ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
あなたをSE、プログラマー、あるいは、超能力者にするブログ。ひきこもりも歓迎。

宮本武蔵

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

遠山の目付

世間で言う「思考停止」とは、正しくは、「与えられた決まりきった思考パターンの上をぐるぐる回っている」という意味である。
「思考停止」と区別するために、「思考静止」と言うが、「思考静止」は、無限の英知との間の障壁を消し去った状態だ。

(一般の)「思考停止」では、頭の中のお喋りが盛んだが、「思考静止」状態では、頭の中のお喋りは消えている。
「思考停止」の状態では、目が据わっているが、「思考静止」の状態においては、視線が定まっておらず、周辺視野を見ていることが多い。この視野の問題が非常に重要な、今回のテーマだ。
宮本武蔵は、戦いの時、まっすぐ前を見ていなかったと言われるが、剣道にも「遠山の目付」と言って、遠くの山を見るようなぼんやりとした目付きが良いとされる。
実際、武蔵の『五輪書』にも、広い範囲を見ることが重要とあり、これは、大勢との戦いで必要であったと言うよりも、目で見て反応しているようでは、鋭さがないという意味だ。
科学的にも、人間の、視認してからの反応速度は速くないことが分かっていて、ボクシングにおいても、見てパンチを交わそうとしてはうまくいかず、勘で交わすのだそうだ。

速読においても、1字1字を見ていては速く読めず、ページ全体を一目で見るようでなくてはならない。
そして、速読の能力は、科学的には不明なところも多いのだ。

以上で根拠は十分であると思うが、視野を広くして見る大切さは、決して忘れてはならないことである。
本当に頭が良いことや、心が雄大であることを「視野が広い」と言うのは、本当の視野とも大いに関係しているのである。

一点を見つめず、広い範囲を見ていると、ぼーっとしているように見える。
そして、これこそ、正しく「ぼーっとすること」なのである。
広い範囲を見れば、思考は静止する。
すると、意識は無限の英知とつながり、必要な知恵が来るだけでなく、その状態では、全宇宙の量子と情報交換し、好ましい出来事も起こりやすい・・・つまり、運が良くなるし、必要なら奇跡も起こることだろう。








ぼーっとしなさい

どんな目付きの人が好きか?
あるいは、どんな目付きの人が「出来る」だろうか?
それは、「ぼーっとした」あるいは「ぼんやりとした」あるいは「魂の抜けたような」目線ではあるまいか?
それは、学校で先生に一番嫌われる目線だ。
しかし、そんな目線が最強で、無敵で、運が良いのである。

『荘子』に、「視線を自然に保つ」という教えがあるが、「直視する」「見つめる」視線というのは実は不自然で、ぼーっとした・・・少なくとも、静かで柔らかい視線が自然であると思う。
『バガヴァッド・ギーター』では、「五感を内に向けよ」「額に意識を集めよ」「鼻先を見よ」などという記述があるが、いずれも、外物を直視することを避けている。
宮本武蔵が、戦いにおいて、敵を直視せず、どこを見ているか分からない視線をしていたことは、よく知られていると思う。彼の有名な肖像画からも見て取れる。
物理学者で武術家の保江邦夫さんが著書に書かれているが、道場破りに来たフルコンタクト空手(本当に殴る蹴るで敵を倒す空手)家と決闘した時、右目と左目をそれぞれ違う方を見るという、ふざけた目付きで相対したら楽々相手を投げ飛ばしたが、その後、ちゃんと見て戦ったらボコボコにされたらしい。
その保江さん、小学生の時から教室では、どこにも焦点の合わない「魚が死んだような」目をしていて、先生に度々怒られていたと言う。しかし、指名されたら、必ず正解を答えた。とはいえ、勉強していた訳でもないようだ。
速読なんてのも、出来る人は、文字をしっかり見ず、ぼーっとした目でページを見るのだ。
コンピュータープログラムだって、プログラムをぼーっと見ていたら、おかしいところが分かってしまう。
良い先生は、子供達の顔をぼーっと見たら、「あ、この子、何かおかしい」と、話なんかしなくてもすぐに分かるのである。

コツはこうだ。
「宇宙全体を見る」目をするのだ。長門有希のようにね。
あるいは、『どろろ』に登場する、目が見えない百鬼丸や琵琶法師のように、心の目で見るのである。
『まちカドまぞく』という、最近よくある「女の子しか出ない」漫画・アニメがあるが、あれに登場する、主人公、しゃみ子こと吉田優子の敵の魔法少女、千代田桃の、普段ぼーっとした視線に憧れる。なるほど、彼女は非常に強い。

