世間の常識とは異なるが、私の実感ではこうだ。

まず、仕事は何のためにやるのかというと、「スキルを磨くため」だ。
仕事ほど、スキルを磨くのに効率の良いものはない。
丁度、喧嘩が強くなるためには、実戦で戦って磨くのが一番であるようなものだ。
下手な格闘技経験者など、ストリートファイターに全然敵わない。

そして、不思議なことではなく、こんな当たり前の帰結(推理の結末)が成り立つだろう。
「スキルが上がれば、仕事をする必要がなくなる」
実際、スキルが上がると、仕事が回って来なくなる。
仕事が回ってこないのに、収入はどんどん上がる。
それが自然に感じたので、この世は、そんな仕組みになっていると解った。世間の常識が、そうなっていないのは、支配者の陰謀のようなものだ。
つまり、会社という所は、実は、社員に本当のスキルが付かないようにし、いつまでも安月給で牛馬のごとく働かせようとするのである。
だから、あなたは、何としても、スキルのつく仕事を選ばないといけない。

ただし、スキルが上がって業績を上げ、それで管理職になると、今度は、管理職のスキルを付けないといけなくなり、また、忙しくなる。
しかし、これも、管理職のスキルが上がると、仕事をする必要がなくなるが、収入は上がる。
ただ、管理職のスキルって、意外に落ちやすい。スキルのない管理職は、今の時代、不要物なので、かなり厳しいことになる。

経営者は、やはり、経営のスキルを上げるために働く・・・というか、何かの力で働かされる。
スキルが低いうちは、社長ってのは、無茶苦茶忙しい。
しかし、経営のスキルが上がると、やるこそがなくなり、しかも、業績は上がり、当然、収入も増える。
だが、経営者としてのスキルが落ちると、会社が潰れるので、時間が出来たら、より高度なスキルを持たなければならないのに、大抵の経営者はそれを怠るので、経営者を交代させられるか、そうでなければ、本当に会社が潰れる。

せっかく、VBA等のプログラミング言語をマスターしたら、暇で高収入になるまで磨かなくてはならない。
既に述べたが、不思議なことに、十分なスキルが出来れば、仕事は回って来なくなる。
ただし、時々、あくまでスキルを磨くために仕事をして(そんな仕事は簡単に見つかる)、スキルを上げていかないと、収入が下がらなくても、あまり良い思いが出来なくなる。

上司や同僚に対しての「俺は働いてるんだ」アピールのための仕事なんてしてはいけない(そんなことする者は実に多いだろう)。
あくまで、仕事とは、スキルを上げるためにやるのだ。
剣士だって、自分の器として十分な力が付けば、戦いが起こらなくなる。
しかし、腕を磨くのを怠れば、つまらない者に倒されて終りである。