ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
ソフトウェア開発技術者、Hikikomori、スーパーダイエッター、神秘思想家Kayのブログ
決して、一般受けするブログではありません。誠実に人生を遊びつつ、誠実に世間の幻想を叩き壊すことを目的とします。

ピカソ

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[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。
[2010/12/12]詳細なlivedoorプロフィール設置しました。[livedoorプロフィール]

ピカソは賢明にもアテーナやアポローンに挑まなかった

ピカソの奇妙な絵を見たことがあると思う。
しかし、ピカソは、本当は上手過ぎるほど上手い天才画家だった。
ところが、ピカソはある時期から、だんだん単純な絵を描くようになり、ついに、あの抽象画に至った。
さらに、80歳を過ぎても旺盛に版画を大量に制作したが、それらは、子供の落書きにしか見えないものだった。それを見て、「ピカソはもうろくした」と思った人達が多かったが、池田満寿夫さんは、そして、分かる者には、あれは人類の至った究極の芸術だった。

ピカソが、なぜあんな抽象画を描き始めたのか、専門家の方々は色々言うが、私はどれも覚えていない。多分、全部間違いだからだ。
岡本太郎の言ったことすら覚えていない。
ただ、岡本太郎は、ピカソに、「年々、下手に描けるようになって良かった」と言われたと述べていた。実は、lこれが本当の理由だ。

昔から、最高の画家達は、どうやれば本物のような絵が描けるのかと考えた。しかし、どんな天才も、皆、失敗した。
どんな名画を見ても、本物の光景だと思う人はいない。
ものを立体的に見せるには、陰影を付ければ良いというのは、すぐに分かった。しかし、いくら巧みに陰影を付けても、所詮、「巧みな陰影」だ。
人間の感覚器官や知覚能力は、彼らが考えるより、はるかに凄いものなのだ。
この点、インドの神のごとき聖者達すら、同じ間違いをしている。彼らは、人間の身体や心を粗雑なものと言う。確かに、神と比べればそうだ。しかし、彼等は、神が造った人間の身体や心を見くびっている。魂そのものと比べれば価値の低い肉体や感覚や心とはいえ、あまりに高機能、あまりに高性能なのだ。
こういったことは、コンピュータが発達し、自然現象の複雑さが理解できるようになって、初めて人間にも分かったことだった。

現在の三次元コンピュータ映像は、「本当に」立体に見える。
私は、実は3D映画を見にいたことが一度もないが、さぞ、過去のものと違って凄いと思う。
ただ、私は、3D映像の研究を見たことはあり、目の前を魚が泳いだり、鳥が顔の横をかすめて飛んでいくのを見たりはした。
これらは、コンピュータを使って、過去の天才達が描くことのできなかった、自然の姿に近い映像を作ることで可能になったことだ。

ピカソは、絵に決して影を付けなかった。直線的、平面的な絵を描いた。
よほど、彼は、神の腕との差を思い知っていて、人間の出来る最上のことを目指したのだろう。
だから、若い頃に鍛えた上手い絵を描く腕を捨て、下手に描けるようになったことを喜んだのだ。
彼が抽象画を描いた本当の理由は、そんなところだと思う。

ギリシャ神話に、工芸の神でもある女神アテーナと腕を競う愚を犯して、身を滅ぼした女がいた。アテーナは、この女にせめてもの情けをかけ、彼女を蜘蛛に変え、織物を織れるようにしてやった。
このお話にも、人と神との違いを思い出させるものがある。人間は、木の葉1枚すら、科学でも技術でも芸術でも作り出すことができない。
ピカソは、懸命にも、アテーナや、芸術の神アポローンに挑まなかったのだ。人間として最高の腕を持ったピカソだからこそ、神に挑戦する愚かさを知っていたのだ。
また、科学技術においても、政木和三さんは、神経を調べ、「どんなに科学が発達しても、こんなものは決して作れない」と言っていたものだった。