本格的なぼーっとした目つきについては、上にも上げた保江邦夫さんの著書『神と人をつなぐ宇宙の大法則』に、しっかりと書かれている。
保江さんは、子供の時から、おそろしく運が良く、勉強しないのに一流の学校に次々合格し、博士号まで取ってしまった。ジュネーブ大学で働くのに博士号が必要だったので、指導教官がちゃちゃっと取らせてくれたとか・・・。
日本に帰ってきて職がなかった時も、とんでもない成り行きで女子大の教授になったが、偉人であるその女子大の学長が「アンタ何者?」と言うほどだったという。
その保江さんが、ぼーっとした(目をした)ら運が良くなると請け負ってくれている。









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想い続けることの魔力

私はずっと、Excelマクロ(VBAプログラミング)をお薦めしているが、その習得のために、学校の勉強のようなやり方では、シンドくて挫折するのではないかと思う。私なら、絶対にそうなる。
VBAの習得のために、どれくらい時間をかけるべきだろうか?
30分や1時間では全く足りない。
VBAは、社会で生き抜く武器なのであり、いつでもどこでも頼りになる光線銃なのだから、そんな少しの勉強で身につくはずがない。
イチローが高校時代、「毎日30分、バット振ります」なんて言っただろうか?
テッド・ウィリアムズ(メジャーの4割バッター)のように、時間があれば(いや、なくても)、1日中振ってたはずなのだ。
実際には、振ってなくても、常に手元にバットがあったはずだ。それは、精神的に振っているのと同じなのだ。

宮本武蔵は、正統な剣豪ではなかったが、弟子はもちろん、その他にも、彼に心酔する人達が沢山いた。それほど強かった。
その武蔵は、1日中、木刀を肌身離さなかった。木刀にストラップさえつけていたのだ(これは本当。可愛いなあ)。
それは、護身の意味もあっただろうし、ストラップも、戦いの最中に、木刀が手から離れるのを防ぐためでもあったが、やはり、彼は木刀が好きなのだ。

イタリアでは、サッカー選手になりたい子供には、なるべく長時間ボールに触るよう教えるそうだ。そうやって、ボールへの愛を育てるという意味もあるのだろうが、それが出来るほどボールが好きでないと、レベルの高いイタリアでプロサッカー選手になどなれないはずだ。

今なお色褪せない、潜在意識活用の古典『信念の魔術』の著者クラウド・ブリステルは、無意識に紙に「$」マークを書くほどお金が好きで、それでやはり富を得ることが出来た。
イギリスの世界的作家コリン・ウィルソンは、ヒッピー的でいい加減な人間という面も確かにあったが、「ずっと人間のことを考えていた」と言い、それで、人間に対するユニークで強烈な洞察を得て、23歳の時から生涯、世界中で読まれる作家であり続けた。
ジャイアント馬場さんが「最高のレスラー」と言い、憧れ続けたアメリカの世界王者バディー・ロジャースについて、馬場さんは「彼はずっとプロレスのことを考えていた。そりゃ、考え続ける人とそうでない人では差が出ますよ」と言っていた。

意識を向け続けることは魔術であり、その威力は絶大で想像も出来ない。
VBAだって、これについてずっと考えれば、意外に簡単に習得出来る。
私も、そんなに勉強好きではないが、プログラミングの修行時代は、いつでもどこでも、プログラミングのことを考えていた。
入門書を次々買い(飽きるので)、最初の方ばかり読んでいたのに、おかげで一番肝心な基礎が出来た。
それで、多くの本は、最初の方に良いことが書いてあり、途中からは読まなくて良い場合が多いことも分かったのである。
VBAの本を常に持ち歩くか、スマートフォンの中に電子書籍を入れ、時間があれば開くことだ。
ある読書家の成功した経営者は、若者へのアドバイスとして、「本を読まなくていいから持ち歩け」と言われていた。
歴史的な超能力者エドガー・ケイシーは、本を枕にして寝ていたら、本の内容が頭に入ったというから、持ち歩く手を通じて、内容が入ってきたって良いではないか。

「好きな女の子のことを考えたら、夜も眠れないし、メシも喉を通らない」なんて言う者がいても、99.999%嘘だ。
そいつは、寝てるし、メシも食っている。そして、彼女は別の・・・本当に彼女をことをずっと考えている男にかっさらわれるのだ。
いや、寝て良い、メシも食って良い。だが、情感を込めず、さりげなく考え続けるのだ。これがモテる男の秘訣なのである。
お金もある意味、女の子に似ている。
モテる男は、ハードに攻めても、クールに攻めてもモテる。
継続する思念の力があるからだ。
考えていないように見えて(本人すら考えていないように思っている場合も多い)、ずっと心の奥で考え続けているのだ。

