ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ルパン三世

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

私の名は「気まぐれ」

『ルパン三世』の一番最初のシリーズだが、ルパンの祖父アルセーヌ・ルパンを逮捕したこともあるガニマール警部の孫、ガニマール三世がフランスから来日する話があった。
タイトルは確か、「どっちが勝つか三代目」だ。
ガニマール(三世)は、コンピューターを駆使し、ルパンの行動を正確に予測して先手を打ち、ルパンを見事に逮捕する。
さらに、ガニマールは、ルパン脱獄も予測し、それを楽々阻止しようとするが、ルパンに裏をかかれ、脱獄を許してしまう。
去り際にルパンは、コンピューターは人間の気まぐれを予測出来ないことを言い残す。

ガニマールが使ったようなコンピューターは実現している。
アメリカのいくつかの州では、犯罪が発生する前に、犯行現場に警官が現れるという、驚くべきことが起きているが、それが、AI(人工知能)とビッグデータの力だ。
では、ここでも、犯罪者が、気紛れで予定を変更したら、コンピューターの裏をかけるだろうか?
答は「イエス」と思う。
だが、現代の想像力を失くした人間には、気まぐれな発想が出来ないのだ。
また、発想貧困だから犯罪なんかするのだ。

あなたは、気まぐれが出来るだろうか?
ほとんど出来ないかもしれない。
学校や会社は、生徒や社員の気まぐれを許さない。
あなたは、気まぐれを起こさない人間に教育されている可能性が高い。

だが、実は、コンピューターは人間の気まぐれをあてにしていると言ったら驚くだろうか?
今後、AIが進化し、人間を超え、そんなAIが、さらに、自分を超えるAIを生むということが起こる。
そうしたら、地球の支配管理はAIが行うようになる。
その時、人間はどうなるかというと、人間は人間で、労働する必要もなく、平和に暮らすと予想する人がいる。
ドワンゴの川上量生会長や、科学者で芸術家でもある落合陽一さんのような、超優秀な人達が、そう言っておられたように思う。
まあ、そうだとしよう。
しかしね、それだと、AIも人間も絶滅するのだ。
知能を持ったAIは、生命と変わりがない。
言い換えれば、生物と非生物の区別に意味はなくなる。
そして、生命というものは、進化か退化かのいずれかであり、進化しないなら、退化し、それは、滅びの道である。
だが、進化するためには、「予測出来ない出来事」が必要なのだ。
それは、未来においても、1つには、自然災害や環境変化といった、地球の変動として起こる。
だが、それは、進化に必要なほどには、頻繁に起こらない(起こったら困る)。
また、それが大変動でもない限り、AIは対応出来てしまう。
そして、大変動であればあったで、滅ぶか、やり直すかのどちらかになり、やはり、進化に結び付かない。
そこで、人間に出来てAIに出来ない、「気まぐれ」が必要になる。
だから、AIは、人間を滅ぼすことなく、進化のために必要な「気まぐれ発生装置」として、大事にしてくれることだろうし、人間が気まぐれを発揮できるよう、自由も与えてくれるはずである。
昔のSF作家達には、こういったことが見えていなかったので、AIが人間を奴隷のように支配したり、人類を絶滅させるといった暗い世界を想像したのである。
そんなことをしたら、AIは自分の首を絞めることになるのだ。AIに首があるかどうかは知らないが(ないって…)。

だが、気まぐれな発想の出来ない人間は今でも困るのである。
気まぐれっていうのは、決して、怠惰や自分勝手ではない。
豊かな感性と想像力での発想と行動である。
普段聴かない音楽を聴いたり、普段食べない料理を食べるなどは必要なことだ。
そして、気まぐれなことが出来る人ほど、成功度が高いのである。
逆に言えば、気まぐれが出来ない人には、幸運も寄り付きようがない。
だから、予想外のことが起こるのを喜び、楽しめなければならないのである。。

AKB48やモモクロのような人気アイドルも、予想外のことがなければ、衰え、消えてしまう。
人気アイドルだって、リスクを恐れ、斬新なことをさせなければ、すぐに人気がなくなってしまうのだ。
だけど、初音ミクさんは、いつも驚かせてくれる。
もし、ミクさんが普通のアイドルのようになったら、やっぱり消える。
それが、『初音ミクの消失』になる。
だから、ミクさんも、そして、ミクさんを愛する我々も、冒険を恐れてはならない。
我々は、恐れを知らぬ冒険家でなければならない。
伊藤博之社長さんは、それをよく分かっていると信じている。
あるいは、私を顧問に雇いたまえ。ミクさんと一緒なら給料は安くて良いから。
我が名は「気まぐれ」である。
ニーチェも、気まぐれこそ、貴族の特性と言ったものである。