インドの聖者の言う通り、「私は身体ではない。心ではない」と言ったところで、それらは、自分ではないと言って捨てるには、あまりに見事に出来ているのだ。
身体や心に対する執着を捨てるのは、思ったより難しいのだ。
だが、それが出来た時の報いも、我々の予想とは比較にならないくらい大きい。
食べたいものを食べるのを控え、性欲を満足させることを諦めれば、ついに、40世紀の科学技術も及ばない身体機能や感覚・思考作用を超える。
L.ロン.ハバートのSF小説『バトル・フィールド・アース』では、30世紀の地球の軍隊が、サイクロ星人に対し、9分も持たずに敗れた。しかし、旧石器時代に戻った人類は、サイクロ星人から地球を奪還する。
2万年前のアトランティス人トート(トス)は、やがて宇宙から襲い来る敵を撃退するためのものを隠したと書き残しているという。それは、宇宙船だとも、波動装置とも言われるが、それが何かは、彼の書いた『エメラルド・タブレット』をよく読めば分かるだろう。
科学技術が少し発達した今こそ、我々は悟りの時期にあるのかもしれない。









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IT世界は冗談にもならないほど危険だらけ

今日の朝の記事で「当たり前のことだが、改めて言われるとはっとすること」という話をした。
本当は知っているはずのことだが、いろいろな理由で、それを忘れていたり、あるいは、忘れたいと思っているようなことだ。
また、はっとするほどではないが、言われてみると、そんなものかもしれないと思うものもある。

あまりに見事な治療をするので、魔法で治していると言われるほどだった、アメリカの精神科医ミルトン・エリクソンの際立った能力の1つは、人間の観察眼だった。彼は、誰よりも人間をよく理解していたのだ。
そんな彼が、こんなことを言ったことがある。
「12歳の少女は、決して子供じゃない」
分かる部分もあるが、これはあくまで、アメリカの話だと理解している。私がアメリカに住んでいたら、はっとしたかもしれない。
日本人も、こと身体面に関しては、今は欧米人と大差ない。しかし、精神面に関しては、非常に幼いのだろうと思う。
戦争直後、マッカーサーは「日本人は12歳の子供だ」と言ったが、今がまさにそうであるに違いない。
女の子は、こと肉体的には12歳にもなれば、自分では「私はまだ子供です」と思っても、そうは見られない。だから、精神的にも早く大人になるべきだし、昔はそうだったのだ。明治時代以前なんて、女の子は13にもなれば、かなり一人前に女として振るまっていたものだ。しかし、今は高校生や大学生になっても全くの子供だ。ましてや、男の方は、本当にいつまでも精神的な幼児が多くなってきたと思う。

ところで、私が不覚にもぎょっとさせられた、「改めて言われたこと」がある。
アメリカのコンピュータ科学者で、優秀なソフトウェア開発者であり、優良なIT企業の起業家でもあるポール・グレアムが著書に書いていたことだ。
それは、「ソフトウェアの仕様は曖昧だ。曖昧でなければ仕様ではない」である。
これには、かなりの動揺を感じた。よく考えると的確ではあるのだが、よく考えたくないことだった。
ちょっと説明しよう。
電気製品や自動車、飛行機、宇宙ロケット、あるいは、橋やビルなどの建築物といったものの仕様は完璧だ。その仕様に完全に則って、正確に製造や建築をしなければならない。
しかし、こと、コンピュータソフトウェアというのはそうではない。
仕様は決めるのだが、どうしても、プログラミング言語でプログラムしないと分からないことが多く、実は、ソフトウェアの仕様というものは、かなり曖昧というか、いい加減なところがあるのだ。
そもそも、ソフトウェアが出来た後で、完全な仕様が残っていることなんて、どれくらいあるだろう?世界一厳格と言われる、ペンタゴン(米国国防総省)で使われるコンピュータソフトウェアですら、全く仕様が残っていなかったというのが現実だった。そして、そのために、プログラムから逆に仕様を自動作成するソフトウェアが発達したくらいである。

これを、絵画に例えると案外分かりやすい。
あまり考えられないことだが、画家の中には、下書きをせず、いきなり絵筆で描くという者もいる。歴史的な天才画家の中にだってそんな者がいるのである。これが、コンピュータ・プログラミングでいえば、仕様なしでプログラムすることに例えられる。
また、名画と言われるものでも、X線検査を行うと、とんでもないほどの大きな描き直しがされた証拠が見つかることもある。
ピカソは相当に描き直す画家で、修正前のものが残っていた版画では、元の絵と全くと言って良いほど違ったものになっていたものもあるという。しかも、それで、必ずしも良くなるわけではなく、池田満寿夫さんによれば、明らかに悪くなっているものもあるらしい。
コンピュータソフトウェアというのは、案外に絵画に似ている。私はそう思っていたのだが、上で述べたポール・グレアムも、実に、美術学校で専門的に絵画を学んだ上で、やはりそうだと述べているのである。