「小狼(シャオラン)は私のこと考えてる?」
「考えてるよ、サクラ姫のこと、ずっと」
~アニメ『ツバサ・クロニクル』より~
小狼は、いつも仕事に没頭し、女の子のことなんか考えていないタイプの少年だが、実は、いつもサクラ姫のことを考えているのだ。
VBA等のプログラミングも、お金や女の子と同じで、ずっと考えていれば、もらわれてくれるのである。









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気の力

宮本武蔵は、吉川英治の小説にあるような超一流の剣士などではなく、いわば、剣術屋、もっと言えば、喧嘩屋であったかもしれないが、それなりに強かった。
ところが、その強さが面白い。
剣豪などでなくても、そっちの方(武蔵の本当の強さ)がずっと良い。
武蔵は、175cmくらいもある、当時としては異様なほどの大男(千葉周作は180cmほどあったらしいが)で、しかも、怪力無双であり、それが生き死にの勝負を繰り返していたのだから、そりゃ強い。
しかし、それだけではないと思う。

以下は、司馬遼太郎の『真説 宮本武蔵』の私の記憶であるから、面白いと思ったら本を読んで欲しい。

有名な、吉岡道場一門との決闘も作り話だが、吉岡当主との試合は本当にあったらしい。
だが、これも、吉岡英治の小説にあるお話・・・まずは当主の兄に再起不能の重傷を与えて勝ち、次に、兄以上の実力者の弟を叩き殺した・・・なんてのは嘘で、吉岡兄弟は老齢までピンピンしていたらしい。
ところが、この試合、吉川英治の小説なんかより、本当の話の方がずっと面白く、そして、勉強になる。

吉岡道場は、兄が当主だったが、兄はある時期から剣の訓練をしなくなり、遊行に明け暮れ、太ってしまい、もう剣の試合は無理そうで、来訪してくる剣客との試合は全て弟が受けていた。
そんな中、宮本武蔵から挑戦状が届く。
挑戦状は、近くの寺の者から届けられた。
挑戦されれば逃げることは出来ないし、武蔵の挑戦状にも「受けなければ、お前が臆病で逃げたと言いふらしてやる」と脅迫の文言があったらしい。
とはいえ、吉岡弟は、あらゆる挑戦を退けてきた腕自慢だ。
ただ、武蔵は、絶対勝てる相手でなければ戦わないはずなので、それほどではなかったのかもしれない。
当主の吉岡兄が、試合の許可を藩から得ようとしたところ、どういう訳か、試合は公開の公式戦となった。
吉岡弟には初めてのことで、名誉であり、喜んだ。
ところが、兄は、試合は自分がやると言う。
当然、弟はいきり立った。兄が形の上では当主だが、今や実力は自分がずっと上。それを道場の門下の者達にも明確に示したくて、兄に「ご教授を願いたい」と稽古を申込んでも、いつもかわされて来た。
そんな兄は、いつも試合は自分にやらせているのに、公式試合だから自分がやって、名誉を横取りしようと言うのか?
弟は、兄に、なぜあなたがやるのかと尋ねたら、兄の答は、「お前では勝てない」だった。
当然、弟は納得出来ない。
すると、意外にも、兄は弟に、自分と立ち会えと言う。つまり、稽古と試合の間のようなものだ。
兄を前に木刀を持った弟は驚く。まるで打ち込めない。
兄は「これで分かったか?」と言う。
兄が、自分が立ち会おうとした理由はこうだ。
武蔵と会った寺の者に、武蔵の印象を聴くと、その者(寺の男)の武蔵に対する恐れ様は尋常ではなかった。
初対面の、特に臆病でもない大人を、それほど恐れさせる者であれば、強烈な気を持っているはずだ。
この気が、怪力や、その他の身体能力、そして、実践経験以上に、武蔵の力であった。
弟には気の力がまだない。それでは勝てるはずがなかった。

試合は当然だが木刀で行われ、両者の木刀が相手の頭上で止まり、「相打ち」が宣告された。
吉岡兄の鉢巻には血が付いていたらしいが、武蔵の鉢巻は元々赤っぽく、武蔵は鉢巻を取ろうとしなかったから、武蔵も傷を負ったかどうかは分からない。
だが、打たれていなかったなら鉢巻を取れば良いはずであるから、やはり武蔵も打たれていたのではなかったか?
武蔵は不満であったが、試合は引き分けであった。
その後、武蔵は吉岡とは一切関わっておらず、吉川英治の小説のような、吉岡弟との試合や、道場門下多勢との決闘なんて決してなかった。

