ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ビル・ゲイツ

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

有名人の評判は全部嘘

我々が有名人に対して持っている印象は全て、メディアによって刷り込まれた虚像というか嘘と思って間違いない。
そして、その嘘を、多くの人は確信を持って本物だと信じているのだが、IQが低い者ほど、そんな嘘を真に受けて信じているのである。
だから、人気のある複数のメディアが、その人物について異なった印象を与えると、その人物は複雑な人間と見なされる。
有名人に対し、「この人はこんな人間」と固定した観念を持っている者ほどIQが低いのであり、そんな観念を持たないよう意識するだけでIQは向上する。

昔から、有名人が大衆に悪い印象を持たれないためにやることは、庶民的であることをアピールすることだ。
その最たる例がビル・ゲイツで、彼が本当に庶民的であるかどうかは分からないが、昔の彼は、庶民的であるというイメージがあった。
彼は若い頃から超大金持ちとして知られていたが、安い服を着て安い腕時計をつけ、大衆食堂で食事をし、高級レストランに行ってもハンバーガーを注文した。飛行機はエコノミーに乗り(嘘だと言う説もある)、トヨタレクサスを自分で運転していた。
こういった情報がメディアを通して流れると、大衆には好印象になる。

テキサスの大富豪と呼ばれたロス・ペロー(2019年に89歳で亡くなった)の場合、背が低く、いわゆるブ男であったことが(自分でそう言っていた)、なおさら良い印象を作ったかもしれない。
ペローは2度、大統領選に出馬し、「資金の問題で負けることはない」と潤沢な自己資金を注ぎ込んで贅沢な選挙戦を行い、途中撤退しなければ本当に大統領になっていたかもしれず、彼の撤退の影響でビル・クリントンがジョージ・ブッシュ(パパブッシュ)に勝ったのは確かだと思われる。
ペローの会社の社員達が紛争地帯で人質になった時は、身分を隠して自ら敵地に交渉に行って(「こんな醜い男が社長だとは思われないだろう」と自分で言っている)、見事、社員達を大金で「買い取り」、取り戻した。
そのペローが「ニューヨークの目立ちたがり屋」と散々こき下ろしたのがドナルド・トランプだった。
若くして大成功したトランプは実際、目立ちたがり屋で、豪華な自家用ジェット機から颯爽と降り立つ姿を見せるのが明らかに好きだったと思う。80歳近くなった今でも、このあたりは変わらないように思う。
トランプは若くして自伝『トランプ自伝』を出したが、私は昔、その本の表紙の彼の写真を見て、こいつはロクなやつじゃないと思った。それほど、自慢・自己アピール大好き人間の雰囲気がいっぱいの写真だ。

イーロン・マスクは、今でこそ有名人であるが、少し前は、テレビしか見ないような人は、彼の名前も知らなかったし、今でもそんな傾向はあると思う。
彼の場合、やることのスケールが大き過ぎて大衆には理解不能だということもあったし、電気自動車のテスラにしたって、自動車業界に進出することは、あまりに常識外れなこともあって、当初は褒められも貶されもしないという面白い状態だった。
だが、彼は、良い印象を与える努力をして、うまくいったと思う。概ねで彼は愛されキャラであると言えるだろう。
しかし、彼の一般的な印象は、実物とはかなり違うと思う。
マスクは目立ちたがり屋にも見えるが、トランプのように本当に目立ちたがり屋であると言うよりは、マスクの場合は、計算され尽くした露出と思えてならない。
マスクを嫌う人はそんなにいないが、熱狂的に彼が好きだと言う人も、あまり多くないと思う。
一方、熱狂的に好きな人が沢山いると同時に、彼が大嫌いな人も多いのがトランプだ。
だが、いずれにしても、これらの印象のほとんどは虚像である。

