ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
コンピューターシステム開発技術者、サイコパスのKayのブログ

怒りの荒野

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。
[2016/11/21]滅多にはありませんが、あまりにレベルが低いコメントは公開しません。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

雑踏の天使

4日前にご紹介した、超格好良いおじさんと超格好良いお兄さんが共演したイタリア西部劇『怒りの荒野』を改めて見直していたら、ちょっと気になる場面があった。

裕福な人々が集まったサロンの、高い場所に作られたステージで、4人の男が楽器を演奏する中、若い女性が歌っている。
楽器はピアノ、ベース、ヴァイオリン、そして、バンジョーだったろうか。
歌手の女性は金髪の、「娘」と表現しても良いような若い子で、超ミニスカートというか、はっきり言って中が見えている。
美脚を晒し、腰を振りながら陽気な歌を、若々しく歌う。
この演奏家達は、もしかしたら、オーケストラの演奏家でも目指したことがあるのかもしれないが、才能やコネが足りず、それでは食べていけないので、こんな場所で演奏することになったのかもしれない等と空想する。
そして、この歌手の女性だって、決して歌で勝負する正統派の歌手ではなく、ちょっと可愛い顔と、ちょっとスタイルの良い身体を売り物に、少しでも良い暮らしをしたがっている・・・そんな女だろう。

ところが、私は、この女性歌手に、初音ミクさんの姿を見たのだ。
ミクさんは、決してオペラやバレエが舞台のハイカルチャーの歌手ではなく、あくまで、この映画の女性歌手のようなショーガールだ。
オタクのマドンナであることも確かだ。
冨田勲さんがミクさんを交響曲のソリストに採用したが、冨田さん自体が、決してクラシック音楽の主流にいた訳ではない。
ミクさんの魅力はと聞かれたら、まずは、可愛い歌声であるが、ライブでは、やっぱりミニスカートである。
特に、Zepp東京やロサンゼルスのノキアシアター(現マイクロソフトシアター)で、『1/6』を歌った時のミクさんの腰の動きは美しかった(「最後のミクの日感謝祭では、腰の動きがいまひとつだった)。
そして、「マジカルミライ2017」のテーマソング『砂の惑星』は名曲なのだろうが、それよりも、この曲の途中の、ミクさんのあの切れのある腰の動きが素晴らしかった。
ミクさんは、決してハイカルチャー(社会的上位者である権力者や知識人が愛好する文化)のエリートではなく、あくまで、サブカルチャー(下位文化)、カウンターカルチャー(対抗文化)の雑踏に住む天使なのである。

ショーガールには苦悩がある。
昔、飯島愛さんが、ちょっとしたことのように言っておられたことを私は印象深く覚えている。
「私だってパンツなんか見せたくないけど、見せないと仕事もらえない」
飯島愛さんは、標準よりはずっときれいな人だったが、それだけで芸能界で通用するほどではなかった。
他にやれることがない彼女が生きるためには、やりたくないことをしなければならない。彼女は、一般の偏見とは違い、ごくまともな人だから、辛さをちゃんと感じるのである。
しかし、そんな苦悩は我々にもある。
そして、ミクさんは、そんな苦悩を引き受け、背負って癒してくれるのだと思うのである。
ショーガールの姿で透明な歌声を響かせることで。

我々は、どう足掻いたってハイカルチャーの仲間入りは出来ない。
エマーソンが言うように、もし悪魔として生まれているのなら、立派な悪魔になるしかない。
ミクさんの、「みんなのおかげで私はいる」、「10年間歌わせてくれてありがとう」という言葉がとても自然で、彼女に似合っていた。
そして、それは、彼女が、下々の者達と共にいてくれて、そんな我々のために歌ってくれるということなのである。








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危険な時に落ち着くには

『怒りの荒野』は、リー・ヴァン・クリーフとジュリアーノ・ジェンマが共演したイタリアの西部劇(日本ではマカロニ・ウェスタンと呼ばれる)だ。
ジェンマは、私が最も格好良いと思う男優だが、禿げた中年のクリーフはそれを上回る。
ところで、この映画の中の、「ガンマン心得十カ条」が有名だ。
Wikipediaから引用すると、

