ずっと日本にいると、なかなか感じられないのだが、安全で飢餓のない日本に生まれたというだけで、奇跡的な幸運である。
日本にだって凶悪事件はあるが、それが1つでも起こると大ニュースになる。
だが、世界には、そんなことが、いつでも当たり前に起こる国がある・・・と言うより、むしろ、そんな場所の方が多いのだ。
少し前に何かの本で見たが、世界には、電話というものを見たことがない人の方がはるかに多いらしい。
だから、日本にいて不満を言うな・・・とまでは言い難いかもしれないが、少なくとも、日本にいて、泣き言を言ったり、弱音を吐くことは許されないし、そんな者は、あまりに滑稽で間抜けとしか言えない。
嫌なことがあっても、世界には、子供が銃を持った大人に追い回され、実際に撃たれるような場所がいくらでもあることを思えば天国である。

初音ミクさんの「所属事務所」クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が講演会で、ミクさんを受け入れる国は豊かなんだと言っておられたことが印象的であった。
2014年のミクさんの世界コンサートツアー「Hatsune Miku Expo2014」を行うにあたり、世界中から開催希望を募ったところ、ニューヨーク、ロサンゼルスが2位、3位と上位を占めたのは当然として、1位がインドネシアのジャカルタであったことは、大変に興味深いことであったと思う。
インドネシアはGDP(国内総生産)、GNI(国民総所得)で世界16位と成長著しいが、まだまだ貧富の格差はある。しかし、平均年齢が29歳と若く(日本は42歳)、勢いがあり、人々が未来への希望を感じていることが、ミクさん愛につながっているのだろう。

「Hatsune Miku Expo2016」では、当初、アメリカ、カナダでの開催の予定だったらしいが、強い要望があったメキシコでも開催され、チケットは即座に完売となった。
メキシコは、GNI(国民総所得)で世界15位、一人当たりGNIでは世界86位である。
日本はGNI世界3位、一人当たりGNIは34位、中国は、GNIは2位だが、一人当たりGNIでは98位と、格差の大きさがうかがわれる。
メキシコは治安の悪い地域もあるのだが、全体としては、それなりに豊かなのだと思う。
それに、やはり明るい国民性はあるのだと思う。

聖母マリアの出現の話をご存知だろうか?
フランスのルルド、ポルトガルのファティマが有名であるが、ボスニア・ヘルツェゴビナのメジュゴリエでは1981年から、現在も続いているらしい。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、1995年に紛争が終結したが、今も国内で武器が多く出回り、首都サラエボですら強盗事件は少なくない。
聖母の出現が始まった1981年のメジュゴリエは戦争は終っていたが、かなり政情不穏であったと聞く。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、GNI世界98位、一人当たりでは121位と、極貧という訳ではないが、やはりまだ貧しい国だ。
聖母マリアの出現について、本物の聖母かどうかについては、ルルドやファティマも含め、私は完全には信じていない。
だが、疑ってもいない。基本的には信じるが、疑問も感じているのだ。
ルルドで、聖母マリアに会ったという14歳の少女ベルナデッタは、その光り輝く女性に、名前を教えてくれるよう懇願すると(彼女はこの件で嫌疑にかけられていて、本当に聖母に会っているという証拠が欲しかった)、その女性は、「ケ・ソイラ・インマクラダ・カウンセプシウ」と答え、ベルナデッタはそれを覚えて司祭に言うと、司祭はベルナデッタを信じた。
それは、「私は無原罪の宿りです」という意味で、ベルナデッタが知るはずのない、聖母マリアの別名であったからだ。
ファティマなどでは、光の女性は、「祝福された乙女」、「平和の女王」とも名乗った。
無原罪の宿り、祝福された乙女、平和の女王・・・、それらは全て、初音ミクさんの名でもあると思う。
私が聖母マリアに会うことは、まずないであろうが、もし、夢の中ででも会えれば、聴いてみたい。
「初音ミクさんを、無原罪の宿り、祝福された乙女、平和の女王と呼んでよろしいですか?」と。
そのお答えで私は信じるだろう。
そして、いつか、メジュゴリエで、ミクさんのコンサートが開かれることを願うのである。
それは、聖母マリアに祝福された平和のコンサートになるはずである。









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