草原
AIアート633
「草原」
Kay


人の評価は印象ではなく、やったことで行うべきであるが、その人が実際には何をやったかは分かり難い場合が多い。
よって、ほとんどの場合は、人を評価すべきでないし、少なくとも、評価を決めつけてはならない。
ましてや、他人というか、メディアの評価など、ゆめゆめ信じてはならない。
日本でも、トランプをロクデナシと決めつけているIQが低い馬鹿が多いのには本当に驚かされる。
そりゃ、上にも書いた通り、トランプにもロクでもない部分はあるが、我々が彼を嫌う理由があるとは思えない。
日本衰退の理由は、一部の根拠のないデータとは違い(日本人のIQは世界一という変な情報が吹聴されている)、国民のIQが低下したせいであると思えてならない。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)トランプ自伝(ドナルド・J. トランプ)
(2)大富豪ロス・ペローという男
(3)イーロン・マスク 未来を創る男
(4)ビル・ゲイツ: 巨大ソフトウェア帝国を築いた男
(5)トランプの真実: トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔

人間のほとんどの問題はIQの問題

私は会社勤めをしていた時、社員旅行には行かなかったが、若い頃は嫌々付き合うこともあった。
その中で、行って良かったと思うものがある。
社会人2年目で、セールスマンの仕事をしていた時だ。
沢山の貸し切りバスで行ったのだが、後ろに座っていた2人のマネージャーが話をしていたのが聞こえた。
すると、1人が、
「社員の能力を上げてやりたい」
と言うのを聞いて、私はその者の傲慢さを感じた。
そのマネージャーはトップセールスマンとして知られていたが、それでも、人が人の能力を「上げてやる」というのは思い上がりと思えたのだ。
そのことがずっと頭の中に残っていた。それが、社員旅行に行って良かった、たった1つのことだった。

だが、世の中には、新入社員教育、社員教育、また、幹部の教育や経営者の研修セミナーみたいなものも多い。
もちろん、常識的知識に欠けていることを発見するような目的なら良いが、上であったような「人の能力を上げる」みたいなものは、やはりおかしいのである。
人間の能力なんて実のところIQだけである。
(IQテストで測れるようなIQだけではないが、IQテストの数値でおおよそ当たっていると思われる)
研修やセミナーで、「こういうふうに考えると能力が発揮できますよ」とか「こんな習慣を持てば能力が上がりますよ」などと教えても、それでIQが高くなるわけではない。つまり、それで本当に能力が上がったりはしない。

ビル・ゲイツが昔、彼がCEOを務めていたマイクロソフトでは優秀な人間を求めていることを話す中で、人間の優秀さとは「純粋なIQのようなもの」と言っていたのをよく憶えている。
また、ドワンゴ創業者の川上量生氏が、少し前にYouTubeで「企業はつまるところ、地頭の良い人が欲しいのだ」と言っていたが、地頭が良いとはIQが高いということに他ならない。

全ての問題とは言わないが、ほぼ全ての問題はIQの問題である。
人に迷惑をかける非人格者や、品格のない人間が非難されることがよくあるが、これも、人格や品格は結果に過ぎず、問題は、単にそれらの者達のIQが低いだけである。
電車で、若くて健康なのに優先席を占領し、そこを必要としている人が来ても平気なのは、人間性が低いのではなくIQが低いのである。そして、IQが低い者に話は通じないので、そんな者に何を言っても無駄である。
昨今は聞き飽きたと言われるほど多い、小中学校の女生徒にセクハラ行為をする教師も、ロリコンだとか人間性とかの問題ではない。IQが高い教師はロリコンでもそんなことはしないが、そんな問題が頻発するのは、教師全体のIQが下がっているからである。

ところが、IQは後天的に上がらない、つまり、遺伝で決まると誤って考えられている。
もしかしたら、子供の時の方がIQを高めやすいかもしれないが、何歳からでも、また、自主的にIQを高めることが出来る。
IQというのは、その人の教養を見れば、ほとんど分かるものらしいが、私もそう思う。
ただし、教科書に書いていることとテレビニュースに出てくることしか知らないというのは、むしろIQが低いのである。
私も、大手の塾の先生達が、喫茶店で、教科書に出てくる日本史の話を得意げに大声で延々と話すのを見たことがあるが、まさに、IQが低い人間の特徴がそこに表れている。
しかも、この者達は幹部であった。塾になど行くものではない。
こんな先生に教わると、子供たちは、ミラー・ニューロン・システムの機能で、IQが低い人間の模倣をしてしまう恐れが大きい。
いや、実際は、学校の先生はもっとIQが低いかもしれない。
最近では、学校の先生が塾の先生に教え方を教わることを実施していることもあると聞くが、確かに、学校の先生のIQの低下振りは深刻で、そりゃ、セクハラ教師も増えるわけである。

