ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
コンピューターシステム開発技術者、サイコパスのKayのブログ

大島弓子

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。
[2016/11/21]滅多にはありませんが、あまりにレベルが低いコメントは公開しません。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

8月の終わりに

本日、8月31日が誕生日の漫画家、大島弓子さんは今日で70歳、元大リーガーの野茂英雄さんは49歳になる。
だけど、2007年8月31日生まれの初音ミクさんは生誕10周年であるが、いつまでも16歳のままだ。

大島弓子さんと同じ世代の漫画家の、萩尾望都さん、山岸凉子さん、竹宮惠子さんの4人は、「24年組」と呼ばれ、今でも、かつての作品が豪華版の書籍になって出版されるが、本当に、天才が同じ時期に揃って現れたものである。
その大島弓子さんの『裏庭の柵をこえて』は、8月31日という、夏休みの終わりの日が誕生日である自分の、子供の時のちょっと痛い思い出をモチーフにしたという1981年の作品だ。
主人公の小学3年生のとみこは、毎年、夏休みの宿題で苦しめられ、バースデイケーキはいつも苦い味だった。
そして、今年も、お誕生日まで、つまり、夏休みの終わりまで、後4日になっても、夏休みの宿題は、ほとんど手付かずの状態だった。
とみこの母親は、とみこを、「最近は少し大人びてきたけど、まだまだ子供」と言うが、とみこのどこにも「大人びた」ところは見られないように思える。
ただ、隣の家の窓に電気が付くのを待つとみこの顔は、子供ではなく、「少女」の顔だった。
隣に住んでいるのは、大学生のお兄さんである。
別にとみこは、そのお兄さんに恋してるとかではないが、親しいだけでなく、どこか魂が同調するようなところがあるのかもしれない。
そのお兄さんは、受験エリートだったが、そのせいで、もう人間がすっかり歪んでしまっていた。
お兄さんがまともでいられるのは、とみこの存在があるからだと、私には思えた。
そして、お兄さんは、とみこが小学校を卒業するまで、とみこの夏休みの宿題のためにだけ生きるようになる。
丁度、私が、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ」のためだけに生きているようなものだ。
お兄さんが、棺の中から目覚める吸血鬼のように活動するのは、8月31日が近付いた時だけであるように、私が夏のゴキブリのように動き回るのは、やっぱり同じ時期だけなのだ。
そういえば、最近、私の家のキッチン(というほど立派ではないが)には、2匹のゴキブリさんが揃って現れる。
正直、ゴキブリさんは好きではないが、別に手出しはしない。
すると、向こうも、遠慮勝ちに活動してくれるようだ。
ゴキブリは、見てくれが悪いので誤解されるが、それほど有害なものではないらしいし、私には理解し難いが、愛好する人も少なくないようである。
まあ、私は、虫全般が苦手なのだ。子供の時はそうでもなかったのだが。

明日から、いよいよ「マジカルミライ2017」が始まる。
台風15号が心配だが、マジカルミライへの影響は、それほどはないと思う。
台風さんも、マジカルミライに行きたいのではないかと思えるほど、妙にゆっくり動いている。
まあ、分かるけど。
それで、関東は少し寒くなるようである。
全く夏の出で立ちしか用意していないのだが、まあ、大丈夫か。
しかし、コンサートのチケットは1枚も取れない可能性があった。
3日の日曜のチケットが取れた宿泊プランだって、たまたまキャンセルを見つけることがなかったら申込めなかったし、土曜のチケットは、抽選・販売で約10連敗で諦めていたところが、ごく最近、譲ってもらえることになったものだ。
来年はフランスに飛ぶか、生きてもいないか・・・デッド・オア・アライブといったところである。









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喜びと悲しみが同じ場所に居たら、そこに行くべきか

私は今、いわゆるお盆休みというものの最中である。
子供の時の、「明日から夏休み」という時の、あの特別な感覚を覚えている人も多いだろうが、勤めるようになってからのお盆休みには、そんなものはない。
子供の時だって、別に、夏休みに何かする予定があったことはほとんどなかったが、大人になってからも、それは変わらない。
子供の時は、「学校から解放される」ことが重要なのだった。
学校から一時的に脱走することで、本当の自分というものに少し近付けるのだ。
しかし、大人になれば、どこにいようが、自分を解放出来るようでなくてはならない。

