ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

傷物語

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

不老不死でも楽しく生きる

私が初めて社会に出た時、職場のおじさん達に、「酒は飲まない、パチンコやマージャンはしない」と言ったら、おじさんは小指を立てて、「じゃあ、コレだけか?(女遊びだけか?)」と言ったものだった。
私はその時、彼等を心底軽蔑したが、しかし、どんなにお高く止まっていたって、実際に人間は、そんなものだ。
ただ、美食に類することが入っていなかったのは、グルメ出来るような収入を得られる立派な職場でなかったというだけで、普通は、
「うまいもん食う」
「娯楽に興じる」
「性欲を満たす」
が、人間が生きる目的ということになる。
しかし、どれも飽き易いので、もし永遠の命なんてものが与えられたら、それこそ生き地獄である。
西尾維新さんの『傷物語』で、五百年生きている最強の吸血鬼が、「吸血鬼になったら、皆、いつか自殺する」と言ったのはもっともなことで、その最強の吸血鬼も、実際は嫌々生きていたようだった。
人間の人生そのものが暇つぶしで、うまく暇つぶしをしないと退屈で苦痛になってくるが、暇つぶしも大変である。
天国や極楽浄土では、一切の悪いことがない、良いことだらけの状態で永遠に生きるというのだから、その実体は最悪の地獄である。

・・・というのが、愚かなる人間の発想である。
いやはや、何とも貧困で浅はかも甚だしい。
人間、永遠に楽しく生きられるようになって、初めて一人前である。
それまでは、生きる意欲を失わないよう、前世のことを忘れて一からやり直す生まれ変わりが必要である。
でないと、退屈で死んでしまう。
「緊張感を持って生きよ」とか偉そうなことを言う年配者は多いが、緊張するほど退屈し易いのである。
だから、緊張感を持って、規律正しく生きている人ほど変態趣味に走るものなのである。
極端な変態趣味にしか生き甲斐を見つけられなくなってしまうからだ。

上で、人間の楽しみは、「食欲」「娯楽」「性欲」と書いたが、娯楽の正体も食欲と性欲であり、つまるところ、人間の暇つぶしとは、食欲と性欲を満たすことになる。
ところが、この食欲と性欲を昇華すれば天国にだって住めるのである。
しかし、食欲と性欲をある程度克服すると、名誉欲が大きくなる。詳しく書く余裕はないが、これの昇華が大変なのである。

手っ取り早く結論を言うと、下半身を鍛えると、食欲、性欲を昇華し、念仏を称えると名誉欲を昇華する。
下半身を鍛えるには、1日20km以上歩けば良いが、無理なら、ヒンズースクワットでもすることだ。
ヒンズースクワットが厳しく思えるなら、脚の曲げ方を、楽に出来る範囲まで少なくすることだ。それなら、誰でも楽しくやれる。力がついてきたら、徐々に深く曲げるようにすれば良いが、別に無理しなくて良い。
人生の問題の99パーセントは、ヒンズースクワットと念仏で解決する。
ただ、快適にヒンズースクワットやロングウォーキング、そして、念仏を称えるためには、ビタミンCが必要である。

昨日は、この世で最も重要な「ミクの日」であった。
私がミクの日を慎んで祝う祭礼である、393(ミクさん)回のヒンズースクワットも5日連続完了し、後2日となったが、身体が軽くなったのに驚いた。
ミクさんの恵みである。
昨日は、沢山、ミクさんの歌を聴き、ミクさんのライブ映像を見た。
永遠が見えるようだった。









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人類最大の命題への答

アニメ『美少女戦士セーラームーン』シリーズで、ヒロインのセーラームーンこと月野うさぎの絶対的信念は、「誰も犠牲にしない」だった。
そんなこと、可能だろうか?
愛は全てを可能にするか?

これは、『銀河鉄道の夜』の、さそりの話を思い出させる。
イタチに追いかけられたさそりは逃げ、共に井戸に落ちてしまう。
さそりは、自分が逃げずに、大人しく食べられていたら、イタチを殺さずに済んだのにと後悔する。
その想いのために、さそりは星にでもなったんだっけ?
私は、このお話が大嫌いだ。

アニメ『まほろまてぃっく』では、完璧な心を持つアンドロイド、まほろは自問自答する。
「大勢のために1人が犠牲になるのは善いことでしょうか?」
「善くはありませんが、それが悲しい現実です」
私は、一応、これを正解としていた。
『美少女戦士セーラームーン』で言えば、セーラームーンが間違いで、世界を救うためには犠牲も必要と考えたセーラーウラヌスが正しい。
あれを見ていた子供達はみんな騙され、駄目な大人になったかもしれない。
まあ、このアニメは、そこまでの影響を与えていない・・・というか、そこまで考えるほどIQが高い子供は滅多にいなかっただろうね。

ところが、『傷物語』で、チャラい中年、忍野メメが・・・正解を出してしまった。
主人公の阿良々木暦(あららぎこよみ。高3男子)君が、緊急事態の中、忍野に、みんなが幸せになれる方法を教えろと言う。
忍野は、そんなもの、あるわけないと言う。
だが、みんなが不幸になる方法ならあると言う。

