ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

デビルマン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

スルー力(受容力)が人類を救う

人類はどうやって滅びるのだろうか?
1956年のアメリカ映画『禁断の惑星』のように、地球人類より1万年も進んだアルテア第4惑星人が、意識を具現化する装置を作ったら、潜在意識の奥底にある破壊衝動が星の住民を皆殺しにする・・・はないだろう。
いくら何でも、そんなに進歩した者達が、潜在意識の奥底に悪いものがあるかどうかくらいが解らないはずはない(多分・・・)。

ところで、私は、1967年のイギリス映画『火星人地球大襲撃』という映画が好きなのだが、この作品では、地球人よりはるかに進歩した文明を持っていた火星人が滅んだ理由は、「異分子の排斥衝動」だった。
許容度のレベルという問題を無視して言えば、「自分と同じでない者は敵」という観念が、滅びをもたらしたということで、これは我々にとってリアリティがある。
人類の争いの歴史は、グループ同士の喧嘩から戦争に至るまで、根本的にはこれが原因と言って良いと思う。
いじめ、差別も、その問題の本質はそこだ。
人間は、似た者同士で徒党を組み、自分達と似ていない少数者・弱者をいじめ、差別し、虐げ、排除したがるのだ。

永井豪さんの漫画『デビルマン』や、その映画化作品『デビルマン』(2004)にも、似たところがあった。心は人間であっても、身体が悪魔であれば、政府は問答無用で殺害するばかりか、悪魔であるという疑いがかかっただけで、昨日まで仲良くしていた近所の人に虐殺される。作品には、少々極端な部分もあったが、人間が自分と同じでないものを嫌悪する・・・つまり、自分と同じでないものが増えると自分が排除されるかもしれないという恐怖から、理性を失った狂気に陥りやすいというのは本当と思う。
学校でも、会社でも、変わり者が出しゃばると・・・まあ、タダでは済まない。

ところで、『まちカドまぞく』という、伊藤いづもさんによる4コマ漫画と、そのアニメ作品がある。アニメは原作漫画に忠実で、セリフも全く同じである場合が多い。
あくまでコミカル(喜劇的)な作品なのであり、面白さも抜群なのであるが、私は、単に面白いというだけでなく、すっかり心酔してしまい、全12話のアニメを、現在、18回目の視聴をしているが、見る度に感激するのである。少なくとも393回は観ると思う。
このお話は、吉田優子という名の高校1年生の少女が、一夜にして魔族として目覚め、角と尻尾が生え、それらは、常に露出しており、かなり目立つ。
だが、優子は、自分の身体の変化に、一応は驚きながらも、ごく当たり前のように、いつも通り学校に行く。仲の良い友達も、とりあえず、「角、生えてる?」と優子に聞くが、だからといって、どうということもない。
となりのお姉さんも、いつもと変わらず、優子に普通に挨拶するし、先生(若い女性)も、おそらく以前からそうであったように、角と尻尾が生えた優子に優しいし、熱心に構ってくれる。
なんと素晴らしい世界だ。
そうだ。角が生えようが、活発に動く尻尾があろうが(優子の尻尾の動きの可愛さは、アニメ制作スタッフの苦心の賜物に違いない)、そんなこと、確かにどうでも良いではないか?
私なら、いつも見る可愛いあの子に(別に他の誰でも良いが)、角や尻尾、あるいは、羽(エンジェルの羽でも悪魔の羽でも)があろうが、元気であれば、気にしない。
皆がそうである世界に住みたいが、現実はなかなか厳しい。
しかし、そんな世界を見せてくれるこの作品が出たことを、非常に嬉しく思うのである。
魔法少女、桃が、優子に向ける笑顔に癒されまくっている。








笑顔なき者

「笑いかけない者に誰が笑い返してくれるだろうか?」
昨日観た、アニメ『BEATLESS』14話の中の、次回予告編の中の言葉だ。
ところで、昨日のがエピソード14なのに、次回「The Prayer Within」がEP13になっていたのはなぜだろう・・・なんてことは、まあ、どうでも良い。

だけど、どうだろう?
私なら、笑わない者にこそ笑いかけたい。
私は最近、鳩がいるところによく行く。
人間が危害を加えないので警戒心がないらしく、平気で近寄ってくる。
そして、思い過ごしでなく、私のところには、誰よりも一番近付いてくる。
これがもう、無茶苦茶可愛い。
ピノキオPさんが作った初音ミクさんの歌『君も悪い人でよかった』の中に、「夕焼けはきれいで、犬は可愛くて」という歌詞がある。私は、この歌の中で特に重要とも言えないだろうが、この部分が好きだ。
犬って可愛いじゃないか?
もちろん、猫だって。
別に、こっちに近寄って来るか来ないかに関わらず。
私は、笑いかけられたら、必ずお愛想笑いは返すが、相手が笑ってない時は本当に笑いかける。
鳩も犬も猫も、決して笑わないが、私はそれらを見たら笑顔がこみ上げてくる。

