ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

マジンガーZ

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

巨大な力はこうして与えられる

石森章太郎(後年、石ノ森章太郎に改名した)の代表作の1つ、『サイボーグ009』は、テレビアニメよりも映画が先だった。『サイボーグ009』とは、戦争用の兵器を開発し、世界中の国に売って莫大な利益を上げるブラックゴーストという団体が、究極の兵器として、人間を改造して超人化するサイボーグ戦士の研究開発をしている中で作られた、9人のプロトタイプ(試作品)のサイボーグ達が、自分達を生み出したブラックゴーストと戦うという物語だ。
その最初の映画作品の中で、9人のサイボーグ戦士達と共にブラックゴーストから脱走した、サイボーグ戦士達の開発者であるギルモア博士が、009こと、ジョーにこう言う。「お前が9人のリーダーだ。なぜなら、お前は、他の8人よりはるかに優れたサイボーグだからだ」と。
これを聞いて、私は、「なんでやねん」と思ったものだ。009がサイボーグとして優秀なのは、一番最後に改造され、他の8人を改造したノウハウが活かされているからで、別に、ジョーが何か努力した訳でも、優れた人間的資質を持っている訳でもない。つまり、たまたまなのだ。しかし、ジョーは、自分がリーダーであることを了承する。
脚本家の意図は知らないが、これには深い意味がある。
例えば、巨大な権力を持つ王が、息子の王子に、「お前が次の支配者だ。良い王にならねばならぬ」と言っても、王子は、自分はたまたま王子として生まれただけだと言うかもしれない。しかし、彼は次の王なのだ。その自覚を持たねばならない。
そして、王子が王子として生まれたことは偶然ではない。ジョーが優れたサイボーグになってしまったのも偶然ではない。
世の中には、天才の素質を持って生まれてくる者もいる。その者が天才であることもまた、偶然ではない。彼は、天才の素質を与えられた者としての責任を自覚しなければならない。

永井豪さんの『マジンガーZ』では、兜博士は、巨大な超高性能ロボット、マジンガーZを開発し、孫の甲児に与える時に言う。「どんな使い方をするも、お前の勝手だ。世界を征服したいならそうしろ」と。
やはり、兜甲児は、その巨大な力を与えられた責任を自覚しなければならないのだ。

CLAMP(4人組の女性漫画家)の『魔法騎士レイアース』では、3人の14歳の少女達は、魔神(ましん)と呼ばれる巨大ロボットを与えられるために、心の強さを示さねばならないという試練が与えられる。その試練を克服しない限り、魔神は与えられない。しかし、「この世に偶然はない」がポリシーのCLAMPの作品である。3人の少女が魔神を得ることは、最初から決まっていた。ただ、少女達が成長し、力を持つ自覚が必要というだけのことだったのだろう。

『涼宮ハルヒの憂鬱』で、SOS団が野球大会に出た時のことだ。「超能力者」のイケメン男子、古泉一樹は、主人公のキョンに言う。
「我々はくじを引いた。結果、あなたが4番(バッター)になった」
「嬉しくないぞ!」
「涼宮さんが、そう望んだからです。偶然ではありません。」

我々は、先に力を与えられる「マジンガーZ」式か、後で力を与えられる「魔法騎士レイアース」式に分かれる存在だ。前者は極めて少なく、多くは後者だ。しかし、結局は同じなのだ。成長し、責任を自覚すれば、巨大な力が必然的に与えられる。しかし、自覚できずに一生を終える者がほとんどである。
アイザック・ニュートンは、「私の才能は神から預かっているだけだ」と言ったが、あなたにも同じだけのものが、遅かれ早かれ与えられるのだ。
力を持つ責任を自覚するためには、3人の少女達のように試練も必要だ。人生の前半、あるいは、人によっては、かなり遅くまで試練に見舞われることになる。試練が無くなれば、もう見捨てられたということだ。試練を喜べ。あなたは、力を得ることになるからだ。