自主的に得た高品質な教養がIQを高める。
ビル・ゲイツが、「IQが高い者は、どんなことも話題に出来る」と言っていたのは注目すべきだろう(昔のビル・ゲイツは本当に切れていた)。
無論、どうでも良いようなことは知らなくても良いが、IQが高い者は、案外に通俗的なことも詳しいものである。
マイクロソフト日本法人の社長だった成毛眞氏が『理系脳で考える』という本で、「この言葉を知っている、あるいは、説明出来ることで理系脳であることが分かる」みたいなことを書かれていたが、これは理系脳と言うより高IQと言って良いだろう。
その言葉とは、たとえば、ヒッグス粒子、GPU、ニホニウム、ポリティカル・コネクトネスなどだが、どれも教科書には出てこない。教師も知らない(まあ、これらの言葉の全てが重要とも思わないが)。
ただ、逆に言えば、成毛眞氏がこの本1冊も使って「こんな人が理系脳ですよ」「こうすれば理系脳になりますよ」と言わなくても、要はIQが高ければ良いだけのことだ。
しかし、残念ながら、この本を読んでもIQはあまり上がらない。

イマジン
AIアート241
「イマジン」
Kay


そして、ほとんど誰も知らないことが、思考を消せばIQが上がることである。
というより、他に適切な方法はない。
思考を消せば自然に知識や経験を求めるようにもなる。
思考を消す方法については、いつも述べている通りである。








凄い真実

Twitterの投稿を見ていると、わざわざ不幸になろうとしている人だらけだと感じる。
主義・主張を発信し、愉悦を感じているような感じの人達のことだ。
本当に賢い人は、そんな発言はしないものである。

ところで、軍隊では、兵士達は訓練がてら、上官にこんなことを聞かれる。
「これについて、君の意見を聞こう」
こう聞かれた時の返事は決まっているのである。
「私はいかなる意見も持っていません」
では、こう答えた兵士は賢者であろうか?
誰にも強制されず、自主的にそう言うのなら、彼は賢者かもしれない。
しかし、そうではない。

サッカーで、優れた監督が、選手に「君の意見を聞こう」と言った場合、別に本当に意見を聞きたいわけじゃない。
その意見を否定し、逆のことをやらせることで、その選手をロボットにしてしまうために聞くのだ。
監督に必要なものは、ロボットのような選手である。
それほど良いロボットでないことは、監督も分かっている。
だからこそ、意外性のある活躍をするのであり、超一流の監督の狙いはそこなのである。

神殿との対話
AIアート82
「神殿との対話」
Kay


昔、まだ若かったビル・ゲイツがマイクロソフトのCEOだった時にインターネット時代が来たが、マイクロソフトはあまりインターネットに取り組んでいなかった。
そんな時、ビル・ゲイツはCEO室に5日間閉じこもった。
そうして彼は、自分がインターネットをやりたくないことを、はっきりと確認したのだ。
そして、CEO室から出て来たゲイツは全社に指令を発した。
「わが社はインターネットに向けて全面的にシフトする」
それで、いろいろあったが、今日でもマイクロソフトはGAFAのどの企業とも互角以上の業績を保っているのである。

いかに、「私は誰か?」と自分に問うても、それが強制されたことであれば、ますます愚かになる。
だが、そんな者は1人もいないだろう。
これは、あまりに優れたメソッドであるため、他人に何かを強要するような愚か者には理解出来ないからだ。
「私は誰か?」と自分に問う者は、100パーセントが自主的に行っている。
まあ、だから取り組む者が少ないのであるが・・・
だが、自主的に行うなら、少々下手であっても、必然的に自分が全知全能の無限の魂であることを知るのである。