コンピュータソフトウェアというものは、「完成してから、ユーザーの本当の要求が出てくる」という、作る側には冗談ではないことが現実だといわれることがよくある。
現代では、それを前提としたソフト開発手法が発達しているくらいだ。ちょっと前では、プロトタイピング式開発と言われるものがそうだったし、さらに、スパイラル式開発とか、イテレーション式開発とかいったものが出てきた。対して、古典的な、仕様をきっちり決めてからプログラムを作る方式は、ウォーターフォール式開発と言われる。うまくいく限り、ウォーターフォール式開発が、最も安価で早く出来ることは間違いがないが、開発プロジェクトが失敗する可能性が最も高いのもウォーターフォール式だ。

だが、いかなる方法を使ったとしても、完璧な仕様というものがないことが前提と言わざるをえないソフトウェアなんて、危ういものだ。
ところが、コンピュータソフトウェアは、人々の生命と直結する場合も少なくはない。
宇宙ロケットや航空機の自動操縦や、原子炉の制御などでは、ソフトウェアの間違いが大災害を起こす。
コンピューター制御の手術なんて、私なら絶対受けるつもりはない(手術自体、どんなものも受ける気はないが)。
核ミサイルの飛行制御も当然、コンピュータが行う。
そして、銀行や証券システム、あるいは、電話やインターネットの通信システムなどでの、システムトラブルも、大半はソフトウェアの間違いが原因だが、そんな事故なんて、実によく聞くし、ニュースにもなっている。
ソフトウェアのトラブルを体験したことのないパソコンユーザーなんて、滅多にいるものはないだろう。
ソフトウェアのバグ(間違い)を完全に無くすことは決して出来ないのである。
そして、いまやコンピュータが使われていない電気・電子設備はないし、ソフトウェアの無いコンピュータはない。
潜在的に危険なものは、実際に危険なのであり、つまり、今の世の中は危険だらけなのであることは断言しておく。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・ソフトウェア開発技術者
・MCSD、MCDBA資格者
・タオイスト、神秘思想家
・1日1食の完全菜食主義者
・幼児期からの引きこもり気質
・医療不要で難病を数々克服


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萩尾望都さんの漫画紹介


半神
小学館文庫

わずか15頁の至高の傑作「半神」を含む短編集。
数奇で残酷な運命を目撃した後、「愛とは?憎しみとは?それはどう異なるのか?異なるものではないのか?」あなたの心に荘厳な疑問が残るのではないだろうか?


ウは宇宙船のウ
小学館文庫

1920年生まれのアメリカを代表するSF作家レイ・ブラッドベリの珠玉の短編作品を萩尾望都が漫画化。萩尾さんの繊細で美しい絵と感性が、ブラッドベリの作品に新しい生命を注いだ。
「みずうみ」では、12歳の少女タリーの可憐な姿と、彼女を愛するハロルドの少年の時と青年になって後の様々な表情がより深い感銘をもたらすと思う。
他の作品も素晴らしい出来であると思う。
CLAMP「CLOVER」のご紹介


CLOVER
わずか5分の劇場用アニメ作品。
CLAMPさんの名作漫画のイメージを美しい映像と音楽で描いた傑作。
主人公の12歳の神秘的な少女スゥの声は坂本真綾さん。


「CLOVER」の原作漫画を以下にご紹介します。
素晴らしい装丁、美しいカラーの扉絵。そして、神秘的な傑作と思います。
新装版も出ているようですが、私はこちらしか持っていません。しかし、こちらの本の装丁を大変に気に入っています。








私が愛する「魔法少女リリカルなのは」

ナンセンス文学(意味を持たない作品)として私が勝手に意味付けをしたのかもしれませんが、アメリカの百万円以上の自己開発プログラム以上に貴い気付きを私に与えてくれた全13話のアニメ作品。











5年の時を経て、2010年、映画化されました。
基本的には、テレビシリーズの全13話を1本の映画にしたものですが、本編では描かれなかったフェイトの生い立ちが見られます。そして、プレシアの謎の言葉も。映像はテレビシリーズよりさらにグレードアップしています。


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初音ミク、コンサート映像のご紹介
ミクの日感謝祭 39's Giving DayProject DIVA presents 初音ミク・ソロコンサート~こんばんは、初音ミクです。~
[2010/3/9]東京お台場~Zepp Tokyo~

