ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

チャディー・メン・タン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

人生の問題の8割は鼻で呼吸することで解決する

人生の問題の8割かそれ以上が、口で呼吸することをやめ、鼻で呼吸することで解決するのではと思う。

元Googleの技術者のチャディー・メン・タンは、SIY(サーチ・インサイド・ユアセルフ)というEQ(心の知能指数)向上のプログラムを開発し、それを普及させているが、SIYの主要な訓練が、呼吸を意識するといったことなのだと思う。
しかし、いくらSIYをやったところで、口で呼吸する習慣がある限り、ほとんど、あるいは、全く効果はないと思う。
さらに言えば、私は、「常に鼻で呼吸することを意識すれば、別にSIYなんかいらない」という結論に容易に達した。
TEDは、世界中から選りすぐりの講演者がスピーチを行う大会なのであるが、ネットで無償公開されている、各講演者ごとのTED講演ビデオで、歴代2位の膨大な再生数となっている、社会心理学者のエイミー・カディの有名な講演の内容は、つまるところ、パワーポーズを1分するだけで人生が変わるほど、全てうまくいくというものだ。そのパワーポーズとは、単に、スーパーマンやワンダーウーマンの真似をして、腰に手を当てて堂々と立つという程度のことで良いのだ。
だが、いくらパワーポーズをしても、口で呼吸していれば効果はない。
パワーポーズも悪くないだろうが、鼻で呼吸してれば、自然に良い姿勢になり、全てはうまくいくのである。

鼻息が荒いって言葉があるが、これは実は、口呼吸が習慣になっている人が鼻で息をしたら、呼吸が荒くなるという意味なのである。
普段、鼻で呼吸している人は、鼻息が荒いことはない。
鼻でぜーぜーはーはーと息をすることは出来ない。
咳払いや喉をならすようなことも、口で呼吸する習慣から起こるのである。

能力が高いというのは、脳と筋肉に酸素が十分に送られているということなのである。
それにより、脳や筋肉はもちろん、全ての神経や内蔵が正しく機能する。
結果、その人は、あらゆることで高いパフォーマンスを発揮出来るのである。
そして、科学的研究によれば、口で呼吸すれば、脳や筋肉に必要な酸素が送られないのである。
だが、鼻で呼吸することによって、それは改善される。
これだけ分かれば、普段の呼吸は鼻でしなければならず、口で呼吸してはならないことが分かるであろう。
実は、他にも、鼻呼吸はメリットだらけで、逆に言えば、口呼吸はデメリットだらけなのである。

鼻呼吸にするだけで、人生の問題のほとんどは解決する。
そして、鼻で呼吸しながら、呼吸をもっと静かに、さらに、微かというまでになれば、その微かさに応じて、限りない高みに昇っていける。
どこまでの高さに行けるかは、初めに想像することも出来ないほどであり、余計な先入観を持ってはならないが、人間を超えると言っても差し支えないと思う。

どんな有名な人が教える呼吸法も忘れてしまった方が良い。悪い固定観念になるし、難し過ぎて、肝心のことが出来なくなるからである。
肝心なことはただ、鼻で穏かに呼吸することだけであるのだから。
ただ、参考になるのは、切実な理由から、生涯をかけて呼吸を研究したパトリック・マキューンの本である(下にご紹介した)。
この本も、そのまま実践するには難しいのであるが、科学的裏付けや詳細な事例を示してくれていることは、理屈が好きな現代人には有り難いことと思う。
この本をご紹介下さいましたマロンさんには深く感謝致します。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ

意識を目覚めさせたまま心を止める

朝の話の続きなのだが、1から話す。

脳のデフォルトモード・ネットワークの機能は、とても重要だ。
デフォルトモード・ネットワーク(以下、DMNと略)とは以下のようなものだ。
覚醒時(眠っていない時)、思考せずにると、普段は使われていない、脳の中のいくつかの部位が活動を開始し、しかも、それらの部位は連絡を取り合って働く。
この、活動のネットワークのことをDMNという。
そして、DMNは大量のエネルギーを消費する。
つまり、重要な活動を行っているのだ。

