ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ゲッペルス

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

泥の中に光る真理

ナチス・ドイツの宣伝大臣であったゲッペルスの「嘘も百回言えば真実となる」という有名な言葉があるが、これはもちろん、悪党の言葉と見なされている。
だが、これが一面の真理であるとは言えるかもしれず、そもそも、現代の企業の宣伝や政府の政治活動は全てこれである。

だが、この言葉はあまりに甘い。
百回程度で真実になることはない。
百回程度では付け焼刃にすらならず、真実になるには一万回言うことが必要だ。
百回程度でどうにかしようとするから、せいぜいCMやプロバガンダにしか活用されないのだ。

また、泥の中にも真理が落ちていることもある。
『カラテ地獄変 牙』という、私見ではあるが梶原一騎原作のロクでもない空手漫画がある(梶原は天才作家だから面白いかもしれないが)。
その中で、
「空手道に極意なし。あるは一つの突き一つの蹴りの千回万回の反復のみ」(空手道九段・大山倍達)
という光る言葉があった。
梶原一騎だから、大山倍達だから信用しないという人も多いと思うが、こんな真理をきちんと言ってくれる人がいないのも確かである。

一万回言えば真実になる・・・と言うより、一万回言うことで真実が生まれるのである。
言い方を変えれば、一万回言うまでは真実は無いのである。

黒住宗忠は、ハンセン氏病(らい病)にかかった武士に、毎日一万回「ありがたい」と言わせたら、一週間で武士は完治し、ありがたい真実が生まれた。
金持ちでなくても、毎日一万回「私は金持ちだ」と言えば、それが真実になる。
この世は数が全てである。
いかなる問題も、解決するのは数である。

はるかな道
AIアート155
「はるかなる道」
Kay


実際は、繰り返すことで思考が消えるから真実が生まれるのである。
百回程度では、ある思考が別の思考に変わるだけである。
そして、どんな思考に変わろうが、思考そのものが悪いものなので、良くなることはない。
学校やテレビは、人々の思考を奴隷思考にするが、奴隷思考が、他の思考に比べ、良いわけでも悪いわけでもない。
思考は全て悪い。

「私は誰か?」と自分に問えば、たった1回でも、僅かかもしれないが、確実に思考が消える。
これを繰り返せば、いずれ完全に思考が消える。
思考が完全に消えれば全知全能である。
あるいは、やや効果は低いが、唱え易い「私は何も考えない」あるいは「われ思わず」という世界コマンドを唱えても良い。
これらは、別の思考に変えるのではなく、思考を消すのであり、思考を消すことのみが理想なのである。








悪者が最高の教えを伝えた

私は、駄目なやつを見ると、腹が立って仕方がない(笑)。
なぜなら、そいつらが本当に駄目な訳ではなく、単に、彼らは心の中で、いつも、
「僕は駄目だ」
「俺にはロクなことが出来ない」
と言っているに違いなく、全く自信がないだけなのだ。
そのくせ、彼らはいつも見栄を張り、周囲の人達の自分に対する扱いに不満があるようなのだ。

コリン・ウィルソンの『超意識の探求』という本に、どうにも駄目な、劣等感に取りつかれた青年の話がある。
彼が、いつも心の中でつぶやいている、
「僕はなんて駄目なんだ」
をつい、声に出してしまったが、その時、そばにいた誰か(多分、賢い人だ)が、
「君はちっとも駄目じゃない。自分でそう思っているだけさ」
と言った。
それを聞き、駄目な青年は何かを感じ、その言葉について考え続けた。
そして、彼は生まれ変わり、誰からも一目置かれるようになった。

彼の心の中で何が起こったかは、考えなくて良い。
いや、分かり切っているからなのだが。
つまり、自分は駄目だと思わなくなったのだ。
肝心なのは、なぜ、自分は駄目ではないと思うようになったかだ。
それは、いつも心の中で言っている「僕は何て駄目なんだ」を別の言葉に変えたからに決まっている。
どんな言葉に変えたかは、その本には載っていなかった。
いなかったが、別に何でも良いのだ。
ポジティブでさえあれば。

言ったのは悪者であるヨーゼフ・ゲッペルス(ヒトラー配下のナチスの宣伝大臣)だったが、一面の大きな真理を含んだこんな言葉がある。
「嘘も百回言えば真実になる」
しかし、ある信念を、逆の信念に変えるには千回言う必要がある。
「僕は何て駄目なんだ」
と頭の中でつぶやいていたなら、例えば、
「僕はどんなことでも出来る」
と言わなければならない。

人間は、無自覚に何かを頭の中でつぶやいている。
精神科学の研究によれば、1分に300回もつぶやいているという説もある。
それなら、1日中、肯定的な言葉をつぶやくほどでないといけないかもしれない。
世界的教育学者、七田眞氏の本にも、あるホームレスの(おそらくは全く駄目な)男は、1日中、「神様の奇跡が起こる」と唱え続け、2週間ほどして宝くじを買ったら1憶円当たり、その後、またやったら、また1憶円当たった(七田氏は、誓って事実と言う)。
一説では、お釈迦様も、「念仏以外は全部効果がなくなるよ」と言ったと伝えられているし、サイババも、「今は、神の名を唱えるしか効果のある方法はない」と本に書いていた。
つまり、つぶやき、呪文だけが効果があるということだろう。
私も賛成である。
肯定的なつぶやきの一番の達人は、おそらく、フロレーンス・スコーヴェル・シンと思う。
彼女本には、参考になる良いつぶやきが多いと思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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