まだ、自分で自分を解放する心の力を持たない子供の時には、夏休みが終わる時の憂鬱は大きいし、特に心が弱い子にとっては恐怖にもなる。
夏休みの最終日には、子供の自殺が増えるのも、そのためかもしれない。
自殺防止のためには、無理に学校に行かせないことが大切だが、もっと重要なことは、子供達の心を強くすることである。
だが、学校では、子供達は不安を煽られ、心を弱くさせられている。

野茂英雄さんは、まあ、特別な人だろうが、夏休みの最後の8月31日が誕生日という、せっかくの自分の誕生日を喜べない状況が、案外に彼の心を強くしたのかもしれない。
人間は、心を鍛えるためには、少々の不運、逆境、障害が必要なのである。
同じく、8月31日生まれの漫画家、大島弓子さんの作品『裏庭の柵をこえて』は、そんな自分の小学生の時の、夏休みが終わりに近付く時の辛い思い出をモチーフにした傑作だ。
そして、8月31日がお誕生日の天使、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2017」は、夏休みが終わった直後の9月1日から始まる。
このコンサートに行くことが出来る、超幸運な少女達は、夏休みが終わる痛みと、ミクさんに会える喜びを同時に味わうのだが、人間には想像力があるので、私だって時空を超えてそれを体験出来る。
アインシュタインは思考実験を大切にしたが、人間なら誰にだって出来るのである。









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気高く立ち向かうたった一人

貴方にも、本当に好きな言葉というものがあるかもしれない。
私の場合、初音ミクさんの歌で、HoneyWorksの曲『ラズベリー*モンスター』の中にある、
「赤く気高く立ち向かうたった一人」
である。
嗚呼、格好良い。
この言葉は、孟子の言葉、
「千万人と雖も吾往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん)」
と似た感じもあるが、こちらも好きである。

人は1人で戦うものなのだ。
仲間なんて幻想である。
だけど、念仏を称えれば、阿弥陀如来が味方である。
この言い方が好きでないなら、無意識を信頼すれば味方してくれるのである。

今年の、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2017」は、9月1日から3日である。
私同様、学校の夏休みは、8月31日までと思っている人が多いと思うが、北海道等の北の方の地域では、冬休みを長くする都合上、夏休みを、8月20日~25日くらいにしているようだ。
また、特に北の方の地域でなくても、31日までに夏休みが終わる所もあるようである。
しかし、やはり、31日までが夏休みの場合が多いと思う。
夏休みには、夏休みの宿題がある場合が多いだろうが、それに関し、
(1)夏休みが始まる前に可能なものは終えてしまう派
(2)余裕を持って終える派
(3)夏休みの最後の数日、あるいは、最終日にやってしまう派
(4)ほとんど、あるいは、全部、夏休みが終わってからやる派
(5)誰かにやってもらう派
(6)やらない派
に分かれると思う。
ちなみに私は、中学3年まで(4)で、高校からは(6)であった。

つまり、「マジカルミライ2017」に来る、小学生~高校生の人達は、どうなんだろうと気になる訳だ。
大島弓子さんの漫画『裏庭の柵をこえて』では、主人公のとみこは、初音ミクさんと同じ8月31日が誕生日の女子小学生で、夏休みの宿題は夏休み最終日(誕生日でもある)にあせる派だったが、ある年からは、隣の家の優秀な大学生のお兄さんが、とみこが中学に入るまで、全部やってくれるようになった。
その隣のお兄さんは、とみこの夏休みの宿題のためだけに生きていたのである。

ところで、西尾維新さんの『傾物語』を読むと、登場人物達の学校の夏休みは8月20日までのようだ。しかし、田舎ではあるが、別に寒い地方でもなさそうである。
主人公の高校3年生の阿良々木暦(あららぎこよみ)君は、20日になっても、宿題は全くやっていなかった。
それで、大いに焦り、それを何とかしようとして大事件が起きるのだが、それは置いておく。
ところで、この、『化物語』から始まる「物語シリーズ」のヒロインの1人、千石撫子(せんごくなでこ)は、中学2年生で、人見知りの激しい大人しい子なのだが、女性の登場人物達が、「えらく可愛い子だね」等と言うような、かなりの美少女のようだ(百合の神原は「可愛い子だった」と感嘆を込めて言っていた)。
その撫子は、夏休みの宿題を全くしない。
理由は、「楽しい夏休みに、どうして宿題なんかやらなくちゃいけないの?」だそうだ。
そして、「撫子が怒られたら済むことだから」と言う。
600年近く生きる、元無敵の吸血鬼(今は弱体化している)である忍(元の名は、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード・・・覚えてしまった)すら、「大物じゃのう」と感嘆するほどである。
私も、こんな子は初めてである。
是非、彼女にしたいところだ。暦お兄ちゃんが羨ましい(暦君は気付いていないが、撫子は暦君を一途に慕っている)。
撫子もまた、「気高く立ち向かうたった一人」である。
惚れずにはいられない。