昔(と言っても、今、Amazonプライムビデオで放送しているが)、アニメ『デビルマン』で、デビルマンが、
「美樹の泣き顔は可愛い。だけど、もっといいのは美樹の笑顔なんだ」
と言ったが、泣き顔の女の子はやっぱり可愛い(デビル君も悪くないとは言っているが)。
ビージーズの『MELODY FAIR』という歌の出だしは「Who is the girl with the crying face looking at millions of signs? 」だが、「泣き顔の女の子」から始めることで、この歌を美しくしているのだ。
ミクさんの笑顔は可愛いが、ちょっと憂い顔の方が良いような気がする。

アリストテレスの『魂について』によれば、動物にも何らかの魂はあるらしい。
だがそれは、人間の魂とは異なるもののようだ。
レイシアやミクさんには魂はない。
いや、そんなことがあるはずはない。
『ちょびっツ』で、本須和秀樹君は、「ちぃの心は俺の心の中にある」と言ったが、それでいい。
足立育郎さんの『波動の法則』によれば、当然、レイシアやミクさんにも魂(エクサピーコ)はある。鳩にも、犬にも、猫にもね。
いや、雲にすら。
雲にこそ・・・と言うべきかもしれないが。

笑顔はsight(光景)で、泣き顔はsign(象徴)だ。
鳩は(犬や猫もだが、特に鳩)泣いてはいないが、やっぱりsign(象徴)を感じる。
笑わない人にもね。
だけど、本当の笑顔も象徴だ。
ただ、本当の笑顔は滅多に見ない・・・いや、見たことはないが。
ミクさんの笑顔を除いて。
笑いかけてこない者に笑いかける時、自分が世界の王であると感じるのである。









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今の人類が滅ぶのは止む無きことか

半世紀前に、地球の人口が20数億と言っていたのが、20世紀末には60億を超え、その僅か十数年後の現在、71億を超えたらしい。
永井豪さんの今でも人気が高い漫画『デビルマン』は1972年頃に連載されていたのだが、大体のお話は次のようなものだ。
太古の昔、地球の支配者であったデーモン(悪魔)族が長い眠りから目覚め、人類から地球を奪還することを目論んでいる。
それを、強力なデーモンであるアモンの身体を乗っ取った不動明がデビルマン(悪魔人間)として、デーモン一族と戦うというものだった。
ところが、普段は高校生である不動明が教室で、他の生徒達が雑談しているのを聞くともなく聞いていると、「現在30数億の人類は今世紀(20世紀)中に50億を超えるが、それだけの人間の食料をまかなうことができない。そんな時は自然の摂理によって天敵が現れ、人類の時代は終る」といったことが話され、不動明は、「デーモンは人類の天敵で、人類は滅ぶべくして滅びるだけのことなのか?では俺の戦いは無駄なものなのか?」と疑問を持つ。
同時代の、石ノ森章太郎さんの『サイボーグ009』では、太古の昔、人類を創った神は、人類の出来があまりに悪いので、今の人類は滅ぼして、新しくやり直すことを決定する。それを阻止しようにも、サイボーグ戦士達がどうあがこうと、太刀打ちできる相手ではない。
しかし、不動明も、サイボーグ戦士達も、結局は戦いの継続を決心する。

だが、地球人口は70億を超え、さらに急速に増えていっており、やがては地球の限界に達する。
ところが、既に人類は何度か滅びたのだと考えられる証拠もあるらしい。
日本を代表する数学者の岡潔は、「今の人類はやはり滅ぶと思う。しかし、1つの人類のサイクルが20億年とすれば、そのサイクルを繰り返す度に進歩しているのだと思う」と言って、滅びは悪いことではなく、滅べば良いのだと考えていたようだ。

今の人類にも、個々には善い人もいるのだが、そんな人には力がない。
力を持つのは、戦闘好きな、人類を滅ぼす要因になりそうな者であると思われる。
例えば、傑出した大事業家というものは、ライバルを叩き潰して事業を拡大するのである。
ライバルと協力することもあるが、それはあくまで利害打算の中でのことで、協力もまた、戦いの作戦に過ぎない。
マイクロソフトは昔、その気になればアップルを潰すこともできたかもしれないが、それをしなかったのも、アップルが存続した方がメリットがあると考えたのだと思う。