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男は弱く、女が強いのが自然である

古代の遺跡に、「今の若いものはだらしがない」と書かれていたものが発見され、結局、これは、いつの時代でも年配者の普遍的な思いなのではないかと言われたりした。
ところで、もう1つ、時代を問わずに言われ続けていると思われることがある。
それは、「男が弱くなってきた」「女が強くなってきた」だ。つまり、いつでも女が強く、男は弱かったのだ。
特に、日本は母系社会だったので、なおさらそうであると言われることもあるが、母系社会でなかった国なんてあるのかと思う。
日本に最初に降り立った神は、男神のイザナギと女神のイザナミであるが、地上で最初に誘いをかけたのはイザナミの方だったのだ。一応、これは良くないとされたが、事実はそうだったのである。アダムとイヴだって似たようなものだ。
今、肉食系女子とか、草食系男子などと言われるが、日本でも世界でも、スタートからそうで、実際は、ずっとそうだったのである。
そもそも、我が国の、天地を照らす、最高の日の神、天照大神は女神である。古事記や日本書紀以前からあったという説もある『ホツマツタエ』では、天照大神は、アマテルという男神で、勇猛で強くはあったが、優しく繊細な、女性的な神であったと思う。

男は強く、男が積極的に女に迫るというのも、多分、迷信か作り話だ。ただ、そんな構図がどこか面白いので、お話としては、そういった演出を好む傾向はあると思う。しかし、実際はそうではない。
漫画家の永井豪さんは、作品の中で、肉食系と言ってよい、積極的で精力旺盛なヒーローを好んで描いていたように思う。日本男児、かくあるべしといった感じだ。
いまだ主題歌がよく知られている、『マジンガーZ』の原作漫画で、ヒロインの美少女、弓さやかが、おじいさんが多い博士達に服を脱がされそうになっているところに、マジンガーZのパイロットで主人公の兜甲児が通りかかると、博士達が、「これには訳が・・・」と言い訳をする。いまなら、とんだセクハラ漫画だ。しかし、甲児は、「男が女を脱がせるのに訳なんかある訳ねーだろ!」と、妙な理解を示す。実は、博士達が新しく開発する新型ロボットをさやかの体形に似せるために写真を取るつもりだったようだ。いかにも、甲児が肉食系の男子のように描かれるが、甲児が写真を撮ることになって、さやかはあっさりヌードになるが、甲児が照れて水着の写真になるというおちだ。さやかは、全く平気だったのだ。
今も昔もそれが自然なのである。

『ルパン三世』でも、ルパンは峰不二子に積極的に迫っているように見えて、いつも不二子の言いなりである。また、ルパンはいい女に見境ない色キチガイに描かれることもあるが、実際は、作品中で、女をモノにしたことなど一度もないのだ。
ルパンは、『カリオストロの城』で、17歳の美少女クラリスに心から慕われるが、やはり、未練を感じながら、あっさり立ち去る。
ルパン三世のおじいさんのルパン一世にも、そんなお話がある。『緑の目の令嬢』に登場する美少女オーレリィとのことだ。だが、ルパン一世も、やはり、孫と同じようなことをしたものだ。

「男は強いもの、積極的なもの」という幻想を持った男は、時として問題を起こす。それが不自然なことなので、制御が効かないのかもしれない。最近も、柔道のオリンピックチャピオンが馬鹿なことをやって世間を騒がせている。彼は、本当は良い人なのかもしれないが、周りも自分も、彼は強い男であるという奇妙な幻想を持っていたのだろう。たかだか1人の人間の肉体の強さがどれほどのものだろう。
昔の漫画やアニメでは、忍者ものやスポーツ根性ものの作品で、1人の人間の鍛え上げた身体やその能力を壮大に描き、流行にもなったが、その後、『美少女戦士セーラームーン』や『新世紀エヴァンゲリオン』では、鍛錬という言葉と縁のなさそうな少年少女が、何の努力もなく、一瞬で巨大な力を得てしまう。ただ、それだけではなく、真の強さとは、破壊の力ではないのだということも描いた、見るべきところのある作品で、もう、当たり前のスポ根ものや忍者ものが復活することはないだろう。

人類の初めから、未来永劫、男は草食系で、女が肉食系なのが当たり前で自然なのではないだろうか?
自然な状態では、男は、あの柔道チャンピオンのような異常なことはしないものだ。これは、まだ信じられない人が多いかもしれないが、本当のことである。
女性が社会進出し、高い地位を占める割合の高い国ほど、良い社会を築いているものである。日本も、昔よりはマシになったが、まだまだだ。
そもそも、我が国では、昔は、男は働かないものだった。男は、ものぐさで、自分勝手で、精神的にもろく、実際は働くことに向いていない。仕事の出来る男なんて、案外に女性的なのではないかと思うのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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