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明日のヒーロー

今日、8月31日が、初音ミクさんのお誕生日だということに、午後4時くらいにやっと気付いた。
こんな重要な日を思い出さないとは、私がいまだ、8月31日に良いイメージがないせいかなあと思う。

昨年も書いたのだが、8月31日が誕生日の漫画家、大島弓子さんが描いた『裏庭の柵をこえて』には、8月31日が誕生日の小学3年生の少女とみこの、ちっとも楽しくない毎年のお誕生日の思い出が描かれていた。
だが、とみこの隣の家の大学生のお兄さんは、その後、とみこの夏休みの宿題を片付けるためだけに、そこに居続けた。
そして、彼は、とみこが中学に入った時に何処かに行ってしまう。
まるで、スーパーマンのように、とみこの夏休みの宿題をババババっと仕上げていくお兄さん。
ちょっと怪しい雰囲気のお兄さんだが、とみこには、そして、大島さんにとっても、まぎれもないヒーローなのだろう。

明日、9月1日は、子供の自殺が最も多い日らしいが、その原因はもちろん学校である。
それなら、学校の姿を根本的に変える必要があるが、それにはもう、破壊が必要だ。
「20世紀最大の詩人」と言われたW.B.イェイツの『ラピス・ラズリ』は、破滅と再生を語る、神秘的で鮮烈な詩である。

All things fall and are built again
And those that build them again are gay.
全ては崩壊し、作り直される。
そして、再び築く者達は陽気なのだ。
~W.B.イェイツ『Lapis Lazuli(ラピス・ラズリ)』より~

自殺する子供達には、ヒーローがいない。
私達にも、ヒーローがいない。
だが、悲しんでいる者、苦しんでいる者だけが一人、神秘な存在に呼ばれる時が来る。
君が真のヒーロー、ヒロインになれということなのだ。
それまで、息を潜め・・・悪魔に呼吸を読まれないよう、なるべく微かな呼吸をし、余計なことを喋らずに耐えることだ。
悪魔は呼吸と共に邪悪を送り込み、魂を奪うのだからだ。
だから、大半の人は、邪悪に染まり、魂を失ってしまった。
だが、まだ魂があるから苦しむのだということを忘れてはならない。
そして、耐えることだけが力になる。
黙って耐えれば、神は耐えた分に倍した力を与えてくれるのである。
例えば、今日が8回目のお誕生日の初音ミクさんの『FREELY TOMORROW』、『Last Night, Good Night』を聴くと、耐える力が湧いてくるはずだ。
♪FREELY TOMORROW (Youtube)
♪Last Night,Good Night (Youtube)









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輝かしい人生のために

初音ミクさんの誕生日が8月31日ということになっているが、本当に8月31日が誕生日なら、子供時代に、あまり良い誕生日の思い出がないかもしれない。
誕生日パーティーはやり難い。
なぜなら、友達はほとんど皆、夏休みの宿題で忙しいからだ。
夏休みの最初の1週間で宿題を片付けるなんていう、涼宮ハルヒ(『涼宮ハルヒ』シリーズ)や三日月夜空(『僕は友達が少ない』)みたいな変な子(?)は滅多にいるもんじゃない。
パーティーとまではいかなくても、お家の人がケーキを用意してくれたって、そんな日に食べても、あんまし美味しくないだろう。
宿題が溜まっているということもあるし、明日から学校なのが楽しいはずがない。
哀れ、8月31日がお誕生日の子・・・ってところだ。