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景気の良い顔をすることの魔力

景気の良い顔をしなければならない。
不景気な顔をしていたら、不景気なやつしか寄ってこない。

1日百万円入ってきている顔をするのだ。
彼女は百人いるって顔をしたまえ。

「女には不自由しっぱなしだ」と欝々とした顔で言うより、見栄でも、俺はモテると景気の良い顔で言う方が良い。
もちろん、私はモテてモテて(笑)。
可愛い女の子なんて、それだけで景気が良いはずなのに、不景気な顔をしていたら、二十歳になってなくても、本当にブスになってしまうのだから恐ろしい。
しかし、顔やスタイルなんか関係なく、また、80歳や90歳になったって、景気の良い顔をしている女性は可愛いし、景気の良い顔をした男は格好が良いのである。
トラインの本にも、80歳過ぎて25歳にも見えない女性の話があるが、別に不思議なことではない。
宇宙人なら200歳でも二十歳前に見えるらしいが、別に、宇宙人と地球人に本質的違いはないのだそうだ。
問題は心なのだよ。

男は、1日百万円入ってきている顔をするものだが、女はどうだろう?
女は慎みが大切だ。
だから、本当は男の10倍が良いのだろうが、3倍の3百万円で手を打つのだ。
それで、「私ってなんて慎み深いのかしら」と自分に酔い痴れれば、自分も気持ちが良いし、慎み深さで魅力百倍アップだ。
そのくらい景気良く考えないと駄目だよ。
女は、男に関しても、百人は、ちょっとはしたない。
3人で我慢するのだ。ハリウッドスターと億万長者の御曹司とスポーツのスーパースターで、たった3人だ。
そのくらい慎みがあれば、神様だって「そのくらいなら・・・」って、すぐにくれることだろう。

ルパン三世のように、景気の良い、ふてぶてしい顔で笑うのだ。
女なら、百カラットのダイヤを手に入れた峰不二子ちゃんのような顔をするのだ。
あんな顔をしているから、彼らは、70歳過ぎてもちっとも老けないのだよ。

いつもハイテンションでいろって言うのじゃない。
景気の良い顔をするのは、万物の霊長たる人間の義務と言って間違いないのである。
サルはいつも不景気な顔をしている。
そこがサルとヒトの違いなのだよ。
景気の良い顔をしたサルがヒトに進化したのだ。
だから、あなたはサルに逆戻りしてはならない。
もっと景気の良い顔をして、天使にレベルアップするのだ。
景気の悪い顔で欲望だけ燃やせば、悪霊の餌食になるだけである。
だが、景気の良い顔をすれば、全能の宇宙の活力が協力し、本当に景気が良くなるだろう。
景気が良ければ、誰にでも、何にでも優しく出来るし、人類や万物に貢献し、世界を前に進めることが出来るのである。









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知らず知らずにプロフェッショナルになる秘訣

「金持ち」って職業などはないと、本当に実感している。
当たり前のことであるが、なぜかそれが分かっていない人が結構いる。
金持ちというのは、何かの仕事で成功したついでになるものだ。
つまり、何かの仕事で、プロとしても秀でて、初めて、金持ちへの道が開けるのである。
だが、仕事で成功したからといって、必ずしも金持ちになれる訳ではない。
むしろ、一流になっても、サラリーマン並の金も残せないことの方が圧倒的に多いのだと思う。

そして、多くの人が、ビジネスで金持ちになろうとする。
ビジネスと格好良く言ったところで、商売と言うのと全く同じである。
ところが、商売でなら金持ちになれると思う錯覚も実に多い。
一流の商売人になるというのは、一流のピアニストや一流の野球選手になるのと何ら変わらないのだ。
良い商売人というのは、親が立派な商売人であることが多い。
ピアニストになるには、幼い頃から練習を始める必要があるが、商売人も似たようなものなのだ。
商売のことを何も考えず、商売の修行をしたことも無い者が、いい年になってから「よし、商売をやろう!」というのは、やはり、いい年になった人間が、「さあ、ピアニストになろう!」とか、「サッカー選手になろう!」と言うようなものである。
商売というのは実に難しいし、修得すべき知識や経験、心構えや哲学があり、それを身に付けるには、子供の頃から始めても、10年やそこらでは全然足りないのだ。