重要なことは、武蔵の気の力である。
吉岡兄にしても、彼がどうやって気の力を身に付けたかであるが、夜中に森で瞑想をしていた様子があった。
武蔵に関しては、異常な家庭・・・というより、異常な父親との関係の中で身についた狂気の影響もあると思われる。
ちょっと気になるのが、本宮ひろ志さんの漫画『武蔵』で、武蔵が山籠りをして、1本の杭を木刀でひたすら打ち続けたことだ。
もちろん、これは、本宮ひろ志さんの創作であるだろうが、本宮さんほどの天才漫画家が、何か霊感を得て描いたのかもしれない。
これは、徳川家光が少年時代、柳生宗則にやらされた行と同じである。
少なくとも、1年365日、1日も欠かさず同じことを続ければ、気の力を得る可能性がある。
私もそう感じるのである。









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宮本武蔵こそ庶民の成功法則の師

伝説では、宮本武蔵は、吉岡道場一門との決闘の前に、神社に勝利の願掛けをしようとしたが、それを止め、有名な言葉を残した。
その言葉は、「神仏は尊し、されど頼まず」である。
この言葉の意味は様々に解釈出来るが、肝心なことを言えば、武蔵と吉岡道場一門との決闘なんて、本当はなかったということだ。
吉岡英治の傑作小説と、それを元にした映画、テレビドラマで、武蔵と吉岡道場との決闘は、日本国民の観念では史実化してしまっているが、実際は、そんな記録はないらしい。
その「史実化してしまったフィクション」によれば、武蔵は吉岡道場当主と試合をして、再起不能の重傷を負わせて勝ち、次は、その吉岡当主より強い当主の弟に復讐戦を挑まれるが、この弟を殺して勝利、そして、ついに吉岡道場一門の大勢を相手に決闘という・・・いや、ここまでくれば、いくらなんでも「これは作り話だ」と気付けよである。
記録にある本当の話としては、武蔵は確かに吉岡道場当主と試合をしてはいるが、結果は「相打ち」とあるだけで、詳細は分からないが、両者とも、後まで健康であった。
そもそも、吉岡道場はそれほどの道場ではなく、半分、染物屋であった。
武蔵は、伝説のような天下無双の剣豪ではなかっただろうが、それなりには強かった・・・それは、剣の達人というよりは、怪力の大男で、159cmの伊達政宗が大男と言われた時代に5尺7寸(173cm)から5尺8寸(176cm)もあり、佐々木小次郎との決闘の話も実際は怪しいとしても、船の櫂(かい。オールのこと)を片手で振り回す恐るべき腕力、握力があったらしい。

ところで、武蔵が、生涯、小金持ちであったことは、確かなことらしい。
あの時代、何の身分もない無宿の自称剣術家が、懐は暖かかったのであるから、武蔵は剣聖なんかではなく、成功法則の体現者として学ぶと良い。

「持たざる者」であった武蔵は、身体能力という自分の美点を生かし、のうのうと生きたのだ。
名誉欲の強い彼は、高い地位につくことを臨み、そのための努力もし、うまくいきそうになったことも何度かあるが、それは果されず、悔しい想いはしたようなのだ。
しかし、小金があり、女がいたという話はないが、養子は何人ももらって立派に育て、また、自分を崇拝する弟子達も従えていた。
それで十分ではないかと思う。
現代で言えば、大きな会社の役員にはなれなくても、自分の特技を生かして金回りを良くし、自由に生きる・・・それが何よりと思う。

武蔵は、どのようにして、そんな「いい想い」が出来るようになったのだろう?
それは、一種の狂気ではなかったかと思う。
身体が大きく強かったので自信があり、傲慢なところも持ちながら、抑えるべきところは抑える賢さもあった。
そんな人間は、どこか不気味で恐ろしく、相手は威圧されてしまうのである。
そして、実際に、神仏を尊んでいたのではないかと思う。
だが、確かに、神仏に「○○を下さい」とは祈らなかったが、神仏が全てを支配しているのであり、自分に出来ることは知れているが、神仏は悪いようにはなされないという信用は持っていたのだと思う。
それが、「神仏は尊し、されど頼まず」の言葉によく現れている。
頼まなくても、頼っているのである。
ここらは、『歎異抄』に書かれた親鸞の考え方とまるで似ていると思えるのだ。
阿弥陀様は、いちいち頼まなくても、大きな慈悲を持ち、必ず良くしてくれることを、親鸞は信用していたのである。









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