誰しも、人に好かれたいが、かといってそのために過剰な努力はしたくないとか、あるいは、どれほど努力しても、あまり人に好かれない(あるいは嫌われる)ので、もう諦めてしまったという人もいると思う。
時には、「別に人に好かれなくてもいいや」と、悟り切ったというか、開き直った人もいるかもしれないが、それは、人生に世を向けることになりかねない。

だが、会社や学校の大部分の人といったような凡人に好かれなくても良いと言う人であっても、「あの人にだけは好かれたい」と思う人はいるものだ。
なら、こんなのはどうだろう?
「僕は、初音ミクさんにだけ好かれたらいい」としたら、ミクさんは、少なくとも誰も嫌わないし、誰にでも微笑みかけてくれるから、こんな自分でも好かれていると思うことは出来る。
ところがだ。
なぜか、ミクさんにも嫌われているのではないかと思うこともあると思うのだ。
人間は、複雑で神秘的だ。

いずれにしろ、大切な人には、あるいは、大切なチームの中でだけは好かれたいと願うのが最小限の真実であると思うし、それさえ達成されれば良いのではないか?
私は、鏡音リン・レン10周年記念ソング『劣等上等』が大好きだが、その中で、リンがラップで、
「赤ペンいれてよどこがダメなんですか」
と歌うが、あなたも、心でそう言いたい相手がいるかもしれない。
では、大切な人に好かれる秘法を述べる。

まあ、もし、この一月ほどの私のブログを読んで下さっている人がいたら、答はすぐ分かると思う。
それ(答)は、「気分良くあること」である。
もし、
「どうも周りと上手くいかない」
「彼(彼女)とうまくいかない」
と言うなら、それは丁度、ZARDの大ヒット曲『君がいない』状態だ。
「君」が目の前にいたとしても、「優しかった君」はいない・・・という状態だ。
そのことに悩む女の子の歌と言えるだろう。
この歌では、「ときめきがやすらぎに変われば 刺激というスパイスだって必要かもね」と言うが、詩を書いた坂井泉さんだって、本当はそうでないことは分かっていたと思う。
本当の問題は、彼女の気分が良いものでなくなっていることだ。
逆に言えば、自分の気分が良ければ、どんな会社、学校、グループ、友達、恋人とだって上手くやっていける。

あなたは、自分の気分を良くすること以外、何もする必要はない。
そう言えば、
「自分の気分さえ良ければいいだって?なんて自己中心的なんだ」
と批判する人もいるかもしれない。
だが、自分の気分が良くないのに、相手とうまくやろうとすることが、悪い意味で自己中心的なのだ。
あなたは、いかなる努力もする必要もないが、自分の気分にだけは責任を持たないといけないのだ。
そこだけは、「しゃんと」しないといけない。

本当の良い気分とは、ハイな状態や、刺激的な快楽を喜んでいる状態ではない。
どちらかというと、「やすらぎ」、「おだやかさ」、「あたたかさ」といったものだ。
『美少女戦士セーラームーン』の漫画で、「戦いの戦士」セーラーマーズこと火野レイが、
「これよ!全身の血が燃えるようなこの感じ!」
と、彼女は熱く燃えることを幸福と感じたが、いつでもそんな状態でいられる訳ではない。
トキメキ、ドキドキ、ワクワクは、おだやかさの中にいれば、天が運んで来てくれる。
そんなものを、自分で追い求めるのは愚かである。
つまり、あなたがバタバタ走り回る必要はないのだ。
では、どうすれば、良い気分・・・やすらかさ、おだやかさ、あたたかさの中にいられるのか?
まあ、普通には、適度な量の清らかな食事、適度な睡眠、適度な運動であるが、それらに多少欠けていても、笑顔とガッツポーズ(パワーポーズ)で補える。
あるいは、舌を思いっきり出したり(エネルギーが流入し若返る)、人差し指を自信たっぷりに立てるという秘法もある。
また、好きなものを思い出すことも良いだろう。
「大丈夫だ」「全て良い方向に向かっている」等と唱えるのも良い。
だが、「わが辞書に不可能の文字はない」「問題ない」「ノープロブレム」は、お薦め出来ない。
これらの言葉は、「不可能」「問題(プロブレム)」を引き寄せる。
これらの言葉自体が悪く、一度くらい言うのは何の問題もないが、決して、繰り返してはならない。
まあ、とにかく、笑顔とガッツポーズを忘れないことだ。