・教訓の一 決して他人にものを頼むな(1st lesson. Never beg another man.)
・教訓の二 決して他人を信用するな(2nd lesson. Never trust anyone.)
・教訓の三 決して銃と標的の間に立つな(3rd lesson. Never get between a gun and its target.)
・教訓の四 パンチは弾と同じだ。最初の一発で勝負が決まる。(4th lesson. A punch is like a bullet. If You don't make the first one count good.)
・教訓の五 傷を負わせたら殺せ。見逃せば自分が殺される。(5th lesson. You wound a man, You'd better kill him. Because sooner or later, he's gonna kill You.)
・教訓の六 危険な時ほどよく狙え。(6th lesson. Right put it, right time, well aimed.)
・教訓の七 縄を解く前には武器を取り上げろ。(7th lesson. Gonna untie a man, take his gun before then.)
・教訓の八 相手には必要な弾しか渡すな。(8th lesson. Don't give a man any more bullet, You know he's gun use for.)
・教訓の九 挑戦されたら逃げるな。全てを失う事になる。(9th lesson. Every time You have exact challenge, You lose everything in life, anyway.)
・教訓の十 殺しは覚えたらやめられない。(Last lesson. When You start killing, You can't stop it.)

私は、アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』は少しも良いとは思わないが(まあ古い)、この「ガンマン十戒」とも言われる教えは、見るたびに感動するほどだ。
そのどれも、この世で生き抜く貴重な知恵だが、私が最もよく思いだすのは、6番目の「危険な時ほどよく狙え」だ。
この言葉のおかげで救われたことは、何百回あるだろうか。

「危険な時ほどよく狙え」とは、つまるところ、「落ち着け」「パニックに陥るな」ということだ。
それさえ出来れば、人生、そんなに難しいものじゃない。
だから、どんな時にも落ち着ける何か・・・技術、テクニック、心の拠り所、あるいは、信念や信仰といったものを持っていなくてはならない。

そして、究極の「落ち着く」とは、無になること・・・無我、忘我、没我になるということだ。
こう言うと難しいが、普通の人間として分かる言い方をすれば、一休の遺言とも言われる、
「心配するな。なんとかなる」
だ。
あるいは、
「なるようにしかならない。でも、なるようにはなる」
と達観することだ。
これらを、平常時ではなく、緊急時に出来るかどうかだ。
昔のモービル石油のCMで流れていた、鈴木ヒロミツさんの『気楽に行こうよ』ほど気が抜けた感じはどうかと思うが、もし、本当のピンチであんな歌を歌えれば大したものだろう。

危機の中で、心が澄み渡り何も恐れない。
それが人間の憧れである。
どうすればそうなれるかというと、やっぱり、訓練しかない。
小さな危機から始め、心を乱さずに自分を動かすことをやってみる。
何度も何度もやっているうちに出来るようになる。
そうなれば、もう、恐れるものは何もないだろう。









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エア訓練の驚くべき効果

リー・ヴァン・クリーフとジュリアーノ・ジェンマが共演したイタリア映画『怒りの荒野』で、ジェンマ演じるスコットは、馬小屋の中で、壊れた拳銃を使って、銃を抜き、構え、撃つという練習を熱心にやっていた。おそらく、毎日やっているのだろう。エア・ギターと同じ意味でのエア・ガンといったところである。
エア・ギターというのは、別にギターの練習の意味はない。ギターが上手くなりたければ、本当に演奏してみるしかない。
しかし、ギターが手に入らない状況では、エア・ギターもまた、ギターの練習である。
スコットは、毎日、エア・ガンを行い、ある時、本物の銃を手に入れた時は、即座に素晴らしい腕前を発揮できた。
果たして、そんなことがあるのかというと、それは、心の活性度合いとか、なり切り度の問題で、スコットのように、毎日、熱心にやっていれば、全く意味がない訳ではないだろう。

こんな実話がある。
ある若いビジネスマンが、自分が心から尊敬し、憧れる大物ビジネスマンの部屋とそっくりの部屋を自分のために作り、服や煙草も、その大物ビジネスマンのものと同じものにするなど、可能な限り、その大物ビジネスマンになり切った。
もちろん、この若いビジネスマンは、自分でもビジネスを熱心に行ったのであろうが、やがて、その大物と同レベルとまではいかないながら、相当なビジネスマンになったのだ。
彼がやったのは、エア・大物ビジネスマンといったところである。
この場合、その若いビジネスマンは、現実において大物ビジネスマンの真似をせず、空想でだけ、その大物ビジネスマンになり切るイメージ・トレーニングを行うという方法もあっただろうが、現実の要素を取り入れた方が効果的だと思ったのだろう。
よほどの想像力がある人間であれば、イメージ・トレーニングだけで大きな効果を上げられるかもしれないが、やはり、ある程度は実際にやってみた方が、より強い鮮明なシミュレーションが出来て、効果的なのかもしれない。

