「我々は働かなくて良くなる」なんて言う人がいるが、そうはならない。
一生懸命働く人達がいるから、コンビニでいつでも欲しいものが手に入り、Amazonで注文したものをすぐに届けてくれるのである。
無人コンビニ、無人配達なんてのも、いつかは出来るかもしれないが、遠い先の話だ。
というのは、そんなことをする前にクリアしなければいけない課題が沢山ある。
もし、その課題に気付かないとしたら馬鹿だ。
一生懸命研究し、技術開発する人がいるから、スマホは加速度的に発達しながら、価格は下がる。もちろん、特にテクノロジ関係は全てそうだ。
Amazonの倉庫は自動化され、Amazon、Google、Microsoft等の、クラウドコンピューティングのための巨大データセンターにも、ほとんど人がいない感じだと言う。
しかし、管理者は必ずいて、そんな管理者達は、一生懸命働いてきて経験を積んだものでなくては務まらない。
犯罪捜査をAIにまかせたら、監視社会化していき、間違いなくディストピアになる。
「朝から晩までお前をみゆ~」なんてのはミクさんなら良いが、相手は、ちょっとしたこっちの出来心や下心も見抜いてしまうAIなのである。

働いて鍛えられることによって、心をコントロール出来るようになるからこそ、社会の運営を任せられるのであり、修行を積まずにエゴが肥大したままの「子供大人」が一人前の態度が出来る世界は、やはり絶対確実にディストピアである。
幼稚なまま、つまり、自我をコントロール出来ない人間に好き放題させたらどうなるかは、昨今の逸脱したYouTube動画のことを考えれば解るだろう?
所詮、人間は苦労し、孤独を味わい、挫折しながら自分の意志で前を向くことでしか成長しないのである。

会社でも、甘ったれた幼児のような人間が一人前に振舞っているが、それを怒鳴ったりすればパワハラだし、殴ったら社会的に終わるが、いざとなったら怒鳴るか殴るかするという姿勢で挑まずに、叱ったり指導したりは出来ない場合が多い。相手が、子供の時に、家庭で、まともなしつけがされていない者なら、間違いなくそうである。
例えば、「道路族」といって、家の前の道を自分のものであるかのような顔で遊んでるのは子供だけではなく、その親まで一緒になって大騒ぎしていることがあり、そんな子供は、自分の都合優先で、他人の迷惑を全く顧みなくなる。
そんな子供はどうなるか?例えば、人混みや、電車に乗り降りしながらスマートフォンを見ているのは異常なことなのだが、それを異常と感じる能力がないのである。そんな人間になるのだ。
私もそんな人間だったから、社会では大いに苦労したが、それは、鍛えられた人間に厳しく指導されたことを苦労と感じただけだ。本当はちっとも苦労していない。
しかし、私のように、そんな矯正を一切される機会のない人間が溢れてくるとなると、何度も繰り返して恐縮だが、そこはディストピアだ。

今はまだ、「僕達はもう働かなくて良くなる」と言うのは、非現実である。
もちろん、国家に思想統制され、ロボットのように働く社会であってはならないが、働かなくては遊んでも楽しくないってことは、よく解っているはずだ。
昔のある一流セールスマンのように「働け!働け!奴隷のように働け!」と言うのは極端だが、人生の中には、そんな期間も必要である。
もちろん、悪い仕事をしてはいけないがね・・・なんて言わなくていい解説をするのは、そんな「言わなくていい」ことも自分で考えられない馬鹿が多くなってきたからである。甘やかされて、自分でものを考える必要がなかった馬鹿である。

介護などのように、AIロボットが働かないと破綻するような、人手不足の業界がある。
だが、そんなところにAIロボットを入れるのではなく、AIロボットを入れるべきところに入れ、空いた人手を、介護などに注げば良いのである。
もちろん、介護なども、AIロボットが補助するのはありだが、主要業務は人間がやらなくていけない。
普通の人がやりたがらない仕事ほど成長出来るものはなく、本当に賢い人や偉人は皆、人がやりたがらないことをやっていたのである。









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