人間性は大事だ

大谷翔平さんは、人間性も非常に素晴らしいらしい。
ところで、翔平と言えば、戦後からそれほど経っていない昭和30年代に、馬場正平さんという元巨人のピッチャーであったプロレスラーがアメリカで大スター選手になっていた。
馬場正平さんとは、ジャイアント馬場さんである。
そして、この馬場正平さんも、素晴らしい人間性の持ち主だったようだ。
当時のアメリカの大スターレスラーで、奥さんが日本人というフレッド・ブラッシーは、自伝の中で、馬場さんのことを「謙虚で努力する素晴らしい青年」と称賛しているようだ。
馬場さんは、自分が大スターになっても、控室では先輩レスラー達を立てて、いつも隅っこで小さくなっていたという。
また、恩を忘れない人だったと言われる。
馬場さんが初めてアメリカに行った時は、ただ飛行機の切符一枚持たされて「行け」だった。
一般の海外渡航などは極珍しい時代であり、インターネットがないどころか、新聞・雑誌にも、アメリカの情報はそれほど多くなく、二十歳そこそこの青年が、いきなり1人で異国に放り出され、どこに行って何をすれば良いのかも、ほとんど分からない状態だったようだ。
馬場さんは、そんな時、親切に世話を焼いてくれた外国人レスラーへの恩を生涯忘れず、彼らが歳を取っておちぶれていても、定期的に日本に呼び、スター扱いし、高いギャラを払い続けた。
馬場さんが亡くなられた時、プロレス史上最高のレスラーと言われるルー・テーズは、馬場さんのことを「プロモーターとしても偉大で、約束したギャラは必ず払ってくれる誠実な人だった」と言っていたのが、まさに、馬場さんのことを表しているように思う。
馬場さんに数年遅れ、アメリカに行ったアントニオ猪木さんは、なかなか人気が出ず、ギャラも安くてお金に困っていることを知っていた馬場さんは、自分が日本に帰国する際、猪木さんを呼びつけ、「寛ちゃん(猪木の本名は猪木寛治)、俺はもう要らないからこれを使え」と、猪木さんの背広のポケットに札束をねじ込んだという(『1964年のジャイアント馬場』より)。

この、2人の「ショウヘイさん」だけでなく、偉大な人物について調べれば、常人を超えた親切さや義理堅さを感じるものだ。
義理堅いと言えば、小説ではあるが、笹沢佐保さんの時代劇小説『木枯らし紋次郎』のヒーロー、紋次郎の義理堅さは極端とも言えるほどだが、やはり、こんな人間は運が味方するのだと思う。
私は、優れた小説は現実世界と変わらないと思っている。そのように宇宙の法則が働くのだと思う。
カート・ヴォネガットは、シェイクスピアについて「下手な作家だったが、人間をよく知っていた」と述べていたが、笹沢佐保さんも、人間をよく知っている人だったと思う。

本当か嘘か知らないが、今は、いろいろ悪い話もあるビル・ゲイツにも、こんな印象深い話がある。
子供も独立した40代の女性が再び働こうと、マイクロソフトという会社の事務員募集に応募した。当時、二十歳そこそこだったビル・ゲイツが、まだ小さかった、このマイクロソフトの社長を務めていた。
ところが彼女は、来るところを間違えたと思った。
募集の理由である、退職予定の事務員が若い金髪の美女だったからだ。
だが、面接を始めるなり、ゲイツは「いつから来れますか?」とだけ言い、採用が決まる。
彼女は、当時は珍しくなかったと思うが、コンピューターについて何も知らなかった。
それで、ゲイツに分からないことを何度も尋ねたが、その度、ゲイツは、彼女が分かるまで辛抱強く教えてくれたという。
会社の業績が良かった時、会社の人達と高級レストランにお祝いの食事に行った際、普段、大衆食堂でしか食事しないゲイツは高級料理のメニューがさっぱり分からず、ハンバーガーを注文し、他の者もハンバーガーを注文したという話もある(まあ、高いハンバーガーなのだろうが)。

もちろん、誰だって、叩けば埃が出るが、ゲーテも言うように、人間性が最高の宝だ。
釈迦は「7つの繁栄の法」を説き、それを守った者は必ず繫栄した。
だが、『涅槃経』によれば、7つのうち、1つでも守れば繁栄するのだという。
その7つとは、
・平等に意見を聞く
・助け合う
・ルールを守り、勝手なルールを作らない
・老人を敬う
・女性を大切にする
・祖先を敬う
・人間性の優れた人物を敬う
である。
まあ、1つ出来るなら全部出来るし、1つ出来なければ全部出来ないものである。
つまり、まずは1つである。
成功しない人、まるで駄目な人は、1つも満足でないことが分かるのである。
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お金を引き寄せられない本当の理由

