ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

サルマン・カーン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

基本的には学歴はない方が良いと思う

テレビのいろいろな学習講座を見ると、どれも教師が登場する。
それで私は思うのだが、先生達は、格好の良い服・・・少なくとも恥ずかしくない服を着なければならないし、服の綻びや継ぎはぎ等は決してあってはならない。そして、服のしわもない方が良いと思うだろう。
理屈では誰も見ないと思う教師の髪形も、「かっちり」と言うよりは「お洒落」にしたいと思うだろうし、アレルギーのためにまぶたが腫れていたり、寝不足でぱっちりしない目も駄目だろう。
いやはや何とも大変である。
最近、インターネット授業も多くなったが、やっぱり狭い画面の中に教師がしゃしゃり出てくる。

世界最大のオンライン学習サイト「カーン・アカデミー」では、先生は一切出てこない。
先生が身だしなみに気を使わなくていいというだけでなく、生徒も、黒板や解説の声に集中できるからだ。
人間ってのは、子供でも大人でも、人間の顔に注意を向けてしまうものなんだからだ。
カーン・アカデミーのようにやってみたら、「これまでは、なんで先生がいちいち出てこなくちゃいけなかったの?」と思うのである。
ルドルフ・シュタイナーが大昔に、「教師は空気のようなのが最高だ」と言ったのに、誰も聞いちゃいなかったのである。

これはほんの一例で、カーン・アカデミーでは、これまでの学習法で行われていたこと(伝統や慣習)であっても、良くないものは平気でやめ、逆に、これまでは決して行われなかったことでも、良いことはどんどん行った。
だから、素晴らしいものになったのだ。
それができたのも、サルマン・カーンが頭が良かったことと共に、彼が教育学の素人であったことが幸いだったのだ。
彼は、従来のやり方に囚われるどころか、従来のやり方なんて、元々知らなかったのだ。

それでもカーンは、マサチューセッツ工科大学という名門大学で数学と電気工学とコンピューターサイエンスの学位を取り、電気工学とコンピューターサイエンスで修士号を取っているらしい。
そして、ハーバード大学ではMBA(経営学修士)を取得している。ハーバードも最近はマサチューセッツ工科大学に大学ランキングで負けているが、やはり超名門だ。
これらの学位を取ったことが、カーンに取って良かったのかどうかは分からないが、彼がヘッジファンド・アナリストを仕事に選んでいたのが興味深い。
学問を実践的に生かすのに最適な仕事だと思われるからだ。
そんなところからも、彼は実際的であることを重視する賢い人なのであることが分かるように思うのである。

カーンは教育を自分の天職と考えているようだが、ビル・ゲイツも、最近の彼の言動を見ると、彼もまた明らかに教育に取り組む意欲が非常に大きいのだと思う。
また、ゲイツは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団を通して、カーン・アカデミーを財政支援しているようだ。
ところで、ゲイツもスティーブ・ジョブズも、あるいは、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグも学位の1つも持っていない。
ゲイツは初め、ハーバードで数学をやりたかったそうだが、そこの数学科には、彼など足元にも及ばない数学の天才がごろごろいたのでやめたらしい。
しかし、それは、ゲイツが数学者になる宿命になかったというだけのことだろう。
また、18歳頃のゲイツは、まだ学校教育に汚されたところがあって、マイクロソフトで長い時間を過ごすことでそれを洗浄できたのだと思うのである。
ゲイツにしろジョブズにしろ、人間の脳の宇宙全体を包括するホログラムの役割を果たすような潜在能力を、他の人間より多く顕現させたのだろうと思う。
カーンの場合は、学校でよく勉強したからこそ、伝統的な学習法や教育の欠陥を見逃さず、概ねでそれと反対をやれば良いことに気付いたのだろう。

私は、最近、学校でしっかり勉強した、いわゆるエリートの人達と話をする機会が多いのだが、学校の勉強を基盤に考える人は思考の制限や囚われが多いことは、かなりはっきり感じるのである。学歴が10倍なら思考の締め付けも10倍といったところなのである。
せっかく本来の頭は良いのに、学校で駄目になってしまったのだと感じる人も少なくない。
そして、彼らにとっては学歴にプライドがあるところがさらに問題なのである。
そんなこともあり、私は、教育家としてのゲイツに期待したいと思っているのである。