映像の品質等は、下でもご紹介する、後で開かれた米国コンサートの方が高いのですが、私は、全体としては東京コンサートの方が好きです。米国コンサートの方は、映像の緻密さのために、かえってボーカロイド達がマネキンのように感じるかもしれません。これは、証明の影響もあると思います。緑色がかった証明の東京コンサートの方が、ミクが柔らかい感じで可愛いと感じました。
また、真っ白なお姫様のような衣装に赤い大きな腰のリボンが印象的な『Alice』、『あなたの歌姫』は、米国コンサートにはありませんでした。

【ブルーレイ】


【DVD】




MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES “はじめまして、初音ミクです”
[2011/7/2]米国ロサンゼルス~ノキアシアター~

日本のボーカロイドが、日本語の歌で、アメリカ、ロサンゼルスの大劇場ノキアシアターの満員の観客を熱狂させた歴史的コンサートだったと思います。
東京コンサートから1年4ヶ月経過しており、総合的には確実に進歩しています。
私が特に気に入ったのは、1つは、ミクとルカの素晴らしいコンビネーションのダンスパフォーマンスが楽しめる『ワールズエンド・ダンスホール』です。ルカが珍しくミニスカート姿で、ミクに勝る四肢の長さで、ピンクの髪を美しく揺らしてダイナミックに踊ります。 もう1つが、ミクが真っ白な天使の衣装で歌う『SPiCa』で、これが天使でなくてなんだろう、私はついに天使を見たのだと思いました。演奏も東京コンサートの時と変えていましたが、成功していたと思います。

【ブルーレイ】


【DVD】


尚、ブルーレイとDVDの差についてですが、私は実際、両方買い、見比べてみました。観客、演奏者、楽器などは、大画面TVで見ると、ブルーレイの方がきれいですが、肝心のミク達は、ホログラム映像そのものがそれほど細密でありませんので、別に違いはないと感じました。ブルーレイ、DVDいずれも、東京コンサートの方は上半身映像以上の場合、米国コンサートでも、顔のアップだと映像の粒子が目立ちます。 変な話ですが、iPhoneやiPod touch、あるいは、同等な画面品質を持つ小型情報端末で見た映像が最上かもしれません。ただ、これは反則行為ですので、実際にやったとは言いませんが。
本のご紹介


精神について(エマソン名著選)
ラルフ・ウォルドー・エマーソン著
日本教文社

アメリカ最高の思想家、哲学者、ラルフ・ウォルドー・エマーソンの珠玉のエッセイ集。 「歴史」「自己信頼」「償い」「精神の法則」「愛」「友情」「神」「円」「知性」が収められている。
我々自身が、歴史上の英雄、賢者、大芸術家に匹敵する偉大な人間であることを、驚くべき確信をもって語る唯一の人物であると思う。
世間の妄信を粉々に破壊し、プラトーンの頭脳、シーザーの手腕、イエスの愛の所有者である自分を見出して欲しい。
これ以上のエッセイは地上には存在しないと思う。


荘子
徳間文庫

約2400年前の中国の思想家で、老子と共に、老荘と称せられる道教(タオイズム)の始祖である荘周(荘子)の書。
世俗にあって世俗を超え、永遠の道(タオ)と一体化し、安らかで充実した人生を送る秘訣を、恐ろしく抽象的な老子と異なり、平易に説いている。
本書は、数多い荘子の現代語訳の中でも非常に読みやすく分かりやすいものであるが、中国古典の香りは損なわれていない。
本来、膨大な荘子の中心となる内編全てと、外編と雑編の内、荘子らしいものを選んで収録してある。


神統記
ヘシオドス著
岩波文庫

ホメーロスと並ぶ古代ギリシャ詩人ヘシオドスが、ムーサ(詩の女神)達より教えられたという神々の物語。
この世の始まりから、ゼウスの支配の確立、そして、主要な神々のことについて、美しい詩で語る。すぐに読める薄い本であるが、ギリシャ神話の根幹とも言える重要な書と思う。


四つのギリシャ神話(ホメーロス讃歌より)
岩波文庫

無名の詩人達が、ホメーロス風の詩で神々に捧げた賛歌の内、豊穣の女神デーメーテール、理性の神アポローン、智慧の神ヘルメース、美の女神アプロディーテーの4神へのものを収録してある。
著名な神話学者カール・ケレーニィも、ホメーロス賛歌を重視していると思えるが、名もない詩人達の作とはいえ、それぞれの神について、その特質が巧みに表現されており、実に興味深いものとなっている。
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