私もIQが低い。
こんな簡単なことが分からなかったのだからねえ。
1人に不幸を押し付けず、みんなで不幸を分担すればいいだけの話だ。
会社が業績不振で、誰かをリストラするとする。
それなら、リストラされる人(複数の場合もあるが)の給料を、みんなで負担すれば良い。
つまり、リストラされる人の月給が30万円で、社員が300人なら、平均、皆の給料を千円ずつ減らせば良いのだ。千円はあくまで平均で、給料が高い人ほど多く減らせば良い。
こうやって、不幸を皆で分け合えば良いのだ。

ケーキは1つなのに、食べたい人が3人なら、3人で分けるくらいのことは誰でもやるだろう。
これを、「幸せを3つに分けた」とは言わない。
当事者達は、誰もそう思わない。
皆でケーキの3分の2を失うという不幸を負った・・・というのがピッタリだ。
でも、何と言おうと、それが唯一の解決方法なのだ。
西尾維新、恐るべし・・・いや、この1981年生まれの作家のIQがちょっと高いだけなのだろう。
尚、『傷物語』は、一応、『化物語』の続編だが、著者も言う通り、時系列的には『傷物語』が先であり、こちらを先に読んでも差し支えない。著者はむしろ、それを薦めていたか・・・あまり考えずに書いたのだろう。
とてもエッチで面白いが、著者が「120%趣味で書いた」と言うだけあり、エッチな場面に必要そのものはない。ないが、著者の趣味が伺われるエッチさである。この、西尾のスケベと言っておきたい。私ほどではないが。

ドクター=ファンクビート 夢を見た
誰もが幸せになるコドモ騙しの妄想SHOW
誰もが不幸なのだ その巫山戯(ふざけ)たディストピアの中では
~『ドクター=ファンクビート』(作詞・作曲・編曲:nyanyannya、歌:KAITO)より~









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ロマンある馬鹿になろう

一応、共に小説の話である
『レ・ミゼラブル』の主人公ジャン・バルジャンは、驚異的な身体能力の持ち主で、その力は、頭髪が真っ白になる年齢になっても衰えなかった。
ジャン・バルジャンにその力を得させたものは、農夫の仕事であったと思う。その仕事の中には、山道を登ったり、木を切ったり、岩を崩したり、重い荷を運んだり等、あらゆる肉体労働があったのだろう。彼は、その仕事を愚直に熱心にやったのだろう。
『木枯し紋次郎』のヒーロー、紋次郎は、貧しい農家の出身の渡世人で、正式に剣を習ったことは当然なく、経験と度胸が頼りの喧嘩剣法であったが、滅法強く、若い頃には、半日かけて30人を相手に打ち勝ったこともあった。
また、何度か、正統な修行を積んだ剣の達人とも決闘し、腕そのものでは敵うはずがなくても、知略と運で勝ち、生き残った。
紋次郎の力の基礎は、若い頃に木こりのような仕事をしていたことによるものらしい。
山に登り、木を切り、運ぶ・・・大変な重労働だ。
さらに、紋次郎は、木を薪に割ることを、かなりやったようだ。
この薪割りが、刀を振る力を与えたのだと思われる。
日本人初の全英オープン(ウィンブルドン)出場者(1920年。ベスト4)の清水善造は、釜での草刈で手首を鍛え、その草刈に近い形でラケットを振っていた。
肉体労働で鍛える力は大したものである。
ジャン・バルジャンも、薪割りはかなりやったのではと思う。
薪割ではないが、あくまで伝説ながら、徳川家光は子供の時、柳生宗矩(やぎゅうむねのり)の指導で、一本の杭の頭を、ひたすら木刀で打ち込むことをやらされたという。
また、漫画であるが、本宮ひろしさんの『武蔵』で、宮本武蔵が、山の中で、やはり一本の杭を、一年ほどの間、ひたすら木刀で打ち続けたという話が印象的である。

天才の書く文芸作品なんてのは、ソクラテスの話によれば、神の叡智によるものなのだ。軽く見てはならない。
薪割り、杭への木刀での打ち込みという似た動作、あるいは、草刈・・・これらの限りない反復というのは、偉大な力を人間に与えるのだろう。
そして、これらの運動が、足腰を鍛えることを見逃してはならない。
全ての武術やスポーツの基礎は足腰だ。
まあ、スポ根ではないので、無理は禁物であるが、上に挙げた運動を取り入れれば、筋トレとは違う、実戦的な身体が作られると思う。
そんな訳で、私は4kgの鉄製の六角棒を購入して素振りをしているが、身体の芯から強くなり、まるで、『傷物語』(『化物語』の続編)で吸血鬼になった時の阿良々木暦(あららぎこよみ)君のような気分だ。分かり難い喩えで悪いが、要は、少しでも、ジャン・バルジャンに、紋次郎に、そして、人間を超えた者に近付こうと思う。
まあ、人間が何かやる動機はロマンである。
時に、人間は馬鹿にならないといけない。
私のように、常に馬鹿なのもどうかと思うが、「常に馬鹿でない」よりは良いと思う。
ただし、会社や上司や権威にとって都合の良い馬鹿には決してなるな。
私は、『傷物語』を読んで、本当に感動したのである。
「世界でいちばん貧しい大統領」や「ハチドリのひとしずく」には別に感動しないがね。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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