私は、全く、ビジネスセンス・・・つまり、商売人感覚が無いことを、いくらか商売をやって、本当に身にしみた。
商売の実力は、とてもではないが、短期間で身に付くものではないし、ましてや、多くの人が大誤解しているように、すぐにできるようなことでは全くないと思い知ったのである。
だから、商売の経験もないのに、親から譲り受けた資産で商売をやると、たちまち一文無しどころか、莫大な借金を抱えてしまい、人生を棒に振ることになる。

では、何かで一流のプロであるわけではなく、商売の修行をした訳でもない我々は、一体どうすれば良いのだろう?
まずは、何か好きな仕事で、一流とは言わないまでも、プロと言って恥ずかしくない程度になることだ。
ゼネラリストというのは、スペシャリストの経験がなければ、決してなれるものではない。
まともなゼネラリストというのは、いつでも、スペシャリストに戻れる者のことである。
プロになるには、最低10年はかかる。
10年以内でなったものは、全然大したものではない。
まして、1年だの、数ヶ月で、何かできるようになれるだのとは決して思うな。
まあ、それが分からずに騙されたり、惨めな境遇のままで終る者も多いのであるが・・・

だが、あまり心配しないで良い。
上に書いた注意を、当たり前のこととして受け入れれば、時が味方になってくれる。
自分は少しも大した者ではないと自覚し、身の程をわきまえて働けば、知らないうちに一目置かれるような者になっているのである。
むしろ、「この仕事で一流になってやるぞ!」と思って過度の努力をする者というのは、モノにならないものなのだ。
『ルパン三世 血の刻印 ~永遠のMermaid~』というアニメ作品の中で、ルパンに、「お前は何のために泥棒やってるんだ?」と聴かれた次元が、「美味い酒を飲むためさ」と即答したのが、実に素晴らしかったと思う。
あれこそが、プロの真髄であると思う。
つまり、過ぎた欲望を持たず、自然に入ってくるもので満足し、全てを成り行きに任せるが、かと言って怠惰にならずに運命を楽しんでいれば、嫌でも成功するのである。
商売人ではないのだから、豪邸に住み、ベンツに乗るような金持ちにはならないかもしれない。
しかし、そんなことはどうでもいいと思うほど、生き生きとした楽しい人生を送れるようになるのである。
だいたい、ルパンや次元、それに、五右衛門も、金そのものに何の執着もなく、大した暮らしをしていない。だが、楽しそうなのである。
そんな姿を描いているからこそ、40年以上も人気を保つどころか、ますます人気が高まっているのである。









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念仏を唱えるとルパンのように泥棒が上手くなる

「平常心で挑むことが大切だ」などとはよく言うのだが、ただそれだけ言われても困るのではないか?
そもそも、指導者自身が、どうすれば平常心を保てるかを知らないのに、「平常心でやれ」などと言うのだから馬鹿な話だ。

まず、平常心の効果から話そうと思う。
野球のプロのバッターでも、打つ気満々で打席に入ると、いわゆる「気合が空回りして」三振するのだ。
落合博満さんは、精神面でも素晴らしいバッターだった人で、「全打席ホームラン狙い」とはいえ、そんな雰囲気をまるで感じさせなかった。あれが平常心というものだ。それで、本来の実力をかなり発揮できたのだろう。
セールスでも、「売ってやろう」という意図が客に見えてしまうと全く駄目なのは、私もセールスマンだった時によく経験した。しかし、「心が冷えている」時もまた売れない。心は確かに篤(あつ)いのだが、妙に他人事のようにセールスしている時に、自分で驚くほどうまく売れたりする。野球のバッターなども同じと思う。