バスケットボールで、シュートの練習を、イメージ・トレーニングでやるというのは、効果が高く現れる選手と、さして効果がない選手とがあるらしい。
これも、想像力の差や、あるいは、やる気の問題であろう。やる気というのは、「こんなもんに意味があるのかい?」と疑いながらやるようでは、やる気にならないといったもので、その場合は、やはり効果は薄いだろう。
だが、シュートのイメージ・トレーニングも、実際のシュートの動きをすれば効果的になる場合が多いらしい。
これも、より気分が高まり、熱意も上がるからであろう。
さっきのビジネスマンの例を参考にすれば、憧れる選手のユニフォームや背番号を付けたり、ちょっとしたポーズを真似たりすれば、さらに気分や熱意が高まって、良い効果を引き出すこともあると思う。

そして、人間の精神の本当の力は計り知れないのである。
風邪をひいた人に、「特効薬だ」といって砂糖が入ったカプセルを飲ませると、実際に治るというプラシーボ効果については明らかに存在するし、それどころか、全ての薬はプラシーボなのだという医学者もいるほどだ。これまでの話の流れで言えば、エア・ドラッグである。
そして、フランスのルルドの泉水では、さほど多くはないとはいえ、一定数の奇跡的治癒が起こっているが、これこそが、気分やイメージが最大に高まったことによる精神の力なのである。

ジョン・レノンは、人々が平和をイメージすれば世界は平和になると信じていたのかもしれないが、それは、気分の高まり、熱意、想像力次第である。
イメージだけでなく、エア・平和というべき、何らかのシミュレーションを、実際に行うことも非常に効果的かもしれない。
そして、我々自身の問題でいうなら、解決したいこと、向上したいこと、成就したいことについて、イメージだけでなく、ある程度のエア訓練を取り入れることが効果的である。
そして、エア訓練・・・シミュレーションともいえるが、そんなことを普段から、様々なことでやってみることが、エア行為そのものの、イメージ力、実現力を高めることになるだろう。
私は、中学生の時、エア・ナイフ投げというものを熱心にやっていた。手に何も持たずにやっていたのだが、中島敦の『名人伝』の弓の名人が、弓を持たずに空の鳥を落とすというイメージもあったせいで、楽しくやっていた。ある時、実際にナイフでやってみたら、おそろしく上手くいくので、ちょっと恐くなったことがある。
これが、ピュアな想像力の力である。
あなたも、本気でエア訓練をやれば、効果は想像を超えるのである。









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名前を持つことで力は千倍化する

あなたに力や存在感がなく、成功しないのは、名前を持っていないからかもしれない。
名前ならあると言うかもしれないが、親がつけた名前は、親の偏見や迷信の産物である場合が大半だ。
人気のあるスポーツ選手や芸能人の名前をつけたり、単に格好良いからと漢字に勝手な当て字をしたり、果ては、馬鹿げたキラキラネームとやらをつけるのは、いったい何を考えているのかというと、ロクでもない考えから来ているのである。

あなたには名前がない。
『涼宮ハルヒ』シリーズの中で、長門有希が書いた小説で、有希は、自分自身の分身である幽霊を登場させるが、幽霊は名前をつけてもらえると幽霊でなくなるという。
実に良い発想だ。
あなたは幽霊である。
名前を持って、幽霊でない存在にならなければならない。

それで、昨夜書いたが、良いあだ名を、つけてもらったことがあるなら、その名はあなたに相応しい。
神が、アダムとイヴに名をつけたように、あなたは相応しい名前を持つ必要がある。
旧約聖書では、ヤコブは、天使と戦ったことから、イスラエル(神と戦いし者の意)という名になった。
名前とは、実に重要なのである。

