民間の宇宙観光ビジネスが既に存在し、時間は短いながら宇宙空間での体験(無重力体験や地球を見る等)を、数千万円で、一般人が得られるようになった。
少し昔なら、どこかの大富豪が、数十億円とかの莫大な金額でロシアの宇宙ロケットを借りて、やはり、短時間宇宙に行ったようだ。
最近では、昨年(2021年)末に、衣料品通販大手ZOZOの創業者で大富豪の前沢友作氏がロシアの宇宙船ソユーズで宇宙飛行し、民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在したが、費用は100億円ほどだったと言われている。
イーロン・マスクがCEOを務める民間宇宙船会社スペースXは、既に宇宙ロケットでの実績を持ち、今後のNASAの月着陸計画ではロケットの建造を受託し、また、2020年代での火星有人旅行を目指すが、スペースXでは、実用的な民間ロケット移動サービスを計画しているという話もあった。実現すれば、これまでのジェット機による移動よりも、はるかに速く遠くの国に行けるようになる。

宇宙に行けば、何が良いのだろう?
「自分は地球を離れている」という体験だけでもエキサイティングなのかもしれないが、それだけで費用に見合うものだろうか?
これに関しては、立花隆氏の1985年の著書『宇宙からの帰還』に興味深いことが書かれており、大金を積んででも宇宙旅行に行く金持ちの動機になっている場合もあるのかもしれない。
その時代では、宇宙飛行は、ごく少数の選り抜きのエリートパイロットだけが可能であった。
そして、この本で語られているのは、宇宙飛行士達の衝撃的な「内的体験」であった。
一度、宇宙に行くと、同じ人間でいることが不可能とまで言うほどの、スピリチュアルな体験をする。
それは、「神の実在」を強く感じることである。
まあ、当時の宇宙飛行と、今の宇宙飛行では、いろいろな条件が異なるが、そのような(衝撃的な内的体験)ことがあったことを、日本人宇宙飛行士や、先の前沢氏、あるいは、Amazon創業者ジェフ・ベゾスが語るのを見聞きしたことは、私はないが。
より沢山の人が宇宙に行くようになり、悟りを開く人や超能力が目覚める人がいれば面白いものである。

さて、遠い未来、『2001年宇宙の旅』のように、誰でも宇宙に行け、ついには、民間人が月にも行けるようになった・・・私は昨夜、そんな夢を見た。
初の民間の月旅行宇宙船が月に向かう中、これを実現した民間宇宙船会社は、この乗客へのサービスとPRのため、追随する2機の宇宙船による、壮大なデモンストレーションとして、曲芸飛行のようなものを見せる。
肉眼ではっきり視認出来る距離でのすれ違い飛行は、全く新しく体験する超高速なもので迫力満点だった。
私は思わず、この飛行のための高度で緻密な計算とプログラムについて考えてしまった。
2004年のイギリス・フランス・アメリカ合作の映画『サンダーバード』で、富豪の令嬢にして国際諜報員であるレディ・ペネロープの自動車(フォード・サンダーバードがベース)が飛行しているところを、サンダーバード1号、2号機が追い抜いていく場面があるが、その際、他のサンダーバード隊員達の父親で、1号機を操縦するジェフ・トレーシーが茶目っ気を出して曲芸飛行を披露し、ペネロープ嬢を喜ばせたが、あれも見ごたえがあったことだろう。タダで見せてもらえたペネロープ嬢はラッキーであったが、やはり金持ちで優秀であったからで、我々は、なかなか贅沢な凄いものを見ることが出来ない。
だが、夢の中でなら、私は、子供の時、壮大な宇宙の中で、もっともっと凄いものを何度も見た。
それが、私の奇跡の力に関係しているに違いないと思うのである。
尚、上の映画『サンダーバード』は、興行不振(興行収入が僅か10憶円。製作費は60億円)のため、計画されていた続編が作られなかった。私はなかなか面白いと思ったのだが・・・
アランとチンチン(テレビシリーズではミンミン)を少年少女にし、アランを主人公にしたこと。サンダーバード機の、特に2号のデザインをやや変えたことなどがテレビシリーズと異なっていたが、いったい何が悪かったのだろう?