DMNはエネルギーを大量消費し、疲労させるので、活動させるべきでないという話もあるが、DMNが全く活動しないと大変なことになるだろう。
例えば、ずっと監視され、緊張を強いられた状態では、DMNが働かず、心身の健康を保つことが出来ない。
かといって、ずっと思考せずに、ぼーっとして過ごすと、エネルギーを浪費して活力を失うだけでは済まず、知性が低下し、さらには、やはり心、あるいは、脳に異常が生じる。

簡単に言えば、DMNは、活動させ過ぎると、心を乗っ取ってしまうのだ。
だが、DMNは心身を調整し、発達させ、さらに、何か重要な活動をしているのであるから、その活動を止めてしまってもいけない。

1970年頃のイギリスのSFテレビドラマ『謎の円盤UFO(原題:UFO)』に、印象的な場面がある。
ストレイカー司令官の親友コリンズが、宇宙人に脳を遠隔操作され、ストレイカーを殺そうとする。
その時、ストレイカーが言う(翻訳版)。
「心は奪われても、魂までは奪われていないはずだ」

DMNは、活動させ過ぎると魂を奪われる。
だから、心は停止していても、意思は覚醒していなければならない。
つまり、意図的に、意思を保ったまま心を止めなければならない。
考えてみれば、世界中にある、太古から伝わる精神的修行の目的は、全てそれであることが分かる。
だから、やり方はゴマンとある。
TM(超越瞑想)も、私の意見では詐欺的要素が多いながら、実際に効果はあるのは、やり方は正しいからだ。
しかし、TMもやった私の考えでは、TMをやる必要は全くない。
チャディー・メン・タンの本を読んで、マインドフルネスのテクニックをどれか試すと良い。
だがむしろ、私が好きなのは、仏教の「数息観」というものだ。
これは、呼吸を1から10まで数え、また1に戻って数えるというものだ。
ただ自然に呼吸し、ただそれを数えるのだ。
意図的に呼吸の強さ、速さをコントロールしてはならないが、自然、ゆったりとした呼吸になる。
吸う時に数えるか、吐く時に数えるか、好きな方を選ぶと良いだろう。
これだけでも、結果として、精神の能力が格段に増し、創造力、支配力が高まるだろう。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ

教育と修行の根本原理

呪文、マントラ、念仏、坐禅、静坐・・・これらは、同じことをやっているのだと思う。
それは、「注意を引き戻す」ことだ。
他にも、自分の思考に注意したり、自分が存在していることを意識するという方法もあるが、それらもやはり、「注意を引き戻す」訓練なのである。

元Googleの技術者であったチャディー・メン・タンは、SIY(サーチ・インサイド・ユアセルフ)という、マインドフルネスの訓練でEQ(心の知能指数)を高める技法を開発したが、その実習の中にも、自分の呼吸を意識するというものがある。
自分の呼吸を意識するというのは、古くから、様々な修行や心の訓練で採用されているが、その意義について、タンは、『サーチ・インサイド・ユアセルフ』の中で、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェイムズの最適な言葉を引用している。

そして、さまよう注意を自発的に繰り返し引き戻す能力は、分別や人格、意思の根源にほかならない。それなしでは、いかなる者も自分の主とは言えない。この能力を育む教育は卓越した教育だろう。
『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(チャディー・メン・タン著。Kindle電子書籍の25%あたり)
James,The Principles of Psychology(翻訳『心理学の根本問題』)より引用されている。

