サラリーマンの泣き所は、自分が、何かのプロであると言えないことだろう。
サラリーマンでも、税理士や会計士の資格を持っていれば、それらのプロであると言える場合が多いが、情報処理資格なんて、合格難易度の高いものであっても、持っていればプロと言える訳ではない。
営業部署や企画部署に居ても、営業のプロとか企画のプロと言える者は滅多にいない。

私が社会人になって初めてやった仕事は完全歩合制セールスで、職場に沢山セールスマンがいたが、そこでは、セールスの仕事で生活出来ればプロと言えた。
ところが、そこのセールスマンで、セールスで生活出来ている者は1割もいなかった。つまり、いい歳の男であっても、奥さんが生計を支えていて、自分は小遣い程度に稼いでいたり、旦那がいる女性であれば、パート感覚でやっている場合もあったが、そんな人は月に千円も稼げなかったりで、すぐに辞めていった。
セールスマンとして10人入ってきたら、1か月以内に9人以上辞めていた。

料理屋の店主は、大抵プロと言える。
というより、店を長く継続しているならプロである。
プロの料理でないと、店が成り立たないからだ。
ではなぜ、料理屋の店主はプロになれたのかというと、簡単に言えば、料理を作ることに沢山時間を注ぎ込んだからだ。
多くの場合、初めは、どこかの店に奉公して修行するのだが、その修行中に、十分な時間を料理に注ぎ込んだ者がプロになり、自分の店を持ってからは、毎日長時間、料理を作るのだから、ますますプロになるのである。

上に挙げたセールスマンでも、プロになれた者というのは、長時間セールスをやった者である。
大抵のセールスマンは、1日1~2時間セールスをして、後はサボるか、別の楽な仕事をしているし、下手したら、ほとんどセールスの仕事をしないセールスマンも少なくなかった。
だが、毎日、馬鹿みたいに長時間セールスをしている者は、やがてセールスで生活出来るようになり、さらに熱心にセールスをやれば一流になり、高額のコミッションを得たり、マネージャーになったり、独立して経営者になったりする。

私はプロのプログラマーだが、やはり、長時間をプログラミングに注ぎ込んだからプロになれた。
最初は、毎日プログラミングの本を買い、家や電車の中で勉強し、小さな会社に居たので、割合に勝手に、パソコンでプログラムすることを仕事にしたが、なるべくそれに時間を注いだ。
家でも、深夜まで(時には朝まで)パソコンでプログラミングをした。
プログラマーになれるかどうかは、単にプログラミングに時間を注いだかどうかだけで決まり、資格だの学校に行っているだのは関係がない。
今は、パソコンがあれば、無料でプログラミングが出来るので、プログラマーになるのは簡単だ。
ExcelやAccessを買ってVBAプログラミングを長時間やれば、そして、仕事でもVBAを使えば、サラリーマンのままプロになれる。
ここでも、Excel VBAが使えるただの便利屋で終わるかプロになれるかは、注ぎ込んだ時間次第である。

あまり知らない人が多いだろうが、世の中には、占いのプロというのが本当にいて、多くの場合は、当たることで生計を立てたり、金持ちになったりしている。
そんなプロが本当にいるらしいが、私は本当だと思う。
当たらないが、話術などで生計を立てることが出来るような占い師もいるのかもしれないが、私は、そういうのは、余程の話術の才がなければ、長続きせず、やはり、占い師の本分は当たることであると思う。
そして、プロの占い師になれた者は、それに膨大な時間を注ぎ込んだに違いないのだ。
多分、あまり知られていないだけで、プロの霊能力者、プロの超能力者というものも本当に居ると思う。
霊能力者や超能力者を自称してはいても、それで生計を立てられない「ただの怪しい人」は、それに注ぎ込んだ時間が少ないのだ。いや、注いでいるつもりでも、余計なことばかりして、時間を無駄にしているのだと思う。

どんなことも、一万時間かければプロになれると言う。
まあ、大体そんなものだと思うが、要は、プロになれるまで、出来るだけ時間を注ぎ込めば良いのである。
注ぎ込む時間は、多ければ多いほど良い。
イチローは誰よりも野球に時間を注いだのでトップになれたのだと思う。
イチローとよく似たタイプのメジャー・リーガーに、テッド・ウィリアムズという人がいたが(最後の4割バッターとして有名)、彼はまさに、少年時代から、「起きている時間の全て」を野球に注いだ。
引き寄せも、生計を立てられるほど上手くなるには、多くの時間を注ぎ込まなければならない。
『ザ・シークレット』で有名なロンダ・バーンも、引き寄せを始めたのは60歳くらいからかもしれないが、おそらく、起きている時間の全てを引き寄せに注いだはずだ。だから、引き寄せで大成功したのである。
さあ、我々も、何かに時間を注ぎ込みプロになろうではないか。