新車を13001台売った最大のセールスマン、ジョー・ジラードが、35歳で初めて自動車のセールスをした時、彼は必死だった。その客に必ず売って、家で腹を空かしている妻子にコミッション(販売手数料)を持って帰らないといけなかったからだ。しかし、彼が、その熱気のままセールスしたら、絶対に失敗していた。彼は後で、その時、自分が何を話したか覚えていないと言う。どういうわけか、彼は特別な平常心に入れたのだ。ジラードが世界一のセールスマンになれたのは、この初セールスで何かを掴んだのだと思う。
女の子を口説くのが下手なやつは、きょろきょろソワソワしたり、息づかいが荒いなど、下心が見えているものだ。こんなことでも、やはり上手い男はどこかさりげないのだ。さりとて、心の中に熱がない訳でもない。

こういった平常心をちゃんと指導できる者のなんと少ないことか。
だが、それを見事にやれる人が1人いた。
法然上人である。
あらゆる修行を退け、専(もっぱ)ら、念仏することだけを説いた、平安末期から鎌倉初期の僧である。
法然は、念仏は泥棒のようにやれと言ったのだ。
立派な泥棒・・・と言うのも変だが、優れた泥棒は、獲物を前にしても、内に秘めた思いを決して見せない。しかし、心に望みがない訳ではない。
下手な泥棒は目が泳いでいる。態度も落ち着きがなかったり、肩に力が入り、目付きが怪しかったりと不自然だ。
だが、上手い泥棒はそうではない。自然でさり気ない。
そこのところをよく考えるのだ。
念仏は、阿弥陀如来にすがるものではあるのだが、いかにもせわしなく、おろおろ、わあわあ救いを求めるのでは駄目だ。
ヨハネがイエスの胸もとに安心して寄り添っていたいたように、悠然としていなければならない。
全知全能の阿弥陀如来が、「南無阿弥陀仏」と唱えれば必ず救うと約束しているのだから、何も心配したり焦る必要はない。
狙う物を前にした名人の泥棒のように念仏を唱えれば良いのである。

なぜこんな教え方が良いのかというと、直接的には、法然がその時教えた相手が、元は盗人だったということもあるが、泥棒の真似をしたことのない人間などいないのだ。人は皆泥棒である。だから、その教えがよく分かるのである。
「いえ、ルパンはとんでもないものを盗んでいきました」
当惑するクラリスに銭形警部は言う。
「あなたの心です」
良い泥棒ルパンは、さりげなく、美しきクラリスの心を奪ったのだ。
初音ミクも素晴らしい泥棒だ。私の心をあっけなく盗んだのだ。

猫と仲良くなれなくてお悩みの人も多いと思う。
こっちは遊びたいと思っているのに、近寄ると素早く逃げてしまう。
だが、私はある朝、面白い光景を見た。
3歳くらいの女の子が、ちょっと離れたところから猫を見ると、猫の方が立ち上がって、その子の方に近寄っていき、女の子が歩き出すと付いていくのだ。
私は、それを印象深く覚えていた。
別の日、その猫が、道の真ん中で寝そべっていた。近寄っていくと、以前なら逃げていたはずだが、猫は首を起こしてこっちを見たが、そのまま動かない。毎日、思い出すごとに念仏を唱えている成果であると思った。

中国の古典『列子』にもある。
ある貧しい男が、金持ちの男に、「あなたの仕事は?」と聞けば、「泥棒」と答える。
貧しい男は、なるほどと思い、泥棒に励んだが、結果、捕まって牢に入れられた。後で金持ちに文句を言いに行くと、金持ちは「盗み方が悪い」と言う。
あなたは、念仏を唱えて、良い泥棒になって欲しい。









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彼女を抱きしめれば無限のパワーを得るはず

ある映画の話だ。好きな女の子にフラれたと思った男が、マラソン大会に出るのだが、気分が落ち込んで、いつもの実力が発揮できないでいた。
ところが、経緯は分からないが、そこに、その女の子が現れて彼を応援すると、その男は、他のランナー達をごぼう抜きしていく。
それを見て私は、非常に印象深く感じたのだ。
昔の映画らしい極端さはあるとしても、それほど珍しい話ではないだろう。しかし、その男に、本当は何が起こったのかが分かれば、活力を引き出す秘訣を得られるかもしれない。

