ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

君の知らない物語

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

人間の強敵

アメリカのある自己開発セミナーで、生徒は自分の目標を紙に書かされた。
ある女性は目標を「100万ドル(約1憶円)」と書いたが、講師は彼女に、なぜ100万ドルが欲しいか尋ねた。
彼女の答は「100万ドルあれば安らぎが得られるから」だった。
ほとんどの人が持っている、彼女と同じ間違いは2つだ。
1つは、彼女の本当の目的は安らぎであり、100万ドルではないこと。
もう1つは、不安や恐怖から行動すると、大抵うまくいかないことだ。

言い換えれば、不安や恐怖がない状態で行動すればうまくいく。
敵が攻めて来る時、不安や恐怖を持って立ち向かえば負ける。
良い将軍は、兵士が不安や恐怖を免れるために戦うようにはしない。そんな兵士は弱い。
兵士は、将軍に鼓舞され、不安や恐怖を克服した時、最強の軍隊になる。

『君の知らない物語』という19分以上もある楽曲がある。
Supercellの1枚目のシングルらしいが、作詞作曲したryoさんの才能を感じる名曲だ。
ごく一部だが、印象深いフレーズの部分が、アニメ『化物語』のエンディングに使われていた。
女の子が好きな男の子に告白出来なかった思い出を語る歌だが、とても壮大で爽快な歌だ。
ところで、彼女の敗因は何かというと、歌の最初に表れている。
「バカみたいにはしゃいで歩いた、抱え込んだ孤独や不安に押しつぶされないように」
うまくいく方法は後で述べる。
尚、スマホで告白しても駄目なのは、やはり、不安や恐怖があるからだ。

不安を消すだけなら、手を胸に当てれば良い。
両手の方が効果的かもしれない。
胸でなく、額でも効果がある。
ジークムント・フロイトは、患者の額に自分の手を当てた。
フロイトは、精神科医としての治療率が高くない・・・ゼロだったという話もあるが、フロイトは患者には人気があり、患者達はフロイトに感謝していた。
その理由は、フロイトにとって治療は実験なので非常に熱心だったのだが、それが、患者にとっては親身と感じたのかもしれない。
あるいは、患者の額に手を当てるという単純な行為で、患者の不安を和らげたからかもしれない。
最初の女性の通り、ほとんどの人の願いは不安や恐怖の解消だ。
それなら、自分で、胸や額に手を当てれば良い。
『君の知らない物語』の女の子も、胸に手を当てて不安を取り去ればうまくいっていたかもしれない。

『009 RE:CYBORG』という、石ノ森章太郎の『サイボーグ009』を原作にした、かなりの傑作アニメ映画がある。
サイボーグ戦士009である記憶を失くし、高校生活を送りながら漫然とした不安を感じていた丈に、クラスメイトでガールフレンドのトモエは、丈の頭を両手で包み、抱き寄せる。
「大丈夫」とか「心配いらない」とか言ったと思う。
もう完璧だ。
もっとも、丈は、いつからトモエと付き合っているのかすら覚えていない。
まあ、トモエはガラスに映らないし、009として覚醒した丈が核爆発から逃れた先に現れて、また同じように丈を癒すのだから不可思議な存在だが、このブログで何度か書いたが、私も小学校の低学年の時、そんな子がいた。
いつも一緒にいたのに、知らないうちに居なくなったし、彼女が映った写真もない。
そういう存在を天使というのだろうが、もちろん、あなたにも居る。
アメリカ人の半数以上が、ガーディアンエンジェル(守護天使)の存在を信じているらしいが、良いことである。それは事実であるからだ。

天使はなかなか現れないかもしれないし、逢っても忘れてしまうかもしれない。
しかし、自分の手で胸や額を押さえると不安は消えるのだということを知っておくと良い。
今の人の不安は根深いので、長く押さえていないといけないと思う。
押さえながら、「大丈夫」「心配ない」「なんとかなる」とつぶやくと良い。声に出しても心の中ででも良い。
あるいは「神様の奇跡が起こる」と唱え続ければ、100万ドルだって手に入るかもしれない。
教育学者の七田眞氏の著書『奇跡の超「右脳」開運法』では、ホームレスの男が、手を胸に当てていたかどうかは知らないが、「神様の奇跡が起こる」と唱え続けたら、2~3週間後、1憶円が、それも2回も当たったそうだ。
彼は、神様を信じるという美徳を持っていたので、2~3週間で不安が消えたのだろう。








群集の中の孤独

supercellのファーストシングル(CD)『君の知らない物語』を、Amazonで検索したら、私は2010年の8月31日に注文していた(発売は2009年8月12日)。
『君の知らない物語』は、19分13秒もあり、長いことで有名な植村花菜さんの『トイレの神様』より10分近くも長い(『トイレの神様』は9分52秒)。
『君の知らない物語』を注文した時は、私はryoさん(supercellの中心メンバー)の名も知らなかった。

ところで、『君の知らない物語』のはじめのところに、夏の夜空を見上げている場面がある。
満天の星空という感じなのだが、こんな歌詞が出てくる。
「やっと見つけた織姫様 だけどどこだろう彦星様 これじゃひとりぼっち」
昨夜、この歌詞について、あることに気付き、私は深い感慨に沈んだ。
だって、そうじゃないか?
それほどの沢山の星がいるってのに、彦星様がいないだけで「ひとりぼっち」なんだから!

有名な漫画『あしたのジョー』の中に、こんな話があった。
矢吹丈が、世界チャンピオンのホセ・メンドーサとの対戦を熱望しているが、なかなか実現しない中、丈がバイトをしていた乾物屋(昔の食料品店)の娘、紀子が、丈とは少年院時代からの友人で、元同僚ボクサーでもあった西と結婚することになる。
丹下段平は丈に、紀子は最初、お前に気があったのだが、お前はボクシングばっかりで全く相手になってやらなかったので、寂しがっていた紀子の近くにいた西に惹かれた・・・みたいなことを言う。
その時に丈が言った言葉が、
「女は星の数だが、ホセ・メンドーサは世界に1人だ」
だ。
織姫様にとって、他にいくらイケメンのお星様達がいても、大切なのは彦星様1人だけという訳で、他の星達は、文字通り「星の数」なのである。

これが人間の情念ってやつの典型で、ある意味、執着、こだわりであるが、恋愛の場合は、この執着、こだわりは物凄く強いことになる。
『君の知らない物語』をエンディング・ソングにしているアニメ『化物語』は、ほとんど、西尾維新さんの小説『化物語』のままなのだが、ヒロインの1人神原駿河(高校2年女子)の、第一ヒロインの戦場ヶ原ひたぎ(高3女子)への想いは、まさにオンリー・ワンだった(神原は自分でレズ、もしくは百合と宣言している。超健康的な百合である)。

人間が人間に対し、オンリー・ワンを感じるというのは、理屈で考えれば、どう考えても本当は不合理なのである。
理屈で考えれば、女は(あるいは男は)星の数であり、代わりはいくらでもいるし、ひょっとして、別の誰かの方が、実はずっと良いかもしれない。
しかし、ニーチェも言ったように「近視が恋をしている」のであり、ゲーテも言った通り「人混みの中でこそ孤独」なのである。

なんて面倒くさい生き物でしょう 人間というのは
~『ハロ/ハワユ』(作詞・作曲・編曲:ナノウ、歌:初音ミク)より~

人間ってのは、そんなふうにプログラミングされてるのである。
しかし、その意識の全部とは言わないが、なるべく多くを、自分を超えた存在に向ければ、苦しみを超えられる。
自分を超えた存在に意識を向ける手段の1つが念仏なのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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