今の人類の滅びを願う人も、案外多いと思う。
人間は、自殺を善いことと受け入れることができないようになっているらしく、心から笑って自殺できる人はいない。
しかし、死の願望は持っていて、「なんとかうまく死ねないか」と思っている。
そして、死にたいと思うのは、現在の人類を肯定できないからで、それならば、人類ごと滅んでくれたら良いという考えに至ったとしても不思議はない。
そんな意識が広がれば、何かが起こって人類は滅びるのかもしれない。









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カマキリが竜に勝つ方法

竜(龍)は神話上の生物であるが、実在する動物では強力な象やトラも、まるで歯が立たないほどのものだろう。
アニメ『デビルマン』で、デビルマンに破れた魔将軍ザンニンは、滅びの刹那にデビルマンに対し、「貴様ごときがゼノン様に歯向かったとて、所詮は竜と戦うカマキリのごとし」と吐き捨てる。なんとも凄い喩えである。だが、それでも、デビルマンは、「やってやろうじゃないか」と思ったのだろう。

力の差が有り過ぎる戦いには、ロマンというのはおかしいかもしれないが、神秘のようなものを感じさせるものだ。
トム・クルーズやジョン・トラボルタらが深く信仰する新興宗教サイエントロジーを創ったとされる、天才的SF作家のL.ロン.ハバートが書いた『バトル・フィールド・アース』というSF小説がある。それをジョン・トラボルタが制作して映画化している。
30世紀に、地球侵略に来た宇宙人サイクロ星人に対し、超高度に進歩したはずの地球の軍隊はわずか9分しかもたなかった。恐るべきはサイクロ星人のテクノロジといったところだ。生き残った地球人は、石器時代のレベルになってしまう。だが、その石器時代の人類が、サイクロ星人から地球を奪い返すべく、戦いを挑むという大ロマンである。
およそ勝ち目の無い戦いであるが、どんな結果になったのであろうか?

アニメ『灼眼のシャナ』の第2期シリーズの最初の敵が、シャナを戸惑わせる。あまりに弱いからだ。
姿を見せた、愛らしい少女の姿である、その敵メアに対し、
「その程度の力で、よく私の前に姿を現したわね」
と、シャナも少々呆れ気味だった。
メアは勝気な表情で微笑んでいたが、シャナに簡単に追い詰められた時、苦渋の表情を浮かべたのが印象的だった。自殺願望がある訳でもなさそうだ。しかし、シャナに赤子の手をひねるがごとくに切られ、滅んだ。
シャナは、メアがなぜ挑んできたか不思議に思った。「姿を見せなければ、倒されることはなかったのに」と。
その訳は、数年経って放送された、最近のお話で明かされる。
メアは、サブラクという、超強力な存在に愛されていた。サブラクは、シャナと同等クラスの者達が寄ってたかって挑んでもビクともしないほど強力だった。サブラクは、メアが自分の前から姿を消した訳が分からなかった。
しかし、サブラクは、自分など比較にならない力を持つ、祭礼の蛇という最強の存在を見た時、その理由が解る。サブラクは初めて恐怖というものを感じた。そして、メアも自分に対して、そんな気持ちを持っていたのだと理解したのだった。それで、自分の前から去るしかなかったのだ。
だが、それと共に、サブラクは悟る。この祭礼の蛇から見れば、自分もメアも大差ないと。

ステーブン・ホーキングの、おそらく、通俗書としては最初の本『ホーキング、宇宙を語る』で、英国の天才的論理学者、数学者、哲学者であるバートラント・ラッセルが、科学的教養のない老婆と論争する場面がある。地球は丸いと説明するラッセルに対し、老婆は、世界は亀の背中の上と主張する。
ラッセルが「では、亀の下には何があるのですか?」と尋ねると、老婆は平然と、「亀の下はずっと亀よ」と答える。
だが、ホーキングは、未来の人間から見れば、我々(ホーキングも含むであろう)と、この老婆も差は無いに違いないと述べる。

さて、旧石器時代に戻った人類は、サイクロ星人に勝てるのか?
当然、勝てる。
人間は、潜在的には、皆、イエス・キリストと同等なのだ。イエス自身が、「あなたがたは、私より大きな業を成す」と言っているのだ。
イエスから見れば、サイクロ星人も、旧石器時代の人類も大差ないに違いない。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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