英語を聞き流したり、プログラムをそのままタイプすること(業界では「写経」と言われる)が、非常に有益だとよく言われるが、なぜそうなのかは誰も言わない。
しかし、脳科学的に考えれば説明がつく。
聞き流しや写経をしても、それで何か理解したり、想像力を持てる訳ではない。
だが、学習効率が高まるのだ。
どういうことかというと、聞き流しや写経をすれば、脳の中に、ある微弱な記憶が蓄えられ、これが学習効率を高めるのである。
ある程度、科学的エビデンス(証拠)を示すことも出来るとは思うが、手間がかかるので、興味があれば、『愛は脳を活性化する 』(岩波科学ライブラリー)を読んでいただければと思う。「シナプティック・メモリ」に関する説明だ。
だが、私は、AIのニューラルネットワークを勉強していて、その差異として気が付いたので、誰でも解るとは限らない。
だから、それよりも、解らなくても、マスターしたい本をとにかく眺めるといったことを心掛けた方が良いと思う。
私が、解らなくても、AIの機械学習の本を片っ端から読んでいるうちに解るようになったのは、当時は謎だったが、これも、とにかく文字を追っているうちに、弱い記憶が蓄えられ、それが学習効率を高めたからだ。
私は、一番初めに覚えたプログラミング言語はBASICで、次に、アセンブリ言語やC言語を覚えたが、まさに、いつでもどこでも本を見たり、雑誌のプログラムを書き写していたのだった。
それだけで出来るようにはならないが、本格的な学習が楽になるのである。
Lisp言語も、最初はさっぱり解らなかったが、とにかく本に書いてある通りに写経した後で、再度じっくり学習書を読むと、ずっと解り易くなっていたのである。

ダンスやスポーツの場合は、とにかく、上手い人、強い人の演技や試合を、心を開いて、まっさらな気持ちで見ることだ。
人間の脳には、ミラーニューロンという、他人の動作を見ていたら、自分の脳が、それと同じ動きをするように働く機能がある。
ゴルフクラブを見たこともない部族の人達の前で、上手い人が何発かショットを見せるだけで、その部族の子供から老人まで全てが、その場でナイスショットを放ったという、著名な神経科学者の報告すらある。

だから、嫌じゃなければ、VBAの本を常に持ち歩き、暇があったら眺め、その後で効率良く勉強し、VBAの達人になって高給を取ろう。
VBAをマスターすれば、仕事をデータの流れとして捉え直す能力が得られるので、有能になるのである。
また、機械学習をマスターすれば、全ての問題を予測問題として捉え直す能力が得られ、それは、最も有能な人間になるということである。
何とも貴重なことを、ついついバラしてしまったようだ。









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