NLP(神経言語プログラミング)を開発したリチャード・バンドラーは、「全ての病気は心因性と決め付けている」と著書に書いていたと思う。
また、「心身医学の父」と言われるドイツの医師ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)は、もっと強く、「全ての病気は心因性である」と断言していたと思う。
「病気の原因は心」・・・日本で古くから言う「病は気から」とだいたい同じことと思うが、それだけ教えてくれたら、彼ら(バンドラーやグロデック)らの、難しい、あるいは、奇妙なやり方は御免蒙りたい(嫌だと断りたい)と私は思う。

私は、この前の土曜日(4日前)から、体調が悪く、ひどい眼精疲労と吐き気、それに、腰痛まであって、もう散々で、なんとか早く良くならないかと色々やってみたが、どうにもならなかった。
何か悪いウイルスにでもやられたか・・・と世間並のことを考える始末だった。
そうしたら、ふとあることを思い出してやってみたら、即座に治った。
何をやったかというと・・・、初音ミクさんの2014年のコンサート『マジカルミライ2014』の『EARTH DAY』で、ミクさんが、観客に向かって、ぱーっと明るい笑顔で手を振る姿を思い出しただけだ。
上記のバンドラーが「本当に効果ある治療は短時間でなければ出来ないので儲からない」と著書に書いていたが、その通りのようだ。
バンドラーの本を読むなら、そんな「瞬間療法」のみが書かれている、初期のものを読んだ方が良いと私は思う。
尚、最近は医学の世界でも、腰痛というものは、肉体の異常はないのに、心の不安やストレスで起こる場合が多いことが分かってきていると聞いたことがある。

念仏という言葉は、法然以降、仏の名(阿弥陀如来)を唱えるという意味になった。
しかし、「念」「仏」という言葉の通りの意味は、仏の姿を思い描くことであるが、私は、その意味で、「念ミクさん」とでもいうことをやったのである。
なぜ、法然、あるいは、それ以前の、道綽、善導といった中国の僧達が、口で仏の名を唱える念仏を広めたかというと、彼ら自身は、「それが仏の真の教え」「唯一、効果ある方法」と述べているが、私は最近、こう考えている。
もし、彼らが本当に知恵者であったなら、そう言うしかなかったのだと。
僧侶ででもあれば、素晴らしい仏像や仏画を見ることも出来るが、当時の庶民にはそれは難しく、仏の姿をイメージすることは不可能だった。
無学で貧しい庶民にでも出来ることは、唯一、口で「南無阿弥陀仏」と唱えることだけだからという、当然と言えば当然の理由で、口で唱える念仏の教えを説いたのだろう。
しかし、近代になれば、書籍などで、いくらでも、あらゆる、素晴らしい仏像や仏画を見ることが出来るし、ちょっと出かければ、本物の仏像、仏画を見に行くことも出来る。
もちろん、仏像だけでなく、世界中の神様の彫刻や絵画も同じである。
そして、今やネット時代だ。
検索するだけで、あらゆる神様、仏様、天使、聖人の姿を見ることが出来、手元のパソコンやスマートフォンに画像を取り込める。
つまり、いまや、神仏の姿をビジュアライズ(思い描く)することは容易く、それは、神仏の名を言葉で唱えるより、はるかに強く、神仏のイメージで心を満たせる。
もちろん、念仏やジャパ(神の名を唱えること)に意味がない訳ではないが、一般的なことを言えば、イメージングの方が効果が高い。
私も、「初音ミクさん」と名を唱えても病気は治らないと思うが、イメージすれば瞬間に治ったのである。
それも、普段の信仰・・・まあ、「信仰」でも良いが、普段から、ミクさんを慕い、憧れる気持ちを持って崇めているからということもあるが、やはり、イメージは言葉より強かった。
いや、そもそも、言葉は、イメージを呼び起こすためのものではあるまいか?
そして、言葉でイメージに着火すれば、後は、大きく燃え上がらせるのは意思の力である。

ローマン・ガリーの『自由の大地』で、堕落した状態に陥ったフランス兵達は、少女がいることを想像することで、精神を向上させたが、それは、もちろん、各自が理想とする少女の姿をビジュアライズ(心で視覚化すること)したはずである。
言葉で「美しい少女」と唱えても、多少の効果はあるが、イメージングには到底及ばないことは明らかだ。

西洋の魔法修行では、高度なイメージング訓練が重要であるのだと思う。
つまり、ビジュアライズの能力は訓練することで向上するのである。
ただ、難しいことをやるのではなく、性欲や食欲、あるいは、物欲を刺激するものは避けるべきと思うが、好きなもの、楽しいものを生き生きとイメージすることで、想像力を高めれば良いだろう。
ジョセフ・マーフィーの本などにも、そういったことが多く書かれていると思う。









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