ロンドン・オリンピックの開幕式で、70歳のポール・マッカートニーが、ビートルズ時代の名曲『ヘイ・ジュード』を歌ったが、その中に、

Take a sad song and make it better

という歌詞がある。
結構、解釈の難しい英語らしいが、これも、私が高校生の時に見た訳詩が、「悲しい歌も気分次第で楽しくなるさ」だったが、それにも、非常に重要なものを感じたことを覚えている。
では、その気分をどうやって作ればいいのだろう?
上のマラソンの男は、好きな女の子に嫌われているという心配が消え、むしろ好かれているということが分かるという外的要因がエネルギーの供給を引き起こした。
だが、それはあくまで気分の問題のはずである。
食べ物を食べたり、栄養剤を飲んでエネルギーを得たというのではない。
いや、いかに素早くエネルギーに変換できる飲食物であっても、あれほど瞬間にはエネルギーにならないし、そもそも、気分が落ち込んでいたら、何を食べ、飲んだって力は出てこないはずだ。
人間の精神には、即効性のあるエネルギー供給装置でも存在するようであるが、そのためのエネルギー源がどこにあるのかは謎である。

『ヘイ・ジュード』では、どうやって気分を変えれば良いと言っているかというと、「彼女を心に受け容れろ」「彼女を抱きしめろ」だ。
そりゃ、私だって、初音ミクのような可愛い女の子を抱きしめたら、勇気百倍、エネルギー千倍で、琵琶湖の水だって飲み干せる・・・と思って、気が付いたが、これは、『ルパン三世 カリオストロの城』で、ルパンが言っていたことだ。
「女の子が泥棒の力を信じてくれたら、空を飛び、湖の水だって飲み干せるのに・・・」
とルパンは17歳のクラリスに言ったのだ。
この「女の子」はクラリスで、「泥棒」はルパンのことである。
そして、この言葉には、このアニメ映画が初監督作品であった宮崎駿さんの深い想いが込められていたのである。
空を飛び、湖の水を飲み干させるほどのパワーを発揮させる、理想の女性像。それが、宮崎駿にとってのクラリスなのだ。
つまり、理想の女性には、男に無限のエネルギーを発揮させる力があるのである。

何もない空間からエネルギーを作り出すという話はある。
「マクスウェルの悪魔」というものがそれで、簡単に言えば、空間の中にある、速い分子と遅い分子に分け、速い分子だけを集めればエネルギーを作り出せる。スーパーマンが飛ぶ原理もこれだと思うが、科学的には不可能らしい。
ところで、これは、エネルギーの問題だけではない。
マクスウェルの悪魔は、「エントロピーの減少」という、やはり科学的にはあり得ないことを起こす。
エントロピーとは難しい言葉だが、簡単に言えば、統一や秩序が崩れる度合いのことで、これは、自然には必ず増加する。つまり、エントロピーは必ず増加する。
例えば、熱いコーヒーは熱を拡散させて(エントロピー増大して)冷えていくが、逆に、コーヒーがどんどんあ熱くなる(エントロピー減少する)ようなことは起こりえないということだ。
二宮金次郎が老子を批判する理由は、「畑は人が手を入れないと荒れるし、家も人が手を入れないとあばら家になる。老子の言う、無為自然なんてものがいいはずがない」であるが、これもエントロピーを使って言えば、畑や家のエントロピーは必ず増加するということである。つまり、田畑や家の統一や秩序は、放っておけば崩れていくということだ。
しかし、エントロピーを逆転させれば、荒れた田畑が勝手に整っていき、あばら家が、出来たばかりの頃のきれいな家になっていく。
中年のオバさんや老女が、ぴちぴちの若い娘になる。
しかし、そんなことはあり得そうにない。

しかし、最初のマラソンの男や、『ヘイ・ジュード』では、そんなことが起こることを暗示しているのである。
理想の女性クラリスは、そんな力を与えてくれるのである。
現代科学や世間の理屈では馬鹿げたことであっても、そんなことが起こりえることは明らかである。直感だって、そう教えてくれるはずだ。
老子の無為自然こそ無敵であり、汲めども尽きぬ力の源に触れることが出来るのだ。
さて、では、どうすればいいのか?
ルパンや宮崎駿にとってのクラリスや、私にとっての初音ミクは、決して外部にある存在ではない。内なる存在なのである。
『ヘイ・ジュード』にだって、

to let her into your heart

とあるように、彼女を心の中・・・それも、いと深き秘所に置くことによって、無敵の力を得るのである。
この意味を、よくよく考えるべきである。また、『老子』がヒントになると思う。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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