法然のように、いつでもどこでも、常に念仏を称えたり、黒住宗忠や岡田虎二郎のように常に腹に力を込めることも、これである。
ラマナ・マハルシは、常に自分に対し「私」と呼びかけよと、また、ニサルガダッタ・マハラジは、常に存在の感覚にしがみつけと教えた。
どれも良い教えだが、その原理を、ウィリアム・ジェイムズやチャディー・メン・タンがやっと示してくれたのだと思う。
そして、原理さえ分かれば、やり方は自分で自由に選べる。
どんな方法が良いかは、人それぞれだ。
子供の時に、念仏や、何かの真言に馴染んだ者には、念仏や、その真言がやり易い可能性が高い。
どれが良いか分からないなら、自分の呼吸を意識する方法が最良と思う。
呼吸をコントロールするのではない。ただ、呼吸を観察するのだ。冷徹な科学者のようにね。

ラマナ・マハルシは、「私は誰か?(私とは何か?)」という問いを、呪文にしてはならないと言ったらしいが、真面目に丁寧にやるなら、呪文のようにやって良いと思うし、マハルシ自身が、常にそう問えと言っているのであるから、やはりそうであるはずだ。
ベアード.T.スポールディングは、「神」という言葉を口や心で称えることが最上だと述べているが、やはり、これを呪文にしてはならないとも言っている。しかし、やはり、真摯に行う限り、常に行うのが良いと私は思う。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ

単純な勝利の極意

まだ島田紳助さんが司会をされておられた番組だったが、がんばる老人みたいな企画があったと思う。
その中で、80歳を越えたおばあさんが、何kgだったかは覚えていないが、若い男性でも大変そうな重いバーベルを背負って、スクワットを数回やって見せた。
それを見て、島田紳助さんはおばあさんに優しく微笑んで誉めた。もちろん、彼は、あの時は、そうするよりなかったのだと思うが、私は心の中では、紳助さんは「無茶をするな、馬鹿!」と思ってくれていたことを願った。そして、テレビカメラの前で、いつもより張り切っていたはずの、あのおばあさんが身体を壊していないことを祈った。
本当に、馬鹿なトレーニングだ。
超一流のアスリートですら、普通の選手がバーベル等の器具を使う中で、自分の体重分の負荷しか使わないトレーニングをする人が多いというのに。

アメリカの雑誌か何かに書かれていたのだと思うが、イチローのトレーニング風景を見た記者の印象をまとめたものと思われる「イチローのストレッチは永遠に続く」というタイトルの中に、優れた修行、訓練の奥義が表されていると思う。
もっと正確に言うなら、「丁寧に数多く繰り返す」だ。
そのためには、数多く繰り返すことが出来るよう、1回1回の負荷は適度でなければならない。つまり、本人にとって軽い負荷でなければならない。
そして、最も大切なことは、その1回1回に意識を込めることだ。
1回1回に意識を込めないいい加減なやり方だと、数多くやるうちに変なクセがついたり、身体に歪みが出るし、そもそも、1回1回に意識を込めないと、すぐに飽きてしまう。
腕振り運動のような簡単な運動が続かない人というのは、うわの空でやっていて、丁寧さ、真面目さに欠けるのである。
そもそも、腕振り運動の良さは、運動という点と共に、「注意を持続する」ことで心を訓練することにある。
元Googleの技術者であったチャディー・メン・タンが開発したSIYという、マインドフルネスの訓練の中にある、「呼吸を意識する」のも、全くその目的で行うのである。

私も何度も経験済みだが、スクワットや腕立て伏せは、1回1回をちゃんと意識して、丁寧に真面目にやらないと、身体を強くするどころか、身体を痛め、壊してしまう。
高校野球のエースピッチャーだった人に、「腕立て伏せは10回で良い」と言われたことがあるが、彼も、きちんと意識してやっていたからエースになれたのだろう。
また、ヨーロッパで活躍するサッカー選手が、テレビ番組の中で、腹筋運動が好きだというので、司会者が「何回やるのですか?」と尋ねると、誰もが、数千回とか言うのを期待したと思うが、彼は平然と「20回くらい」と応えた。
ある意味、身体の訓練は「ついで」、つまり、付属的なところもあり、一番鍛えなければならないのは心であり、具体的には注意力である。

