神様のサイコロの話をしよう。

双六(すごろく)ゲームというものがある。古代エジプトではじまり、それがローマ帝国から中国に渡って日本に入ってきたというから壮大なものだ。
サイコロを投げて、その目で駒を進めていくのだが、双六ゲームといえば、人生双六ゲームが思い浮かぶ人が多いと思う。
そして、人生とは、双六ゲームのようなもので、サイコロを振って決まる偶然ではないかと感じる人も多いかもしれない。
しかし、では、誰が、どんなサイコロを振るのかと考えた人は少ないに違いない。

この世界、そして、それに含まれる我々の人生は双六ゲームのようなもので、サイコロを振るのは神であるとしよう。
アインシュタインは、有名な「神はサイコロを振らない」という言葉を残した。神は完全で、宇宙は明快で美しいと信じていたのだ。だが、芸術家や量子物理学者達は、神のサイコロがどんなものかと考えたのだと思う。

神のサイコロには、無限の目がある。そして、1つの目だけが出るとは限らない。複数の目、あるいは、無限の目が同時に出て、その結果、世界の、あるいは、人生の双六ゲームは異なった形で同時に進む。
『タイタニック』で、ジャックは、朝目覚めて始まる今日という日は、未知であるが喜びの日なのだと言う。そして、どんなカードが配られても、それも人生だという。
ジャックの強さに、富豪達は敬意を示した。
だが、神は無限のカードを配るのだ。
ジャックは、配られたカードを、自分の意志とした。だから、人生は喜びなのである。
無限の目を持つ神のサイコロによって進む人生双六だが、双六の進み方も同時に無限に存在するなら、あなたもまた無限に存在する。
あなたが、神のサイコロの目を受け入れ、自分の意志とした時、あなたは神に近付くのである。
人の自我は、1つの世界に縛られ、1つの世界しか見ることができない。
ある貧しい聖者に、世俗の者が言った。
「あなたは最高の賢者と言われるのに、その状況を改善しようと思わないのですか?」
聖者は笑って答える。
「どの状況かね?」
心を解き放ち、無になれば、無限の世界が見えるだろう。そうすれば、あなたは、好きな世界を見ることもできるのである。

Amazonで、『タイタニック』の限定アルティメット・エディションの新品が超安価で販売されている。私は2006年に、この数倍の値段で購入した。下にご紹介しておく。









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