン曲げや、ライターの火で手をあぶったりの、いろいろなパフォーマンスをセミナー受講者にやらせていた。
当時のセミナー(1970~1990年代あたりか)では、このようなパフォーマンスを体験出来るものが多く、アンソニー(トニー)・ロビンズの火渡りは世界的に知られている。
ただし、多くのパフォーマンスは、コツさえ分かれば簡単に出来るもので、人間の潜在能力等とはあまり関係がない。
とはいえ、ロビンズの火渡りに関しては、ロビンズのNLP(神経言語プログラミング)の師であるリチャード・バンドラーは見掛け倒しのパフォーマンスと言うが、世界的物理学者のフレッド・アラン・ウルフは、自分でも体験した上で、「科学的に不思議」と述べている。
もう1つは、私が少しは好きなものだ。
藤本憲幸氏の『秘法ヨガ入門』に書かれていて、エドガー・ケイシー関連の著書も多いジーナ・サーミナが「数千年に1人の聖者」とまで言った松木草垣氏(天人女史と言われていたらしい)の方法のようだ。
これをやることで、病気にならず、事故にも遭わず、禿げ頭に毛が生え、事業、人間関係全て好転するという。
やり方は、
(1)腹部に息を多量に吸い込む
(2)10秒から20秒、息を止める
(3)(1)(2)を10回ほど繰り返す
(4)臍のまわりが炎のごとく燃えている映像をイメージしながら瞑想する
である。
どちらも、各自、好きなようにアレンジしてやれば良いと思う。
これらは、呼吸法そのものに意味があるのではなく、緊張と弛緩を繰り返すことで至高体験を起こすことが大切なのである。
そして、これらで小さいかもしれないが至高体験は起こると思う。
ポイントは、息を吸った状態から吐く時に自然に緊張が解け弛緩することである。
AIアート724
「妖精のように」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)プラス・イメージ成功法(小林充)
(2)奇跡の自己超越法(小林充)
(3)秘法ヨガ入門(藤本憲幸)
(4)至高体験(コリン・ウィルソン)
(5)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(6)フランケンシュタインの城(コリン・ウィルソン)
(7)悪霊(上)(ドストエフスキー。江川卓訳。新潮文庫)
(8)悪霊 (1) (ドストエフスキー。亀山郁夫訳。光文社古典新訳文庫)
(9)賭博者(ドストエフスキー。新潮文庫)
「その五秒間のためなら、僕の全人生を投げ出しても惜しくはない」
というほどの至福なのである。
普通の人の場合、至高体験の大きさや時間が小さ過ぎて、なかなかそこまでは感じないが、それでも、かけがえのない素晴らしいものであることは分かるはずである。
そして、上のキリーロフにしたって、普通の人間がいくらか進歩した程度の者なのだから、彼くらいになるのは難しいことではないと思う。
至高体験を起こす方法は何度も述べたが、基本は「緊張した後に弛緩する」である。
やり方によって、緊張する強さ、長さはいろいろだが、長さが短い場合は強く緊張しなければならないし、長時間行う場合は、軽く緊張することになる。
そして、本格的な至高体験を起こすには、ある程度の長い緊張が必要だ。
その中で、私の好みではないが、短い時間で簡単に至高体験を起こせる方法を述べる。
私の好みではないとはいえ、気に入る人もいるかもしれない。
2種類述べる。
これらの発案者は、決して至高体験のことは述べていないが、これらのやり方に効果があるとすれば、至高体験が起こるからであると私は思う。
1つは、小林充氏という、かつて、柔道オリンピック金メダルの国民的ヒーローである山下泰裕氏や、プロ野球の人気選手で元巨人軍の4番、さらに監督も長く務めた原辰徳氏を指導したことが著書で写真入りで公開されているほどの人物が教えたMT(メンタル・トレーニング)法である。
やり方は簡単で、
(1)息をいっぱいに吸う
(2)息を止め、奥歯を強く食いしばり、親指を中に入れた拳を全力で握る。
(3)(2)を3秒保ち、一気に息を吐きながら力を抜く
(4)(1)から(3)を3回繰り返す。
である。
これを行うと、名刺で割り箸を切ったり、人間橋(頭と足を支えた身体の上に大人の男性を乗せる)を作ったり、自然石を素手で叩き割ることなどが出来る。即座に出来るのは人間橋くらいだが、他にも、スプーン曲げや、ライターの火で手をあぶったりの、いろいろなパフォーマンスをセミナー受講者にやらせていた。
当時のセミナー(1970~1990年代あたりか)では、このようなパフォーマンスを体験出来るものが多く、アンソニー(トニー)・ロビンズの火渡りは世界的に知られている。
ただし、多くのパフォーマンスは、コツさえ分かれば簡単に出来るもので、人間の潜在能力等とはあまり関係がない。
とはいえ、ロビンズの火渡りに関しては、ロビンズのNLP(神経言語プログラミング)の師であるリチャード・バンドラーは見掛け倒しのパフォーマンスと言うが、世界的物理学者のフレッド・アラン・ウルフは、自分でも体験した上で、「科学的に不思議」と述べている。
もう1つは、私が少しは好きなものだ。
藤本憲幸氏の『秘法ヨガ入門』に書かれていて、エドガー・ケイシー関連の著書も多いジーナ・サーミナが「数千年に1人の聖者」とまで言った松木草垣氏(天人女史と言われていたらしい)の方法のようだ。
これをやることで、病気にならず、事故にも遭わず、禿げ頭に毛が生え、事業、人間関係全て好転するという。
やり方は、
(1)腹部に息を多量に吸い込む
(2)10秒から20秒、息を止める
(3)(1)(2)を10回ほど繰り返す
(4)臍のまわりが炎のごとく燃えている映像をイメージしながら瞑想する
である。
どちらも、各自、好きなようにアレンジしてやれば良いと思う。
これらは、呼吸法そのものに意味があるのではなく、緊張と弛緩を繰り返すことで至高体験を起こすことが大切なのである。
そして、これらで小さいかもしれないが至高体験は起こると思う。
ポイントは、息を吸った状態から吐く時に自然に緊張が解け弛緩することである。
AIアート724
「妖精のように」
Kay
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(1)プラス・イメージ成功法(小林充)
(2)奇跡の自己超越法(小林充)
(3)秘法ヨガ入門(藤本憲幸)
(4)至高体験(コリン・ウィルソン)
(5)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(6)フランケンシュタインの城(コリン・ウィルソン)
(7)悪霊(上)(ドストエフスキー。江川卓訳。新潮文庫)
(8)悪霊 (1) (ドストエフスキー。亀山郁夫訳。光文社古典新訳文庫)
(9)賭博者(ドストエフスキー。新潮文庫)