とても分かり易い、一種の思考ゲームをする。
あくまでフィクションであるが、このようなシナリオを考えられるようになる訓練も必要ではないかと思う。
テーマは、ロシアのウクライナ侵攻である。
フィクションではあっても、実際に、この通りである可能性があり、恐ろしいものでもある。
しかし、恐れる必要はない。
このブログで常にいう「中今(今を生きること)」を実践している限り、悪いことは起こらない。

ロシアがウクライナに侵攻したのは、ウクライナがNATO(アメリカ、カナダと欧州28か国からなる軍事同盟)に加盟しようとしたからだ。
ウクライナがNATOに加入すれば、アメリカの軍事基地がウクライナに出来たり、アメリカの核ミサイルがウクライナに配備(あるいは持込可能)されたりで、これはロシアにとっては嫌なことだ。
それ以上に、ロシアは、属国のように思っていたウクライナにアメリカの影響力が強まるのだから、我慢出来るはずがない。
それで、ロシアはウクライナを完全に取り込もうとしたのである。
そして、そのシナリオを作ったのはアメリカだ。
つまり、アメリカが、ウクライナのNATO入りを、裏側で強くそそのかし、ロシアがウクライナを侵攻せざるを得なくしたのである。

アメリカの策略で、ロシアがウクライナに侵攻したのだが、アメリカは、決して軍事介入はしない。
直接、軍事介入しないながら、アメリカはウクライナにお金と武器を支援し、NATO加盟国、そして、日本にも、そうするよう圧力をかけ、ウクライナには、多くのお金と武器が集まった。
そのように、ウクライナにお金と武器を渡してロシアと戦わせ、ロシアを消耗させると共に、ロシアを悪者に仕立てて国際社会から孤立させる。
これにより、アメリカは、ロシアの弱体化、あわよくば破滅を望んでいるのである。

そして、今度は、アメリカは、中国を台湾に侵攻させようとしている。
もちろん、表立ってではなく、ロシアのウクライナ侵攻同様、裏側の策略によってである。
だから、あくまで、バイデン大統領の意向ではなく、ペロシ下院議長のスタンドプレーということにしているが、ペロシの訪台は、中国を挑発する効果は十分で、中国は台湾侵攻に大きく舵を切ることになった。
そして、中国が台湾に侵攻しても、ウクライナの時同様、アメリカは決して米軍を投入せず、台湾を支援するだけで、台湾と中国を戦争させるのも同じだ。日本も、当然、台湾支援(莫大な経済支援)をさせられる。
目的は、ロシアの時と同じく、中国の弱体化と、中国の国際社会での孤立だ。
ロシア同様、中国を小国に攻め込む無法国家だと宣伝すれば、多くの国は、これまで以上に、表立っては中国と仲良く出来なくなる。
これにより、アメリカは、中国がアメリカを抜き、世界最強の国になるのを阻止出来る。
このままでは、いずれ、中国がアメリカを抜くことは確実だからだ。

しかし、アメリカが、中国に本当に侵攻して欲しいのは日本である。
中国が日本に侵攻したら、仮にも世界第3位の経済大国であり、世界トップクラスの軍事大国でもある日本に対し、アメリカは支援をせずに済み、ただ、日本に高値で武器を売りつければ良い。
それでアメリカは大儲けしながら、悠々と高見の見物を決め込めば良いのである。
中国軍は凄いと言われており、実際に凄いのだが、日本の軍事技術は極めて高く、さらに、自衛隊員の優秀さは世界屈指で、中国は、とてもではないが、舐められるはずがない。
特に、海軍では日本の方が上と考える専門家もいる。
日本の被害は甚大となるだろうが、ウクライナ同様、アメリカが気にすることではなく、アメリカは中国が弱っていくのを、安全なところから見ていれば良いのである。
そして、驚くべきことに、日本は、アメリカのいいなりに、中国が、台湾に侵攻する口実を作ってしまうのである。
ウクライナ侵攻の時も、日本はアメリカより早く(アメリカに命じられたのだと思う)、ロシアを非難して制裁も課し、ロシアを完全に敵に回してしまった。
もし、中国が台湾に侵攻しても、やはり、日本は中国非難の先鋒にさせられる。日本には、アメリカのいいなりに、そんなことをする政治家が沢山いるのである。
それで、中国が台湾と日本を一緒に攻めてくれたら、アメリカには、それ以上、良いことはない。

以上、あくまでフィクションであるが、この通りであるかもしれない。