最近、『ヒマラヤ聖者の生活探求』第1巻の『神癒の廟』の章の言葉「生命、愛、平和」を思い出し、これが重要と思ったので、ここにもよく書いているが、これに関する面白いことがあった。
『月3万円ビジネス100の実例』という素晴らしい本のまえがきに、こんな文章がある。

音楽の永遠のテーマは Love & Peace だと坂本さん(※坂本龍一のこと)は言う。コピーライトを巡る昨今の争いは Love & Peace の対極だ。だから坂本さんを含む著名な音楽家がコピーレフト運動を始めたそうだ。

Love & Peace とは「愛、平和」で、「生命」を加えれば、「生命、愛、平和」となる。
『ヒマラヤ聖者の生活探求』に書かれた「平癒の廟」と呼ばれる寺院の中では、建立されて以来、長きに渡って「生命、愛、平和」という言葉しか使われなかったため、この廟を通り抜ければ、いかなる病気も、ほとんどが治ってしまうのだという。

ところで、この『月3万円ビジネス100の実例』で、上の引用文章の中にある「コピーレフト」については、こう書かれている。

コピーレフトという言葉を音楽家の坂本龍一さんに教わった。「真似しないで」というコピーライト(著作権)に対して、「これは真似してもいいよ」という洒落がコピーレフト。例えば坂本さんが作った曲をコピーレフトとして発表する。別な音楽家が書き加えて、同じくコピーレフトとして発表する。こういう風に大勢が関わって創作することをクリエイティブ・コモンズという。

クリエイティブ・コモンズには、私は、昔から強い関心があった。
クリエイティブ・コモンズとは、著作物を他者が自由に利用出来るようにすることで、簡単に説明すると、次のようなものだ。
著者が著作物をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを提供すると表記すれば、それでクリエイティブ・コモンズであることが成立する。
クリエイティブ・コモンズには、いろいろな種類があり、例えば、「商売に使わなければOK」とか、逆に、「商売で使ってもいいよ」とか、「これを使って作った著作物も、同じ条件で公開しなければならない」とかである(実際のルールはもっと細かい)。
ただ、クリエイティブ・コモンズでは、著作者の表示は義務付けられる。
ところが、初音ミクさんの会社クリプトン・フューチャー・メディアが運営するコンテンツ投稿サイト、ピアプロのピアプロ・ライセンスでは、著作者の表示も、著作者が省くことを許可できる(多分そうだったと思うw)。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス、あるいは、ピアプロ・ライセンスが指定されていれば、著者者の許可を取らずに作品を利用出来、それが創造の連鎖を生むことも多い。

例えば、初音ミクさんの人気曲『FREELY TOMORROW』(Mitchie M feat.初音ミク)は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが与えられている。

一応言っておくと、人気YouTuberの「切り抜き」動画投稿は、多くが、著作権者の許可を取っていないだろうし、また、ほとんどは、著者がクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを与えていないので違法である。
「歌ってみた」動画や、ボーカロイドに歌わせてみた動画等も、元の作品にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスやピアプロ・ライセンスが与えられていなければ、著作者の許可を得ていない限り違法だ。
ましてや、テレビ放送や blu-ray、DVD製品の内容をYouTubeに投稿するのは、完全に違法である。
確かに、黙認される場合も多いが、訴訟でも起こされたら大変な支払いを命じられる可能性もある。

つい、クリエイティブ・コモンズや、著作権について長々、書いてしまった。
実際に書きたかったのは、「生命、愛、平和」についてであるが、ごく簡単なことである。
音楽の永遠のテーマとも合致するこれらの言葉は、そこから発せられる波動も素晴らしく、現実的な力があると思う。
この言葉を、呪文のように繰り返すのではなく、その言葉の意味について黙想すれば、自分の魂から光を発せられ、心が浄化されると思う。
すると、永遠の生命に触れ、あなたは若返り、ヒマラヤの大師方にも近付くのではないかと思う。