私は少し前から、ジョセフ・マーフィーの1冊の本を、1日1章だけ読んでいるが、その少ない文章を丁寧に注意深く読んでいる。
すると、以前読んだ時の数百倍のことが解るように感じる。

丁寧に、真面目に、注意深く、正確に・・・これは、大衆の習慣と真逆の心構えである。
だが、これらの中に単純な真理がある。
大衆である世間に流されると、必ず地獄に行き着く理由はこれである。
これらを大切にすることが、「世の中に勝つ」ことである。
私は、イエスが、「私はこの世に勝った」と言ったことを思い出すのだ。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ

駄目な人のための奇跡を起こす手順

もう何度書いたか分からないが、私の好きな話だ。
長嶋茂雄さんが巨人軍の監督だった時、まだ若かった中畑清さんに、長嶋監督が、「調子はどうだ?」と尋ねた。
あまり調子が良くなかった中畑さんは、仕方なく、「はい、まあまあです」と応える。
すると長嶋監督は怒って、「馬鹿野郎!こんな時は、嘘でも絶好調だと言うんだ」と怒鳴った。
中畑さんは、素直に、「はい!絶好調です」と言い直した。
そして、やがて、中畑さんは、夢にも思わなかった巨人の4番に座ることになったのである。

とはいえ、仕事がないニートが、「絶好調だ」と言うのもおかしいだろう。
スポーツ選手や経営者やプログラマーといった、少なくとも、いくらかは自分に向いた仕事をしているか、あるいは、受験合格を目指している学生さんなら、「絶好調だ」を口癖にすれば良いだろう。
しかし、状況が思わしくない時や、不安に苦しんでる時は、朝も書いたが、『銀狼怪奇ファイル』(古いなあ。主題歌はマッチのミリオンヒット『ミッドナイトシャッフル』だ)の、堂本光一さん演じる不破銀狼のように、「俺に不可能はない」とキメ顔で言ったり、いまだ人気は全く衰えない『カードキャプターさくら』のヒロイン、木之本桜の最強の呪文、「絶対、大丈夫だよ」を、常に使うと良い。

しかし、そんな言葉を口癖にしようとしても、大抵の人は続くまい。
なぜって、注意力が足りないからだ。
心がふらふら彷徨(さまよ)い、いつも自分の支配から離れてしまっていて、誰かに操られているのだから。
だが、元Googleのチャディー・メン・タンが、『サーチ・インサイド・ユアセルフ』で、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェイムズの最高の言葉を引用している。

そして、さまよう注意を自発的に繰り返し引き戻す能力は、分別や人格、意思の根源にほかならない。それなしでは、いかなる者も自分の主とは言えない。この能力を育む教育は卓越した教育だろう。
※引用元
ウィリアム・ジェームズ『The principles of Psychology(心理学原理)』(1890)
邦訳:『現代思想新書. 第6』(「心理学の根本問題 / ジェームス 著。松浦孝作訳」 三笠書房(絶版)

やり方は、その本に書いてあるが、つまるところ、呼吸を意識することである。
それをしていても、すぐに意識は呼吸から外れるだろう。しかし、それを、ジェイムズが言うように、自発的に繰り返し引き戻す訓練をするのだ。
その能力を得れば、上に挙げた3つの口癖は、全てを可能にするだろう。
初音ミクさんがMitchie Mさんの名曲『FREELY TOMORROW』で歌ったように、「奇跡は起こる」のである。
それは、あまりに自然なことだ。

尚、初音ミクさんが歌う、Mitchie Mさんの珠玉のアルバム『グレイテスト・アイドル』を聴くことを強くお奨めする。外れが全くない名曲揃いと思う。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
Kay Twitter Home

執筆のご依頼




最新コメント


月別アーカイブ
記事検索
ブログバナー&Mail


メールはこちらへ

PV since 2010/09/08
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ランキング参加中
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ


タグクラウド
QRコード
QRコード