この世界が実は、コンピューターが作り出したVR(仮想現実)世界で、我々は、このVR世界に精神転送された存在であるという話がある(「シミュレーション仮説」と呼ばれる)。
これに対して賛同者は少なくないし、おそらく、今後、増えていくだろうと私は思う。
私は、これまで何度も書いたように、子供の時からの個人的な体験から、そうであること(この世界はVR世界である)はほぼ確実だと思っている。

法華経や、浄土三部経などの仏典に描かれた仏国土は、それらがVR世界だとすれば、全く不思議なことではなくなるのである。
それは、聖書やギリシャ神話、あるいは、古事記も同じである。

ところで、自分がいるVR世界を自在に改変出来るコマンドがあるのだろうか?

5千年前に書かれたと言われるインドの聖典『バガヴァッド・ギーター』を読むと、至高神クリシュナは、このVR世界を作った者達の世界の人で、この世界を自在に動かす力を持っていると思われる。
アルジュナ王子は、これまで人間の親友と思っていたクリシュナが神であると知ると、クリシュナに、本当の姿を見せて欲しいと願う。
その願いを聞き入れ、クリシュナは、上位世界と、そこでの自分の姿をアルジュナに見せるが、アルジュナはそれらが、ただ恐ろしくてならなかった。
クリシュナは、アルジュナを「人類で最も優れた男よ」と言うほど見込んでいるが、やはり、クリシュナの世界はレベルが違い過ぎるのだろう。

で、この世界を動かすコマンド、あるいは、オペレーションであるが、『バガヴァッド・ギーター』にヒントがあるかというと、それはバッチリと思う(笑)。
まずは、運命には逆らわないこと。
なりゆきにまかせることだ。
次に、執着を持たないこと。
つまり、VR世界は、あくまでコンピューターシミュレーションという実体のないものなのだから、それに囚われてはいけない。
そして、クリシュナは、自分一人を崇めよという。
ただし、他の神を崇めても、それは、自分(クリシュナ)を崇めることと結局は同じなのだから、最善ではないが、それでも良いと言う。
けれども、たとえ悪人であっても、クリシュナを崇めるなら、その者は正しいと言う。
これはどういうことかと言うと、おそらくだが、クリシュナを信頼しろということで、言い換えれば、VR世界の製作者・運営者を信じろということだ。アインシュタインが言うように、「神は老獪であっても、悪意はない」のだ。
以上のことを守れば、少なくとも、幸運には恵まれると思う。
その他のことは、『バガヴァッド・ギーター』を読むと良いだろう。












当ブログオーナー、KayのAI書。
本書は、あくまで喩えですが、次のようなものを得られることを目指しました。
音楽学校で試験に受かるための勉強ではなく、実際に作曲出来るようになる方法を。
情報学部で単位を取るための勉強ではなく、実際にシステムを作る方法を。
武道の昇給試験のための訓練ではなく、実際に敵を倒す方法を。
受験に受かる勉強ではなく、知識を役立てる方法を。
そして、この本は、数学もプログラミングもAI理論も不要で、実際に、自分の問題をAIを作って解けるようになることを目的としました。