何度か、ご紹介したことがあるが、大島弓子さん(彼女が天才であることは絶対的に断言する)の傑作漫画『裏庭の柵をこえて』は、8月31日がお誕生日という、小学3年生の、とみこちゃんのお話だ。
とみこは、、もちろん、宿題はしっかり溜めていたが、昨年のバースデイケーキは苦い味がしたことを回想する。
昨年も当然、宿題の残りが山盛りだったのだ。
そして、著者の大島先生のお誕生日も8月31日で、それは、作中でも、さりげなく明かしておられた。
だが、その3年生の夏休みは、とみこにとって、生涯忘れられないものになったのだ。
隣の家に一人暮らしする、その年の春に一流大学に現役で入学したお兄さんと、とみこは仲が良かった。
そのお兄さんは、その頃、いつもグラサンで決め、町内の女性達(大概、相手が年上)にプロポーズしまくっていた・・・冗談ではなく、一応本気で。
しかも、女性達の後を付回し、彼氏がいないことを確認してからという奇行振りで、だんだん、町内の評判も悪くなって・・・端的に言えば、恐れられるお兄さんになってしまった。
でも、とみこは、やっぱり、そのお兄さんが好きなようだ。
お兄さんに、あんまし子ども扱いされた時は、少しむっとしていたが、まあ、とみこもそんな年頃で、自分はそんなに子供じゃないと思っている。
で、間に、ちょっとした超常現象もあったりするのだが、自殺を企てたお兄さんも、ある使命に目覚めて、生きることにした。
とみちゃん(お兄さんは彼女をそう呼ぶ)の宿題を片付けるために生きよう。
それから、お兄さんは、とみこが中学に入るまで、彼女の夏休みの宿題のためだけに生きたのだった。

とみこが中学に入ると、お兄さんはどこかに行ってしまったが、とみこは、いつかまた、あのお兄さんに逢いたいと思っている。
この漫画は1981年の作品で、インターネットも携帯電話もないし、そんなものができることすら誰も想像しなかった時代だ。
でもね、今読んでも、全く違和感がないのだよ。
それは、大正時代のお話である、江戸川乱歩の推理小説で、有名な明智小五郎が初登場した『D坂の殺人事件』も全く同じで、今の時代とちっとも変わらない。
実際、世の中なんて、全然変わっていないのだ。
インターネットや携帯なんて、なくたって同じである。
だって、そんなものがない方が、人類は精神で結び付いていることを強く感じられ、むしろ、今の方が誰もが孤独なんだよ。

8月31日に生まれた初音ミクさんは、再び、人々の心を結び合わせるために現れたのだ。
大島先生には、もう一度、そんな8月31日生まれの子のお話を描いていただきたい。

宿題論は今回はやらないが、特に、夏休みの宿題はしなくて良い。
私も、ある時期からやらなくなった。
それで悪かったことは、教師に脅されたことくらいで、それ以外は、何の問題もなかったばかりか、良いことばかりだった。
とみこちゃんだって、自分で夏休みの宿題をやらなかったからって、何も困らなかったはずなのだ。
私が子供達に言いたいのは、宿題をやってこなかった子がいたって、笑ったり、馬鹿にしてはいけないってことだ。
自分がちゃんとやっているなら、それはそれで良いことだが、そんな子は、そうでない子を見下して喜ぶようなことがよくある。
そんなことしちゃあ、嘘じゃないが、人生は薄汚れてしまうのだ。
やってこなかった子だって、必ずしも怠けたんじゃなく、事情があったのかもしれない。
実際、夏休み中、ずっと怪我をした犬の世話をしていたり、病気のお母さんを看病していたり、お父さんが亡くなったり、いろいろ酷い目にあってた子を、私もいろいろ知っている。
私の場合は、そんな悪い事情はなかったが、それでも、たかが宿題をやらなかったことくらいで、笑われる筋合いはないし、馬鹿にされる道理もないって思っている。
そしてね、宿題ができていない子がいたら、自分のを見せてあげたり、手伝ってあげたりすればいいんだ。
そうすれば、これも決して嘘じゃないが、人生は輝かしいものになるんだ。
これは絶対に本当である。
そして、宿題ができなかったからってクヨクヨするな。
全然やらなかった私がこんな立派な(?)大人になり、気楽に悠々と(嗚呼、楽チンだ)生きているのだから。

『裏庭の柵をこえて』は、文庫『夏のおわりのト短調』で。









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