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人間に相応しい楽しみを持つ

人間は楽しみがなければ生きていけるものではない。
その楽しみを趣味と言っても良いのだが、時々、「俺には趣味などというものはない」と言う人がいる。
それは、趣味という言葉の捉え方の問題であり、趣味という言い方を好まないのなら、励み、創造活動、創作活動、鍛錬、奉仕・・・何と呼んでも構わない。

ただ、それが、受け身であってはならないのだ。
ゲームや漫画でも全く構わないのだが、単に次々に新しいゲームを楽しんだり、漫画を沢山読んで喜ぶだけでは全く駄目である。
それによって、創造的になり、肯定的で受容性が高まらなければならない。

コリン・ウィルソンは、工場労働者という創造的でない仕事が憂鬱で、肉体の疲労以上に毎日、クタウタに疲れてしまっていた。
ただ、彼にとって工場での労働が創造的でなかったというだけで、同じ仕事でも、それで受容的になれれば、創造的になり、エネルギーは高まり幸福でいられる。
しかし、ウィルソンは、子供の時に作ってしまった志向性・・・それはひょっとしたら単なる偏見なのかもしれないが・・・のために、幸か不幸か、工場での肉体労働は彼を満足させなかった。
しかし、家に帰り、クラシック音楽のレコード(大昔のことでCDすらなかった)を聴き、文豪の小説や大詩人の詩を読めば、たちまち、創造的、受容的になり、心身にエネルギーが注ぎ込まれた。
確かに、ウイスキーを一杯飲むという儀式も必要であったが、それは、労働のストレスを瞬時に遠ざけるためであり、本来はなくて良いし、ない方が良かった。

世界最大のオンライン教育サイト「カーン・アカデミー」を運営するサルマン・カーンは、ほんの数年前まではヘッジファンド・アナリストをしていた。
彼は、ヘッジファンドの仕事はやりがいがあったと言っているが、それはむしろ、自分の能力を発揮するのに適していただけで、その時だって、彼は他の楽しみを持っていたから、ヘッジファンドに勤め続けることができたのではないかと思う。
彼は、ひょんなきっかけから、子供達に勉強を教えることに喜びを見出し、そのことで最大の創造性を発揮し、本当のやりがいを感じたのだが、彼にとって、教えることが最も肯定的で受容的になれることだったのだ。
それで彼はヘッジファンドを退職し、教育に専念し、いまや生徒は一千万人をはるかに超え、さらに増え続けるだけでなく、彼は本気で世界の教育を変えるために、さらに創造性を高め続けている。

何かを創り出すことや教えることで、創造力を発揮し、肯定的、受容的になることができる。
しかし、まずは、自分自身で創造してみなければならない。
音楽をただ聴くよりも、下手でもいいから自分で演奏したり、作詞や作曲をするのが良い。
自分で音楽を創り、初音ミクに歌わせることで創造性を伸ばし、素晴らしいアーチストになった人も沢山いるが、初音ミクには、人々の創造性を引き出し、肯定的、受容的にさせる力があるに違いない。
そして、自分が創造性や受容性を極めたら・・・・それは必ずしも華々しい成果をもたらさなかったかもしれないが・・・今度はそれを教えることで、さらに精神を高めることができる。
押し付けがましい教え方をする者は、まだ自分の創造性や受容性を十分に開発していない者だ。
学校教育というものは、そんな連中によって行われてきたのだろう。
だから、町の工場の技術者といった、多少の創造性や受容性を磨いている者が教壇に立つと、生徒達は、教師達の時よりはるかに目を輝かせて話を聞くのである。

ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、あるいは、サルマン・カーンのように、仕事そのものが創造性と受容性を高めるものであれば良いのだが、そうでなければ、かつてのカーンのように、生活のための仕事とは別の創造活動を持つべきである。
それは、決して、受け身の、個人的な楽しみだけの趣味であってはならない。
新しい知識を増やし、粘り強く無限の工夫をし、心が拡大して自分をちっぽけなものと感じることがなく、不平不満を忘れ、疲れを知らないようでなければ、それは本物ではない。
個人的、肉体的、刹那的な楽しみに溺れることを完全に拒否し、そういった本当の楽しみを持たなければ人間とは言えないのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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