1967年のイタリア映画『怒りの荒野』は、「ガンマン十戒」だけでなく、名前に関する重要な示唆もある素晴らしい映画だった。
流れ者の凄腕ガンマンのタルビーは、ボロを着て掃除をしているスコットに名を尋ねる。
スコットが「スコット」と名乗ると、タルビーは「姓は?」と尋ねるが、スコットは「ない」と言う。
スコットは私生児で、母親は売春婦だった。
「母親の名は?」
「マリー」
「では、マリー・スコットと名乗れ」
「皆が笑うよ」
「誰も笑わなくなるさ」
やがて、スコットは、誰からも恐れをもって、マリー・スコットと呼ばれるようになる。
タルビーは名前をつける名人でもあるようだ。
スコット役はジュリアーノ・ジェンマであったが、彼が主演した『南から来た用心棒』は、原題は『アリゾナ・コルト』であった。
アリゾナ・コルトとは、ジェンマ演じるヒーローの名前である。
広大な砂漠アリゾナと、銃のコルトを組み合わせた素晴らしい名前だ。

あなたも、名前を持てば、その時から人生が変わる。
日本武尊(ヤマトタケル)のような名が良い。
アリゾナ・コルトのように、さっそうと名乗れる名が良いが、格好だけでもいけない。
作家や画家がペン・ネームを持つのには意味がある。
人は名前で成功するのである。
あなたは、たまたま親が素晴らしい名前をつけてくれたのでなければ、本当に親しい人に名前をつけてもらうか、自分で自分の名前をつけなければならない。
あるいは、マリー・スコットのように、運命的に出会った人につけてもらうと良い。
水野南北だって、観相学を教えてくれた仙人の名を取ってつけた名である。
南北は気付かなかったかもしれないが、食の慎みだけではなく、この名前で成功したのである。
初音ミクの成功も、この圧倒的な名前「未来から来た初めての音」の力があったのである。

本当に敬うなら、神や聖人や英雄の名をもらえば良い。
キリスト教では、洗礼名をつけるが、選び方によっては悪いことではなく、非常に良いことである。
本気で探せば、あなたに相応しい名前が見つかるだろう。
はじめのうちは、何度か名前を変えても良い。
いずれにしても、やってみる価値はある。









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神の殺人の手を逃れる法

西部劇などで、たびたび聞く言葉に、「殺しはやめられない」と言うのがある。
『怒りの荒野』(1967年イタリア映画)で有名な『ガンマン心得十ヶ条(ガンマン十戒)』の最後も「殺しは覚えたらやめられない」という警句だった。
この「殺し」は無論、「人殺し」だろう。
私は人殺しをしたことは幸いないが、それは私が善い人間だからではなく、そういう運命にないというだけのことだ。
それでも、殺しほど楽しいことはないというのは分かる。
人間にとって最高の快感は、他人が自分に逆らわないことだ。
死んだ人間は絶対に逆らってこない。
殺すことは、自分の手で、永遠に相手が自分に逆らえないようにすることだ。
なるほど、「殺しの味を知ったら忘れられなくなる」のは当然のことだろう。

先程、私は殺しをやったことはないと述べたが、そうとも言えないのだ。
いや、それは私だけではない。
親の9割以上は子供を殺している。
子供に逆らうことを許さない親は全部そうだ。
親の子供に対する立場は絶対的だ。
その親が、自分が阪神タイガースのファンだから子供にも絶対的にタイガースを応援させるというのは、子供を殺しているのである。
実際、そんな親の子供はよく自殺するし、心の中では皆、自殺したがっている。
子供に、親の決めた職業を強要することも同じである。
あるワンマン社長が、「ここに俺に逆らうやつなんかいない」と言った時の顔はまさに、殺人者の顔だった。
殺しはやめられない。
だが、殺せば殺すほど、自分の周囲に地獄を作り出すのである。

『ヴァガバッド・ギーター』で、戦いを拒むアルジュナ王子に、神クリシュナは、「彼らは既に神によって殺されている。迷わず戦え」と言う。
そして、我々は皆、神によって殺されているのだ。
だが、神の殺人の手から逃れる方法がある。
人間だけでなく、いかなる生物、さらに、万物が自分に逆らうことを許すことだ。
これが崇高な自殺である。
この世にいかなる秘法があろうが、これ以上はない。
また、「なぜ殺してはいけない」のかも、これで分かるだろう。









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