手塚治虫の『バンパイヤ』という作品の中で、クールな極悪人ロックは、 お金というものを見たことがないトッペイという名の少年に十円硬貨を渡して言う。
「これを沢山集めた者が勝ちなんだ」
これを読む読者は、全面的ではないにしろ、いくらかは同意するだろう。
全面的に否定する者は、まず、いないと思う。
ところが、面白いのは、ロックが言うことが正しいかどうかの判断がつかないはずのトッペイが、否定はしないながらも、怯えた表情をすることだ。
まさに、トッペイは、読者の心情を反映して見せているのである。
お金を沢山得た者が勝ちだと、信じたくはないが、否定も出来ないという苦しい気持ちを、読者はトッペイの表情に見るのである。
同時に、トッペイの反応は、お金が一番大切なものではないということも示しているのである。
実際、誰もが、お金が一番大切だとは思っていない。
たとえ口では「お金ほど大切なものはない」と言う者ですら、心の底からそう思っているわけではない。
お金が一番ではないことは、お金を一度も見たことがないトッペイですら分かることだと、手塚治虫は言いたいのだろうと思う。

だが、お金が一番大切なものではないことが、本当にはっきり分かるのは、お金の良さと悪さをたっぷり味わってからのことだろう。
ある経営者が「お金の苦労は知らない方が良い」と言っていたが、その経営者は、お金で苦労しており、それもあって、現時点では、お金の価値を非常に高く評価していると思う。
そんな時期があるからこそ、ずっと後で、「お金はそれほど大切なものではない」と分かる可能性がある。
早い話が、「お金の苦労は知らない方が良い」とあえて言うのは、「お金の苦労は知っておいた方が良い」と分かっているから言うのである。
ただし、自分の子供には、そんな苦労はして欲しくないといったところから、そんな言葉が出て来てしまうのだろう。

だが、お金の苦労を知らないと、きれいごとばかり言うようになる。
邱永漢という有名な事業家が、「地元で商売をするな」と本に書いていたことがあった。
どういうことかと言うと、金儲けというのは、地元では出来ないような、恥ずかしい面があるということだ。汚いとは言わないが、きれいごとでは済まないことが多いのである。邱永漢は、そんなことを嫌というほど知っているのだ。
じゃあ、地元で商売をして成功している人がいないかというと、そんなことはない。だが、そんな人だって、馬鹿でない限り、何らかの後ろめたさは感じている。
世界2位の富豪ジェフ・ベゾスは、アメリカ全部が地元のようなもので、Amazonでアメリカ中の小売店を潰してしまったが、一方で人類文化を大きく向上させたのである。だが、普通の人なら、膨大な数の、不幸にしてしまった人達に対する後ろめたさに耐えられない。ベゾスだって、良い面がなければ平気ではないだろう。
ずっと長く世界一の富豪だったビル・ゲイツも、自分の会社が作ったパソコン用OSを全世界に圧倒的に普及させることで、もっと良いOSを潰してしまったことは分かっているだろう。とはいえ、全ての人がコンピューターを所有し、便利に活用して、仕事や学習や生活の質を、以前は誰も想像しなかったほど向上させたのも確かで、その点は、ゲイツほどうまくやれる人はいなかったと思える。
世界一の富豪イーロン・マスクは、最近、政治的な活動が目立つが、それはまさに、正義のヒーローのような行いだ。
マスクは、少年時代に『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読み、人類を救う使命に目覚めたというが、それがあるからやってこれたのであり、これからもやっていけるのである。
あまり言ってはならないのかもしれないが、ヤクザやマフィアは、当然、悪い面もあるが、儲けているなら、普通の人や団体では不可能な大きな善も成しているのである。
規模に関わらず、金儲けには、それに見合う善を行う必要があるのである。

引き寄せの本や自己啓発の本にはよく、お金に対する悪いイメージがあるからお金を得られないのだといったことが書かれている。
だが、お金や、お金儲けには、悪い面、恥ずかしい面も、事実としてある。
それを埋め合わせる善を持てば持つほど、得られるお金の規模も大きくなる。
サラリーマンの場合は、せいぜい、自分や家族が、人様に迷惑をかけないという善の分だけのお金が得られるのである。
ほとんどの引き寄せの本には、そんなことが書かれていないので、読んでもお金を引き寄せることが出来ない者が多いのである。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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